魔法少女の青担当だけど他の子たちが残念すぎるので一人でやってくことにしました
わたし――雫石澪(しずくいし・みお)は、悪と戦う魔法少女カレイドナイツの青担当だ。みんなのマスコット……もとい、選定者であるキラりんに導かれ、カレイドアズールとして悪の組織ネオフロンと戦う日々を送ってる。
一見、順調に見える敵との戦い。でも、わたしはずっと不安だった。わたしたちはいつもネオフロンの怪人=デスペアードに逆転勝利を収めてるけど、毎回毎回こんな綱渡りをしてたら、いつか負ける日が来るのではないか――と。
だからずっと、カレイドナイツのみんなに注意を促してきたんだけど、みんなはわたしの警告をうっとうしそうに聞き流すばかり……。
そんななか、ついにわたしの想定していた最悪の事態が起こってしまう。本気になったネオフロンが、四天王総出の上、デスペアードを一度に十数体も動員して、わたしたちを潰しにかかったのだ。カレイドナイツはあっというまに壊滅。しかも、力を合わせた四天王によって、カレイドナイツは既に滅びた世界へと飛ばされることになってしまった。
でも、そんなわたしたちを、とある女神がギリギリのところで救い出してくれた。女神は、わたしたちのこれまでの戦いに報いるために、別の世界に転移させてくれるって言うんだけど……
転移先についてなにか希望はないかと女神に問われ、わたしはきっぱりと答えていた。
「……わたしだけ別の場所に降ろしてください」
そう。他の子たちがあまりにも残念すぎるので、わたしは一人でやってくことに決めたのだ――
一見、順調に見える敵との戦い。でも、わたしはずっと不安だった。わたしたちはいつもネオフロンの怪人=デスペアードに逆転勝利を収めてるけど、毎回毎回こんな綱渡りをしてたら、いつか負ける日が来るのではないか――と。
だからずっと、カレイドナイツのみんなに注意を促してきたんだけど、みんなはわたしの警告をうっとうしそうに聞き流すばかり……。
そんななか、ついにわたしの想定していた最悪の事態が起こってしまう。本気になったネオフロンが、四天王総出の上、デスペアードを一度に十数体も動員して、わたしたちを潰しにかかったのだ。カレイドナイツはあっというまに壊滅。しかも、力を合わせた四天王によって、カレイドナイツは既に滅びた世界へと飛ばされることになってしまった。
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「……わたしだけ別の場所に降ろしてください」
そう。他の子たちがあまりにも残念すぎるので、わたしは一人でやってくことに決めたのだ――
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