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第3章 万年筆
3-23
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「生まれて来れた……? まるで、あなたが許可したから私が生まれて来れた、という言い方ですね」
「揚げ足を取るな。ただの言葉の綾だ」
「誤魔化さないで下さい。どういう意味ですか?」
「五月蝿い!」
料亭中に響くほどの怒鳴り声でした。
私は震え、何も言い返せず、沈黙が訪れます。
やがてパタパタと足音が聞こえて来ました。
「どうしたの、じいちゃん」
廊下の奥から、しろがねが現れました。
「揚げ足を取るな。ただの言葉の綾だ」
「誤魔化さないで下さい。どういう意味ですか?」
「五月蝿い!」
料亭中に響くほどの怒鳴り声でした。
私は震え、何も言い返せず、沈黙が訪れます。
やがてパタパタと足音が聞こえて来ました。
「どうしたの、じいちゃん」
廊下の奥から、しろがねが現れました。
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