313 / 316
旅行
ぐるぐる場をかきみだす泡立てユリシア:spring break
しおりを挟む
「こ、これはルーシー殿に、アイラ王女殿下っ!」
ヂュエルさんが驚き、慌ててソファーから降りて頭を下げる。メイドたちも目を見開き、かしずいた。
「ちょ、二人とも。何してるのっ!」
同様にかしずいたライン兄さんが俺とユリシア姉さんに小声で怒鳴ってくる。
俺は普通にアイラが現れて驚き動けなかっただけなのだが、ユリシア姉さんは違った。
「え、何よ?」
マカロンを頬張るのに夢中で、アイラに気が付いていなかったのだ。扉の方を見て、あっと声をあげる。
「あ、ルーシーじゃない! 久しぶり! 元気にしてたかしらっ?」
「え、あ、はい」
周囲の驚きやらライン兄さんとヂュエルさんの気づけ、という雰囲気を無視してルーシーに駆け寄り、微笑む。
ルーシー様もルーシー様でこんな対応をされると思っていなかったのか、少し面を食らっていた。
そしてアイラに気が付き、首を傾げる。
「……うん? 貴方、どこかで会ったことあるかしら?」
「ちょ、ちょっ! ユリ姉!」
「え、何よ」
ライン兄さんがユリシア姉さんに飛びつき、頭を床につけさせる。
「う、うちの愚姉が本当に失礼をっ!」
「姉に向かって愚って何よ! 愚って!」
「今現時点で愚かなことしてるのっ! 自覚してっ!」
……本当にユリシア姉さんはユリシア姉さんだな。王様との謁見の場で礼儀作法とかそれなりにできるんだと思った俺の気持ちを返してくれ。
いや、まぁ、それはそれで凄いとは思うのだけど。
ライン兄さんの頬をつねるユリシア姉さんに呆れていると。
「アハハハハ!」
アイラが大きな声をあげて笑った。普通の女の子らしく、無邪気に楽しそうに笑った。
それにヂュエルさんやライン兄さん、メイドたちにルーシー様が大きく驚いている。特にルーシー様の驚き具合は半端ない。
あり得ないものを見たかのような反応だ。
ユリシア姉さんはどうかしたのかしら? と首を傾げている。
そして笑い終わったアイラは、驚く面々を右手でドレスのちょこんと持ち上げ、ユリシア姉さんに微笑む。
「初めまして、ユリシア様。私はアイラ・S・エレガントです。お会いできて嬉しいです」
「……王女様?」
「はい、そうです」
「あ」
ユリシア姉さんの表情がみるみるうちに蒼くなっていく。
「あ、その、本当に申し訳……」
「大丈夫ですよ。ここには限られた者しかいませんし、わたしも他所向きで来たわけではありませんから。ね、ルーシー様」
「え、ええ」
アイラは瞼のカーテンをゆっくりと開き、その透明で美しい白銀の瞳を見せる。ゆっくりと視線を巡らせる。
彼女の言葉の意図に気が付いたヂュエルさんたちは慌てて立ち上がった。
先ほどのユリシア姉さんの言動は黙っておけ。アイラがここに来たことを誰にも伝えるな。そして、かしこまった態度を表立ってとるな、というわけである
色々とちゃらんぽらんではあるが、ユリシア姉さんはコミュニケーションが苦手なわけではない。
言外の言葉の意図も読み取れるわけで。
「そう。じゃあ、そうさせて貰うわ。よろしくね、アイラ殿下」
「ふふ。こちらこそ、よろしくお願いしますわ、ユリシア様」
ユリシア姉さんは片膝をつきながら、アイラと同じ目線に立ち、握手したのだった。
こういうのをさらっとできるのもユリシア姉さんの凄さである。
そしてアイラとルーシー様も交えて、お茶会みたいなのが開催された。
「ところで、先ほどの話ですけど――」
アイラがゆっくりと口を開く。先ほどの話、魔の救済とやらについて語りだすが、俺はちょっと緊張というか、気まずかった。
いや、まぁね。王都だし、王族のアイラがいるとは思っていたよ。会いたいなとも思ったよ。手紙ではやり取りできなかった、魔力を視る力についても少し話したいな、と思っていたし。
けどさ。俺、収穫祭の時に約束したんだよ。今度までに義肢を作るって。
その今度っていつ? よくよく考えると次会った時っていうニュアンスにならない?
だから、まだまだ義肢の『ぎ』の字も完成していないのにこうして顔を合わせるのが少し気まずい。
「どうかされましたか、セオさ……セオドラー様? ご気分がすぐれないので?」
「あ、いや、なんでもないよ……です。アイラ……殿下」
俺が上の空だったのに気が付いたのだろう。声をかけてくれた。
収穫祭の時の気分が抜けてなくて、ついため口で呼び捨てにしそうになったが、ぐっと我慢した。
ヂュエルさんたちはそれになんとも疑問を思っていなかったようだが、ユリシア姉さんが「ん?」と首を傾げ始める。
そして数秒間悩むような仕草をしたあと。
「あ。そういえば、あれだわ。収穫祭の時に! ああ、そういえばそうね。確か手紙でやり――」
「ユリシア姉さん。どうしたの? お腹減った? マカロンあるから食べようね」
「も、もがっ」
マカロンをユリシア姉さんの口に無理やりねじ込む。
この姉。ホントどうして妙な勘が鋭くてこう迂闊なのか。ユリシア姉さんの言葉に少し慌てた表情をしていたアイラが、ほっと小さく胸を撫でおろしていた。
俺は大きく咳ばらいをして、話を元に戻す。
「そ、それより。さっきの話ですけど、その魔のなんちゃらっていうのが、ダンジョンを暴走させて、それをエドガー兄さんが解決したっていう認識でいいんですよね、アイラ様」
「え、ええ。そうです」
アイラはヂュエルさんに視線をやった。
「それで何故、その先の事件の話題を?」
「それは、アイツ……エドガーの失踪に関する手がかりになれば、と」
「手がかり?」
ヂュエルさんは今までの経緯を説明した。
「なるほど。ヂュエル様はエドガー様の失踪に心当たりがあるのですね」
「ええ、はい。アイツ……エドガーはその件で大きな力不足を感じたのです。詳しい事は省きますが、事件を解決したのはエドガーではなく通りすがりの竜人でして。ただ、彼の頼みと、周りがそれを認識できなかったが故にエドガーの手柄となり」
「それで力不足を……」
「はい。アイツ……エドガーは――」
「言葉遣いは気にしませんわ」
「……失礼。アイツは家のことで強くならないと、武功をたてないと、と焦っているところがありまして。決して口には出しませんでしたが」
ユリシア姉さんがカツンっとカップをテーブルに置いた。
「ったく。エドのアホ。わたし抜きでんなこと考えてたなんて。武功は一緒にたてるって約束したのに」
不機嫌そうに小さく舌打ちしたユリシア姉さんは、行き場のない怒りを発散するかのようンいライン兄さんを膝の上に持ってきて、そのサラサラとした髪を引っ張ったりした。
ライン兄さんは非常に嫌そうで俺に助けを求める目を送ってきたが、まぁ無視する。平穏のために我慢してくれ。
「セオも来なさい」
「え」
俺の髪の毛を引っ張られたりした。
アイラの前でそんなことされたくなかったのだが、姉の横暴には逆らえないのが弟の常である。
「それでアイラ殿下はエドの居場所を知っているの?」
「いえ、まったく。けれど、ハティアお姉さまの足取りは少し分かっています」
「腹黒の?」
「はらぐろ……?」
「あっ! はてぃあを噛んじゃったのよ! ね!」
「そ、そうですか……お姉さまがはらぐろ……」
アイラは少しショックを受けたようだった。俺もぶっちゃけハティア王女殿下に対してのイメージはユリシア姉さんと変わらない。
しかし、アイラにとっては違うのかもしれない。
「こほん。ハティア殿下はどこにいるのかしら?」
「それは……」
アイラは控えていたメイドたちに視線をやった。優秀なメイドたちなのだろう。アイラの意図に気が付いて、すぐに部屋を出ていった。
「最後に確認されたのは北東の国境付近です」
「そこのエドはいたの?」
「いえ。目撃情報はハティアお姉さまと商人が二人です。まだ調査しきれていませんが、エドガー様とハティアお姉さまは同時に失踪したわけではないかと」
アイラの返答を聞いて、ユリシア姉さんはつまらなそうに鼻を鳴らした。
「ふぅん。じゃあ、結局駆け落ちじゃなくて、普通にエドが私をのけ者にしただけなのね。チッ」
「え、何故そこで駆け落ちがでてくるのですか?」
「え、逆になんで最初にそれが出てこないのよ?」
アイラとユリシア姉さんが首を傾げた。
「「「「え?」」」」
俺たちも首を傾げた。
ヂュエルさんが驚き、慌ててソファーから降りて頭を下げる。メイドたちも目を見開き、かしずいた。
「ちょ、二人とも。何してるのっ!」
同様にかしずいたライン兄さんが俺とユリシア姉さんに小声で怒鳴ってくる。
俺は普通にアイラが現れて驚き動けなかっただけなのだが、ユリシア姉さんは違った。
「え、何よ?」
マカロンを頬張るのに夢中で、アイラに気が付いていなかったのだ。扉の方を見て、あっと声をあげる。
「あ、ルーシーじゃない! 久しぶり! 元気にしてたかしらっ?」
「え、あ、はい」
周囲の驚きやらライン兄さんとヂュエルさんの気づけ、という雰囲気を無視してルーシーに駆け寄り、微笑む。
ルーシー様もルーシー様でこんな対応をされると思っていなかったのか、少し面を食らっていた。
そしてアイラに気が付き、首を傾げる。
「……うん? 貴方、どこかで会ったことあるかしら?」
「ちょ、ちょっ! ユリ姉!」
「え、何よ」
ライン兄さんがユリシア姉さんに飛びつき、頭を床につけさせる。
「う、うちの愚姉が本当に失礼をっ!」
「姉に向かって愚って何よ! 愚って!」
「今現時点で愚かなことしてるのっ! 自覚してっ!」
……本当にユリシア姉さんはユリシア姉さんだな。王様との謁見の場で礼儀作法とかそれなりにできるんだと思った俺の気持ちを返してくれ。
いや、まぁ、それはそれで凄いとは思うのだけど。
ライン兄さんの頬をつねるユリシア姉さんに呆れていると。
「アハハハハ!」
アイラが大きな声をあげて笑った。普通の女の子らしく、無邪気に楽しそうに笑った。
それにヂュエルさんやライン兄さん、メイドたちにルーシー様が大きく驚いている。特にルーシー様の驚き具合は半端ない。
あり得ないものを見たかのような反応だ。
ユリシア姉さんはどうかしたのかしら? と首を傾げている。
そして笑い終わったアイラは、驚く面々を右手でドレスのちょこんと持ち上げ、ユリシア姉さんに微笑む。
「初めまして、ユリシア様。私はアイラ・S・エレガントです。お会いできて嬉しいです」
「……王女様?」
「はい、そうです」
「あ」
ユリシア姉さんの表情がみるみるうちに蒼くなっていく。
「あ、その、本当に申し訳……」
「大丈夫ですよ。ここには限られた者しかいませんし、わたしも他所向きで来たわけではありませんから。ね、ルーシー様」
「え、ええ」
アイラは瞼のカーテンをゆっくりと開き、その透明で美しい白銀の瞳を見せる。ゆっくりと視線を巡らせる。
彼女の言葉の意図に気が付いたヂュエルさんたちは慌てて立ち上がった。
先ほどのユリシア姉さんの言動は黙っておけ。アイラがここに来たことを誰にも伝えるな。そして、かしこまった態度を表立ってとるな、というわけである
色々とちゃらんぽらんではあるが、ユリシア姉さんはコミュニケーションが苦手なわけではない。
言外の言葉の意図も読み取れるわけで。
「そう。じゃあ、そうさせて貰うわ。よろしくね、アイラ殿下」
「ふふ。こちらこそ、よろしくお願いしますわ、ユリシア様」
ユリシア姉さんは片膝をつきながら、アイラと同じ目線に立ち、握手したのだった。
こういうのをさらっとできるのもユリシア姉さんの凄さである。
そしてアイラとルーシー様も交えて、お茶会みたいなのが開催された。
「ところで、先ほどの話ですけど――」
アイラがゆっくりと口を開く。先ほどの話、魔の救済とやらについて語りだすが、俺はちょっと緊張というか、気まずかった。
いや、まぁね。王都だし、王族のアイラがいるとは思っていたよ。会いたいなとも思ったよ。手紙ではやり取りできなかった、魔力を視る力についても少し話したいな、と思っていたし。
けどさ。俺、収穫祭の時に約束したんだよ。今度までに義肢を作るって。
その今度っていつ? よくよく考えると次会った時っていうニュアンスにならない?
だから、まだまだ義肢の『ぎ』の字も完成していないのにこうして顔を合わせるのが少し気まずい。
「どうかされましたか、セオさ……セオドラー様? ご気分がすぐれないので?」
「あ、いや、なんでもないよ……です。アイラ……殿下」
俺が上の空だったのに気が付いたのだろう。声をかけてくれた。
収穫祭の時の気分が抜けてなくて、ついため口で呼び捨てにしそうになったが、ぐっと我慢した。
ヂュエルさんたちはそれになんとも疑問を思っていなかったようだが、ユリシア姉さんが「ん?」と首を傾げ始める。
そして数秒間悩むような仕草をしたあと。
「あ。そういえば、あれだわ。収穫祭の時に! ああ、そういえばそうね。確か手紙でやり――」
「ユリシア姉さん。どうしたの? お腹減った? マカロンあるから食べようね」
「も、もがっ」
マカロンをユリシア姉さんの口に無理やりねじ込む。
この姉。ホントどうして妙な勘が鋭くてこう迂闊なのか。ユリシア姉さんの言葉に少し慌てた表情をしていたアイラが、ほっと小さく胸を撫でおろしていた。
俺は大きく咳ばらいをして、話を元に戻す。
「そ、それより。さっきの話ですけど、その魔のなんちゃらっていうのが、ダンジョンを暴走させて、それをエドガー兄さんが解決したっていう認識でいいんですよね、アイラ様」
「え、ええ。そうです」
アイラはヂュエルさんに視線をやった。
「それで何故、その先の事件の話題を?」
「それは、アイツ……エドガーの失踪に関する手がかりになれば、と」
「手がかり?」
ヂュエルさんは今までの経緯を説明した。
「なるほど。ヂュエル様はエドガー様の失踪に心当たりがあるのですね」
「ええ、はい。アイツ……エドガーはその件で大きな力不足を感じたのです。詳しい事は省きますが、事件を解決したのはエドガーではなく通りすがりの竜人でして。ただ、彼の頼みと、周りがそれを認識できなかったが故にエドガーの手柄となり」
「それで力不足を……」
「はい。アイツ……エドガーは――」
「言葉遣いは気にしませんわ」
「……失礼。アイツは家のことで強くならないと、武功をたてないと、と焦っているところがありまして。決して口には出しませんでしたが」
ユリシア姉さんがカツンっとカップをテーブルに置いた。
「ったく。エドのアホ。わたし抜きでんなこと考えてたなんて。武功は一緒にたてるって約束したのに」
不機嫌そうに小さく舌打ちしたユリシア姉さんは、行き場のない怒りを発散するかのようンいライン兄さんを膝の上に持ってきて、そのサラサラとした髪を引っ張ったりした。
ライン兄さんは非常に嫌そうで俺に助けを求める目を送ってきたが、まぁ無視する。平穏のために我慢してくれ。
「セオも来なさい」
「え」
俺の髪の毛を引っ張られたりした。
アイラの前でそんなことされたくなかったのだが、姉の横暴には逆らえないのが弟の常である。
「それでアイラ殿下はエドの居場所を知っているの?」
「いえ、まったく。けれど、ハティアお姉さまの足取りは少し分かっています」
「腹黒の?」
「はらぐろ……?」
「あっ! はてぃあを噛んじゃったのよ! ね!」
「そ、そうですか……お姉さまがはらぐろ……」
アイラは少しショックを受けたようだった。俺もぶっちゃけハティア王女殿下に対してのイメージはユリシア姉さんと変わらない。
しかし、アイラにとっては違うのかもしれない。
「こほん。ハティア殿下はどこにいるのかしら?」
「それは……」
アイラは控えていたメイドたちに視線をやった。優秀なメイドたちなのだろう。アイラの意図に気が付いて、すぐに部屋を出ていった。
「最後に確認されたのは北東の国境付近です」
「そこのエドはいたの?」
「いえ。目撃情報はハティアお姉さまと商人が二人です。まだ調査しきれていませんが、エドガー様とハティアお姉さまは同時に失踪したわけではないかと」
アイラの返答を聞いて、ユリシア姉さんはつまらなそうに鼻を鳴らした。
「ふぅん。じゃあ、結局駆け落ちじゃなくて、普通にエドが私をのけ者にしただけなのね。チッ」
「え、何故そこで駆け落ちがでてくるのですか?」
「え、逆になんで最初にそれが出てこないのよ?」
アイラとユリシア姉さんが首を傾げた。
「「「「え?」」」」
俺たちも首を傾げた。
16
読んでくださりありがとうございます!!少しでも面白いと思われたら、お気に入り登録や感想をよろしくお願いします!!また、エールで動画を見てくださると投稿継続につながりますのでよろしくお願いします。
お気に入りに追加
951
あなたにおすすめの小説

異世界に転生したのでとりあえず好き勝手生きる事にしました
おすし
ファンタジー
買い物の帰り道、神の争いに巻き込まれ命を落とした高校生・桐生 蓮。お詫びとして、神の加護を受け異世界の貴族の次男として転生するが、転生した身はとんでもない加護を受けていて?!転生前のアニメの知識を使い、2度目の人生を好きに生きる少年の王道物語。
※バトル・ほのぼの・街づくり・アホ・ハッピー・シリアス等色々ありです。頭空っぽにして読めるかもです。
※作者は初心者で初投稿なので、優しい目で見てやってください(´・ω・)
更新はめっちゃ不定期です。
※他の作品出すのいや!というかたは、回れ右の方がいいかもです。
異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します
桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる

この度異世界に転生して貴族に生まれ変わりました
okiraku
ファンタジー
地球世界の日本の一般国民の息子に生まれた藤堂晴馬は、生まれつきのエスパーで透視能力者だった。彼は親から独立してアパートを借りて住みながら某有名国立大学にかよっていた。4年生の時、酔っ払いの無免許運転の車にはねられこの世を去り、異世界アールディアのバリアス王国貴族の子として転生した。幸せで平和な人生を今世で歩むかに見えたが、国内は王族派と貴族派、中立派に分かれそれに国王が王位継承者を定めぬまま重い病に倒れ王子たちによる王位継承争いが起こり国内は不安定な状態となった。そのため貴族間で領地争いが起こり転生した晴馬の家もまきこまれ領地を失うこととなるが、もともと転生者である晴馬は逞しく生き家族を支えて生き抜くのであった。
没落貴族の異世界領地経営!~生産スキルでガンガン成り上がります!
武蔵野純平
ファンタジー
異世界転生した元日本人ノエルは、父の急死によりエトワール伯爵家を継承することになった。
亡くなった父はギャンブルに熱中し莫大な借金をしていた。
さらに借金を国王に咎められ、『王国貴族の恥!』と南方の辺境へ追放されてしまう。
南方は魔物も多く、非常に住みにくい土地だった。
ある日、猫獣人の騎士現れる。ノエルが女神様から与えられた生産スキル『マルチクラフト』が覚醒し、ノエルは次々と異世界にない商品を生産し、領地経営が軌道に乗る。

異世界でリサイクルショップ!俺の高価買取り!
理太郎
ファンタジー
坂木 新はリサイクルショップの店員だ。
ある日、買い取りで査定に不満を持った客に恨みを持たれてしまう。
仕事帰りに襲われて、気が付くと見知らぬ世界のベッドの上だった。

元外科医の俺が異世界で何が出来るだろうか?~現代医療の技術で異世界チート無双~
冒険者ギルド酒場 チューイ
ファンタジー
魔法は奇跡の力。そんな魔法と現在医療の知識と技術を持った俺が異世界でチートする。神奈川県の大和市にある冒険者ギルド酒場の冒険者タカミの話を小説にしてみました。
俺の名前は、加山タカミ。48歳独身。現在、救命救急の医師として現役バリバリ最前線で馬車馬のごとく働いている。俺の両親は、俺が幼いころバスの転落事故で俺をかばって亡くなった。その時の無念を糧に猛勉強して医師になった。俺を育ててくれた、ばーちゃんとじーちゃんも既に亡くなってしまっている。つまり、俺は天涯孤独なわけだ。職場でも患者第一主義で同僚との付き合いは仕事以外にほとんどなかった。しかし、医師としての技量は他の医師と比較しても評価は高い。別に自分以外の人が嫌いというわけでもない。つまり、ボッチ時間が長かったのである意味コミ障気味になっている。今日も相変わらず忙しい日常を過ごしている。
そんなある日、俺は一人の少女を庇って事故にあう。そして、気が付いてみれば・・・
「俺、死んでるじゃん・・・」
目の前に現れたのは結構”チャラ”そうな自称 創造神。彼とのやり取りで俺は異世界に転生する事になった。
新たな家族と仲間と出会い、翻弄しながら異世界での生活を始める。しかし、医療水準の低い異世界。俺の新たな運命が始まった。
元外科医の加山タカミが持つ医療知識と技術で本来持つ宿命を異世界で発揮する。自分の宿命とは何か翻弄しながら異世界でチート無双する様子の物語。冒険者ギルド酒場 大和支部の冒険者の英雄譚。
成長促進と願望チートで、異世界転生スローライフ?
後藤蓮
ファンタジー
20年生きてきて不幸なことしかなかった青年は、無職となったその日に、女子高生二人を助けた代償として、トラックに轢かれて死んでしまう。
目が覚めたと思ったら、そこは知らない場所。そこでいきなり神様とか名乗る爺さんと出会い、流れで俺は異世界転生することになった。
日本で20年生きた人生は運が悪い人生だった。来世は運が良くて幸せな人生になるといいな..........。
そんな思いを胸に、神様からもらった成長促進と願望というチートスキルを持って青年は異世界転生する。
さて、新しい人生はどんな人生になるのかな?
※ 第11回ファンタジー小説大賞参加してます 。投票よろしくお願いします!
◇◇◇◇◇◇◇◇
お気に入り、感想貰えると作者がとても喜びますので、是非お願いします。
執筆スピードは、ゆるーくまったりとやっていきます。
◇◇◇◇◇◇◇◇
9/3 0時 HOTランキング一位頂きました!ありがとうございます!
9/4 7時 24hランキング人気・ファンタジー部門、一位頂きました!ありがとうございます!

ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語
Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。
チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。
その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。
さぁ、どん底から這い上がろうか
そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。
少年は英雄への道を歩き始めるのだった。
※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる