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第269話 到着
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「ここがルークの故郷か」
ヒルダが村の全容が俯瞰して見られる丘の上に立ち、感嘆の声を上げる。
ちなみに今は朝日が出たばかりの早朝である。
ボルンの街を出発したルーク、ミリーナ、ヒルダの3人は無事ルークの故郷である『スターツ』に到着していた。
無事ではあるが道中何事もなくというわけではなく、ルークやミリーナが対処可能な範囲でなら色々とあった。
「まさか、ここに来るまでの間に3回も山賊に襲われるとはね」
ミリーナもヒルダの隣に立ち、呟く。
「諸外国との戦争は無くなったが王国内はまだまだ平穏とは言えないようだな」
同じく丘に立ったルークが呟く。
手には道中で摘んだきれいな白い花を持っていた。
「・・・残念ながら、そうみたいね。頑張らないと」
騎士であるミリーナがやる気を出す。
王国内の治安維持は騎士の役目なためミリーナがやる気を出すのは道理である。
残念なことに騎士の人数はまだまだ少なく、王国中の治安維持のために人数には到底満たない。
わざわざ騎士になろうとする人はあまりいないのだ。
「・・・やる気を出すのはいいが、無理はするなよ」
ルークがミリーナの様子に少し心配になり、軽く注意する。
「分かってるわよ。ありがとう。ルーク」
ミリーナが笑顔でお礼を言う。
「・・・ならいい。行くか」
「ええ」
「うむ」
ルークの言葉にミリーナとヒルダが返事をし、3人はゆっくりと村に向かって歩いていった。
ヒルダが村の全容が俯瞰して見られる丘の上に立ち、感嘆の声を上げる。
ちなみに今は朝日が出たばかりの早朝である。
ボルンの街を出発したルーク、ミリーナ、ヒルダの3人は無事ルークの故郷である『スターツ』に到着していた。
無事ではあるが道中何事もなくというわけではなく、ルークやミリーナが対処可能な範囲でなら色々とあった。
「まさか、ここに来るまでの間に3回も山賊に襲われるとはね」
ミリーナもヒルダの隣に立ち、呟く。
「諸外国との戦争は無くなったが王国内はまだまだ平穏とは言えないようだな」
同じく丘に立ったルークが呟く。
手には道中で摘んだきれいな白い花を持っていた。
「・・・残念ながら、そうみたいね。頑張らないと」
騎士であるミリーナがやる気を出す。
王国内の治安維持は騎士の役目なためミリーナがやる気を出すのは道理である。
残念なことに騎士の人数はまだまだ少なく、王国中の治安維持のために人数には到底満たない。
わざわざ騎士になろうとする人はあまりいないのだ。
「・・・やる気を出すのはいいが、無理はするなよ」
ルークがミリーナの様子に少し心配になり、軽く注意する。
「分かってるわよ。ありがとう。ルーク」
ミリーナが笑顔でお礼を言う。
「・・・ならいい。行くか」
「ええ」
「うむ」
ルークの言葉にミリーナとヒルダが返事をし、3人はゆっくりと村に向かって歩いていった。
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