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新しいオトモダチ
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「おっふろ~おっふろ~♫」
ライアがさっきと同じ鼻歌を、今度はお風呂に変えている。
お風呂もキッチンと同じように、魔石が嵌め込まれていて、ボタン一つで簡単にお湯と水が出せるようになっている。浴槽は足が伸ばせるくらい大きくて、ゆっくり浸かることができる。
ライアと一緒に身体を洗っている間に、奏は浴槽にお湯を溜めていく。ライアはお湯が溜まっていくのを楽しそうに見ていた。
「さ、ライアおいで?」
「はーい!」
お風呂の椅子にライアを座らせて、奏はライアの髪を濡らしていく。ライアに目を瞑るように言うと、ライアは大人しく目を瞑ってくれたので、気をつけながら流していった。
最初にお風呂に入った時から、シャンプーやトリートメントといった洗剤類は全ておいてあった。食器を洗う洗剤も、洗濯用の洗剤も何もかも常備されていたのだ。
なかったら作るしかなかったけど、奏には洗剤の作り方なんてわからない。正直これはありがたかった。
洗剤類も魔石を使っているみたいなのだが、どうやってるんだろう?
日本にあった時のような容器に入っていて、その中に魔石を入れるだけで洗剤が出てくるなんて、不思議でしょうがない。ただ、叡智の書で読み込んでみても、奏には理解できなかった。
(解体なんてできないし……何よりこれしかないから壊すわけにはいかないのよね)
それに消耗するのは魔石だけというのが良い。ポンプ式になっているのも使いやすくて、前と変わらないようにお風呂を利用させてもらっていた。
「ママ~? まだなの~??」
ライアが目をつぶったまま、足をパタパタさせている。奏はシャンプーを手に取り、ライアの髪に触れる。ライアの髪は、まるで産まれたての赤ちゃんみたいにふわふわと柔らかかった。くすぐったそうにしているライアの頭をお湯で流し、綺麗にしていく。今度は身体を洗うのだが、奏は背中を流すだけで、他の部分はライアが自分で洗いたいという。
(ライアの身体……洗っても汚れなんてないのよね)
玉のような肌というのだろうか、肌も髪も、羨ましいくらい輝いているようだった。
全身流し終わり、綺麗になったライアは、そのまま湯船の中に入っていった。ライアが浸かっている間に、奏は手早く自分の身体を洗って、その後湯船の中に沈んでいく。
「あぁ~……」
「気持ちいいの……」
二人で湯船に浸かっていると、時間がゆっくり流れているような感覚がして、ついついのんびりしてしまう。初めての温かいお湯に浸かったライアも、まるで溶けるようにのびていた。もっとはしゃぐのかなとも思ったけど、意外とゆっくり浸かっている。
ライアは見た目から女の子だと思ってたけど、大きくなった身体もちゃんと女の子になっていた。それは外で走り回っていた時にも見えてしまったけど……。元々木だからなのかもしれないが、身体を見られることに対して忌避感はなさそうだった。見ているこっちはちょっと恥ずかしいけど……。
(気持ちいい……けど、ライアはちょっと静かすぎない……?)
奏はライアの方をふと見てみると、ライアは顔を真っ赤にしたまま目を瞑っている。ぼーっと見ていると、ゆっくりと身体が沈んでいってるような……?
「ラ、ライア!?」
奏は慌ててライアの身体を抱き抱える。身体は熱くて、どうやらのぼせているようだった。目を回しているのか、呼びかけても小さく返事を返すだけだ。お風呂場から出てライアを横たえて、冷たいお水で濡らしたタオルを頭に乗せてあげる。
「ぬぁー……冷たいのが気持ちいいのー……でもクラクラなのー……」
「だ、大丈夫……?」
「だいじょぶなの……」
そんなに長い時間ではなかったけど、ライアはお風呂に入った時からテンションが高かった。お湯に浸かったのも奏よりも先だったし、もしかしたらお風呂の温度が高かったのかもしれない。
奏はハラハラしながら、ライアに向けて風を送る。
(分身体でも具合が悪くなるのね……注意しなきゃ)
しばらくするとライアは落ち着いたようで、のぼせた状態から回復した。
これでお風呂を嫌いにならないでほしいのだが、ライアはもう一度入ると言っているので、その心配は無さそうだ。
明日になったらまたお風呂に入る約束をして、今日のところは諦めさせた。
ライアがさっきと同じ鼻歌を、今度はお風呂に変えている。
お風呂もキッチンと同じように、魔石が嵌め込まれていて、ボタン一つで簡単にお湯と水が出せるようになっている。浴槽は足が伸ばせるくらい大きくて、ゆっくり浸かることができる。
ライアと一緒に身体を洗っている間に、奏は浴槽にお湯を溜めていく。ライアはお湯が溜まっていくのを楽しそうに見ていた。
「さ、ライアおいで?」
「はーい!」
お風呂の椅子にライアを座らせて、奏はライアの髪を濡らしていく。ライアに目を瞑るように言うと、ライアは大人しく目を瞑ってくれたので、気をつけながら流していった。
最初にお風呂に入った時から、シャンプーやトリートメントといった洗剤類は全ておいてあった。食器を洗う洗剤も、洗濯用の洗剤も何もかも常備されていたのだ。
なかったら作るしかなかったけど、奏には洗剤の作り方なんてわからない。正直これはありがたかった。
洗剤類も魔石を使っているみたいなのだが、どうやってるんだろう?
日本にあった時のような容器に入っていて、その中に魔石を入れるだけで洗剤が出てくるなんて、不思議でしょうがない。ただ、叡智の書で読み込んでみても、奏には理解できなかった。
(解体なんてできないし……何よりこれしかないから壊すわけにはいかないのよね)
それに消耗するのは魔石だけというのが良い。ポンプ式になっているのも使いやすくて、前と変わらないようにお風呂を利用させてもらっていた。
「ママ~? まだなの~??」
ライアが目をつぶったまま、足をパタパタさせている。奏はシャンプーを手に取り、ライアの髪に触れる。ライアの髪は、まるで産まれたての赤ちゃんみたいにふわふわと柔らかかった。くすぐったそうにしているライアの頭をお湯で流し、綺麗にしていく。今度は身体を洗うのだが、奏は背中を流すだけで、他の部分はライアが自分で洗いたいという。
(ライアの身体……洗っても汚れなんてないのよね)
玉のような肌というのだろうか、肌も髪も、羨ましいくらい輝いているようだった。
全身流し終わり、綺麗になったライアは、そのまま湯船の中に入っていった。ライアが浸かっている間に、奏は手早く自分の身体を洗って、その後湯船の中に沈んでいく。
「あぁ~……」
「気持ちいいの……」
二人で湯船に浸かっていると、時間がゆっくり流れているような感覚がして、ついついのんびりしてしまう。初めての温かいお湯に浸かったライアも、まるで溶けるようにのびていた。もっとはしゃぐのかなとも思ったけど、意外とゆっくり浸かっている。
ライアは見た目から女の子だと思ってたけど、大きくなった身体もちゃんと女の子になっていた。それは外で走り回っていた時にも見えてしまったけど……。元々木だからなのかもしれないが、身体を見られることに対して忌避感はなさそうだった。見ているこっちはちょっと恥ずかしいけど……。
(気持ちいい……けど、ライアはちょっと静かすぎない……?)
奏はライアの方をふと見てみると、ライアは顔を真っ赤にしたまま目を瞑っている。ぼーっと見ていると、ゆっくりと身体が沈んでいってるような……?
「ラ、ライア!?」
奏は慌ててライアの身体を抱き抱える。身体は熱くて、どうやらのぼせているようだった。目を回しているのか、呼びかけても小さく返事を返すだけだ。お風呂場から出てライアを横たえて、冷たいお水で濡らしたタオルを頭に乗せてあげる。
「ぬぁー……冷たいのが気持ちいいのー……でもクラクラなのー……」
「だ、大丈夫……?」
「だいじょぶなの……」
そんなに長い時間ではなかったけど、ライアはお風呂に入った時からテンションが高かった。お湯に浸かったのも奏よりも先だったし、もしかしたらお風呂の温度が高かったのかもしれない。
奏はハラハラしながら、ライアに向けて風を送る。
(分身体でも具合が悪くなるのね……注意しなきゃ)
しばらくするとライアは落ち着いたようで、のぼせた状態から回復した。
これでお風呂を嫌いにならないでほしいのだが、ライアはもう一度入ると言っているので、その心配は無さそうだ。
明日になったらまたお風呂に入る約束をして、今日のところは諦めさせた。
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