上 下
290 / 368
第4章 ブレスレット

4-53

しおりを挟む
「どうして言ってくれなかったの!」
「言ってもお前を混乱させるだけだ。会いたくても本当の親に会えないのに、と」

 フクが美雲丸に助け舟を出しました。

「美雲丸はイジワルで黙っていたんじゃないよー? ずっとこがねちゃんを心配していたの。フクも最近知ったんだ。こがねちゃんの親はあの人達じゃない、って。別の場所にいる、って」

 死んではいないようで、良かったです。では何故一緒に暮らせないのでしょう?
しおりを挟む

処理中です...