辺境で待っていたのはふわふわの愛でした

宇井

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6 ずっと一緒に

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 翌日、最初の食事を終えてから、ステファンの寝室のベランダに出て外を眺めた。
 強くなった日差しの中、過ぎていく風が心地よい。

「どうして僕が手を出さないなんて思ったの?」

 ステファンはたまらず苦笑いする。
 
「だって、ずっと寝室が別で興味ないのかと思って。ステファン様の体の事情でできない可能性もありますし」
「おかしいな。初めて会った時からわかりやすい求愛表現をしてたのに」
「そうですね。愛は伝わっていました」

 はっきりと言われて顔が熱くなる。

「僕も初めてだから自信がなかったし、アリーは細いから負担をかけそうで怖くてね」

 でもたった三週間でアリーの血色はよくなり、握る手もふっくらしてきた。
 そこでおやすみのキスをしつこくしていたステファンは盛り上がり、アリーがこっくり頷いた事で、ベッドに連れこまれてしまったのだ。
 
「君が不妊と言うのは違うんだね。昨夜が初めてだった」
「言うタイミングを失って、すみません。言わなくても問題ないかもと思っていたのもあります」
「僕はね、アリーに子ができないのも気に入っていた。寿命が短い僕が君に押し付ける役割が少なくてすむから。もしも妊娠してしまったら堕ろしてくれとは言えない。なのに僕だけが旅立ち、母になってしまった君と子をこの世に残していくとは、残酷すぎるだろう」

 思わぬ告白に表情を固めてしまうアリーの背を、大丈夫だよとステファンが撫でる。

「でも気が変わった。大好きな人とのセックスは僕の人生観を変えた。僕は一秒でも長く一緒にいたいし、抱き合っていたい。長生きしたい、死にたくないんだ。僕はアリーに出会ってから強欲になってしまった」

 涙を流すステファンの頬をアリーは指で拭う。
 
「ステファン様が大好きです……楽しい事をして、美味しい物を食べて、もう全部に飽きちゃったよーってなるまで生きましょう。いつまでも隣にいます」
「……ありがとうアリー」

 ステファンはアリーの肩に顔をうずめ、アリーはステファンの髪を撫でた。
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