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第5章 ロケット

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 あれから三週間。家族にずっと無視されています。もう家族と呼びたくないのですけど……。

 父が口を滑らせた事は、すぐ母達に情報共有されたようです。みんな、私と同じ部屋にいないよう注意し、時には私を追い出します。

 特に母は容赦ないです。

「あなたのせいで、こっちは大変な目に合っているのよ。目障りなのよ!」

 こんな感じで、まるで私を毒虫かのように追い払います。これでは母と話す時間なんて作れません。

 母と話すきっかけを作らなければ。母が逃げられない話題を見つけなければ。自ら話したくなったり、弁解したくなる話題を。

 朝、学校へ行く前に裏庭で美雲丸に相談してみました。

「どうしたら良いと思う?」

 美雲丸は考え込みました。
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