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第五章 桜とさくらの根深汁
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「弥次郎さん、そちらのそばがきは、いかがですか」
「ううむ、何とも言い難いです。そばがきが大きく、それでいて、がぶりつきたくなるほど良い味がする訳でもないですし」
弥次郎に出したそばがきは、大きさと、食べたくなる味について考えた方が良いと指摘をもらった。
「孫介さん、野菜の素揚げは?」
「何も問題無いよ。美味い」
素揚げをモグモグと食べる孫介。
「それなら良かったです。本当は天ぷらを作りたかったのですが、大量の油を使う揚げ物は、一歩間違えたら大火事になりますからね」
せっかく大火を生き延びたのだから、もうあんな思いはごめんだ。アタシはどうしても天ぷらを作る気になれなかった。
「おタキさん、俺には何か無ぇの?」
一人だけ試作品を配られてない人がいる。次介だ。
次介には他に頼みたい事があるのだ。
「実は……を作ってほしいのです。というか、あれば買いたいです」
「えっ、困ったなぁ。そんな事、急に言われてもねぇ……。それに金はあるのかい?」
アタシは自分の貯金全部を使っても良いと伝えた。
「会った事ない他人にそこまでする必要は無ぇよ」
厳しい態度で次介は反論した。たしかにその通りだが、アタシは臆さず、意見を曲げなかった。
「たとえアタシが後悔しても、それが次介さんに関係あるのでしょうか? アタシが一人で悲しくなるだけです」
「ううむ、何とも言い難いです。そばがきが大きく、それでいて、がぶりつきたくなるほど良い味がする訳でもないですし」
弥次郎に出したそばがきは、大きさと、食べたくなる味について考えた方が良いと指摘をもらった。
「孫介さん、野菜の素揚げは?」
「何も問題無いよ。美味い」
素揚げをモグモグと食べる孫介。
「それなら良かったです。本当は天ぷらを作りたかったのですが、大量の油を使う揚げ物は、一歩間違えたら大火事になりますからね」
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