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第3章 万年筆
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「ねぇ、赤松さん」
「何?」
「今日って時間ある? 少しだけで良いから、寄り道しない?」
「良いけど、それってあなたがさっき言っていた所? あまり遅くまでは付き合えないわよ」
「うん。それで良いから」
「雨がまた強くなる前に帰りたいし。そもそも今日でなければ駄目なの?」
私も何故、いきなり自分が提案したのか分かりません。急に思い付いたのです。予感めいた、とでも言うのでしょうか。
近い内に、赤松さんが失くし物屋を必要とする日が来る……そんな気がしたのです。
「せめて場所だけでも教えたいの」
「そんなに言うなら、ええ、付いて行くわ。どんな所なの?」
「雑貨屋、かな。小道具から工芸品まで何でも置いてある」
「女の子が好きそうなファンシーな雑貨屋とは違うのね。和風なお店かしら」
傘を差し、赤松さんと談笑しながらバス停へ、そしてバスに乗ってあかり堂へ向かいました。
雨は、本当にさっきまで台風に襲われていたのか疑いたくなるほど、徐々に小雨になっていきました。
「何?」
「今日って時間ある? 少しだけで良いから、寄り道しない?」
「良いけど、それってあなたがさっき言っていた所? あまり遅くまでは付き合えないわよ」
「うん。それで良いから」
「雨がまた強くなる前に帰りたいし。そもそも今日でなければ駄目なの?」
私も何故、いきなり自分が提案したのか分かりません。急に思い付いたのです。予感めいた、とでも言うのでしょうか。
近い内に、赤松さんが失くし物屋を必要とする日が来る……そんな気がしたのです。
「せめて場所だけでも教えたいの」
「そんなに言うなら、ええ、付いて行くわ。どんな所なの?」
「雑貨屋、かな。小道具から工芸品まで何でも置いてある」
「女の子が好きそうなファンシーな雑貨屋とは違うのね。和風なお店かしら」
傘を差し、赤松さんと談笑しながらバス停へ、そしてバスに乗ってあかり堂へ向かいました。
雨は、本当にさっきまで台風に襲われていたのか疑いたくなるほど、徐々に小雨になっていきました。
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