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【08】

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「青井主任、結果が出ました。天然痘に関しては陰性です」
「そうか。だが念のために一帯に消毒液を撒いておけ」
「はい。サンプルは研究所に回します」
「詳細がでるまで、隔離を怠るな」
「はい」
 ”土砂崩れによる通行止め” ”負傷者なし” 
「取材ヘリは?」
「申請はないようです」
「念のために画像ソフト起動させておけ」
「はい」
 テレビ局の取材用ヘリコプターがやってきた場合、カメラに写るのは偽の画像。
「青井主任、死体の処理は?」
「捜索願いが出ているのだから返却しろ。そうしないと面倒だからな」
「分かりました」
「死体が見つかった状況や、司法解剖の結果”事件性はなかった”という報告書などは任せる」
「はい」
 指示を出した青井は現場とは関係のない方向を見る。
「……」
「青井主任? 何か我々が見落としたものでもありましたか」
「あの事故現場を見ていただけだ」
「事故?」
「一ヶ月と少し前にあった、犠牲者が少なかったからすぐに消えていった事件だ」
「あの草木がないところですか」
「そうだ。バスが対向車線を飛び出して来た車を避けようとして落下した事故現場」
「バスに乗っていた乗客一名と、双方の運転手の合わせて三名が事故死した現場ですか」
「そうだ」
「運の悪い女子大生ですよね。就職説明会のあと、乗り継ぎが上手くいかなくて、ローカルバスに乗るはめになって事故に巻き込まれるって」
 バスの運転手は娘の手術費用が欲しかった。自分にかかっていた保険金と退職金と慰謝料で、娘の手術は無事に終わり妻と共に生きてゆく。
 事故の原因になった対向車の運転手は、家庭を壊したかった。飲酒しての速度制限オーバー。不倫旅行中であった妻とは連絡がつかず、息子だと思っていた他人の子は祖父母に連絡をし、自宅にやってきた祖父母はテーブルに乗っていた親子鑑定の結果の書類を見て孫だと思っていた子が孫ではなかったことを知る。
 息子を追い詰めた妻と、孫だと思っていた他人の子を追い出して、息子にかかっていた通常よりも高額な保険金のすべてを慰謝料にあてて、自宅を売り払い息子の籍から「息子」を抜きすべてを精算した。
「そうだな」
 これらの事故を起こすための費用や道路の補修費なども、すべて前払い。戻って来ないと契約を交わしている輪廻転生では、死でこの世界との関係を断ち切る必要があるのだ。

**********

「……」
 見慣れたとまでは言わないけれど、見覚えのあるアーチ型のちょっと古めかしい天井。ロメティアの自分の部屋に帰ってきたんだ。
 枕元に置かれている魔法で灯されている、柔らかな光りに照らし出されている室内。私は体を起こして周囲を見回した。
「アキラ?」
 アイェダンが入り口のカーテンを少しめくってこっちを見てる。
「……」
「気がつきましたか」
「うん」
「お腹空きましたか? 食事用意させますよ」
「要らない」
 どんな時も空腹が勝るという自身があったけれども、今回はそんなに……
「お酒飲みますか」
「あ、うん」
「用意させますね」
 アイェダンとお酒飲んだんだけど、あんまりお酒強くないから、結局は肴ばかり食べて……うん、私はタフだと思う。精神的にかなりタフだ。
 ほろ酔いのアイェダンと、肴を貪る私。
「アキラ」
「なに? アイェダン」
「責任者殿に聞かれたのですが」
「響に?」
「はい。アキラ、卵は口から産んだりしませんから安心してください。肌が緑になったりもしませんから!」

 響、アイェダンに何を教えた! でも、じゃあ卵ってどうやって産まれるんだろう? いや、どうやって産むんだろう。

**********

 私の前世の記憶は最終処分が完了していて、回収の余地もありませんでした! さようなら、アリカ王女の記憶。
 卵を産む理由は失われてしまったけれど、諦めて卵産むことにする!

 響が来たのは五日後。モンターグを連れてやってきた。本物のモンターグは、やっぱり黒いシーツ被ってた。本物はそれを脱いで挨拶はしてくれた。こっちを見ることなく。
 アイェダンが言ってた通り人嫌いんだろう。無理はさせないでおこう。
 モンターグはアルテリアに隠れていたんだって。
 それでアイェダンと話合って召喚はこれからも続けていくことになった。
「それでいいだろう」
 召喚を続けないとモンターグもエニーも殺されるって、三日前に響から連絡が来たのが決定打……召喚は納得できないけれども、二人殺してまで止めたいとは言えなかった。
 死ぬの嫌だし、殺されるの嫌だもん!
 エニーが二年間寝不足で頑張ったのは、殺されたくないためで、モンターグだって人嫌いだけれども処刑されるのは御免だから、エニーに必死に召喚知識を与えたんだから。
 世の中によほど絶望しているとか、嫌なことばかりでもないかぎり、死ぬのは嫌だし、殺すのは嫌。
 アイェダンはやっぱり王だから「二人を殺してもかまいません」とは言ってくれたけれども、あんなにあっさりと言われると、こっちが困るってか……卑怯者と言われようとも、目先のことしか考えていないと言われようとも、世界と向き合っていないと言われようとも人殺しは嫌です。
 響に召喚を続けると言ったら、特別に召喚士の登録名前を「無料」で書き直ししてもらえた。
「エクセルで作った”名前”のことろを、書き直して上書き登録するだけで終わりだけどな」
「ぼったくり」
 エニーは泣きそうだったが、殺されることもなくおまけに無料で召喚士リストの名前を書き直してもらえたのだから、なにも言えずモンターグに召喚士の館へと連れていかれた。
 ロメティアの未来の召喚はあの二人にかかっている、頑張って。

 召喚教本に目通したら頭痛くなったけどね。なにあの難しい本。理解しようと思わないどころか、二度と近寄りたくない。

 アイェダンが響に頭を下げて、心から”料金に関して”お礼を言っている姿を見て、召喚を続けると決めたからには、私も贅沢はせずに貯蓄に励もうと思った。ああ、私のお年玉やアルバイトをして貯金したお金、持ってきたかったなあ。百万ちょっとだから焼け石に水だろうけれども、未来の転生オプションの少しでも足しにでもなれ……そうだ!
「あのさ、響」
「なんだ?」
 言葉が通じるオプション開発とかしてくれ……
「異世界召喚の際に”言葉が通じる”オプションがないのはどうして?」
「……」
「な、なに。その表情」
 そうにもない。なにその表情。
「お前は本当に記憶失ってるんだなあと思ってさ」
「そ、そう?」
 いまのどこに記憶を失っていると思わせるものがあったんだろ。
「言葉が通じないから困る、どこにも行けない、そう考えるのは日本人特有とは言わないが日本人に多いだけで、世界中の人は言葉が通じなくても、意外とどこにでも物怖じしないで行く。コンビニのアルバイトにちょっと日本語に明るくない外国の人とかいたりしただろ?」
「うん、いたね」
「海外じゃあ、言葉が通じなくても別の国に出稼ぎに行くなんて、珍しくもない。昔の日本人だって、言葉の通じないブラジルやウルグアイやその他の異国に行って開拓しただろ。異国で言葉が通じないことは当然であって、恐れることではないことを知っていた。言葉が通じないことを恐れるのは、あるいはそれを大事のように吹聴するのは、自分の世界が狭いと恥をさらしているだけだ」
「私は言葉が通じなかったら、パニックになってたとおもう」
「だろうな。でも言葉が通じるってのは、それほど大事じゃないんだよ。むかし召喚を管理していたイギリスの歴代の王様には英語言えない奴だっていた。ドイツ育ちの貴族でハノーヴァー王朝の最初の王ジョージ一世が有名だな。イギリスにいるよりドイツに居た方が良いって、ほとんどドイツに帰ってたらしいし、人気もなかったけどな。それにヨーロッパの王国は異国から王女を妃として娶るから、夫婦で言葉が通じないこともあった。だからイギリスが管理していた頃、要するにイギリス人を異世界に送っていた頃は、そんなことを話題にする奴はいなかったそうだ。異世界に召喚されて言葉通じない! って、騒ぐ奴の気が知れないってところだろうな。当たり前のことなんだから」
 確かに異国で日本語通じないのは当たり前、大騒ぎするほどのことじゃない……そう言われてもさ。私、転生召喚でよかった。
「じゃあ言語に関しては、ノータッチなんだ」
 そしてフォローないのが当たり前なら、援助はすっぱりと諦めて、篠崎さんにまた表を作って送ろう。最近会話し易くなったって日本語の手紙に書かれてて、かなり嬉しい。
「そうでもない」
「そうなの?」
「脳にフィルターをかけることは多々ある」
「脳にフィルター?」
「アキラが会ったことがあったモンフェスト・ニルス、彼の名前をどう思う?」
「どうって……べつに」
 モンフェストは聞いたことないけれど、ニルスはどこにでもありそうな感じがする……そのくらいで、なにが”どう”ってことはない。
「実は彼の名前、まったく発音が違うんだ」
「どういうこと?」
「アイェダン王は知っているよな」
「はい。名称は調整されると聞いています。こちらの世界の名には、異世界から召喚された人に対して不適切な物があると聞きました」
「モンフェスト・ニルスじゃないの?」
「いいえ、アキラ。モンフェスト・ニルス将軍ですが、責任者殿のお言葉から推察するに”モンフェスト・ニルス”は正しく聞こえていないのでしょう」
「意味が分からない」
「アイェダン王、彼の名前を書いてみてくれるか?」
「はい」
 アイェダンは響から渡されたボールペンで、手帳に言われた通りに名前を書く。嬉しかったのは、使われたボールペンが私が響に就職祝いに送ったボールペンだったこと。
 アイェダンが書いた文字は、文字に関しては記憶が残っている私にも読むことができる。
「これで”モンフェスト・ニルス”と読む」
「うん」
「だがこの文字、俺たちの世界の発音だと……」
 響はアイェダンが書いた”モンフェスト・ニルス”の隣にローマ字で”yahave”と書いた。
 素直に読むと「やはう゛ぇ」なんだろう? 聞いたことあるような、聞いたことないような。
 私に分かることは原型がないどころか、文字数すら違うことくらい。
「これは旧約聖書の唯一神の呼び方だが、モンフェスト・ニルスは普通に発音すると同じになる。前回話した通り、宗教に緩い日本人だからこだわる必要はないが、特殊な名前は無難な名前に変換される仕組みになっている。だから晶たち異世界から召喚された者はこの世界で、アドルフ・ヒトラーという名の王に出会うこともなく、レオンハルト・オイラーという名の馬鹿に出会うこともない」
「えっと……それって……」
「各国から使用されたくない名前や、その名で”このような人は嫌だ”というアンケートを取ったんだよ。アドルフ・ヒトラーはドイツじゃあ禁止の名だしな。宗教のほうからもアンケート取ってるから、日本人は異世界でイエス・キリストに遭遇することもない。でもヨシュアは禁止されてない。ヨシュアとイエスって同じ名前の括りだ。ミカエルやラファエルあたりの天使は禁止されていない。猟奇殺人者も一応排除されている。日本に移行してからもリスト追加はされているから、テッド・バンディとか……晶は知らないか」
 あとで知ったけれども、物の名前にもどうしても受け付けないものがあるから、上手くすり替えられている。
「アルテリアの現大統領はラファエル・ヨシュアという名ですよ」
 なんだろう、無駄に神々しい名前というか、合体させていいのかな? その名前。
「ラファエル・ヨシュアは本当の発音。でもこの世界では”yahave”は絶対に”モンフェスト・ニルス”としか聞こえない」

―― でもこの世界では”モンフェスト・ニルス”は絶対に”モンフェスト・ニルス”としか聞こえない ――

「いま響は”yahave”は絶対に”モンフェスト・ニルス”としか聞こえない。そう言ったんだよね?」
 会話から推測できるけれども”モンフェスト・ニルス”は絶対に”モンフェスト・ニルス”としか聞こえてこない。最初のモンフェスト・ニルスがyahaveだと分かっているのに、聞こえてこない。
「そう。でも”モンフェスト・ニルス”って聞こえただろ」
「うん。私も?」
「もちろん、一切聞こえない。勘違いしないで欲しいんだが”yahave”はすべて”モンフェスト・ニルス”になるわけじゃない。今回はたまたまこの名になっただけで、決まっているわけじゃない。ちなみにこのフィルター概念はイギリスが作ったものだ。俺たちみたいな適当日本人じゃあ、天使も悪魔も救世主も殺人鬼も気にしないからな」
「なるほど。そうだ、アイェダンは?」
「ロメティア・アイェダンはいっさい変換がかってな。そうだ、お前が以前会った篠崎麻衣が一年たっても異世界の言葉に馴染めないのは、この変換のせいだ。この変換がかかっているやつが周囲にいると、言葉を覚える障害になるんだ」
「へえ。だから彼女、一年近く経っても全然覚えていなかったんだ」
 覚えたと言っていた単語は、軒並み間違って覚えていて、訂正したら篠崎さんちょっと所ではなく落ち込んでたからね。
「ぜんぜん?」
 私の言葉に響が変な反応を見せた。
「うん、全然。まったく。本当に何一つ」
「一年近く経ってるんだろ?」
「うん。でも覚えてなかった。覚えてた単語も間違ってたし」
 響は眉間に皺を寄せてスマホを取り出して、上手に画面を動かす。スマホ、慣れる前にこの世界に来たからちょっと憧れる。買ったばっかりだったのになあ、スマホ。
「ちょっと待て、それは……あーなるほどな、こりゃ言葉を学ぶに適さない環境だ」
「どういうこ……」
 画面をのぞき込んだらイルト王国対照表名簿が見えたんだけど、篠崎さんの周囲の人、ほとんど名前変換かかってた。
 元名がどうしてそんな……なんだろう。
「イルト王国に関しては、元名がアキラのいた世界と似ているのは仕方ないことでしょう。あの国は元々、不正に異世界召喚された上に、召喚を命じた者が”好みじゃない”という理由だけで捨てられた人たちが幽閉されていた土地。その彼らが奮起して、独立を勝ち取り建国された国です」

 すごい経緯のある国なんだね、イルト王国。
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