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第1章 タイムカプセル
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これは驚きました。最近の子供達が、自宅のキッチンの仕様がIHのためコンロの使い方を知らないというか話は聞いていますが……私より年上の人が使い方を知らないなんて。
まぁ、知らないから肉があるのに餓死しそうになっているのですからね。
あとは冷蔵庫の横のダンボール箱に玉ねぎが一個入っていました。
「まぁ、これならアレが作れるな」
「アレ……?」
「でも私の作るご飯、家族から不味いって不評だったんだよね……」
朝の記憶が蘇ります。先程、家を飛び出した時も祖母にネチネチ言われましたっけ。
私は料理する事に躊躇してしまいました。
料亭の娘なのに料理が下手すぎる、なんて言われたらどうしましょう……嫌だなぁ。
これ以上、自信を失いたくないです。
「頼む。何でも、良いから、作ってくれ」
弦介さんに絞り出すような声で懇願されました。
まぁ、知らないから肉があるのに餓死しそうになっているのですからね。
あとは冷蔵庫の横のダンボール箱に玉ねぎが一個入っていました。
「まぁ、これならアレが作れるな」
「アレ……?」
「でも私の作るご飯、家族から不味いって不評だったんだよね……」
朝の記憶が蘇ります。先程、家を飛び出した時も祖母にネチネチ言われましたっけ。
私は料理する事に躊躇してしまいました。
料亭の娘なのに料理が下手すぎる、なんて言われたらどうしましょう……嫌だなぁ。
これ以上、自信を失いたくないです。
「頼む。何でも、良いから、作ってくれ」
弦介さんに絞り出すような声で懇願されました。
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