戦場の英雄、上官の陰謀により死亡扱いにされ、故郷に帰ると許嫁は結婚していた。絶望の中、偶然助けた許嫁の娘に何故か求婚されることに

千石

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第159話 剣術大会⑥

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「おお~、壮観じゃな!」

闘技場中央部への出口に先についてヒルダが感動したように呟く。

「わぁ、本当ね!!」

続いて到着したミリーナも動揺に呟く。

「ほぅ。なかなかだな」

最後に到着したルークも同様に感心した。

どうやら通ってきた入口は傾斜をつけることで出口は二階席になるようになっていたらしく、闘技場中央部の石畳で出来たリングが良く見える。

外から見たときもかなりの大きさであることは分かったが、中に入ると全体が見渡せるため大きさがはっきりと理解できた。

「外から見た時も長蛇の列だったけど、中に入っても凄い人ね」

ミリーナが驚いたように言う。

どうやら『剣術大会』参加の受付は闘技場のリング上で行っているようで、5つ設置されているが闘技場の外から見ても分かった長蛇の列が中から見てもあることを考えると相当な人数だろう。

「一体あの人数をどのように選別していくのかの」

ヒルダが不思議そうに呟く。

「あ、あそこに何か書いてあるわよ」

ミリーナが闘技場中央と観戦席の境界線のところに一定間隔で掲示板が立てられているのが見て言う。

「おお!ほんとじゃ。ミリーナ、はよ行こうぞ」

「わかったわ。ちょっとヒルダちゃん早いよ」

返事を待たずに走り出したヒルダを追ってミリーナも駆け出す。

「・・・元気だな」

周りに脅威がないことは確認済みなのでルークは慌てず、ゆっくりと二人に近づいていく。

ルークは正直余程のことが無ければあの長蛇の列を並んでまで受付をする気は失せていた。

「あ、ルーク。やっときたのね」

「ああ。なんて書いてあった?」

ミリーナの言葉にルークは尋ねる。

「そうね・・・簡単に言うと」

そう言ってミリーナが語った内容は以下の通りであった。

『剣術大会』参加者について

参加資格・・・これは先日ミリーナが話した内容の通りとのこと。

参加費用・・・金貨1枚。金貨1枚は銀貨100枚、銀貨1枚は銅貨100枚である。金貨1枚あれば市民であれば4人家族が数カ月暮らしていける額なので相当高いだろう。

勝敗について・・・降参するか気絶するか死亡したら負け。

選抜方法・・・基礎能力判定により上位480人を選出。その後30人16組に分かれバトルロワイヤルを行い1組1人ずつ選出。選ばれた16人と前回優勝者およびボルンの街の領主推薦者1人がシードとなりトーナメント戦を行う。

表彰・・・優勝者および準優勝者にのみ賞金を与え、優勝者にはボルンの街の領主が叶えられること範囲で1つだけ願いを叶える。なお、優勝者の賞金は金貨1000枚、準優勝者の賞金は金貨500枚である。

『剣術大会』観戦者について

観戦者にも楽しんでもらえるように、ボルンの街公認の賭けを行うことができる。

一試合における賭けの最低額は銀貨1枚からとする。

「なるほどな。ひとまず、ミリーナやヒルダがもう良ければ昼食でも行くか」

ミリーナの説明を聞いたルークは一言呟いた後、ひとまず、肯定の意思を示した二人を連れて昼食に向かうことにした。
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