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第4章 ブレスレット

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「今日、あかり堂で知ったの。ふたりは五年も前からお互いを想い合っていたんだ、って」
「何やて?」

 深彦が身を乗り出して聞き返してきました。

「竹内くんと水口先輩、五年前からお揃いのブレスレットを付けてた」

 単純な話です。ブレスレットは今年の夏に買った物ではなかった。五年前から大事に使われてきたのです。だから付喪神が宿った。そういう事だったのです。
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