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一章 その男、鬼市なり3
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自己嫌悪と共に、鬼市は深いため息を漏らしていた。
我ながら大人げない。
疲れが溜まっていたとは言え、自分をずっと慕ってくれている茨に対して取る行動ではなかった。
「次会ったら、謝らなあかんなぁ」
ある意味幼なじみとも言える茨は元々、親父……鬼市の身元保証人である鬼童丸が取り仕切るヤクザ、鬼夜叉組に入る予定などなかったのだ。
成り行き的に入る可能性は確かに高かったが、その可能性を一気に引き上げたのは、ある意味で鬼市のせいであるとも言えた。
だが、鬼市はその道を歩むのではなく、人として生きる道を選んだ。
結果として鬼市と同じく、茨の身元保証人である鬼童丸の元へ代わりに身を寄せることとなった。気性が荒いところも、元々あったが争いが好きというわけではなかった娘がその道に染まるのは早かった。
今では組の幹部にまでのし上がっている。
その成り行きを見ると、罪悪感が込み上げてくる事もあった。
「あかん。このままやと、また負のスパイラルや……」
考えて考えて、そのまま坩堝に飲み込まれていくのはよくあることだった。
今日は酒も全然入ってないので、そこから抜け出せるが、酒がかなり入っていて、気分が滅入ってしまえばそれがエンドレスに続いてってしまうのだ。
そうなれば、色々と死にたくなってくることもあるくらいだった。
鬼市は、ゆっくりとゆっくりと、生暖かい夜風が吹く中歩いて行った。
すでに中心街を離れ、住宅地へと入っているおかげで周囲も静かだった。
京都の道は中心ではちゃんと碁盤の目になっているが、少し離れようものなら、細い道が入り組んだ迷路のようになっている場所が多い。鬼市が住んでいるのはまさにそういった所だった。
未だに、バラックのような屋根の家が軒に並び、軽トラックでようやく通れるであろう道の真ん中を歩いて行く。
電灯も古ぼけており、何個かは暗くなりだし点滅をはじめているものもあった。
しばらく歩いて行くと、不意によく知っている臭いが鼻孔をくすぐった。
「……?」
鬼市の足が止まり、ゆっくりと周囲を見渡した。しかし、これと言った不自然な点はなく、臭いも一瞬しかしなかった。
「気のせい……か?」
不審げに眉を寄せ、メガネを押し上げた。
ポケットにいれていた手をおもむろに出し、再びゆっくりと歩き出した。
そうしている間に鬼市の目つきが段々と細くきついものへと変わっていった。
なぜなら、一瞬しか感じなかった臭気を何度も、断続的に感じだしていたからだった。
彼がそこに住みだして二年となるが、未だにそのような臭いを嗅いだことはなかった。
いや、それ以上に不快なほどの別の異臭も混じっていた。
これは一体……?
そのまま暗い路地を進み、そしてそれに出会った。
音が……静かに響いていた。
ぴちゃ……ぴちゃ……と、何か柔らかいものを舐め咀嚼音する不快な音が聞こえた。
見えるのはだらんと伸びた白い四肢に投げ出された片方の赤いハイヒール。そして、四肢とその胴体を隠すようにして前に座り込む、ヌメッとした質感の茶色い背中だった。
地面に広がる赤が目に見えて広がっていた。
そして、鬼市が感じていた臭気もなんなのかがわかった。
生臭い生き物の臭いとともに、熱気に混じって糞尿の異臭も分かる。思わず顔をしかめるほどの、異常で異質な臭気が彼を襲っていた。
「てめぇ……なにやってんのや?」
彼の言葉に、それまで無心で動いていたそれの動きが止まった。
すでにこの場の空気がおかしいのは気が付いていた。
いつも通る道だというのに、ここはすでに知っている場所ではない。
ここは異界となっていた。
結界を張ることが出来るほどの妖怪……
鬼市は内心舌打ちをした。
ゆっくりとだが、それが彼へと振り返った。
赤い猿のような顔に塗れたカワウソ? いや、ナマズかウナギのようにヌメッとした身体に異様に長い腕を持っていた。その口元は赤く汚れ、腕には咀嚼中のキモが内容物を地面に落としながらあった。
生きギモ食い
昔から妖怪達の中で、妖力があがる方法として、人間の生きギモを啜り食べる風習があった。
現代の世では、それをやるものはほとんど消えたと聞いてるが……
「……ミ、タナ?」
酷く甲高い声が響いた。
それは牙を向き出しにしながら丸く赤い目玉を細めていた。
「ワガショクジヲミタナ」
「ちっ、見たくて見たんやないわ。てめぇ……京じゃ知らない奴やな」
「ミタナ……ミタナ……ユルサヌ」
話にならなかった。
それ以前に、鬼市には目の前にいるこの妖怪が何者なのかすら、検討がつかなかった。
現状の京都は、三つの組、そしてそれを牽制する陰陽師組織である華峰院家がお互いのにらみをきかせていた。そのため、その四つの勢力が拮抗しているために近年では大きな事件などは少なくなってきていた。
「ユルサヌ、オマエノキモ……モ、ヨコセ」
「あ?」
それの言葉に耳を疑った瞬間、それは持っていたキモの一部を引きちぎり投げつけてきた。
「うぉ!?」
肉繊維が引きちぎれ、空中に飛ぶ過程でさらにそれはボロボロとなりどす黒い血をまき散らしながら鬼市へと飛んだ。
さすがにそれを受けるつもりはなく、慌てて鬼市も大きく飛び退いてやり過ごした。
肉片は背後の壁にぶち当たり、みずみずしい音と共に大きなシミを造りながらつぶれていった。
「やろ……おっ!?」
飛び退き、無手のまま、どうするかと考えた時だった。
鬼市の脚が不意に引っ張られた。
「なん!?」
いきなりのことに、対応すら出来ず彼はその場に倒れるしかなかった。
その瞬間、見たものは巻き付くように脚を握る手だった。
「てんめ!」
反射的に、倒れ自由となった左の脚でその手を思いっきり踏みつけてやった。
思った以上の威力だったのだろう、腕が一瞬驚いたように硬直して、離れていった。
腕はそのまま蛇が這うように動きながら、その得体の知れない妖怪へともどった。
「自在に伸びる腕やと……舐めよって」
苛立ちが鬼市の心を占めだし、逃げるなどの選択肢が思考の中から除外されていった。
「オ、オマエ……ニンゲンジャナイナ? デモ……ヨウカイデモナイ? オマエナンダ」
首を傾げながら、それは片目だけ大きく見開きながら鬼市を見た。
「五月蠅いわ」
気にしていることを言われ、鬼市の目つきが剣呑なものへと変わっていった。
「今日は腹の虫が悪いんや。てめぇで晴らさせてもええんやで」
ずれたメガネを押し上げ、ゆっくりと言った。
彼の雰囲気がゆっくりと、そして急激に変わっていくのが感じられると、それが警戒するかのように中腰立ちとなった。身長はあまり高くはない。小学生3~4年生くらいの背だろうか?
「キメタ……オマエ、クウノハサイゴ。ソレマデケツアラットケ」
不気味にそれは笑いながら、キモをしっかりと握ったまま跳躍した。
そして、そのまま闇夜に消えていった。
鬼市はそれを無言で見送り、盛大なため息をもらしていった。
「……わりぃな。明日には誰かが見つけてくれんだろ」
犠牲者を見ると、尻を中心に大穴が開き、キモが全てなくなっていた。
胸くそが悪くなりながら、鬼市は黙祷を捧げてからその場を離れていった。
我ながら大人げない。
疲れが溜まっていたとは言え、自分をずっと慕ってくれている茨に対して取る行動ではなかった。
「次会ったら、謝らなあかんなぁ」
ある意味幼なじみとも言える茨は元々、親父……鬼市の身元保証人である鬼童丸が取り仕切るヤクザ、鬼夜叉組に入る予定などなかったのだ。
成り行き的に入る可能性は確かに高かったが、その可能性を一気に引き上げたのは、ある意味で鬼市のせいであるとも言えた。
だが、鬼市はその道を歩むのではなく、人として生きる道を選んだ。
結果として鬼市と同じく、茨の身元保証人である鬼童丸の元へ代わりに身を寄せることとなった。気性が荒いところも、元々あったが争いが好きというわけではなかった娘がその道に染まるのは早かった。
今では組の幹部にまでのし上がっている。
その成り行きを見ると、罪悪感が込み上げてくる事もあった。
「あかん。このままやと、また負のスパイラルや……」
考えて考えて、そのまま坩堝に飲み込まれていくのはよくあることだった。
今日は酒も全然入ってないので、そこから抜け出せるが、酒がかなり入っていて、気分が滅入ってしまえばそれがエンドレスに続いてってしまうのだ。
そうなれば、色々と死にたくなってくることもあるくらいだった。
鬼市は、ゆっくりとゆっくりと、生暖かい夜風が吹く中歩いて行った。
すでに中心街を離れ、住宅地へと入っているおかげで周囲も静かだった。
京都の道は中心ではちゃんと碁盤の目になっているが、少し離れようものなら、細い道が入り組んだ迷路のようになっている場所が多い。鬼市が住んでいるのはまさにそういった所だった。
未だに、バラックのような屋根の家が軒に並び、軽トラックでようやく通れるであろう道の真ん中を歩いて行く。
電灯も古ぼけており、何個かは暗くなりだし点滅をはじめているものもあった。
しばらく歩いて行くと、不意によく知っている臭いが鼻孔をくすぐった。
「……?」
鬼市の足が止まり、ゆっくりと周囲を見渡した。しかし、これと言った不自然な点はなく、臭いも一瞬しかしなかった。
「気のせい……か?」
不審げに眉を寄せ、メガネを押し上げた。
ポケットにいれていた手をおもむろに出し、再びゆっくりと歩き出した。
そうしている間に鬼市の目つきが段々と細くきついものへと変わっていった。
なぜなら、一瞬しか感じなかった臭気を何度も、断続的に感じだしていたからだった。
彼がそこに住みだして二年となるが、未だにそのような臭いを嗅いだことはなかった。
いや、それ以上に不快なほどの別の異臭も混じっていた。
これは一体……?
そのまま暗い路地を進み、そしてそれに出会った。
音が……静かに響いていた。
ぴちゃ……ぴちゃ……と、何か柔らかいものを舐め咀嚼音する不快な音が聞こえた。
見えるのはだらんと伸びた白い四肢に投げ出された片方の赤いハイヒール。そして、四肢とその胴体を隠すようにして前に座り込む、ヌメッとした質感の茶色い背中だった。
地面に広がる赤が目に見えて広がっていた。
そして、鬼市が感じていた臭気もなんなのかがわかった。
生臭い生き物の臭いとともに、熱気に混じって糞尿の異臭も分かる。思わず顔をしかめるほどの、異常で異質な臭気が彼を襲っていた。
「てめぇ……なにやってんのや?」
彼の言葉に、それまで無心で動いていたそれの動きが止まった。
すでにこの場の空気がおかしいのは気が付いていた。
いつも通る道だというのに、ここはすでに知っている場所ではない。
ここは異界となっていた。
結界を張ることが出来るほどの妖怪……
鬼市は内心舌打ちをした。
ゆっくりとだが、それが彼へと振り返った。
赤い猿のような顔に塗れたカワウソ? いや、ナマズかウナギのようにヌメッとした身体に異様に長い腕を持っていた。その口元は赤く汚れ、腕には咀嚼中のキモが内容物を地面に落としながらあった。
生きギモ食い
昔から妖怪達の中で、妖力があがる方法として、人間の生きギモを啜り食べる風習があった。
現代の世では、それをやるものはほとんど消えたと聞いてるが……
「……ミ、タナ?」
酷く甲高い声が響いた。
それは牙を向き出しにしながら丸く赤い目玉を細めていた。
「ワガショクジヲミタナ」
「ちっ、見たくて見たんやないわ。てめぇ……京じゃ知らない奴やな」
「ミタナ……ミタナ……ユルサヌ」
話にならなかった。
それ以前に、鬼市には目の前にいるこの妖怪が何者なのかすら、検討がつかなかった。
現状の京都は、三つの組、そしてそれを牽制する陰陽師組織である華峰院家がお互いのにらみをきかせていた。そのため、その四つの勢力が拮抗しているために近年では大きな事件などは少なくなってきていた。
「ユルサヌ、オマエノキモ……モ、ヨコセ」
「あ?」
それの言葉に耳を疑った瞬間、それは持っていたキモの一部を引きちぎり投げつけてきた。
「うぉ!?」
肉繊維が引きちぎれ、空中に飛ぶ過程でさらにそれはボロボロとなりどす黒い血をまき散らしながら鬼市へと飛んだ。
さすがにそれを受けるつもりはなく、慌てて鬼市も大きく飛び退いてやり過ごした。
肉片は背後の壁にぶち当たり、みずみずしい音と共に大きなシミを造りながらつぶれていった。
「やろ……おっ!?」
飛び退き、無手のまま、どうするかと考えた時だった。
鬼市の脚が不意に引っ張られた。
「なん!?」
いきなりのことに、対応すら出来ず彼はその場に倒れるしかなかった。
その瞬間、見たものは巻き付くように脚を握る手だった。
「てんめ!」
反射的に、倒れ自由となった左の脚でその手を思いっきり踏みつけてやった。
思った以上の威力だったのだろう、腕が一瞬驚いたように硬直して、離れていった。
腕はそのまま蛇が這うように動きながら、その得体の知れない妖怪へともどった。
「自在に伸びる腕やと……舐めよって」
苛立ちが鬼市の心を占めだし、逃げるなどの選択肢が思考の中から除外されていった。
「オ、オマエ……ニンゲンジャナイナ? デモ……ヨウカイデモナイ? オマエナンダ」
首を傾げながら、それは片目だけ大きく見開きながら鬼市を見た。
「五月蠅いわ」
気にしていることを言われ、鬼市の目つきが剣呑なものへと変わっていった。
「今日は腹の虫が悪いんや。てめぇで晴らさせてもええんやで」
ずれたメガネを押し上げ、ゆっくりと言った。
彼の雰囲気がゆっくりと、そして急激に変わっていくのが感じられると、それが警戒するかのように中腰立ちとなった。身長はあまり高くはない。小学生3~4年生くらいの背だろうか?
「キメタ……オマエ、クウノハサイゴ。ソレマデケツアラットケ」
不気味にそれは笑いながら、キモをしっかりと握ったまま跳躍した。
そして、そのまま闇夜に消えていった。
鬼市はそれを無言で見送り、盛大なため息をもらしていった。
「……わりぃな。明日には誰かが見つけてくれんだろ」
犠牲者を見ると、尻を中心に大穴が開き、キモが全てなくなっていた。
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