301 / 368
第5章 ロケット
5-1
しおりを挟む
あれから三週間。家族にずっと無視されています。もう家族と呼びたくないのですけど……。
父が口を滑らせた事は、すぐ母達に情報共有されたようです。みんな、私と同じ部屋にいないよう注意し、時には私を追い出します。
特に母は容赦ないです。
「あなたのせいで、こっちは大変な目に合っているのよ。目障りなのよ!」
こんな感じで、まるで私を毒虫かのように追い払います。これでは母と話す時間なんて作れません。
母と話すきっかけを作らなければ。母が逃げられない話題を見つけなければ。自ら話したくなったり、弁解したくなる話題を。
朝、学校へ行く前に裏庭で美雲丸に相談してみました。
「どうしたら良いと思う?」
美雲丸は考え込みました。
父が口を滑らせた事は、すぐ母達に情報共有されたようです。みんな、私と同じ部屋にいないよう注意し、時には私を追い出します。
特に母は容赦ないです。
「あなたのせいで、こっちは大変な目に合っているのよ。目障りなのよ!」
こんな感じで、まるで私を毒虫かのように追い払います。これでは母と話す時間なんて作れません。
母と話すきっかけを作らなければ。母が逃げられない話題を見つけなければ。自ら話したくなったり、弁解したくなる話題を。
朝、学校へ行く前に裏庭で美雲丸に相談してみました。
「どうしたら良いと思う?」
美雲丸は考え込みました。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
7
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる