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第2章 手帳
2-11
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「なに? お前、幻覚でも見てんのか?」
今度は兄が怖がっています。
「こがねちゃん! 逃げよう。しろがねから離れようよぉー」
フクは半泣きで私の元へ走り寄って来ました。私はおろおろと、小声でフクと話しました。
「フク、静かに」
「だってー、黙っているの無理だもん。こがねちゃん、辛そうだもん!」
「良いんだよ。私さえ我慢していれば、いつか終わる。それで解決するんだよ」
「違うよ! 何も解決しないよー。こがねちゃんは本当にそれで満足なの? それで報われるの?」
「フク……お願いだから、私の部屋に行ってて」
今度は兄が怖がっています。
「こがねちゃん! 逃げよう。しろがねから離れようよぉー」
フクは半泣きで私の元へ走り寄って来ました。私はおろおろと、小声でフクと話しました。
「フク、静かに」
「だってー、黙っているの無理だもん。こがねちゃん、辛そうだもん!」
「良いんだよ。私さえ我慢していれば、いつか終わる。それで解決するんだよ」
「違うよ! 何も解決しないよー。こがねちゃんは本当にそれで満足なの? それで報われるの?」
「フク……お願いだから、私の部屋に行ってて」
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