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魔法薬の調合
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「うーん……。だめだ、なんで上手くいかないんだろう?」
念願の魔法薬をファルマーから貰った奏は、アロエを材料に【不思議な魔法薬】を生成することはできたのだが、そこから先はなかなか思ように進まなかった。
ファルマーから貰った二種類の魔法薬は今でも大事に保管してある。【複製鏡】ではコピーすることができないのが残念だがこれはしょうがない。魔法薬を生成するための指標として棚に飾っている状態だ。
【叡智の書】を見ながら現在育てている植物やお花の成分を確認し、どんな魔法薬に出来上がるのかの情報はあるのだが、奏の腕ではうまく仕上がらなかった。
魔法薬に必要な魔石の粉末に、それを使用した魔力水も十分にある。魔石を粉末にするのは重労働ではあったが、慣れてくればそこまで大変ではない。
最初の材料に使ったアロエを使って、乾燥させたり、そのまま入れたり色々手を加えてみたのだが、それでも完成するのは【不思議な魔法薬】というものだった。
(何が足りないんだろう……でも何が足りないのかわからないし……。)
奏は二つの魔法薬を比べて何が違うのかを見比べると、
【中級治癒魔法薬】
骨折などの怪我、傷等を治療する効果を持つ。失った血液は戻らないので注意が必要。薬草を煎じて魔力水で煮込むことで完成する。
【不思議な魔法薬】
擦り傷、火傷等を癒し、流血を防ぐ効果がある。失った血液は戻らないので注意が必要。アロエと魔力水を混合することで完成する。酷く苦い。
【中級治癒魔法薬】は青色なのに対して、【不思議な魔法薬】は同じ青色だけど圧倒的に色が薄い。アロエを加工して魔力水に混ぜても出来上がるのはどれも同じ【不思議な魔法薬】になってしまう。中級の方にあるように完全に沸騰してからもずっと火にかけていたものも、不完全なものになってしまう。
「中級……下級の魔法薬にもならないのはなんでなんだろう? お花だけじゃだめなのかな……。薬草用の植物があるんだろうか……そういうのを育てた方がいいのかな?」
【叡智の書】にはただ薬草とだけ書いてあるが、成分にはそれぞれ魔法薬の材料になることが記載されている。それなのにできないのであれば、今奏が育てている種類だけではこれ以上の魔法薬が作れないということかもしれない。
念願の魔法薬をファルマーから貰った奏は、アロエを材料に【不思議な魔法薬】を生成することはできたのだが、そこから先はなかなか思ように進まなかった。
ファルマーから貰った二種類の魔法薬は今でも大事に保管してある。【複製鏡】ではコピーすることができないのが残念だがこれはしょうがない。魔法薬を生成するための指標として棚に飾っている状態だ。
【叡智の書】を見ながら現在育てている植物やお花の成分を確認し、どんな魔法薬に出来上がるのかの情報はあるのだが、奏の腕ではうまく仕上がらなかった。
魔法薬に必要な魔石の粉末に、それを使用した魔力水も十分にある。魔石を粉末にするのは重労働ではあったが、慣れてくればそこまで大変ではない。
最初の材料に使ったアロエを使って、乾燥させたり、そのまま入れたり色々手を加えてみたのだが、それでも完成するのは【不思議な魔法薬】というものだった。
(何が足りないんだろう……でも何が足りないのかわからないし……。)
奏は二つの魔法薬を比べて何が違うのかを見比べると、
【中級治癒魔法薬】
骨折などの怪我、傷等を治療する効果を持つ。失った血液は戻らないので注意が必要。薬草を煎じて魔力水で煮込むことで完成する。
【不思議な魔法薬】
擦り傷、火傷等を癒し、流血を防ぐ効果がある。失った血液は戻らないので注意が必要。アロエと魔力水を混合することで完成する。酷く苦い。
【中級治癒魔法薬】は青色なのに対して、【不思議な魔法薬】は同じ青色だけど圧倒的に色が薄い。アロエを加工して魔力水に混ぜても出来上がるのはどれも同じ【不思議な魔法薬】になってしまう。中級の方にあるように完全に沸騰してからもずっと火にかけていたものも、不完全なものになってしまう。
「中級……下級の魔法薬にもならないのはなんでなんだろう? お花だけじゃだめなのかな……。薬草用の植物があるんだろうか……そういうのを育てた方がいいのかな?」
【叡智の書】にはただ薬草とだけ書いてあるが、成分にはそれぞれ魔法薬の材料になることが記載されている。それなのにできないのであれば、今奏が育てている種類だけではこれ以上の魔法薬が作れないということかもしれない。
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