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第5章 ロケット

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「わ、分かった」
「ついでに」

 すかさず私は言いました。

「本当のお父さんの居場所を教えて」

 父に、冤罪が晴れたと報告したくて。たとえ一緒に暮らす事が叶わなくても、父の無念は報われたと伝えたい。

「あと私、高校を卒業したらこの家を出て行きます。その時、必ず返すので少しだけ金銭面の支援をして下さい。大学には行かず働く予定なので、すぐ返済出来るかと。もちろん今すぐ出て行っても良いですけど。とにかく鴫野宮しぎのみやの家から離れたいです」

 私は自分の意見をハッキリ言いました。
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