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第200話(199話と被っていたため差し替えました申し訳ございません。)
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「大変美味しく頂きました。ありがとうございます」
食事を終えたグレイがまず礼を言う。
「ご馳走様でした。初めて食べる美味しさでしたわ」
アリシアも感想を述べる。
どうやらアリシアも初めて食べたようだ。
「それは良かった。このパンは最近王都で流行り出したという今話題の店から仕入れたのだ」
ゾルムが嬉しそうに呟く。
「失礼致します」
ムスターが断りを入れ、ティーポットとティーカップを残してその他の食器を片付けると頭を下げ、立ち去っていく。
「さて・・・続きを話して貰おう」
ムスターが完全に部屋から離れていったことを確認してからゾルムがそう改めた。
「はい」
アリシアはゾルムの言葉に返事をし、ティーカップを口元に持っていきミルクティーを一口飲む。
そして、
「グレイが手入れた治療薬は【エリクサー】ですわ」
とはっきりと答えた。
バンッ!
アリシアの言葉を聞いたゾルムが思わずテーブルに手を付け、立ち上がる。
「何だとっ!?」
ゾルムが動揺する理由は明白だ。
【エリクサー】の発見など、歴史的発見のレベルなのだから。
(まさか、【エリクサー】とは・・・通りで【魔力過大病】も治せる訳だ)
ゾルムは驚くと同時に納得する。
アリシアがおかしな言い訳まで用意してまで隠したいという理由が良くわかったからだ。
思考を進めることで少し落ち着いてきたゾルムは我に返り、ソファに座り直し、
「すまない。取り乱した」
一度謝罪をする。
「それで、まだあるのか?」
「ございませんわ。ユーマリアさんに使ったので終わりです」
アリシアがはっきりと答える。
ゾルムは本当かどうかの確認をするためにアリシアの目をじっと見る。
(ムスターがいないタイミングで良かった)
ゾルムは真偽判定の出来るムスターがこの場に居ないことにほっとする。
(少なくともアリシアが本当のことを言っているかは別としてここまではっきり言うということはそう言うことにしたいということだ。そして・・・)
ゾルムはグレイの様子も伺う。
(アリシアはグレイ君を守るために自分が治していることにしているのだこれ以上の詮索はやめておこう。それにしてもグレイ君も成長したな)
以前は結構考えが顔に出ていたが今はそのような様子は全く無いグレイの様子を見てニヤリと笑う。
「分かった。アリシアがそう言うのだそうなのだろう」
ゾルムはアリシアの主張を受け入れる。
「はい」
アリシアが静かに頷いた。
「それで、入手した経緯を教えてくれるかな?」
アリシアに向かってゾルムも頷くとグレイの方を向いて当然の質問をしてきた。
食事を終えたグレイがまず礼を言う。
「ご馳走様でした。初めて食べる美味しさでしたわ」
アリシアも感想を述べる。
どうやらアリシアも初めて食べたようだ。
「それは良かった。このパンは最近王都で流行り出したという今話題の店から仕入れたのだ」
ゾルムが嬉しそうに呟く。
「失礼致します」
ムスターが断りを入れ、ティーポットとティーカップを残してその他の食器を片付けると頭を下げ、立ち去っていく。
「さて・・・続きを話して貰おう」
ムスターが完全に部屋から離れていったことを確認してからゾルムがそう改めた。
「はい」
アリシアはゾルムの言葉に返事をし、ティーカップを口元に持っていきミルクティーを一口飲む。
そして、
「グレイが手入れた治療薬は【エリクサー】ですわ」
とはっきりと答えた。
バンッ!
アリシアの言葉を聞いたゾルムが思わずテーブルに手を付け、立ち上がる。
「何だとっ!?」
ゾルムが動揺する理由は明白だ。
【エリクサー】の発見など、歴史的発見のレベルなのだから。
(まさか、【エリクサー】とは・・・通りで【魔力過大病】も治せる訳だ)
ゾルムは驚くと同時に納得する。
アリシアがおかしな言い訳まで用意してまで隠したいという理由が良くわかったからだ。
思考を進めることで少し落ち着いてきたゾルムは我に返り、ソファに座り直し、
「すまない。取り乱した」
一度謝罪をする。
「それで、まだあるのか?」
「ございませんわ。ユーマリアさんに使ったので終わりです」
アリシアがはっきりと答える。
ゾルムは本当かどうかの確認をするためにアリシアの目をじっと見る。
(ムスターがいないタイミングで良かった)
ゾルムは真偽判定の出来るムスターがこの場に居ないことにほっとする。
(少なくともアリシアが本当のことを言っているかは別としてここまではっきり言うということはそう言うことにしたいということだ。そして・・・)
ゾルムはグレイの様子も伺う。
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以前は結構考えが顔に出ていたが今はそのような様子は全く無いグレイの様子を見てニヤリと笑う。
「分かった。アリシアがそう言うのだそうなのだろう」
ゾルムはアリシアの主張を受け入れる。
「はい」
アリシアが静かに頷いた。
「それで、入手した経緯を教えてくれるかな?」
アリシアに向かってゾルムも頷くとグレイの方を向いて当然の質問をしてきた。
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