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第330話 一大事
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「では、早速だが単刀直入に聞く。この街に一体何が起きているんだ?」
ルークが老騎士・・・ロドスに向かって尋ねる。
決着がついたことを見届けたミリーナとヒルダもルーク達の方に歩いて来ている。
「・・・キリオス様達は皆を伴って王都に向かっている」
ロドスが端的にそう答える。
「それは・・・『独立騎士団』としてということか?」
ルークが確認を取る。
「そうだ」
「・・・ミリーナ、ヒルダ。急ぐぞ」
ルークは突如そう言うと街の入口に向かって走り出す。
「ヒルダちゃん、行くわよ!」
「分かったのじゃ!!」
ミリーナとヒルダもルークの後に続いた。
残されたロドスはルーク達が遠ざかっていくことを確認し、
「・・・行ったか。今更間に合うわけはないが、出来るならキリオス様を止めてくれ・・・」
嘆願するように呟いたのであった。
「・・・本当に誰もいないな」
ルークは走りながら街を見て呟く。
キリオスの街には先程会った騎士達以外人の姿を見なかった。
「ねぇ、ルーク!」
追いついたミリーナがヒルダをいつの間にか背負いながら問いかける。
「どうした?」
ルークがミリーナを見ながら尋ねる。
「さっきの騎士の言葉は『独立騎士団』が王都に向かって進行しているという意味よね!?」
「そうだ。王都に着く前に間に合わなければ一大事になるぞ」
「一体なぜじゃ!?」
ミリーナの疑問に答えたルークに対し、ヒルダが尋ねる。
「分からん。もしかしたら、先日の謀反の所為かもしれない」
「謀反じゃと?」
ルークの言葉に反応するヒルダ。
「それって、勲章授与式の時の一件かしら?」
ミリーナが思い当たる節を呟く。
「恐らくな。近衛騎士隊長が国を獲ろうとしたんだ。『独立騎士団』とやらが動いてもおかしくないだろう」
「なるほどのぉ。この前話してくれた件か」
ヒルダが話が見えてきて納得の声を上げる。
「・・・確かにその可能性が高そうね」
ミリーナもルークの言葉に納得する。
「とにかく今は一刻も早く追いつく必要がある。まずは、荷物を置いてある場所に急ぐぞ」
「分かったわ!」
ルーク、ミリーナは走る速度を早めた。
ルークが老騎士・・・ロドスに向かって尋ねる。
決着がついたことを見届けたミリーナとヒルダもルーク達の方に歩いて来ている。
「・・・キリオス様達は皆を伴って王都に向かっている」
ロドスが端的にそう答える。
「それは・・・『独立騎士団』としてということか?」
ルークが確認を取る。
「そうだ」
「・・・ミリーナ、ヒルダ。急ぐぞ」
ルークは突如そう言うと街の入口に向かって走り出す。
「ヒルダちゃん、行くわよ!」
「分かったのじゃ!!」
ミリーナとヒルダもルークの後に続いた。
残されたロドスはルーク達が遠ざかっていくことを確認し、
「・・・行ったか。今更間に合うわけはないが、出来るならキリオス様を止めてくれ・・・」
嘆願するように呟いたのであった。
「・・・本当に誰もいないな」
ルークは走りながら街を見て呟く。
キリオスの街には先程会った騎士達以外人の姿を見なかった。
「ねぇ、ルーク!」
追いついたミリーナがヒルダをいつの間にか背負いながら問いかける。
「どうした?」
ルークがミリーナを見ながら尋ねる。
「さっきの騎士の言葉は『独立騎士団』が王都に向かって進行しているという意味よね!?」
「そうだ。王都に着く前に間に合わなければ一大事になるぞ」
「一体なぜじゃ!?」
ミリーナの疑問に答えたルークに対し、ヒルダが尋ねる。
「分からん。もしかしたら、先日の謀反の所為かもしれない」
「謀反じゃと?」
ルークの言葉に反応するヒルダ。
「それって、勲章授与式の時の一件かしら?」
ミリーナが思い当たる節を呟く。
「恐らくな。近衛騎士隊長が国を獲ろうとしたんだ。『独立騎士団』とやらが動いてもおかしくないだろう」
「なるほどのぉ。この前話してくれた件か」
ヒルダが話が見えてきて納得の声を上げる。
「・・・確かにその可能性が高そうね」
ミリーナもルークの言葉に納得する。
「とにかく今は一刻も早く追いつく必要がある。まずは、荷物を置いてある場所に急ぐぞ」
「分かったわ!」
ルーク、ミリーナは走る速度を早めた。
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