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急接近
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翌朝いつもの時間に彼女はいなかった、声をかける気満々でいた僕の気持ちは一瞬で隣の惑星まで飛んでいくような気がした。結局この日は彼女似合うことなく終わっていってしまった。家でもう一度気持ちを高める、「大丈夫、きっと上手くいく…」誰もいない部屋で心臓の音だけが鳴り響いた。翌朝彼女はいつもの時間にいた。周りにいる数人の女友達と話しながら歩いている。彼女が足を止めカバンの中をあさる、「今がチャンスだ」心の中でそう叫んで彼女に近づく、次第に早くなっていく鼓動。僕の心臓はオーバーヒート寸前だ。「おはようございます」最初の声掛けはこれでいこう、勇気をだして彼女に言った「おっっす」1番大事なところで噛んでしまった。僕は恥ずかしさと気まづさで顔が焼けるように熱くなった、この日この時だけ太陽を少しだけ身近に感じた。「す、すみません」そう捨てゼリフをはいて逃げるようにその場を去った。後ろの方で彼女の笑い声がする。きっと僕のことをバカにしてる笑いだ、そう思えざるを得なかった。その日の学校はいつもより僕の影は薄かった。日が沈み始める頃僕は1人で帰っていた。すると、ポンポンッと方を叩かれ耳の後ろで誰かに声をかけられた「朝の人だよね?!」そう、彼女に声をかけられたのだ。「えっ、あ はい!」あまりの突然のできごとに驚きを隠せなかった。「今朝は笑っちゃってごめんね!!なんて言ってたの?」「高校何年生?!あっ、隣の七宮高校の子?!」立て続けに彼女に質問される。僕も負けじと質問に答える。「「おはようございます」ですよ、ただの挨拶です。えっ、なんで僕が七宮高校だってことを?!」 「制服見れば誰だって七宮高校だってことわかるよ!!」「ねぇ!名前はなんて言うの?!」「名前ですか?! 諒です。 海村諒です!」
「藤田さんのお名前はなんて言うんですか?」「えっ?!なんで私の苗字知ってるの?」「ほら、名札に藤田って書いてあるので…」「あっ!ほんとだ」彼女の驚く様子はものすごく可愛かった。ニヤけを表情に出さないようグッと堪えた。にしても女の子と話すのが苦手な僕にしてはものすごく順調に話せた気がする。少し時間が空いて彼女が答えてくれた。「藤田美波!!私綺麗でしょ?!名前に美しいって入ってるくらいだからね!!」軽く冗談を挟んできた、話しててわかる通り彼女の性格はとても明るく元気だ、自分と真逆な性格 彼女のそんなところに惹かれたのかもしれない。「それ自分で言っちゃうんですか?!」「あははははっ!!」彼女が大きな口を開けて笑う 「諒くんって面白いね、なんか勉強しかできませんってイメージなのに!!」「それは、褒めてるんですか?」「んーまぁそうだね!! しかしあれだなー、諒くんとは初めて話したって感じがしないよ初めてなんだけどね?!」この幸せな空間の中にずっといたいそう思っていたのも束の間、彼女との分かれ道にさしかかった、「私家こっちだから!!諒くんじゃあね!!またあした!!」そう言って彼女の家の方に走って帰って行った。 1人になった僕はニヤニヤしながら帰っていた 近所の人とすれ違った時僕を蔑む表情で見ていたのを覚えている。
「藤田さんのお名前はなんて言うんですか?」「えっ?!なんで私の苗字知ってるの?」「ほら、名札に藤田って書いてあるので…」「あっ!ほんとだ」彼女の驚く様子はものすごく可愛かった。ニヤけを表情に出さないようグッと堪えた。にしても女の子と話すのが苦手な僕にしてはものすごく順調に話せた気がする。少し時間が空いて彼女が答えてくれた。「藤田美波!!私綺麗でしょ?!名前に美しいって入ってるくらいだからね!!」軽く冗談を挟んできた、話しててわかる通り彼女の性格はとても明るく元気だ、自分と真逆な性格 彼女のそんなところに惹かれたのかもしれない。「それ自分で言っちゃうんですか?!」「あははははっ!!」彼女が大きな口を開けて笑う 「諒くんって面白いね、なんか勉強しかできませんってイメージなのに!!」「それは、褒めてるんですか?」「んーまぁそうだね!! しかしあれだなー、諒くんとは初めて話したって感じがしないよ初めてなんだけどね?!」この幸せな空間の中にずっといたいそう思っていたのも束の間、彼女との分かれ道にさしかかった、「私家こっちだから!!諒くんじゃあね!!またあした!!」そう言って彼女の家の方に走って帰って行った。 1人になった僕はニヤニヤしながら帰っていた 近所の人とすれ違った時僕を蔑む表情で見ていたのを覚えている。
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