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十六歳の誕生日
十六歳の誕生日②
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「んぅ!」
慧君の胸に手を置いて押すが、びくともしない。
すると少し開いた口の中に、何かが入ってきた。びっくりして手から力を抜くと、その手を掴まれてベッドに縫い付けられてしまった。
口の中に入ってきたものは、舌だ。それが歯茎とか上顎とかなぞって、最後に私の舌に絡まってきた。
「ン、やっ」
一瞬唇が浮いた隙にやめてと声を出そうとしたが、すぐにまた唇を塞がれ、舌を吸われてしまう。
それがやっと終わった時にはたったの数秒だったのか数分かかったのか分からず、私は知らない感覚と酸欠で頭がぼうっとしてしまっていた。
「菖蒲、かわいい」
「ふあ、はー、はー、は、け、慧く、あっ⁉︎」
私が荒い息を繰り返していても慧君は全く息を乱しておらず、私の口の端に何度も触るだけのキスを落とす。
それに満足したのか、慧君は今度は私の手を縫い付けていた手を引いて、私のブラウスを胸の上までたくし上げた。
下着姿を晒してしまった私はさすがに我に返って服を下ろそうと手を伸ばすが、また慧君に手をベッドに縫い付けられてしまう。
「け、慧君、やだっ……!」
「おまえは本当に男のことを何もわかってないね」
ここでやっと私は、慧君が怒っていることに気がついた。
聞いたことのない慧君の低い声は、怒りだったのだ。
「な、なんで、こんなことっ……」
「本当にわからない?」
慧君は言いながら、私の首や鎖骨、胸に唇を落としていく。ちくり、という感覚に私は痛いと悲鳴を漏らしたが、慧君はやめてくれなかった。
「こんなことなら、早くこうしておけばよかった」
「や、痛い、慧君、やめてっ」
この一年、いつも優しく私を見守ってくれていた慧君はもうそこにはいなかった。
慧君は私から手を離すと、私の背中に手を回す。急な開放感にホックが外されたことに気づいた時にはもう遅くて、慧君は流れるようにブラジャーも胸の上にたくしあげてしまった。
慧君の胸に手を置いて押すが、びくともしない。
すると少し開いた口の中に、何かが入ってきた。びっくりして手から力を抜くと、その手を掴まれてベッドに縫い付けられてしまった。
口の中に入ってきたものは、舌だ。それが歯茎とか上顎とかなぞって、最後に私の舌に絡まってきた。
「ン、やっ」
一瞬唇が浮いた隙にやめてと声を出そうとしたが、すぐにまた唇を塞がれ、舌を吸われてしまう。
それがやっと終わった時にはたったの数秒だったのか数分かかったのか分からず、私は知らない感覚と酸欠で頭がぼうっとしてしまっていた。
「菖蒲、かわいい」
「ふあ、はー、はー、は、け、慧く、あっ⁉︎」
私が荒い息を繰り返していても慧君は全く息を乱しておらず、私の口の端に何度も触るだけのキスを落とす。
それに満足したのか、慧君は今度は私の手を縫い付けていた手を引いて、私のブラウスを胸の上までたくし上げた。
下着姿を晒してしまった私はさすがに我に返って服を下ろそうと手を伸ばすが、また慧君に手をベッドに縫い付けられてしまう。
「け、慧君、やだっ……!」
「おまえは本当に男のことを何もわかってないね」
ここでやっと私は、慧君が怒っていることに気がついた。
聞いたことのない慧君の低い声は、怒りだったのだ。
「な、なんで、こんなことっ……」
「本当にわからない?」
慧君は言いながら、私の首や鎖骨、胸に唇を落としていく。ちくり、という感覚に私は痛いと悲鳴を漏らしたが、慧君はやめてくれなかった。
「こんなことなら、早くこうしておけばよかった」
「や、痛い、慧君、やめてっ」
この一年、いつも優しく私を見守ってくれていた慧君はもうそこにはいなかった。
慧君は私から手を離すと、私の背中に手を回す。急な開放感にホックが外されたことに気づいた時にはもう遅くて、慧君は流れるようにブラジャーも胸の上にたくしあげてしまった。
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