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エピローグ
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◆天崎真琴/イヴィル・バスターズ〈M2〉事務所二階、真琴の書斎
事務所二階、わたしの書斎の窓の外には夜闇が広がり、遠く向こうに城ヶ崎市の夜の光がちらついている。
窓はルームランプの橙色の光を反射し、夜景の上に室内の様子を重ねあわせて映している。
そのなかでわたしは、黒のブラウスとジーンズというラフな格好で、物憂げにウイスキーのグラスを傾けていた。
瞬、春姫の二人からの対価は対価として、久瀬倉家からも多額の謝礼金をもらうことができた。迷惑料という名目だが、そこには当然口止め料が含まれていると考えていいだろう。こちらが久瀬倉家の秘密を漏らさない代わりに、こちら側の、久瀬倉家別邸への潜入だとか、別邸の庭をめちゃくちゃにしたことだとか、久瀬倉家の聖域である忌み島に無断上陸したことだとかいった触法行為についても見逃してもらう、という暗黙の了解だ。
汚いといえば汚いが、それで傷つく人間もいないし、なにより〈万代〉という残酷な祭祀を廃絶し、贄姫である春姫を救い出すこともできたのだから、全体として見れば、今回の仕事は成功裏に終わったと言っていいだろう。
瞬、春姫の二人は今日はデートらしい。
昨日、この事務所を訪れた春姫は、珍しく浮かれた様子で、あろうことかわたしにデートの心得を聞いてきた。
そういうことは美奈恵の管轄なのだが、瞬を巡るいざこざで春姫と美奈恵の関係はぎくしゃくしているし、なにより、贄姫として育てられたために少し世間知らずなところのある春姫をあまり美奈恵に近づけるのもどうかと思われた。
「瞬の奴なら、君がちょっとおめかしして笑顔でほほえんでやれば喜ぶさ」
そう言って誤魔化したのだが、春姫は顔をぼっと赤くして、
「そ、そうでしょうか……」
と消え入りそうな声でつぶやいた。
ああ、これは瞬が夢中になるわけだと納得した。
デートは春姫の主導だそうで、事件のさなか、あれだけ積極的だった瞬は、春姫とのつきあいではかなり消極的というか、春姫にどう接していいかわからない感じらしい。
と、携帯が震えた。
着信したのは春姫からのメールで、内容は『うまくいきました。真琴さんのおかげです!』。
(……よかったな。ふたりとも)
瞬の春姫に対する想いは、そばにいてよくわかっていたし、春姫の想いもまた、依頼を受けた際に聞いてはいた。
贄姫としての使命と初めての恋心の板挟みに悩み、〈万代〉をひっくりかえすという大胆な手を選び取った春姫は、瞬に負けず劣らずの勇敢な少女だ。お似合いのカップルだと思う。
美奈恵は例によって男を漁りに街に出ている。
今日の相手は、昨日知り合った青年実業家だという話だった。
昼すぎからクローゼットの衣装をひっくり返していた美奈恵は、二、三時間前に大慌てで化粧を直して飛び出していった。
さぞかしいい獲物だったのだろう。
(まあ、相手がいなかったとしても、あいつが事務所に泊まってくれることはない、か)
寂しさをまぎらわせるようにグラスを呷る。
喉を焼くアルコールの痛みが、しばし寂しさを忘れさせてくれた。
わたしはグラスの中身をあっという間に平らげ、机の上に置いたボトルに手を伸ばした。
その時――
「ま、まままっ、真琴おぉぉぉぉっ!」
声に続いて、事務所の階段を駆け上る足音が響き、次の瞬間、書斎のドアが乱暴に開けられた。
「ううううう~~っ!」
開いたドアの向こうにいたのは、もちろん美奈恵だ。
今日はいつも好んで着ているワンピースではなく、ペールピンクの高級そうな(実際高価なのだが)ドレスを身に纏っている。肩と背中が大きく開いた大胆な上半身と、ゆるめのベルラインを描くお姫さまのようなスカートのミスマッチが、かえって美奈恵の魅力を引き立てている。
ドレスアップした美奈恵は、しかし、瞳をうるませ、唇を引き結んだ悔しげな表情を浮かべていた。
「どうしたんだ?」
「……できなかったの」
「できなかった?」
「勃たなかったのぉ~!」
「……ああ」
男性にはそういうこともあると聞く。
城ヶ崎湾を一望できるホテルのレストランで食事して、高級ラウンジでお酒をたしなみ、さあいよいよというところで、お預けを食らってしまったらしい。
「なんかぁ、お酒に弱い人だったみたいなんだぁ」
「ははあ。美奈恵に負けまいと無理して飲んで潰れた訳か」
ざまあ見ろ、と思ったのは秘密だ。
「うぅ~。ひさしぶりにありつけると思ったのにぃ……」
「それはご愁傷様だったな」
「……なんか真琴、喜んでない?」
「そ、そんなことはない」
「ホントぉ~?」
ジト目で睨んでくる美奈恵から目をそらす。
「なんかあの事件以来、瞬君にも避けられてる気がするしぃ」
「瞬は春姫一筋だ。よけいなちょっかいを出すんじゃないぞ」
「わかってるよぅ。対価の話もなしになっちゃったし」
春姫から猛烈な抗議を受けた結果、瞬の貞操を美奈恵がもらうという話はなしになった。
もともと、春姫の依頼と重なっている部分の多い依頼で、春姫から対価をもらっている以上、瞬にまで対価を要求するのはどうかと思われた。
最終的に、美奈恵の〈絶対隔壁〉が破れ、鬼が現れそうになったときには、春姫の贄姫としての力を借りるという条件で、瞬の対価についてはなかったことになった。
ちなみに、春姫の贄姫としての能力は既に体質として定着していたらしく、忌み島の「鬼」(忌霊)が消滅した今となっても失われてはいないらしい。
「うぅ~。あの時、無理にでもいただいちゃえばよかったよぉ……」
わたしとしても、瞬が相手なら比較的安心できるところではあったのだが、本人が嫌というならしかたがない。
それに、もし無理強いなどすれば、春姫は久瀬倉家の権力を振りかざしてでも瞬を守ろうとしかねないような剣幕だった。
「春姫ちゃんもひどいよね。あんなかわいい男の子ひとりじめしてさぁ」
「いや、それがふつうだろう。それに、春姫が許したとしても瞬が嫌がる」
「なんで嫌われちゃったかなぁ?」
「……本気で言ってるのか?」
美奈恵が瞬をつまみ食いしようとした夜のこともあるが、なにより忌み島で拓真を再封印したときの美奈恵の有様といったらなかった。あれを目撃してしまったら、その青年実業家ではないが、いままでのように美奈恵を性的な対象として見ることができなくなってしまってもおかしくはない。
「今日の相手も、おまえがあまりがっつきすぎるから引いたんじゃないのか?」
「あ~! そういうこと言っちゃう~!? 彼はぁ、ほとんど土下座しそうな勢いでぇ、あたしに謝ってきたんだよぉ♪」
「……本当に土下座させてないだろうな」
「しないよぉ! プレイの一環としてならそういうのもありだけど、勃たない男相手にそんなことしてもむなしいだけじゃん」
「……何気にひどいことを言うな」
わたしは首を振って、ボトルからグラスにウイスキーを注いだ。
そのわたしを、美奈恵がなぜかじっと見ている。
「な、何だ?」
「真琴は、どうして男を作らないのぉ? 楽勝じゃない、真琴なら」
「それは……」
おまえが好きだからだ、とは言えない。
わたしはごまかすようにウイスキーを呷った。
「ね、まちがってたらごめんなんだけどぉ……真琴ってぇ、ひょっとしてあたしのこと、好きぃ?」
「ぶ――っ!」
思わず酒を噴いてしまった。
「あははっ。真っ赤になっちゃってぇ。かわいいんだぁ~」
「ち、違うぞ! わたしはそんな……!」
慌てるわたしに、美奈恵がすっと近づいてくる。
美奈恵のウェーブのかかったやわらかい栗色の髪がわたしの肩をくすぐる。
「あたしも真琴のこと、好きだよ」
どきん、と心臓が震えた。
「……ふ、ふん。調子のいいことを言って。そいつの姉として好きだ、とか、そんなところだろう」
そいつ、というのはもちろん、美奈恵の子宮に封じられた拓真のことだ。
「それもあるけど、やっぱあたしたち親友じゃん。今日はすごく人肌が恋しくてさぁ」
美奈恵の腕が、うしろからわたしを抱きしめてくる。
美奈恵の息からは、少しアルコールの匂いがする。
「なにもしないからぁ。一緒に寝るだけ。……ね?」
「し、しかたないな……。今日だけ、だからな」
「わ~い! じゃ、寝よ、寝よ♪」
そう言って美奈恵がわたしの腕を引く。
わたしたちはわたしの私室に行き、ベッドの上に寝転がった……のだが。
「……もう寝てる」
美奈恵はわたしの腕を枕にして目をつむり、静かに胸を上下させている。
顔に落ちかかるやわらかい髪を耳の後ろに流してやりながら、わたしは美奈恵の寝顔を穏やかな気持ちでながめる。
やわらかくふくらんだその唇に吸い付きたい衝動にかられるが――
「……今日はもう、これでいいか」
美奈恵がわたしの腕の中で寝ている。
今夜はこれ以上のことは望むまい。
わたしはもう片方の腕で美奈恵の頭を抱えた。
わたしの腕の中で眠る美奈恵からは花の匂いがした。
(おわり)
事務所二階、わたしの書斎の窓の外には夜闇が広がり、遠く向こうに城ヶ崎市の夜の光がちらついている。
窓はルームランプの橙色の光を反射し、夜景の上に室内の様子を重ねあわせて映している。
そのなかでわたしは、黒のブラウスとジーンズというラフな格好で、物憂げにウイスキーのグラスを傾けていた。
瞬、春姫の二人からの対価は対価として、久瀬倉家からも多額の謝礼金をもらうことができた。迷惑料という名目だが、そこには当然口止め料が含まれていると考えていいだろう。こちらが久瀬倉家の秘密を漏らさない代わりに、こちら側の、久瀬倉家別邸への潜入だとか、別邸の庭をめちゃくちゃにしたことだとか、久瀬倉家の聖域である忌み島に無断上陸したことだとかいった触法行為についても見逃してもらう、という暗黙の了解だ。
汚いといえば汚いが、それで傷つく人間もいないし、なにより〈万代〉という残酷な祭祀を廃絶し、贄姫である春姫を救い出すこともできたのだから、全体として見れば、今回の仕事は成功裏に終わったと言っていいだろう。
瞬、春姫の二人は今日はデートらしい。
昨日、この事務所を訪れた春姫は、珍しく浮かれた様子で、あろうことかわたしにデートの心得を聞いてきた。
そういうことは美奈恵の管轄なのだが、瞬を巡るいざこざで春姫と美奈恵の関係はぎくしゃくしているし、なにより、贄姫として育てられたために少し世間知らずなところのある春姫をあまり美奈恵に近づけるのもどうかと思われた。
「瞬の奴なら、君がちょっとおめかしして笑顔でほほえんでやれば喜ぶさ」
そう言って誤魔化したのだが、春姫は顔をぼっと赤くして、
「そ、そうでしょうか……」
と消え入りそうな声でつぶやいた。
ああ、これは瞬が夢中になるわけだと納得した。
デートは春姫の主導だそうで、事件のさなか、あれだけ積極的だった瞬は、春姫とのつきあいではかなり消極的というか、春姫にどう接していいかわからない感じらしい。
と、携帯が震えた。
着信したのは春姫からのメールで、内容は『うまくいきました。真琴さんのおかげです!』。
(……よかったな。ふたりとも)
瞬の春姫に対する想いは、そばにいてよくわかっていたし、春姫の想いもまた、依頼を受けた際に聞いてはいた。
贄姫としての使命と初めての恋心の板挟みに悩み、〈万代〉をひっくりかえすという大胆な手を選び取った春姫は、瞬に負けず劣らずの勇敢な少女だ。お似合いのカップルだと思う。
美奈恵は例によって男を漁りに街に出ている。
今日の相手は、昨日知り合った青年実業家だという話だった。
昼すぎからクローゼットの衣装をひっくり返していた美奈恵は、二、三時間前に大慌てで化粧を直して飛び出していった。
さぞかしいい獲物だったのだろう。
(まあ、相手がいなかったとしても、あいつが事務所に泊まってくれることはない、か)
寂しさをまぎらわせるようにグラスを呷る。
喉を焼くアルコールの痛みが、しばし寂しさを忘れさせてくれた。
わたしはグラスの中身をあっという間に平らげ、机の上に置いたボトルに手を伸ばした。
その時――
「ま、まままっ、真琴おぉぉぉぉっ!」
声に続いて、事務所の階段を駆け上る足音が響き、次の瞬間、書斎のドアが乱暴に開けられた。
「ううううう~~っ!」
開いたドアの向こうにいたのは、もちろん美奈恵だ。
今日はいつも好んで着ているワンピースではなく、ペールピンクの高級そうな(実際高価なのだが)ドレスを身に纏っている。肩と背中が大きく開いた大胆な上半身と、ゆるめのベルラインを描くお姫さまのようなスカートのミスマッチが、かえって美奈恵の魅力を引き立てている。
ドレスアップした美奈恵は、しかし、瞳をうるませ、唇を引き結んだ悔しげな表情を浮かべていた。
「どうしたんだ?」
「……できなかったの」
「できなかった?」
「勃たなかったのぉ~!」
「……ああ」
男性にはそういうこともあると聞く。
城ヶ崎湾を一望できるホテルのレストランで食事して、高級ラウンジでお酒をたしなみ、さあいよいよというところで、お預けを食らってしまったらしい。
「なんかぁ、お酒に弱い人だったみたいなんだぁ」
「ははあ。美奈恵に負けまいと無理して飲んで潰れた訳か」
ざまあ見ろ、と思ったのは秘密だ。
「うぅ~。ひさしぶりにありつけると思ったのにぃ……」
「それはご愁傷様だったな」
「……なんか真琴、喜んでない?」
「そ、そんなことはない」
「ホントぉ~?」
ジト目で睨んでくる美奈恵から目をそらす。
「なんかあの事件以来、瞬君にも避けられてる気がするしぃ」
「瞬は春姫一筋だ。よけいなちょっかいを出すんじゃないぞ」
「わかってるよぅ。対価の話もなしになっちゃったし」
春姫から猛烈な抗議を受けた結果、瞬の貞操を美奈恵がもらうという話はなしになった。
もともと、春姫の依頼と重なっている部分の多い依頼で、春姫から対価をもらっている以上、瞬にまで対価を要求するのはどうかと思われた。
最終的に、美奈恵の〈絶対隔壁〉が破れ、鬼が現れそうになったときには、春姫の贄姫としての力を借りるという条件で、瞬の対価についてはなかったことになった。
ちなみに、春姫の贄姫としての能力は既に体質として定着していたらしく、忌み島の「鬼」(忌霊)が消滅した今となっても失われてはいないらしい。
「うぅ~。あの時、無理にでもいただいちゃえばよかったよぉ……」
わたしとしても、瞬が相手なら比較的安心できるところではあったのだが、本人が嫌というならしかたがない。
それに、もし無理強いなどすれば、春姫は久瀬倉家の権力を振りかざしてでも瞬を守ろうとしかねないような剣幕だった。
「春姫ちゃんもひどいよね。あんなかわいい男の子ひとりじめしてさぁ」
「いや、それがふつうだろう。それに、春姫が許したとしても瞬が嫌がる」
「なんで嫌われちゃったかなぁ?」
「……本気で言ってるのか?」
美奈恵が瞬をつまみ食いしようとした夜のこともあるが、なにより忌み島で拓真を再封印したときの美奈恵の有様といったらなかった。あれを目撃してしまったら、その青年実業家ではないが、いままでのように美奈恵を性的な対象として見ることができなくなってしまってもおかしくはない。
「今日の相手も、おまえがあまりがっつきすぎるから引いたんじゃないのか?」
「あ~! そういうこと言っちゃう~!? 彼はぁ、ほとんど土下座しそうな勢いでぇ、あたしに謝ってきたんだよぉ♪」
「……本当に土下座させてないだろうな」
「しないよぉ! プレイの一環としてならそういうのもありだけど、勃たない男相手にそんなことしてもむなしいだけじゃん」
「……何気にひどいことを言うな」
わたしは首を振って、ボトルからグラスにウイスキーを注いだ。
そのわたしを、美奈恵がなぜかじっと見ている。
「な、何だ?」
「真琴は、どうして男を作らないのぉ? 楽勝じゃない、真琴なら」
「それは……」
おまえが好きだからだ、とは言えない。
わたしはごまかすようにウイスキーを呷った。
「ね、まちがってたらごめんなんだけどぉ……真琴ってぇ、ひょっとしてあたしのこと、好きぃ?」
「ぶ――っ!」
思わず酒を噴いてしまった。
「あははっ。真っ赤になっちゃってぇ。かわいいんだぁ~」
「ち、違うぞ! わたしはそんな……!」
慌てるわたしに、美奈恵がすっと近づいてくる。
美奈恵のウェーブのかかったやわらかい栗色の髪がわたしの肩をくすぐる。
「あたしも真琴のこと、好きだよ」
どきん、と心臓が震えた。
「……ふ、ふん。調子のいいことを言って。そいつの姉として好きだ、とか、そんなところだろう」
そいつ、というのはもちろん、美奈恵の子宮に封じられた拓真のことだ。
「それもあるけど、やっぱあたしたち親友じゃん。今日はすごく人肌が恋しくてさぁ」
美奈恵の腕が、うしろからわたしを抱きしめてくる。
美奈恵の息からは、少しアルコールの匂いがする。
「なにもしないからぁ。一緒に寝るだけ。……ね?」
「し、しかたないな……。今日だけ、だからな」
「わ~い! じゃ、寝よ、寝よ♪」
そう言って美奈恵がわたしの腕を引く。
わたしたちはわたしの私室に行き、ベッドの上に寝転がった……のだが。
「……もう寝てる」
美奈恵はわたしの腕を枕にして目をつむり、静かに胸を上下させている。
顔に落ちかかるやわらかい髪を耳の後ろに流してやりながら、わたしは美奈恵の寝顔を穏やかな気持ちでながめる。
やわらかくふくらんだその唇に吸い付きたい衝動にかられるが――
「……今日はもう、これでいいか」
美奈恵がわたしの腕の中で寝ている。
今夜はこれ以上のことは望むまい。
わたしはもう片方の腕で美奈恵の頭を抱えた。
わたしの腕の中で眠る美奈恵からは花の匂いがした。
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