45 / 369
第44話
しおりを挟む
『ふむ・・・本題とな?』
イズが小首を傾げながら尋ねる。
「ああ。色々と教えてくれ」
グレイはイズの言葉に返事をしながら、その場であぐらをかいて座る。
(イズは気にしないかもしれないが、立ったままだと見下しているみたいで居心地が悪いからな)
『もちろん。良いぞ』
イズはグレイの行動の意味が分かったのか、グレイの膝の上に飛び乗りながら答える。
「ここから部屋からこの迷宮の外に出られるんだよな?」
グレイは一番気になっていたことを尋ねる。
『そうだ。中央にあるオーブに触れて【転移】と念じれば一瞬でこの迷宮の外に出られると聞いている』
イズが答えるがグレイは続けて、
「・・・『聞いている』とは?」
『ああ。我はこの迷宮を踏破する者が現れない限り出られないようになっていたからな。実際にそのオーブを使うところは見たことはないのだ』
イズが器用に肩をすくめながら答える。
「なるほど。それもそうか・・・」
(ここから出られるアイテムの近くにいて使えないなんて生殺しもいいところじゃないか)
グレイはイズの立場を考え、その心中を慮る。
自分だったら発狂してしまうに違いない。
「続いてだが、このオーブとやらを使って移動するときは俺の魔力を結構使うのか?」
グレイは自分の魔力の乏しさをよく理解しているため、今身に着けている腕輪のようにほとんど魔力を使わずに使えるような物でないとこの迷宮から出られないのではという不安があった。
『ん?ああ、そうか。グレイは余り魔力がないようだな』
イズは相手の魔力が分かるのかグレイを見てそう言い、
『このオーブの力は移動距離と魔力が比例関係にある』
「・・・つまり、移動距離が長いほど使う魔力が必要ということか?」
グレイはイズの言いたいことを理解する。
『その通りだ。グレイの魔力量だと・・・この迷宮から地上に出るくらいしか出来ないだろうな』
「・・・そうか」
(この部屋は地上から地下101階に位置するから相当な距離があるに違いない。地上まで出られるだけで良しとしないとな)
グレイは世の中そんなに甘くないと思いながらも納得する。
「ちなみにこのオーブは持ち運び可能か?」
グレイは駄目元でイズに尋ねる。
(もし持ち運びが可能なら地上に上がった後も少しずつ【転移】していけば魔法学園までの移動日数がかなり稼げるはずだ)
『持ち運びは可能だがここから動かすと【転移】の力は使えないと聞いている』
イズが申し訳無さそうに答える。
「そうか・・・なら、地上に出た後地道に魔法学園に向かうしかないな」
『む?魔法学園とな?』
「ああ。俺はそこの学生なんだ」
グレイがイズに答えるとイズは驚いた顔をし、
『なんとっ!学生とは大人になる前の者ということだろう?』
「まぁ、大体がそうだな」
『そんな若い人間がこの迷宮を踏破するなんてグレイの将来が楽しみだな!』
イズが羽を上下させながら興奮する。
「・・・そんなことは無いとは思うが、まあ、ありがとう」
『ははは!謙遜するでない!我にはわかるぞグレイの光り輝く未来が!!』
イズがとても嬉しそうに太鼓判をおす。
「はは、ありがとう」
(そういえば、今までの人生でこんなにも期待されたことは無かった気がするな)
グレイはどこかこそばゆい気持ちになりながらも嬉しく思う。
(本当、アリシアさんと出会ってからは人生が彩ったな)
グレイはアリシアの顔を思い浮かべ、早く会いたいと強く思った。
「ところで、イズは魔法陣にも精通しているのか?」
グレイは博識そうなイズに尋ねる。
『精通しているかは分からぬが見れば大体の効果は分かると思うぞ』
「おお!流石だな。ならこれを見てくれ!【展開】」
グレイは腕輪の力を使って部屋の地面に魔法陣を出現させる。
そう。それはグレイがこの迷宮に転送させられた魔法陣であった。
『ふむ・・・これは【転送】の効果がある魔法陣だな』
イズはグレイが出現させた魔法陣を観察し、すぐに効果を当ててみせた。
さらに細かく確認していくイズの様子をグレイがじっと見守る。
『どうやらこれは、2つ以上書くことで効力を発揮するようだな』
イズが呟く。
「2つ以上?」
『ああ。それも魔法陣を描く人間が同一人物である必要がある』
「とすると例えば俺がこの魔法陣を2つ書けばその2つの魔法陣の間を行き来出来るということか?」
グレイがイズに確認すると、イズは頷き、
『そうだ。その代わり通常の1つの魔法陣でいける範囲よりも長距離でも移動可能となる代物だ』
「なるほど、便利そうだな。それで、発動する方法は分かるか?」
『すまぬがそこまでは分からぬ。魔力にものを言わせて無理やり発動することは出来るがな』
「そうか。ありがとう」
(無事にアリシアさんに会えたら相談してみよう)
「ところで、この迷宮はこの後どうなるんだ?やはり崩れたりするのか?」
グレイは気になっていたことを確認する。
『それは踏破者であるグレイ次第だな』
イズがグレイに淡々と告げる。
「・・・それは俺が選べると言う意味か?」
『その通りだ』
「ふむ。ちなみに踏破されたことは外に伝わったりするのかな?」
『遥か昔ならいざ知らず。今は伝わらないと思うぞ』
イズの言葉にグレイは、考える。
(この迷宮を壊したりすれば、クリアしたんだと知らしめているようなものだよな・・・なら)
「分かった。それならこのままにしておく」
『了解した』
長年ここにいたから愛着があるのだろう。
イズが嬉しそうに頷く。
(嫌ならそう言えばいいのに・・・不器用な奴)
グレイはイズに対してそのように思うが、そういう不器用さは嫌いじゃないので自然と笑顔になる。
「そうだ。この階と上の階、つまり地下101階と100階だけこの迷宮の中で入れないようにすることは可能かな?」
グレイは思いつきイズに尋ねる。
『可能だぞ。すぐやるか?』
「ああ。頼んだ」
グレイはイズに頼むと、先程書いた魔法陣を見様見真似で地面に書いていく。
『終わったぞ。これでこの迷宮は地下99階までしか入れなくなった。ん・・・なるほどそういうことか』
早速イズがグレイの頼みを聞いて地下99階で閉鎖し、グレイに声を掛ける。
そして、イズはグレイの行動を見て納得した。
この部屋に転送の魔法陣を書いて置けば後で来ることが可能になるからだ。
「ありがとう。ああ。この部屋を残したままだと誰かが来た時に悪用されかねないからな」
少し歩けば54体の魔人形が転がっているし、このオーブもある。
踏破者が今までいなかったとは言え最終階到達者は何人も居たのだ。
用心しておくに越したことは無いだろう。
『ふむ。道理だな。それでグレイはここを使うことがあるかもと思っているわけだな』
「ああ。無いとは思うが保険みたいなもんだな。嫌か?」
グレイはイズが嫌なら書いている魔法陣を消そうと思いながら確認する。
『嫌なものか。この迷宮の支配者は既にグレイだ。好きにするが良いさ』
イズはグレイの支配者に見合わぬ心遣いに悪い気はしなかった。
『ところで、グレイは魔力が少ない割には中々魔法陣を書くのが上手いじゃないか。今の時代の人間が使う言葉かは知らぬが【魔力指】の扱いが絶妙だな』
イズはグレイの魔法陣を書くのを眺めながら感心する。
「ありがとう。発動できる魔法陣は殆ど無いが書くのは好きでな。熱中している間になり上達したんだ。ちなみに現代でも【魔力指】と言うぞ」
【魔力指】・・・魔法陣を書くときの高等スキルである。指先に魔法を込め魔力によって魔法陣を書く事ができる。ただ魔法を込めるだけでは上手く行かず、一定量を維持できないと魔法陣として機能しないため普通は直接地面や紙面に魔力指を使わずに魔法陣を描くのが一般的だ。魔力指を使った魔法陣のメリットとしては描いた本人がキャンセルするか死なない限り消えることは無いといった点が大きい。あとは、まずやらないがやろうと思えば空中にも書くことができる点である。
『ほう。同じ言い方が伝わっているのもあるのだな。面白い』
イズが感心する。
「よし。できた。どうかな?上手くかけてるか確認してくれないか?」
魔法陣を書き終えたグレイがイズに確認する。
『ん、おお。お安い御用だ。・・・うむ。上手くかけているぞ』
イズは少し空を飛び、グレイの魔法陣に不備がないことを確認する。
「ありがとう。・・・では、次は最後の質問だ。イズはこれからどうするんだ?」
グレイはイズに礼を言った後、聞くのがためらわれ後回しにしていた質問をイズにしたのであった。
イズが小首を傾げながら尋ねる。
「ああ。色々と教えてくれ」
グレイはイズの言葉に返事をしながら、その場であぐらをかいて座る。
(イズは気にしないかもしれないが、立ったままだと見下しているみたいで居心地が悪いからな)
『もちろん。良いぞ』
イズはグレイの行動の意味が分かったのか、グレイの膝の上に飛び乗りながら答える。
「ここから部屋からこの迷宮の外に出られるんだよな?」
グレイは一番気になっていたことを尋ねる。
『そうだ。中央にあるオーブに触れて【転移】と念じれば一瞬でこの迷宮の外に出られると聞いている』
イズが答えるがグレイは続けて、
「・・・『聞いている』とは?」
『ああ。我はこの迷宮を踏破する者が現れない限り出られないようになっていたからな。実際にそのオーブを使うところは見たことはないのだ』
イズが器用に肩をすくめながら答える。
「なるほど。それもそうか・・・」
(ここから出られるアイテムの近くにいて使えないなんて生殺しもいいところじゃないか)
グレイはイズの立場を考え、その心中を慮る。
自分だったら発狂してしまうに違いない。
「続いてだが、このオーブとやらを使って移動するときは俺の魔力を結構使うのか?」
グレイは自分の魔力の乏しさをよく理解しているため、今身に着けている腕輪のようにほとんど魔力を使わずに使えるような物でないとこの迷宮から出られないのではという不安があった。
『ん?ああ、そうか。グレイは余り魔力がないようだな』
イズは相手の魔力が分かるのかグレイを見てそう言い、
『このオーブの力は移動距離と魔力が比例関係にある』
「・・・つまり、移動距離が長いほど使う魔力が必要ということか?」
グレイはイズの言いたいことを理解する。
『その通りだ。グレイの魔力量だと・・・この迷宮から地上に出るくらいしか出来ないだろうな』
「・・・そうか」
(この部屋は地上から地下101階に位置するから相当な距離があるに違いない。地上まで出られるだけで良しとしないとな)
グレイは世の中そんなに甘くないと思いながらも納得する。
「ちなみにこのオーブは持ち運び可能か?」
グレイは駄目元でイズに尋ねる。
(もし持ち運びが可能なら地上に上がった後も少しずつ【転移】していけば魔法学園までの移動日数がかなり稼げるはずだ)
『持ち運びは可能だがここから動かすと【転移】の力は使えないと聞いている』
イズが申し訳無さそうに答える。
「そうか・・・なら、地上に出た後地道に魔法学園に向かうしかないな」
『む?魔法学園とな?』
「ああ。俺はそこの学生なんだ」
グレイがイズに答えるとイズは驚いた顔をし、
『なんとっ!学生とは大人になる前の者ということだろう?』
「まぁ、大体がそうだな」
『そんな若い人間がこの迷宮を踏破するなんてグレイの将来が楽しみだな!』
イズが羽を上下させながら興奮する。
「・・・そんなことは無いとは思うが、まあ、ありがとう」
『ははは!謙遜するでない!我にはわかるぞグレイの光り輝く未来が!!』
イズがとても嬉しそうに太鼓判をおす。
「はは、ありがとう」
(そういえば、今までの人生でこんなにも期待されたことは無かった気がするな)
グレイはどこかこそばゆい気持ちになりながらも嬉しく思う。
(本当、アリシアさんと出会ってからは人生が彩ったな)
グレイはアリシアの顔を思い浮かべ、早く会いたいと強く思った。
「ところで、イズは魔法陣にも精通しているのか?」
グレイは博識そうなイズに尋ねる。
『精通しているかは分からぬが見れば大体の効果は分かると思うぞ』
「おお!流石だな。ならこれを見てくれ!【展開】」
グレイは腕輪の力を使って部屋の地面に魔法陣を出現させる。
そう。それはグレイがこの迷宮に転送させられた魔法陣であった。
『ふむ・・・これは【転送】の効果がある魔法陣だな』
イズはグレイが出現させた魔法陣を観察し、すぐに効果を当ててみせた。
さらに細かく確認していくイズの様子をグレイがじっと見守る。
『どうやらこれは、2つ以上書くことで効力を発揮するようだな』
イズが呟く。
「2つ以上?」
『ああ。それも魔法陣を描く人間が同一人物である必要がある』
「とすると例えば俺がこの魔法陣を2つ書けばその2つの魔法陣の間を行き来出来るということか?」
グレイがイズに確認すると、イズは頷き、
『そうだ。その代わり通常の1つの魔法陣でいける範囲よりも長距離でも移動可能となる代物だ』
「なるほど、便利そうだな。それで、発動する方法は分かるか?」
『すまぬがそこまでは分からぬ。魔力にものを言わせて無理やり発動することは出来るがな』
「そうか。ありがとう」
(無事にアリシアさんに会えたら相談してみよう)
「ところで、この迷宮はこの後どうなるんだ?やはり崩れたりするのか?」
グレイは気になっていたことを確認する。
『それは踏破者であるグレイ次第だな』
イズがグレイに淡々と告げる。
「・・・それは俺が選べると言う意味か?」
『その通りだ』
「ふむ。ちなみに踏破されたことは外に伝わったりするのかな?」
『遥か昔ならいざ知らず。今は伝わらないと思うぞ』
イズの言葉にグレイは、考える。
(この迷宮を壊したりすれば、クリアしたんだと知らしめているようなものだよな・・・なら)
「分かった。それならこのままにしておく」
『了解した』
長年ここにいたから愛着があるのだろう。
イズが嬉しそうに頷く。
(嫌ならそう言えばいいのに・・・不器用な奴)
グレイはイズに対してそのように思うが、そういう不器用さは嫌いじゃないので自然と笑顔になる。
「そうだ。この階と上の階、つまり地下101階と100階だけこの迷宮の中で入れないようにすることは可能かな?」
グレイは思いつきイズに尋ねる。
『可能だぞ。すぐやるか?』
「ああ。頼んだ」
グレイはイズに頼むと、先程書いた魔法陣を見様見真似で地面に書いていく。
『終わったぞ。これでこの迷宮は地下99階までしか入れなくなった。ん・・・なるほどそういうことか』
早速イズがグレイの頼みを聞いて地下99階で閉鎖し、グレイに声を掛ける。
そして、イズはグレイの行動を見て納得した。
この部屋に転送の魔法陣を書いて置けば後で来ることが可能になるからだ。
「ありがとう。ああ。この部屋を残したままだと誰かが来た時に悪用されかねないからな」
少し歩けば54体の魔人形が転がっているし、このオーブもある。
踏破者が今までいなかったとは言え最終階到達者は何人も居たのだ。
用心しておくに越したことは無いだろう。
『ふむ。道理だな。それでグレイはここを使うことがあるかもと思っているわけだな』
「ああ。無いとは思うが保険みたいなもんだな。嫌か?」
グレイはイズが嫌なら書いている魔法陣を消そうと思いながら確認する。
『嫌なものか。この迷宮の支配者は既にグレイだ。好きにするが良いさ』
イズはグレイの支配者に見合わぬ心遣いに悪い気はしなかった。
『ところで、グレイは魔力が少ない割には中々魔法陣を書くのが上手いじゃないか。今の時代の人間が使う言葉かは知らぬが【魔力指】の扱いが絶妙だな』
イズはグレイの魔法陣を書くのを眺めながら感心する。
「ありがとう。発動できる魔法陣は殆ど無いが書くのは好きでな。熱中している間になり上達したんだ。ちなみに現代でも【魔力指】と言うぞ」
【魔力指】・・・魔法陣を書くときの高等スキルである。指先に魔法を込め魔力によって魔法陣を書く事ができる。ただ魔法を込めるだけでは上手く行かず、一定量を維持できないと魔法陣として機能しないため普通は直接地面や紙面に魔力指を使わずに魔法陣を描くのが一般的だ。魔力指を使った魔法陣のメリットとしては描いた本人がキャンセルするか死なない限り消えることは無いといった点が大きい。あとは、まずやらないがやろうと思えば空中にも書くことができる点である。
『ほう。同じ言い方が伝わっているのもあるのだな。面白い』
イズが感心する。
「よし。できた。どうかな?上手くかけてるか確認してくれないか?」
魔法陣を書き終えたグレイがイズに確認する。
『ん、おお。お安い御用だ。・・・うむ。上手くかけているぞ』
イズは少し空を飛び、グレイの魔法陣に不備がないことを確認する。
「ありがとう。・・・では、次は最後の質問だ。イズはこれからどうするんだ?」
グレイはイズに礼を言った後、聞くのがためらわれ後回しにしていた質問をイズにしたのであった。
423
お気に入りに追加
1,441
あなたにおすすめの小説
平民として生まれた男、努力でスキルと魔法が使える様になる。〜イージーな世界に生まれ変わった。
モンド
ファンタジー
1人の男が異世界に転生した。
日本に住んでいた頃の記憶を持ったまま、男は前世でサラリーマンとして長年働いてきた経験から。
今度生まれ変われるなら、自由に旅をしながら生きてみたいと思い描いていたのだ。
そんな彼が、15歳の成人の儀式の際に過去の記憶を思い出して旅立つことにした。
特に使命や野心のない男は、好きなように生きることにした。
戦場の英雄、上官の陰謀により死亡扱いにされ、故郷に帰ると許嫁は結婚していた。絶望の中、偶然助けた許嫁の娘に何故か求婚されることに
千石
ファンタジー
「絶対生きて帰ってくる。その時は結婚しよう」
「はい。あなたの帰りをいつまでも待ってます」
許嫁と涙ながらに約束をした20年後、英雄と呼ばれるまでになったルークだったが生還してみると死亡扱いにされていた。
許嫁は既に結婚しており、ルークは絶望の只中に。
上官の陰謀だと知ったルークは激怒し、殴ってしまう。
言い訳をする気もなかったため、全ての功績を抹消され、貰えるはずだった年金もパー。
絶望の中、偶然助けた子が許嫁の娘で、
「ルーク、あなたに惚れたわ。今すぐあたしと結婚しなさい!」
何故か求婚されることに。
困りながらも巻き込まれる騒動を通じて
ルークは失っていた日常を段々と取り戻していく。
こちらは他のウェブ小説にも投稿しております。
異世界でただ美しく! 男女比1対5の世界で美形になる事を望んだ俺は戦力外で追い出されましたので自由に生きます!
石のやっさん
ファンタジー
主人公、理人は異世界召喚で異世界ルミナスにクラスごと召喚された。
クラスの人間が、優秀なジョブやスキルを持つなか、理人は『侍』という他に比べてかなり落ちるジョブだった為、魔族討伐メンバーから外され…追い出される事に!
だが、これは仕方が無い事だった…彼は戦う事よりも「美しくなる事」を望んでしまったからだ。
だが、ルミナスは男女比1対5の世界なので…まぁ色々起きます。
※私の書く男女比物が読みたい…そのリクエストに応えてみましたが、中編で終わる可能性は高いです。
学園長からのお話です
ラララキヲ
ファンタジー
学園長の声が学園に響く。
『昨日、平民の女生徒の食べていたお菓子を高位貴族の令息5人が取り囲んで奪うという事がありました』
昨日ピンク髪の女生徒からクッキーを貰った自覚のある王太子とその側近4人は項垂れながらその声を聴いていた。
学園長の話はまだまだ続く……
◇テンプレ乙女ゲームになりそうな登場人物(しかし出てこない)
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇なろうにも上げています。
魔王を倒した手柄を横取りされたけど、俺を処刑するのは無理じゃないかな
七辻ゆゆ
ファンタジー
「では罪人よ。おまえはあくまで自分が勇者であり、魔王を倒したと言うのだな?」
「そうそう」
茶番にも飽きてきた。処刑できるというのなら、ぜひやってみてほしい。
無理だと思うけど。
いらないスキル買い取ります!スキル「買取」で異世界最強!
町島航太
ファンタジー
ひょんな事から異世界に召喚された木村哲郎は、救世主として期待されたが、手に入れたスキルはまさかの「買取」。
ハズレと看做され、城を追い出された哲郎だったが、スキル「買取」は他人のスキルを買い取れるという優れ物であった。
【完結】おじいちゃんは元勇者
三園 七詩
ファンタジー
元勇者のおじいさんに拾われた子供の話…
親に捨てられ、周りからも見放され生きる事をあきらめた子供の前に国から追放された元勇者のおじいさんが現れる。
エイトを息子のように可愛がり…いつしか子供は強くなり過ぎてしまっていた…
異世界キャンパー~無敵テントで気ままなキャンプ飯スローライフ?
夢・風魔
ファンタジー
仕事の疲れを癒すためにソロキャンを始めた神楽拓海。
気づけばキャンプグッズ一式と一緒に、見知らぬ森の中へ。
落ち着くためにキャンプ飯を作っていると、そこへ四人の老人が現れた。
彼らはこの世界の神。
キャンプ飯と、見知らぬ老人にも親切にするタクミを気に入った神々は、彼に加護を授ける。
ここに──伝説のドラゴンをもぶん殴れるテントを手に、伝説のドラゴンの牙すら通さない最強の肉体を得たキャンパーが誕生する。
「せっかく異世界に来たんなら、仕事のことも忘れて世界中をキャンプしまくろう!」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる