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第239話 宿敵との坏⑤
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「・・・その話は本当だったのか?」
ルークが驚きながらも何とか声を出す。
確かに似たような話をしている噂を聞いたことはあった。
だが、ルークとしてはセインツ王国のためを思った誇張であると考えていた。
バグラス大将軍がその事実を認めると言うことはルークにとっては衝撃意外の何物でもなかった。
「ん?もちろん本当じゃぞ。なんじゃお主、知らなかったのか?であればセインツ王国の情報網はざると判断するぞぃ」
「いや、その話自体は聞いたことはある。・・・が話の主体である俺自身が信じてなかった」
バグラス大将軍はルークの言葉に呆れたように、
「お主は強いし頭も回るが自分のこととなるとポンコツになるようじゃな」
「・・・そうみたいだな」
ルークは反論する要素が見当たらず素直に認める。
「くっくっくっくっ」
バグラス大将軍が笑いだし、
「はっはっはっはっ」
ルークも笑い出した。
「いやはや、お主とは同じ国で共に戦いたかったぞ」
バグラス大将軍が上機嫌にそう言う。
「それは光栄だな」
ルークも同じように返す。
正直、敵であったことを度外視して考えれば実に気持ちの良い人物である。
ルークもバグラス大将軍もお互いのことをそう認識していた。
「ああ、そうだ。先程の話じゃが、お主が軍を退いた話は儂から誰ぞに話すことは無いからな安心してくれ」
念のためとばかりにバグラス大将軍がルークに言う。
「ああ。あんたの性格からしてそんなことはしないと分かってるよ。戦いは好きだが殺し合いを好き好んでやる人間じゃない。わざわざ戦争再開の火種になりそうな情報を話したりはしないだろう」
ルークがあっけらかんと言ってのけた。
「むぅ。そこまで儂のことを把握しているとはな。・・・冗談抜きにジークムント王国に来ぬか?いきなり大将軍は無理でも将軍であればすぐに用意できるぞ?」
バグラス大将軍が真面目な顔でルークを勧誘する。
「・・・悪いが遠慮しておく。こんなことを言うと怒られるかもしれないが俺は国のためとかではなく自分の周りの人のために戦っただけだからな。流石に無理だよ」
「ふむ。残念じゃな。・・・むしろ儂がセインツ王国に行くかのぉ」
ルークの返事に対してバグラス大将軍がとんでもないことを言い出した。
ルークが驚きながらも何とか声を出す。
確かに似たような話をしている噂を聞いたことはあった。
だが、ルークとしてはセインツ王国のためを思った誇張であると考えていた。
バグラス大将軍がその事実を認めると言うことはルークにとっては衝撃意外の何物でもなかった。
「ん?もちろん本当じゃぞ。なんじゃお主、知らなかったのか?であればセインツ王国の情報網はざると判断するぞぃ」
「いや、その話自体は聞いたことはある。・・・が話の主体である俺自身が信じてなかった」
バグラス大将軍はルークの言葉に呆れたように、
「お主は強いし頭も回るが自分のこととなるとポンコツになるようじゃな」
「・・・そうみたいだな」
ルークは反論する要素が見当たらず素直に認める。
「くっくっくっくっ」
バグラス大将軍が笑いだし、
「はっはっはっはっ」
ルークも笑い出した。
「いやはや、お主とは同じ国で共に戦いたかったぞ」
バグラス大将軍が上機嫌にそう言う。
「それは光栄だな」
ルークも同じように返す。
正直、敵であったことを度外視して考えれば実に気持ちの良い人物である。
ルークもバグラス大将軍もお互いのことをそう認識していた。
「ああ、そうだ。先程の話じゃが、お主が軍を退いた話は儂から誰ぞに話すことは無いからな安心してくれ」
念のためとばかりにバグラス大将軍がルークに言う。
「ああ。あんたの性格からしてそんなことはしないと分かってるよ。戦いは好きだが殺し合いを好き好んでやる人間じゃない。わざわざ戦争再開の火種になりそうな情報を話したりはしないだろう」
ルークがあっけらかんと言ってのけた。
「むぅ。そこまで儂のことを把握しているとはな。・・・冗談抜きにジークムント王国に来ぬか?いきなり大将軍は無理でも将軍であればすぐに用意できるぞ?」
バグラス大将軍が真面目な顔でルークを勧誘する。
「・・・悪いが遠慮しておく。こんなことを言うと怒られるかもしれないが俺は国のためとかではなく自分の周りの人のために戦っただけだからな。流石に無理だよ」
「ふむ。残念じゃな。・・・むしろ儂がセインツ王国に行くかのぉ」
ルークの返事に対してバグラス大将軍がとんでもないことを言い出した。
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