NO STRESS 24時間耐えられる男の転生譚 ~ストレスから解放された俺は常人には扱えない反属性魔法を極めて無双する~

天宮暁

文字の大きさ
上 下
61 / 80
第五章 15歳

60 声

しおりを挟む
「え、エリア、どうしたの?」

 ロゼが振り返って聞いてきた。

「あー、いや、どうも通じたみたいだな」


 ――もう少し様子を見たかったのに


 どこからともなく、少女の声が聞こえてくる。
 ダウナーな感じのその口調は、ユナにちょっと似てる気がした。

「なんでだよ?」


 ――おもしろいから
 半日くらい放っておくと、みんな地金が出るようになる


「性格悪いな、おい!」


 ――どうしても適合者になりたい人は、半狂乱になっておもしろい
 こっちが反応してないのに反応があったと騙り始める生徒もたまにいる
 他の適合者にあれは嘘だよと教えて、もめるのを見るのがとても楽しい


「タチ悪すぎだろ!」

 思わずそうつっこむ俺に、メイベルが言ってくる。

「ち、ちょっと待ってください、エリアック君。あなたにはウルヴルスラの『声』が聞こえているのですか?」

「え、そうですけど……メイベル先輩は違うんですか?」

「声が聞こえる適合者なんて、数十年に一人くらいしかいないはずです。通常のウルヴルスラとの交信は、もっと感覚的なものなのです」

「さすがエリアだね!」

 すかさずヨイショしてくるロゼのことは置いておいて。


 ――うぬぼれないでほしい
 言葉によるコミュニケーションでは伝えきれないこともある
 とくに現在のこの大陸のような低文明状態の人間には、言葉で見せるより直接「示した」ほうが早かった


「普通は言葉では伝えきれないから直接『示す』んだそうですよ。
 っていうか不便だな。それならみんなに聞こえるように話すこともできるんだろ?」


 ――それもそう
 これで聞こえる?
 我はウルヴルスラ……偉大なる魔術師見習いエリアック=サンヌル=ブランタージュの懇願に応え、しかたなく声をかけてあげた存在なり


「聞こえた!」
「……聞こえる」
「き、聞こえました!」

 ロゼ、ユナ、メイベルが口々に言う。

「待て、わたしには何も聞こえないぞ?」

 俺たちを後ろから見守っていたバズパが、戸惑った顔で言ってくる。


 ――適合者以外には届かない わたしを規定する定義がそれを許さないから
 形而上の存在になるということは、形而下への干渉力を奪われるということ
 例外はない……奴らを除いては


「あ、あなたがウルヴルスラなのですか!?」

 メイベルが叫ぶ。
 珍しく、うろたえた様子だった。


 ――メイベル、あなたはいつもいい仕事をしてくれる
 彼らをここへと導いたことは、その中でも最上の仕事のひとつといえる


「彼ら、ですか……。
 さっきの口ぶりからすると、エリアック君はもちろん、ローゼリアさんやユナさんも適合者だったということですか?
 そんな、一度に三人も……」


 ――稀有なことではある
 でも、因果というものは、平穏な時にはどこまでも平穏な反面、乱れる時にはとことんまで乱れるもの
 まるで、並べたドミノを倒すように……いや、この比喩はエリアックにしかわからない
 まったく、大陸の水準に合わせて言語化するのは難しい……
 とにかく、些細なものごとが、それより少しだけ大きなものごとを動かすことがある そうして動いたものごとが、さらに大きなものごとを動かしていく
 大陸の西端で蝶が羽ばたいたことが、大陸の東端で嵐が起きる原因になる……これは極端なたとえ話ではあるけれど、人間の運命には、時としてそうした極端な現象が起こりうる
 通常ならそうした連鎖は、どこかで途絶えるはずのもの
 それが、運命としかいいようのない確率的な過程を経て、世界そのものをひっくり返すような変化を巻き起こす
 古代に滅んだ帝国が蘇り、異世界からの転生者が二人も同時に現れ、そのうちの片方は黄昏人の末裔である姫と契りを結ぶに至った
 これだから、人はおもしろい
 とくにこの学園都市という空間では、大陸の低レベルな文明から遮断されていることで、運命の萌芽が芽吹きやすい
 わたしがり育てたいのはそうした萌芽――人間の可能性そのもの


「ちょっと待て。『ドミノ』って言ったか?」

 いきなり前世にしかなかったはずのものを持ち出され、俺は思わずつっこんだ。
 蝶の羽ばたきの話も、この世界用にアレンジしてはいるが、前世のカオス理論の有名な喩えそのものだ。

 ウルヴルスラは、俺の質問には応えずに言った。


 ――運命のさいも捨てたものではなかった
 十五年でこの結果は上出来の部類


「十五年……ってことはまさか……」


 ――よくここまでたどり着いた、運命の子
 あなたがこの世界に転生した理由を教えてあげる


 ウルヴルスラは、ずばりと本丸に切り込んできた。

「やっぱりか……!」

 今のところ、両親の他には同じく転生者であるキロフしか知らないことだ。
 ロゼにはこれから話そうと思っていた矢先だった。

 それ以外で知ってるのは、俺を転生させた張本人である女神(?)だが、ウルヴルスラとは受ける印象がかなり違う。

「俺が本命だったのかよ。しかも、精霊がらみじゃなくてそっちの話か」

 ここで転生の話が出てくるとは思ってなかった。
 前世で現代人として生きていた俺が、「原始精霊」なんていう存在と相性がいいとは思わなかったのだ。

 霊威兵装の中で長い間亡霊となって過ごしたユナのほうが、「原始精霊」だというウルヴルスラとは相性がいいとばかり思ってた。

 あるいは、三重属性で桁違いの魔力を持つロゼだろう。
 ロゼは三年前に黒装猟兵に誘拐されかけたこともある。
 古代宮殿ラ=ミゴレを根拠地とする帝国がロゼを狙った以上、ロゼに古代がらみの秘密があるかもしれないとは思ってたからな。

 俺が考え込むあいだに、再びウルヴルスラの声がした。


 ――黄昏人の末裔 貴女もまた、運命に導かれた一人


 その声は、なんとなくだが、ロゼに向けられてるようだった。

「えっ、わたし?」

 ロゼが戸惑った顔をする。


 ――エリアックと貴女が出会ったことは、まさに運命としかいいようがない
 わたしの計算すら凌駕した驚くべき「偶然」……すなわち、運命
 論理と定義に拘束されるわたしには理解できず、また魂と輪廻を司る彼女にも部分的にしかわからない、肉に縛られた人間だからこそ持ちうる、有限にして無限の可能性……


 ウルヴルスラのセリフは、はっきり言ってちんぷんかんぷんもいいとこだ。

「……結局、わたしは関係ないということ?」

 置き去りにされたユナが、ちょっと不服そうにつぶやいた。


 ――わたしへの適合ということなら、貴女はもちろん合格している
 ユナシパーシュ、悲劇の子よ


「……悲劇の子はひどい。わたしはこれでも前向きに生きている。そう生きようと誓った」


 ――そう それはすばらしいこと


「でも、どうせ話しかけるつもりだったなら、最初から声を聞かせてくれればよかった。
 完全に忘れてて、後からあわててわたしにも声をかけてきた感じ。
 わたしには、安い慰めも肯定も必要ない。あなたがなんと言おうとわたしはわたし。
 神様を気取りたいなら、二百四十年前になんとかしてくれるべきだった」


 ――うっ……できるものならそうしていた


「ち、ちょっと、ユナさん。ウルヴルスラになんて口の利き方をしてるんですか」

 メイベルがユナにそう言った。

「運命とか悲劇とか、そんな気取った言葉がわたしは嫌い。
 わたしの経験したことを、そんなセンチメンタルな言葉でわかったつもりにならないでほしい。
 この程度の抗議で怒られるくらいなら、交信なんてこっちから願い下げ」

 ユナが、無表情のままで言い放つ。
 無表情だからわかりにくいが、ウルヴルスラの言ったことがよほど気に障ったらしい。


 ――気に障ったなら謝る 貴女と同じで、わたしも人の心の機微には疎い


「なんで謝りながらわたしまで落としてくるの?
 わたしも人の心の機微には疎いかもしれないけど、あなたほどの礼儀知らずじゃない」

 そ、そうか?
 会長に対してもタメ口で通してる奴が言うことじゃない気がするが。

(なんか……似てるよな)

 ぽつぽつと短い言葉で話す感じとか。
 言葉に感情がこもってないところとか。
 そのくせ、ムキになると饒舌だ。

「そうか、同族嫌悪か」

 俺がポンと手を打ってそう言うと、


 ――誰がこんなやつと!
「誰がこんなやつと!」


 ウルヴルスラとユナの声が重なった。





 流れた気まずい空気を破ったのはメイベルだった。

「あの、ウルヴルスラ? エリアック君たちに何か用があったのでは?」


 ――そうだった
 性根のねじけた女が余計なことを言うから、肝心なことを忘れるところだった


「性根のねじけた女って誰のこと?」

 とユナ。


 ――具体的に誰とは言ってない
 胸に手を当てて考えればわかるはず


「……もう帰っていい?」

「お、落ち着けユナ。聞きたいことが山ほどあるじゃないか」

「それはエリアックとロゼだけでもいいみたいだし。性悪な精霊と交信なんてしたら、わたしの性格まで歪みそう」


 ――普段は悟ったような顔をしてるくせに、一時の感情に流されて判断を誤る
 なまじ魔力に恵まれてたせいで、ものごとをゴリ押しばかりで片付けようとするのがあなたの欠点
 取り澄ました顔をしてるけど、一皮剥けばただのゴリラ


「ぐぅっ!? あなたこそ、急に饒舌になった。痛いところを突かれて動揺してるのは確定的に明らか。精霊様精霊様とみんなから持ち上げられるうちに勘違いしてるだけのお子様にすぎない」


 ――……わたしのほうがあなたより五倍は歳上
 お子様はあなたのほう


「長く生きてればいいってものじゃない。人生経験を伴わずに長く生きたってただ老害になるだけ」

「ち、ちょっと、どちらもいい加減にしてください!」

 メイベルがたまらず割って入り、ユナとウルヴルスラが口をつぐむ。

「ウルヴルスラ。エリアック君への用件の話をしませんか?」


 ――わかった 埒があかない


「……どう考えてもあなたのせい」

 ユナがぼそりと言うが、ウルヴルスラも今回はスルーした。


 ――このままでは話しにくい
 そこから下に降りてきて
 わたしはそこにいるから


 ウルヴルスラの言葉とともに、樹のそばに青い光のサークルが浮かび上がった。

「エレベーター?」


 ――違う これはテレポーテーションユニット 転移法陣
 ただし、適合者以外には使えない


 そこで、黙って成り行きを見守ってたバズパが言う。

「なあ、話がさっぱりわからないのだが……」

「バズパには声が聞こえてなかったですからね」

 メイベルが答える。
 バズパが額を押さえながら聞いた。

「つまり、エリアック、ローゼリア、ユナの三人が、いずれも適合者だったということか?」

「はい、三人が適合者であることは認められました。
 ただ、エリアックとローゼリアは別件のような口ぶりでもありました。
 これからあの……転移法陣? で、奥へと進むようです。バズパには使えないそうですが」

「まるで、適合者であるのは大前提で、エリアックとローゼリアにはそれ以上の何かがあるかのように聞こえるな。
 まあいい。後で詳しく教えてくれ。
 どうせわたしには関わることのできない話のようだ」

「すみません、バズパ。ここで待っていてください」

「わかったよ」

 バズパが肩をすくめて了承した。


 ――バズパ=ヌル=トワ
 彼女も惜しい
 適合者になりうる素質はある


「バズパ、ウルヴルスラが言ってます。あなたにも素質はあるらしいです。惜しい、そうですが」

「そうなのか? だが、素質と言われてもな。どう磨きようがある?」


 ――精霊との適合性を高めること
 つまり、魔法の修練の問題
 なぜわたしが、入試を魔法の実技だけで行なっているのかということ


「魔法の修練の問題だそうです」

「なんだ、そんなことでいいのか。
 しかし、それで『惜しい』と言われるのは悔しいな。
 メイベルはクリアしているというのに」


 ――メイベルは性格面での適合性も高かった
 とくに、アーカイブを直感的に扱えるだけの特別な素質がある
 これは魔法とは別の、かなり珍しい部類に属する素質
 生粋のライブラリアン、膨大なデータを処理する能力は、現在の大陸では過小評価されている


「たしかに、メイベル先輩は博覧強記ですよね。それも、ただ覚えてるだけじゃなくて、情報が整理されてるし、分析も深い」

「そ、そうですか……」

 俺の言葉に、メイベルが少し照れたような顔をする。
 同時に俺のすねに食い込んだロゼの蹴りを、俺は歯を食いしばって耐え忍ぶ。


 ――もちろん、それだけでは適合者にはなれない
 メイベルには適合者としての才能と、膨大なデータを処理する才能、性質の異なる二つの才能が同居していたということ


「その、適合者としての才能っていうのはなんなんだ?」

 俺が聞くと、


 ――魔法を研究し、修練し、その本質に一定以上迫っていること
 といっても、強力な魔法が使えることと、魔法の本質に迫っていることは別問題
 魔法の威力の面で他者に劣っても、魔法の本質にはより迫っているということもありうる
 ただし、本質に迫っているのなら、威力のある魔法を使えないということはありえない
 具体的には、入団試験の仮想ターゲットを破壊できないようでは、魔法の本質に迫っているとは言いがたい


「なるほどな。そのための試験だったのか」


 ――魔法は、人間に扱いやすいよう、センスによって制御できる仕様になっている
 でも、その本質はロジックにある
 ただし、そのロジックは形而上的なもので、即物的なものではない
 即物的なロジックの探求は科学サイエンスに帰結し、形而上的なロジックの探求は魔法へと帰結する
 この二種類のロジックの探求は、べつのベクトルのものであるため、一つの文明の中で共存できることは稀
 そのことは、エリアックにはわかるはず


「魔法と科学は両立しにくいってことか」

 前世では魔法なんて完全にオカルトだったからな。
 前世には精霊なんてものはいなかったはずなので、こっちの世界で使えてるような形では、魔法を使うことができなかったのかもしれない。


 ――魔法を扱う技術は、テクニックではなくアートに近いもの
 技術というより技芸に近い
 そのことを今の生徒騎士の中で最も理解しているのがメイベル
 次点は、エリアックかエクセリア


 俺とメイベルは、思わず顔を見合わせた。

 メイベルが言う。

「は、はあ……ありがとうございます、ウルヴルスラ。
 では、この学園都市の入試は、適合者を選ぶための一次試験のようなものだったのでしょうか?」

 メイベルの指摘にハッとする。
 たしかに、ウルヴルスラの言い方では、適合者になるための条件と、入団試験で求められてるものは同じだということになる。


 ――これ以上は話すと長い
 まずはこっちに来て


 青い光のサークルが、急かすようにちかちかと瞬いた。

 俺、ロゼ、ユナ、メイベルがサークルに入る。
 バズパはここに居残りだ。

「気をつけて行ってこい」

 バズパが片手を挙げて見送ってくれる。

 その瞬間、俺たちをまばゆい光が包み込んだ。

 高いところから落ちるような感覚に、思わず受け身を取りそうになった。
 だが、実際にどこかに落ちたわけじゃない。そんな感じがしただけだ。

 光が消えた。
 目の前には、あの樹もバズパも見当たらない。

 そこにあったのは――いや、いたのは。


「ようこそ。ここに人を招いたのは千年ぶり」


 さっきまで脳内に響いていた声が、その少女から発せられた。
しおりを挟む
感想 17

あなたにおすすめの小説

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった

なるとし
ファンタジー
 鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。  特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。  武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。  だけど、その母と娘二人は、    とおおおおんでもないヤンデレだった…… 第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる 

SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ 25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。  目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。 ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。 しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。 ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。 そんな主人公のゆったり成長期!!

冷遇された第七皇子はいずれぎゃふんと言わせたい! 赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていました

taki210
ファンタジー
旧題:娼婦の子供と冷遇された第七皇子、赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていた件 『穢らわしい娼婦の子供』 『ロクに魔法も使えない出来損ない』 『皇帝になれない無能皇子』 皇帝ガレスと娼婦ソーニャの間に生まれた第七皇子ルクスは、魔力が少ないからという理由で無能皇子と呼ばれ冷遇されていた。 だが実はルクスの中身は転生者であり、自分と母親の身を守るために、ルクスは魔法を極めることに。 毎日人知れず死に物狂いの努力を続けた結果、ルクスの体内魔力量は拡張されていき、魔法の威力もどんどん向上していき…… 『なんだあの威力の魔法は…?』 『モンスターの群れをたった一人で壊滅させただと…?』 『どうやってあの年齢であの強さを手に入れたんだ…?』 『あいつを無能皇子と呼んだ奴はとんだ大間抜けだ…』 そして気がつけば周囲を畏怖させてしまうほどの魔法使いの逸材へと成長していたのだった。

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活

天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――

少し冷めた村人少年の冒険記

mizuno sei
ファンタジー
 辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。  トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。  優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

[鑑定]スキルしかない俺を追放したのはいいが、貴様らにはもう関わるのはイヤだから、さがさないでくれ!

どら焼き
ファンタジー
ついに!第5章突入! 舐めた奴らに、真実が牙を剥く! 何も説明無く、いきなり異世界転移!らしいのだが、この王冠つけたオッサン何を言っているのだ? しかも、ステータスが文字化けしていて、スキルも「鑑定??」だけって酷くない? 訳のわからない言葉?を発声している王女?と、勇者らしい同級生達がオレを城から捨てやがったので、 なんとか、苦労して宿代とパン代を稼ぐ主人公カザト! そして…わかってくる、この異世界の異常性。 出会いを重ねて、なんとか元の世界に戻る方法を切り開いて行く物語。 主人公の直接復讐する要素は、あまりありません。 相手方の、あまりにも酷い自堕落さから出てくる、ざまぁ要素は、少しづつ出てくる予定です。 ハーレム要素は、不明とします。 復讐での強制ハーレム要素は、無しの予定です。 追記  2023/07/21 表紙絵を戦闘モードになったあるヤツの参考絵にしました。 8月近くでなにが、変形するのかわかる予定です。 2024/02/23 アルファポリスオンリーを解除しました。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

処理中です...