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第2章 手帳
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なすを家族分の器に盛り、スープのようなみそだれを等しくかけました。最後に白胡麻をふって、完成。
なす田楽です。
「こがねはんはやっぱ料理上手やなぁ」
「そんな事ないよ。こんなの誰にでも作れるよ」
「いいや、ちゃう。好きこそものの上手なれ、や。鴫清の事はともかく、あんたは料理が好きなんや。料理ちゅうか、なんかを作る事、生み出す事が」
「生み出す事……?」
それは、新しい物・事・出会いという意味でしょうか。それなら好きです。鴫清に閉じ込められたような生活ですから、新鮮なものには好奇心でわくわくします。求めています。毎日。
「とにかくこれを家族に出してくるよ」
鴫清の厨房の隣は従業員達の休憩室となっています。私の家族は朝食はそこに集まって食べます。私は同じ席に着く事は許されません。厨房で立ったまま食べます。
一緒に食べても嫌味ばかり言われてうるさいですから、これで良いんですけどね。
なす田楽です。
「こがねはんはやっぱ料理上手やなぁ」
「そんな事ないよ。こんなの誰にでも作れるよ」
「いいや、ちゃう。好きこそものの上手なれ、や。鴫清の事はともかく、あんたは料理が好きなんや。料理ちゅうか、なんかを作る事、生み出す事が」
「生み出す事……?」
それは、新しい物・事・出会いという意味でしょうか。それなら好きです。鴫清に閉じ込められたような生活ですから、新鮮なものには好奇心でわくわくします。求めています。毎日。
「とにかくこれを家族に出してくるよ」
鴫清の厨房の隣は従業員達の休憩室となっています。私の家族は朝食はそこに集まって食べます。私は同じ席に着く事は許されません。厨房で立ったまま食べます。
一緒に食べても嫌味ばかり言われてうるさいですから、これで良いんですけどね。
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