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156 血風
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シェリーさんによれば、他の魔族たちも、おおよそ同じような言動をしてるという。
ハミルトンは彼らに檄を飛ばし、「最後の一兵まで戦って魔族の意地を見せる」という思想を、末端まで徹底させている。
幽世での精神体生活の長かった魔族は、強い感情に呑まれやすい。
この種のプロパガンダには弱いってことなんだろう。
「ハミルトンさんは何を考えてるの?」
アルミィがため息をついた。
私たちが集まってるのは、巡査騎士団の設置した陣屋だ。
会議用のテーブルを囲んで、私たちは魔族たちの強硬な姿勢についてああでもないこうでもないと言い合ってる。
「僕が思うに、ハミルトンは魔族に玉砕をも厭わぬ姿勢を示させることで、こちらの攻める気持ちをくじこうとしてるんじゃないかな」
と言ったのはルイス。
「合理的な意見だね」
たしかに、死兵となって戦う覚悟を示されては、たとえ勝てるとしても、こちら側の被害を懸念して慎重にならざるをえない。
「でも、ハミルトンさんは私やミナトの実力を知ってるんだよ? その気になったら魔族たちを一方的に蹴散らすことができるってわかってるのに、そんなことをしても意味がない」
「では、ハミルトンは本当にそれを信じ込んでいて、自分たちが捨て石になってでも世の中に意地を示そうとしているのか?」
シェリーさんが言う。
「それにしては、行動が消極的だよね。遺構にこもって守ってるだけじゃどうにもならないと思うんだけど」
「ハミルトンの狙いは膠着状態を作ることなのではないか? 遺構を実効支配して時を稼げば、そのうちに樹国が魔族共栄圏を認めざるをえなくなると思っているのでは?」
「甘すぎる見込みだよね。ハミルトンならもっと堅実な絵図を描きそうなものなんだけど」
「わからないぞ。ハミルトンのもとにはやはりクレティアスがいて、その力を当てにしているのかもしれない」
「それを言うなら、神がハミルトンになんらかの干渉をしてるのかも」
「もしミナトの言うように神なんてものが出てきてるんだとしたら、正直言って僕らにはお手上げだ」
ルイスが肩をすくめた。
(わからないね)
わからないが、手をこまねいて見てるわけにもいかない。
私とアルミィがここにいる以上、事態は速やかに収拾する必要がある。
時間がかかればかかるだけ、魔王国の評判が落ちる。
いまはまだ好意的な樹国の女王も、時間とともに私たちへの態度が硬化していくことだろう。
用意してくれた軍の糧食をもらい、夜まで話し合っていると、陣屋に伝令兵が駆け込んできた。
「団長、大変です!」
まだ若い兵が、息を切らせてシェリーさんに言う。
「大変ではわからん。具体的に報告しろ」
「は、はっ! 失礼しました!」
「よい。それで?」
「ここから北にある集落が、多数の魔族によって襲撃を受けています!」
「なに!?」
私たちは顔を見合わせる。
「さいわい、集落には騎士団の駐屯地があり、現在門を閉ざして交戦中! ただちに救援を乞うとのことです!」
「襲撃を受けているのは……ここか」
シェリーさんが机の上の地図を見て言った。
「けっこう大きいところだね」
「うむ。確認されている魔族の数からするとすぐには落ちないだろう。急いで向かおう」
私たちは集落に向かう。
この陣屋から数時間ほどの距離しかない。
問題なく間に合うか、と思ったのだが、
「くそっ! 遅かったか!」
森の奥に上がる火の手を見て、シェリーさんが言った。
「いや、まだだ! 魔族はまだ集落を襲ってる!」
ルイスが叫ぶ。
「私とアルミィで先行する!」
私とアルミィはダッシュをかけ、飛ぶように森を駆け抜ける。
アルミィは私よりさらに速く、私は遅れ気味についていく。
アルミィが、森の切れ端で立ち止まる。
「どうしたの、アルミ――」
言いかけて気づく。
その集落は火に包まれていた。
その火の中に多数の魔族の影が見える。
魔族たちは歓喜の声を上げながら集落を駆け回っている。
家の扉を破って侵入しては、中から人間を引きずり出す。
人間たちは一箇所に集められ、その周囲には薪が積まれていた。
薪には油が撒かれ、いまにも火をつけられようとしている。
アルミィが目を見開いて硬直する。
「こんな、ことを……」
「アルミィ! まずは止めるよ!」
声をかけながら、私は集落に駆け込んだ。
こちらに気づいて向かってきた魔族を斬り捨て、エーテルショットで撃ち払い、私は捕まった人たちのいるところへ向かう。
魔族兵のひとりが、火のついたたいまつを掲げ、仲間たちに見せびらかす。
そのたいまつを、積まれた薪へと投げ込んだ。
「させるかっ!」
私のエーテルショットがたいまつを吹き飛ばす。
一同の視線が私へと集まった。
「魔王だ! 殺せ!」
「俺たちの楽しみを邪魔しやがって!」
「われらの悲願を踏みにじる僭王めが!」
殺気もあらわに、魔族たちが向かってくる。
しかたなく、私は魔族たちを斬り伏せ、魔法で撃つ。
一応殺さないように手加減したのだが、彼らは傷ついてなお、私へと向かってくる。
しかも、魔族だけに特殊な能力の持ち主が多い。
乱戦の中で殺さず無力化するのは厳しい。
そう判断した私は、不殺の方針を改めるしかなかった。
「ミナト!」
遅れてきたアルミィも加わる。
アルミィはここに来る前から戦ってたらしく、既に返り血を浴びていた。
アルミィの剣が閃くたびに血風が舞う。
炎に照らされた血まみれの魔王の姿に、私はおもわず身震いする。
もっとも、私自身も似たような格好のはずだ。
「ハミルトンはいないの!?」
私は魔族兵を斬りながら叫ぶ。
「貴様らごときに陛下がご出座するものか!」
そう言って斬りかかってきた魔族兵の胴を、すれ違いざまに切断する。
だが、その兵は上半身だけで宙を飛び、私の背中に組みついてきた。
その兵を、アルミィの放ったエーテルショットが吹き飛ばす。
「ミナト! 油断しちゃダメ!」
「ごめん、助かった!」
アルミィは思いつめた顔のまま剣を振るってる。
(たしかに油断はしてないけど)
苦しそうな、張り詰めた表情だ。
(自分の甘さを捨てて、私を死なせないように、集落の人間を殺させないように、躊躇なく魔族兵を殺そうと決めてるんだ)
辛い覚悟だが、覚悟は覚悟だ。
私のほうが覚悟が甘かったのかもしれない。
「われらの宿願を!」
血走った目で叫び、つかみかかってくる魔族を、私は出力を上げたエーテルショットで粉砕する。
どんな力を持っていようと、一撃で粉々にすれば危険はない。
もちろんそんな戦い方を選べば、私たちは魔族兵を「最後の一兵まで」殺し尽くすことになる。
そう――彼らの望み通りに、だ。
「ああもう!」
私は激しい苛立ちをこらえながら、魔族兵たちを完膚なきまでに破砕する。
そんな戦いは、いつ終わったのだろうか。
私は気づけば集落の真ん中で、全身血まみれになって立ち尽くしていた。
「――ナト、ミナト!」
私の肩を揺さぶるシェリーさん。
「う、ぁ……し、シェリーさんか。あはは……情けないところを見せちゃったかな」
「おまえのおかげで集落の人間たちは生き残った。防衛に当たっていた兵たちは、わたしたちが着いたときにはもう手遅れだったがな」
「どうして……こんなことになったのかな。私たちは、ただ、みんながしあわせに暮らせるようにって、それだけを思ってやってきたのに……」
ぽつりとつぶやいた私を、シェリーさんが抱きしめてきた。
「わかってる。ミナトはそういうやつだ。ミナトは何も悪くない」
私が落ち着きを取り戻すには、まだしばらくかかりそうだ。
ハミルトンは彼らに檄を飛ばし、「最後の一兵まで戦って魔族の意地を見せる」という思想を、末端まで徹底させている。
幽世での精神体生活の長かった魔族は、強い感情に呑まれやすい。
この種のプロパガンダには弱いってことなんだろう。
「ハミルトンさんは何を考えてるの?」
アルミィがため息をついた。
私たちが集まってるのは、巡査騎士団の設置した陣屋だ。
会議用のテーブルを囲んで、私たちは魔族たちの強硬な姿勢についてああでもないこうでもないと言い合ってる。
「僕が思うに、ハミルトンは魔族に玉砕をも厭わぬ姿勢を示させることで、こちらの攻める気持ちをくじこうとしてるんじゃないかな」
と言ったのはルイス。
「合理的な意見だね」
たしかに、死兵となって戦う覚悟を示されては、たとえ勝てるとしても、こちら側の被害を懸念して慎重にならざるをえない。
「でも、ハミルトンさんは私やミナトの実力を知ってるんだよ? その気になったら魔族たちを一方的に蹴散らすことができるってわかってるのに、そんなことをしても意味がない」
「では、ハミルトンは本当にそれを信じ込んでいて、自分たちが捨て石になってでも世の中に意地を示そうとしているのか?」
シェリーさんが言う。
「それにしては、行動が消極的だよね。遺構にこもって守ってるだけじゃどうにもならないと思うんだけど」
「ハミルトンの狙いは膠着状態を作ることなのではないか? 遺構を実効支配して時を稼げば、そのうちに樹国が魔族共栄圏を認めざるをえなくなると思っているのでは?」
「甘すぎる見込みだよね。ハミルトンならもっと堅実な絵図を描きそうなものなんだけど」
「わからないぞ。ハミルトンのもとにはやはりクレティアスがいて、その力を当てにしているのかもしれない」
「それを言うなら、神がハミルトンになんらかの干渉をしてるのかも」
「もしミナトの言うように神なんてものが出てきてるんだとしたら、正直言って僕らにはお手上げだ」
ルイスが肩をすくめた。
(わからないね)
わからないが、手をこまねいて見てるわけにもいかない。
私とアルミィがここにいる以上、事態は速やかに収拾する必要がある。
時間がかかればかかるだけ、魔王国の評判が落ちる。
いまはまだ好意的な樹国の女王も、時間とともに私たちへの態度が硬化していくことだろう。
用意してくれた軍の糧食をもらい、夜まで話し合っていると、陣屋に伝令兵が駆け込んできた。
「団長、大変です!」
まだ若い兵が、息を切らせてシェリーさんに言う。
「大変ではわからん。具体的に報告しろ」
「は、はっ! 失礼しました!」
「よい。それで?」
「ここから北にある集落が、多数の魔族によって襲撃を受けています!」
「なに!?」
私たちは顔を見合わせる。
「さいわい、集落には騎士団の駐屯地があり、現在門を閉ざして交戦中! ただちに救援を乞うとのことです!」
「襲撃を受けているのは……ここか」
シェリーさんが机の上の地図を見て言った。
「けっこう大きいところだね」
「うむ。確認されている魔族の数からするとすぐには落ちないだろう。急いで向かおう」
私たちは集落に向かう。
この陣屋から数時間ほどの距離しかない。
問題なく間に合うか、と思ったのだが、
「くそっ! 遅かったか!」
森の奥に上がる火の手を見て、シェリーさんが言った。
「いや、まだだ! 魔族はまだ集落を襲ってる!」
ルイスが叫ぶ。
「私とアルミィで先行する!」
私とアルミィはダッシュをかけ、飛ぶように森を駆け抜ける。
アルミィは私よりさらに速く、私は遅れ気味についていく。
アルミィが、森の切れ端で立ち止まる。
「どうしたの、アルミ――」
言いかけて気づく。
その集落は火に包まれていた。
その火の中に多数の魔族の影が見える。
魔族たちは歓喜の声を上げながら集落を駆け回っている。
家の扉を破って侵入しては、中から人間を引きずり出す。
人間たちは一箇所に集められ、その周囲には薪が積まれていた。
薪には油が撒かれ、いまにも火をつけられようとしている。
アルミィが目を見開いて硬直する。
「こんな、ことを……」
「アルミィ! まずは止めるよ!」
声をかけながら、私は集落に駆け込んだ。
こちらに気づいて向かってきた魔族を斬り捨て、エーテルショットで撃ち払い、私は捕まった人たちのいるところへ向かう。
魔族兵のひとりが、火のついたたいまつを掲げ、仲間たちに見せびらかす。
そのたいまつを、積まれた薪へと投げ込んだ。
「させるかっ!」
私のエーテルショットがたいまつを吹き飛ばす。
一同の視線が私へと集まった。
「魔王だ! 殺せ!」
「俺たちの楽しみを邪魔しやがって!」
「われらの悲願を踏みにじる僭王めが!」
殺気もあらわに、魔族たちが向かってくる。
しかたなく、私は魔族たちを斬り伏せ、魔法で撃つ。
一応殺さないように手加減したのだが、彼らは傷ついてなお、私へと向かってくる。
しかも、魔族だけに特殊な能力の持ち主が多い。
乱戦の中で殺さず無力化するのは厳しい。
そう判断した私は、不殺の方針を改めるしかなかった。
「ミナト!」
遅れてきたアルミィも加わる。
アルミィはここに来る前から戦ってたらしく、既に返り血を浴びていた。
アルミィの剣が閃くたびに血風が舞う。
炎に照らされた血まみれの魔王の姿に、私はおもわず身震いする。
もっとも、私自身も似たような格好のはずだ。
「ハミルトンはいないの!?」
私は魔族兵を斬りながら叫ぶ。
「貴様らごときに陛下がご出座するものか!」
そう言って斬りかかってきた魔族兵の胴を、すれ違いざまに切断する。
だが、その兵は上半身だけで宙を飛び、私の背中に組みついてきた。
その兵を、アルミィの放ったエーテルショットが吹き飛ばす。
「ミナト! 油断しちゃダメ!」
「ごめん、助かった!」
アルミィは思いつめた顔のまま剣を振るってる。
(たしかに油断はしてないけど)
苦しそうな、張り詰めた表情だ。
(自分の甘さを捨てて、私を死なせないように、集落の人間を殺させないように、躊躇なく魔族兵を殺そうと決めてるんだ)
辛い覚悟だが、覚悟は覚悟だ。
私のほうが覚悟が甘かったのかもしれない。
「われらの宿願を!」
血走った目で叫び、つかみかかってくる魔族を、私は出力を上げたエーテルショットで粉砕する。
どんな力を持っていようと、一撃で粉々にすれば危険はない。
もちろんそんな戦い方を選べば、私たちは魔族兵を「最後の一兵まで」殺し尽くすことになる。
そう――彼らの望み通りに、だ。
「ああもう!」
私は激しい苛立ちをこらえながら、魔族兵たちを完膚なきまでに破砕する。
そんな戦いは、いつ終わったのだろうか。
私は気づけば集落の真ん中で、全身血まみれになって立ち尽くしていた。
「――ナト、ミナト!」
私の肩を揺さぶるシェリーさん。
「う、ぁ……し、シェリーさんか。あはは……情けないところを見せちゃったかな」
「おまえのおかげで集落の人間たちは生き残った。防衛に当たっていた兵たちは、わたしたちが着いたときにはもう手遅れだったがな」
「どうして……こんなことになったのかな。私たちは、ただ、みんながしあわせに暮らせるようにって、それだけを思ってやってきたのに……」
ぽつりとつぶやいた私を、シェリーさんが抱きしめてきた。
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