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145 一時帰郷
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エルミナーシュが私の一時帰郷の準備をするあいだに、私は霧の森のダンジョン遺構を訪ね、夢法師に会ってきた。
『ひさしいな、ミナト』
水球の老人は、あいかわらず目をつむったままで、念を飛ばして話しかけてくる。
ウンディーネたちも元気そうだ。
「ウンディーネの移住先の件だけど、なんとかできると思うよ」
そう話を切り出し、私は夢法師にこれまでのいきさつを説明した。
長い、わかりにくい、信じがたいの三重苦。
エルミナーシュならもっと要領よくまとめるんだけど。
『ううむ。途方もない話になっておるな』
「まったくだよ」
さすがに、夢法師の言葉にも、感心と呆れがまじってた。
『だが、わしらにとっては悪くない話のようだ。魔族と組むことに抵抗はあるが……』
「組む必要はないよ。イムソダの件があったんだから、夢法師さんからしたら魔族が信用できないのもしかたない。私の裁量で、魔王国の領海の範囲で、ウンディーネが暮らしやすい島をあげられると思う」
『わしに協力を求めるのではないのか?』
「こっちの敵に回る心配はないと思うし。幽世のこととかで知りたいことができたら相談に乗ってもらえるとうれしいけどね」
『その程度では礼にもならぬだろう。今度、元の世界に戻ると言っておったな?』
「うん、落ち着いたらだけど」
『それなら、向こうとの接続の手伝いをしようではないか。多少は資源の節約にもなろうし、神にも気づかれにくくなろう』
「助かるけど……いいの?」
『正直に言えば、ミナトの元の世界というものに興味もある』
「なるほど」
『それに、魔族に対して思うところがあるのは事実だが、わしに過酷な運命を与えた一因はグランドマスターたちにもあるようだ。ミナトが乾坤一擲の勝負で神に挑むというのは痛快だ』
「あいかわらずだね」
そういえばこの人は、イムソダが鬱屈した人たちを覚醒させ、事件を起こさせたことに、屈折した愉悦を得てたんだっけ。
「ま、そういうことならよろしく頼むよ」
夢法師との話はあっけなくまとまり、私は彼らの協力を得られることになった。
その次に、私が向かったのはロフトのダンジョンの十六層だ。
地下に住むノームたちは、ベアノフたち鷹頭熊と一緒に私を歓迎してくれた。
長老とベアノフをまじえて、ここでも私はこれまでのいきさつを説明する。
「なんともはや。ミナト殿でなければ疑っておったところですな」
「まったくだ。俺もダンジョンやモンスターというもののいびつさには疑問を持っていたが、まさかそんなことになっていたとはな」
長老とベアノフも、呆れたようにそう言った。
「それで、魔王陛下。このダンジョンについてはどうなさるおつもりですかな?」
ノームの長老が聞いてくる。
「いや、陛下はよしてよ。
このダンジョンは、ダンジョンマスターがノームだって話だったよね。ノームたちはダンジョンマスターになったノームに寄り添いたいって言ってたね。それを、こっちの都合でどうにかするつもりはないよ」
「しかし、神に対抗する上でダンジョンコアが必要なのでは?」
「ひとつくらいならなんとかなるよ」
私の言葉に、長老はじっと考えこむ。
「……あるいは、潮時なのかもしれませぬな」
「どういうこと?」
「我らも、いつまでもこのままではいられぬということです。一度ダンジョンマスターとなった以上、あやつには破滅しか残されておらぬ。その引導を渡すのがミナト殿ならば、皆も納得してくれよう」
「ち、ちょっと待って! 気持ちは嬉しいけど、そんな大事なことすぐ決められても困るよ! そういうつもりで言ったんじゃないし!」
思いつめた顔で言い出した長老にストップをかける。
「ですが……」
「うん、まぁ、それも一理はあると思うんだけどね。でも、それを私をダシにして決めちゃいけないよ。みんなで話し合って納得したならともかくね。時間が解決してくれることもある。先延ばしにすることが悪いとは私は思ってないから」
「……ですかな……」
長老が悩ましげにつぶやいた。
そこで、ベアノフが言った。
「ミナト、そういうことならば、俺たちは魔王国につきたい」
「いや、だから、すぐに決めないでってば!」
「ミナトだからこそ、だ。人手が足りないのならもっと早く俺に声をかけてくれればよかったのだ。おまえは、モンスターという型に押しこまれた俺たちを解放してくれようとしている。義はあきらかにおまえにある」
「それはそうなんだけど」
「いらぬと言われようと、俺はおまえについていくぞ、ミナト。あの子たちに安住の地を与えることにもなるのだからな」
ベアノフの鷹目が、私をまっすぐに見つめてくる。
(仲間になりたそうな目ってやつだね……)
私はため息をついて言った。
「……わかった。正直、ベアノフが手伝ってくれるならありがたいよ。よろしくね」
というわけで、ベアノフも仲間になってくれた。
ロフトまで来たからにはアーネさんにも会いたかった。
でも、エルフ関連についてはまだ情報が足りてない。
まして、アーネさんは魔術士ギルドの有力者でもある。
ベアノフみたいに魔王国に一本釣りってわけにもいかないだろう。
(地球に戻る件を片付けてから、だね)
その他、私にしかできない仕事をいくつか片付けるうちにその日が来た。
『準備ができたぞ』
私が共同スペースでアルミィに癒されてると、エルミナーシュがそう言った。
「わかった。どうすればいい?」
『あちらに意識を接続するあいだ、こちらの身体は動けなくなる。十分に栄養を補給したうえで、ベッドで楽な姿勢を取ってもらう。夢法師の協力が得られたので、向こうにはミナトの夢を介して接続する』
「数日動けないことになるけど、こっちの身体はどうしよう」
『冬眠に近い状態になる。とはいえ、同じ姿勢のままでは身体を痛めかねないだろう。アルミラーシュに定期的に寝姿を変えてもらうといい』
「じゃあ、悪いけど、よろしく頼める?」
「うん、もちろん。ミナトこそ気をつけてね」
私はアルミィととりとめのない話をしながら、いつもより多めに食事を摂る。
食の細いほうの私としてはちょっと苦しい。
ベッドに横になる私の手を、アルミィがそっと握ってくれる。
「オーバーだなぁ。向こうに危険はないよ」
私は苦笑して言った。
「危険はないかもしれないけど、ミナトが傷つくかもしれない」
「それは……」
私は返事につまった。
「……大丈夫だよ。私が帰る場所はここにあるから」
私はアルミィの小さな手を握り返してそう言った。
『ひさしいな、ミナト』
水球の老人は、あいかわらず目をつむったままで、念を飛ばして話しかけてくる。
ウンディーネたちも元気そうだ。
「ウンディーネの移住先の件だけど、なんとかできると思うよ」
そう話を切り出し、私は夢法師にこれまでのいきさつを説明した。
長い、わかりにくい、信じがたいの三重苦。
エルミナーシュならもっと要領よくまとめるんだけど。
『ううむ。途方もない話になっておるな』
「まったくだよ」
さすがに、夢法師の言葉にも、感心と呆れがまじってた。
『だが、わしらにとっては悪くない話のようだ。魔族と組むことに抵抗はあるが……』
「組む必要はないよ。イムソダの件があったんだから、夢法師さんからしたら魔族が信用できないのもしかたない。私の裁量で、魔王国の領海の範囲で、ウンディーネが暮らしやすい島をあげられると思う」
『わしに協力を求めるのではないのか?』
「こっちの敵に回る心配はないと思うし。幽世のこととかで知りたいことができたら相談に乗ってもらえるとうれしいけどね」
『その程度では礼にもならぬだろう。今度、元の世界に戻ると言っておったな?』
「うん、落ち着いたらだけど」
『それなら、向こうとの接続の手伝いをしようではないか。多少は資源の節約にもなろうし、神にも気づかれにくくなろう』
「助かるけど……いいの?」
『正直に言えば、ミナトの元の世界というものに興味もある』
「なるほど」
『それに、魔族に対して思うところがあるのは事実だが、わしに過酷な運命を与えた一因はグランドマスターたちにもあるようだ。ミナトが乾坤一擲の勝負で神に挑むというのは痛快だ』
「あいかわらずだね」
そういえばこの人は、イムソダが鬱屈した人たちを覚醒させ、事件を起こさせたことに、屈折した愉悦を得てたんだっけ。
「ま、そういうことならよろしく頼むよ」
夢法師との話はあっけなくまとまり、私は彼らの協力を得られることになった。
その次に、私が向かったのはロフトのダンジョンの十六層だ。
地下に住むノームたちは、ベアノフたち鷹頭熊と一緒に私を歓迎してくれた。
長老とベアノフをまじえて、ここでも私はこれまでのいきさつを説明する。
「なんともはや。ミナト殿でなければ疑っておったところですな」
「まったくだ。俺もダンジョンやモンスターというもののいびつさには疑問を持っていたが、まさかそんなことになっていたとはな」
長老とベアノフも、呆れたようにそう言った。
「それで、魔王陛下。このダンジョンについてはどうなさるおつもりですかな?」
ノームの長老が聞いてくる。
「いや、陛下はよしてよ。
このダンジョンは、ダンジョンマスターがノームだって話だったよね。ノームたちはダンジョンマスターになったノームに寄り添いたいって言ってたね。それを、こっちの都合でどうにかするつもりはないよ」
「しかし、神に対抗する上でダンジョンコアが必要なのでは?」
「ひとつくらいならなんとかなるよ」
私の言葉に、長老はじっと考えこむ。
「……あるいは、潮時なのかもしれませぬな」
「どういうこと?」
「我らも、いつまでもこのままではいられぬということです。一度ダンジョンマスターとなった以上、あやつには破滅しか残されておらぬ。その引導を渡すのがミナト殿ならば、皆も納得してくれよう」
「ち、ちょっと待って! 気持ちは嬉しいけど、そんな大事なことすぐ決められても困るよ! そういうつもりで言ったんじゃないし!」
思いつめた顔で言い出した長老にストップをかける。
「ですが……」
「うん、まぁ、それも一理はあると思うんだけどね。でも、それを私をダシにして決めちゃいけないよ。みんなで話し合って納得したならともかくね。時間が解決してくれることもある。先延ばしにすることが悪いとは私は思ってないから」
「……ですかな……」
長老が悩ましげにつぶやいた。
そこで、ベアノフが言った。
「ミナト、そういうことならば、俺たちは魔王国につきたい」
「いや、だから、すぐに決めないでってば!」
「ミナトだからこそ、だ。人手が足りないのならもっと早く俺に声をかけてくれればよかったのだ。おまえは、モンスターという型に押しこまれた俺たちを解放してくれようとしている。義はあきらかにおまえにある」
「それはそうなんだけど」
「いらぬと言われようと、俺はおまえについていくぞ、ミナト。あの子たちに安住の地を与えることにもなるのだからな」
ベアノフの鷹目が、私をまっすぐに見つめてくる。
(仲間になりたそうな目ってやつだね……)
私はため息をついて言った。
「……わかった。正直、ベアノフが手伝ってくれるならありがたいよ。よろしくね」
というわけで、ベアノフも仲間になってくれた。
ロフトまで来たからにはアーネさんにも会いたかった。
でも、エルフ関連についてはまだ情報が足りてない。
まして、アーネさんは魔術士ギルドの有力者でもある。
ベアノフみたいに魔王国に一本釣りってわけにもいかないだろう。
(地球に戻る件を片付けてから、だね)
その他、私にしかできない仕事をいくつか片付けるうちにその日が来た。
『準備ができたぞ』
私が共同スペースでアルミィに癒されてると、エルミナーシュがそう言った。
「わかった。どうすればいい?」
『あちらに意識を接続するあいだ、こちらの身体は動けなくなる。十分に栄養を補給したうえで、ベッドで楽な姿勢を取ってもらう。夢法師の協力が得られたので、向こうにはミナトの夢を介して接続する』
「数日動けないことになるけど、こっちの身体はどうしよう」
『冬眠に近い状態になる。とはいえ、同じ姿勢のままでは身体を痛めかねないだろう。アルミラーシュに定期的に寝姿を変えてもらうといい』
「じゃあ、悪いけど、よろしく頼める?」
「うん、もちろん。ミナトこそ気をつけてね」
私はアルミィととりとめのない話をしながら、いつもより多めに食事を摂る。
食の細いほうの私としてはちょっと苦しい。
ベッドに横になる私の手を、アルミィがそっと握ってくれる。
「オーバーだなぁ。向こうに危険はないよ」
私は苦笑して言った。
「危険はないかもしれないけど、ミナトが傷つくかもしれない」
「それは……」
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