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第1章 タイムカプセル
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「刀が無くても私に会う方法はあるのだが……」
美雲丸が小さい声で何か言いましたが、聞き取れませんでした。
そういえば、この十年間、一度も美雲丸の宿る刀という物を見た事ありません。本人が「見に行くのをやめろ」と言ったからなのですが、その時の理由は私が小さい子供だから。大きな子供となった今なら良いのでしょうか?
「美雲丸の刀って、どんな刀なの?」
「特に価値は無い、ただの古物だ」
「そんな事は無いでしょ。日本刀でしょ? それで、どんな人が使ってたの?」
「最後に私を振ったのは、武将の護衛をしていた者だ。剣の腕は確かだったが、出世欲が無く、歴史に名を残す事は無かった。惜しい人だよ」
「その人が美雲丸の主って事になるの?」
付喪神には必ず主がいます。持ち主の事です。
美雲丸が小さい声で何か言いましたが、聞き取れませんでした。
そういえば、この十年間、一度も美雲丸の宿る刀という物を見た事ありません。本人が「見に行くのをやめろ」と言ったからなのですが、その時の理由は私が小さい子供だから。大きな子供となった今なら良いのでしょうか?
「美雲丸の刀って、どんな刀なの?」
「特に価値は無い、ただの古物だ」
「そんな事は無いでしょ。日本刀でしょ? それで、どんな人が使ってたの?」
「最後に私を振ったのは、武将の護衛をしていた者だ。剣の腕は確かだったが、出世欲が無く、歴史に名を残す事は無かった。惜しい人だよ」
「その人が美雲丸の主って事になるの?」
付喪神には必ず主がいます。持ち主の事です。
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