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第2章 手帳

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「何も知らずここへ来たようですが、ここは失くし物屋です。失くした物に会える場所なのです」
「失くし物屋?」

 急に非現実的な事を言われた明子さんは戸惑っています。斜め後ろにいた私に振り向きました。

「どういう事?」
「嘘を吐いて、本当にすみません。私は祐美さんの友達や知り合いではありません」
「じゃあ、あなたは何故私に声をかけたの?」

 付喪神について説明しようとした時、電気を消していないのに屋内が暗くなっていきました。
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