278 / 354
第278話 『恋愛感情は無いの?』
しおりを挟む
「え?」
ミリーナは一瞬何を言われたか分からず、呆然とする。
ふと、隣にいるヒルダを見てみると興味深そうにミリーナを見ている。
「もう。ミリーナったら聞いてなかったの?私は『ルークのことをどう思っているの?』って聞いたのよ」
「・・・どうって・・・ルークのことは剣術を嗜むものとして目標ですから・・・尊敬出来る方です」
ミリーナはしどろもどろにならないように必死で答える。
(あたしがルークを尊敬しているのは本当のことだし良いわよね!)
ミリーナは内心で自分を正当化する。
アメリアはそんなミリーナの様子を見て笑みを浮かべる。
「ふーん。ミリーナは普段『ルーク』って呼び捨てにしているのね」
「あ・・・」
アメリアの指摘に素直に反応してしまうミリーナ。
「それで、他には?」
「他と、言いますと?」
ミリーナが全身から冷や汗を流しながらアメリアに問いかける。
ヒルダは笑っては悪いと必死で堪えていた。
(ヒルダちゃん。今度覚えてなさい)
ミリーナは心の中そう誓い、落ち着こうと飲み物を飲む。
アメリアは続けて、
「そうねぇ。ズバリ、恋愛感情は無いの?」
ぶぅぅぅぅ
ミリーナは余りにもストレートな問いに思わず吹き出した。
「ぎゃあああ!!ミリーナ!!吹き出すなら別の方向を見て吹き出すのじゃ!」
不幸にもヒルダが被害者となる。
「あらまあ、大丈夫?ヒルダちゃん?」
アメリアがおしぼりを用意しヒルダの顔を拭って上げる。
「ありがとうなのじゃ。我はちとお風呂に入ってくる」
ヒルダは一方的に宣言するとそそくさと部屋を出ていった。
この宿は何と田舎村には珍しくお風呂があったのである。
ミリーナは一瞬何を言われたか分からず、呆然とする。
ふと、隣にいるヒルダを見てみると興味深そうにミリーナを見ている。
「もう。ミリーナったら聞いてなかったの?私は『ルークのことをどう思っているの?』って聞いたのよ」
「・・・どうって・・・ルークのことは剣術を嗜むものとして目標ですから・・・尊敬出来る方です」
ミリーナはしどろもどろにならないように必死で答える。
(あたしがルークを尊敬しているのは本当のことだし良いわよね!)
ミリーナは内心で自分を正当化する。
アメリアはそんなミリーナの様子を見て笑みを浮かべる。
「ふーん。ミリーナは普段『ルーク』って呼び捨てにしているのね」
「あ・・・」
アメリアの指摘に素直に反応してしまうミリーナ。
「それで、他には?」
「他と、言いますと?」
ミリーナが全身から冷や汗を流しながらアメリアに問いかける。
ヒルダは笑っては悪いと必死で堪えていた。
(ヒルダちゃん。今度覚えてなさい)
ミリーナは心の中そう誓い、落ち着こうと飲み物を飲む。
アメリアは続けて、
「そうねぇ。ズバリ、恋愛感情は無いの?」
ぶぅぅぅぅ
ミリーナは余りにもストレートな問いに思わず吹き出した。
「ぎゃあああ!!ミリーナ!!吹き出すなら別の方向を見て吹き出すのじゃ!」
不幸にもヒルダが被害者となる。
「あらまあ、大丈夫?ヒルダちゃん?」
アメリアがおしぼりを用意しヒルダの顔を拭って上げる。
「ありがとうなのじゃ。我はちとお風呂に入ってくる」
ヒルダは一方的に宣言するとそそくさと部屋を出ていった。
この宿は何と田舎村には珍しくお風呂があったのである。
11
お気に入りに追加
133
あなたにおすすめの小説
戦争から帰ってきたら、俺の婚約者が別の奴と結婚するってよ。
隣のカキ
ファンタジー
国家存亡の危機を救った英雄レイベルト。彼は幼馴染のエイミーと婚約していた。
婚約者を想い、幾つもの死線をくぐり抜けた英雄は戦後、結婚の約束を果たす為に生まれ故郷の街へと戻る。
しかし、戦争で負った傷も癒え切らぬままに故郷へと戻った彼は、信じられない光景を目の当たりにするのだった……
奴隷魔法使い
克全
ファンタジー
死んだはずの男が、魔法と魔獣・魔竜が生息する江戸時代に似た王国の奴隷に成り代わり、奴隷が想いを寄せていた女の子を助けるために悪戦苦闘し、平民・貴族と成りあがっていく御話。
底辺動画主、配信を切り忘れてスライムを育成していたらバズった
椎名 富比路
ファンタジー
ダンジョンが世界じゅうに存在する世界。ダンジョン配信業が世間でさかんに行われている。
底辺冒険者であり配信者のツヨシは、あるとき弱っていたスライムを持ち帰る。
ワラビと名付けられたスライムは、元気に成長した。
だがツヨシは、うっかり配信を切り忘れて眠りについてしまう。
翌朝目覚めると、めっちゃバズっていた。
異世界の叔父のところに就職します
まはぷる
ファンタジー
白木秋人は21歳。成績も運動もいたって平凡、就職浪人一歩手前の大学4年生だ。
実家の仕送りに釣られ、夏休暇を利用して、無人の祖父母宅の後片付けを請け負うことになった。
そんなとき、15年前に失踪したはずの叔父の征司が、押入れから鎧姿でいきなり帰ってきた!
異世界に行っていたという叔父に連れられ、秋人もまた異世界に行ってみることに。
ごく普通な主人公の、普通でない人たちとの異世界暮らしを綴っています。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
以前にアルファポリス様で投稿していた処女作です。
物語の大筋は変わっていませんが、文体を完全な一人称に、誤字脱字と文章修正を行なっています。
小説家になろう様とカクヨム様でも投稿している物の逆輸入版となります。
それなりに書き溜め量があるので、さくさく更新していきます。
勇者に闇討ちされ婚約者を寝取られた俺がざまあするまで。
飴色玉葱
ファンタジー
王都にて結成された魔王討伐隊はその任を全うした。
隊を率いたのは勇者として名を挙げたキサラギ、英雄として誉れ高いジークバルト、さらにその二人を支えるようにその婚約者や凄腕の魔法使いが名を連ねた。
だがあろうことに勇者キサラギはジークバルトを闇討ちし行方知れずとなってしまう。
そして、恐るものがいなくなった勇者はその本性を現す……。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
【完結】父が再婚。義母には連れ子がいて一つ下の妹になるそうですが……ちょうだい癖のある義妹に寮生活は無理なのでは?
つくも茄子
ファンタジー
父が再婚をしました。お相手は男爵夫人。
平民の我が家でいいのですか?
疑問に思うものの、よくよく聞けば、相手も再婚で、娘が一人いるとのこと。
義妹はそれは美しい少女でした。義母に似たのでしょう。父も実娘をそっちのけで義妹にメロメロです。ですが、この新しい義妹には悪癖があるようで、人の物を欲しがるのです。「お義姉様、ちょうだい!」が口癖。あまりに煩いので快く渡しています。何故かって?もうすぐ、学園での寮生活に入るからです。少しの間だけ我慢すれば済むこと。
学園では煩い家族がいない分、のびのびと過ごせていたのですが、義妹が入学してきました。
必ずしも入学しなければならない、というわけではありません。
勉強嫌いの義妹。
この学園は成績順だということを知らないのでは?思った通り、最下位クラスにいってしまった義妹。
両親に駄々をこねているようです。
私のところにも手紙を送ってくるのですから、相当です。
しかも、寮やクラスで揉め事を起こしては顰蹙を買っています。入学早々に学園中の女子を敵にまわしたのです!やりたい放題の義妹に、とうとう、ある処置を施され・・・。
なろう、カクヨム、にも公開中。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる