299 / 316
末妹
アハハハハ、と笑うことの方が少ないと思う:play money
しおりを挟む
「駄目に決まってるでしょう」
「えぇ……」
ライン兄さんの計画は、アテナ母さんの一言によってとん挫した。
「そのゴブリンを育てるのはもちろん、万が一暴走したときにラインは責任を取れるの? 魔物であっても生き物を飼うなら、その命に責任を持ちなさい。大体、シラユキオオクノ虫の管理も私に――」
アテナ母さんの口から滾々と説教の言葉が流れ出る。ライン兄さんはそのお説教にげんなりと項垂れている
「あはっんげっ! きゃっ! あきゃ! げへははは!」
ライン兄さんの苦虫を嚙み潰したような、変な顔を見て、ブラウが笑い転げている。ハイハイしていた頃もだったけど、ブラウって面白い笑い声をするよな。
赤ん坊ってみんなこういうもんなのだろうか?
ユリシア姉さんにそう尋ねると。
「ラインもあんな風に笑ってわよ。まぁ、ブラウの笑い方よりも大人しかったわね。ああ、けどアンタの笑い方は普通に気持ち悪かったわ」
「何それ酷い」
まぁ、記憶にあるのでユリシア姉さんが言いたいことも分かる。
なんというか、赤ん坊の時って面白いことないのに生理的に笑いたくなったりするのだ。
それがちょっと嫌で我慢してたから、今のブラウの笑い声以上に変な笑い声になってしまった事が多々あった。
「にしても、母さんの説教長いわね」
「薮蛇を突いたんじゃない?」
ライン兄さん。アテナ母さんに叱られ始めた時に、口答えしちゃったからな。
「そもそも、最近のアナタの行動には、命を軽んじる節が見当たるわ! 人だけじゃない。生き物の命を軽んじると、やがて自分の命も軽んじてしまうのよ!」
「で、でも、命は軽んじてないといいますか……」
「どこが軽んじてないと? 最近の行動を思い返しなさい――」
ライン兄さんは賢くて口が達者な分、まだまだ経験が足りない。知識も思考もない経験はただの無用の産物だけど、経験がない知識と思考は虚像でしかないからな。
学問もそうだ。
どんなに色々な知識や理論を知っていたとしても、実際に使えなければそれは財産となりえない。
その知識を利用することも改良することも経験が物をいうし、新しい理論を発見するのだって結局経験だ。
それに、学問を技術にまで落とす時には、理論じゃなくて経験が重要になるからなぁ。
前世でも、どんなに頭の良い人たちがいて金とか沢山持っていても、小さな町工場がもつ技術に敵わない事はザラにあるし、ロケットや精密機器の部品は手に職で、つまり技術で作っているものばかり。
いくら色々な知識が増えて賢くなっても、修練を重ねた経験には敵わないことが多い。
そういう意味でも、品質は経験に依るしな……
「難しい顔してどうしたのよ?」
「ん。いや、学問と技術について考えてただけ」
まぁ、技術者としても研究者としても半端物の俺が何を考えても浅いことでしかないんだけど。
「ああ、でも、品質はそれなりに数式で表せられるか。それを考えるとやっぱり標準規格は欲しいよな」
ドルック商会を運営していて思うのは、工房による品質の違いだ。というか、格差が大きすぎる。
公差とかの概念もちょっとくらいはあるようなのだが、全く考慮されていない。その工房ごとに生産される部品のバラツキもあって、アカサ・サリアス商会も魔導具とかを作る職人は自分たちの規格の中で育ててるとか。
そのせいで生産数がそう多くないんだよなぁ。
タイプライターも、材料自体はあるものの、品質の問題で大量生産ができてないし。
「う~ん」
「また真面目なこと考えてるの? アンタ、口ほど怠けてないわよね」
「はっ」
そういえば、最近は頑張りすぎたから頑張らないって決めたんだった。
俺は品質とかの問題を頭の外に追いやった。
「……終わったよぉ」
ようやく説教が終わったらしい。
「もっとお金の重要さを学びなさいだって」
「じゃあ、冒険者ギルドで魔物討伐の仕事受ける? 命とお金の重みが分かるわよ。やっぱり汗水たらして稼いだお金は重みが違うわよ」
「嫌だよ、こんな雪が積もってるのに。大体、冬にアダド森林で活動してる魔物って馬鹿みたいに強いやつしかいないじゃん」
「私がいるし、大丈夫よ」
「嫌だ」
ライン兄さんはグデーとソファーに寝転んだ。
「なんか、疲れた。セオ、簡単にお金の大事さを学べる道具とかない?」
「そういう姿勢だから、アテナ母さんに怒られたと思うんだけど」
今年で八歳。最近生意気になってきたライン兄さんにジト目を向けつつ、俺は考える。
「お金ね、お金……」
というか、お金の大事さ学ぶ道具って何だよ。んな道具なんてないでしょ。結局、ひもじい思いしないと分からんだろ! 俺だって前世でもやし生活をして、お金のありがさとか知ったんだし!
心の中でそうツッコんでいると、ブラウが俺の服の裾を掴んでいた。
「せお、お~か、な?」
お金について知りたいらしい。
俺は“宝物袋”から小金貨などを取り出し、ブラウに見せる。
「お金っていうのは、こういうのを指すんだけど」
「お~か……ちゃちゃちゃ! ちゃちゃちゃ!」
「チャチャチャじゃないって! あ、投げないの!」
キラキラと光る小金貨にブラウは目を輝かせて、俺の手から奪い取る。どうやら、玩具と思ったらしく、放り投げたりして遊ぼうとする。
俺は慌てて小金貨を回収した。
「もう、お金を投げるなんて。しかも小金貨を」
「お金の価値を知らないブラウに、小金貨なんて気軽に見せたセオが悪いと思うのだけれども? アンタ、馬鹿なの?」
「……うぐ」
確かに日本円に換算して百万円ほどの価値のある硬貨を取り出したのは悪かったので、言い返せない。
ソファーでうつ伏せになっていたライン兄さんがジト目を向けてくる。
「というか、お金はスッカラカンだったんじゃないの?」
「小金貨一枚くらい持ってるよ」
万が一の時のへそくりだ。欲しい魔導具があった時に、買えないと困るからな。
「せお! お~か! ちゃちゃちゃ!!」
「だから、ちゃちゃちゃじゃないって! これは大切な――」
玩具を取り上げられたと思って怒るブラウに、お金について説明しようとして。
「あ、玩具か!!」
思いついた。
ライン兄さんの要望とは趣旨が外れるけど、お金を学べる道具というか、遊びならあった!
「ライン兄さん、ユリシア姉さん、ちょっと待っててね!」
俺は“宝物袋”から色々な材料を取り出して、すぐに製作に取り掛かった。
Φ
「はい、出来たよ!」
思いついてから二十分。分身も使って、作った。
「セオ様。何を作ったのですか?」
「爆発とかさせないでくださいよ」
いつの間にかレモンとユナがブラウたちとおままごと遊びをしていた。メイドの仕事が終わって暇らしい。
「酷いな。今回はただの遊びだよ」
「遊び?」
ライン兄さんが首を傾げてくるので、俺はボードを出す。
「何これ」
「すごろく」
「すごろくって、あのさいころ振るやつ?」
「うん」
ユリシア姉さんがボードに書かれた絵を見て首を傾げる。
「これって、エレガント王国?」
「そうだよ。色々な領地や都市とか書いてあるんだ。んで、王都を出発地として、さいころを振って、色々な土地を周回する。そして土地とか建物とかを買い占める遊びだよ」
つまりモノ〇リー。
「買い占めてどうするんですか?」
「相手を破産……まぁ、借金させる遊び」
「……セオ様」
レモンとユナが汚物を見るような目で俺を見てくる。
「こ、これはお金の仕組みや、お金の大切さを遊べる遊びなの! とても楽しいし、頭を使うから、みんなでやろうよ!」
「……まぁ、確かに頭は使いそうですが。というか、いくつか知らない概念があるのも気になりますし」
「ええ。庶民が土地を買収していいのでしょうか?」
……まぁ、土地って領主、ひいては王族の物だしね。土地を持っている商人もその土地を買うというよりは、借用書を買うといった考えに近い。日本も戦前までは、大地主が土地を持っていた。
「ま、まぁ、遊びだし、そこら辺はね! それに今回で分かりづらいところがったら、ルールを変えたりするし」
「……もしかして、販売するつもりですか?」
「え、あ、うん」
全く考えてなかった。まぁ、頷いておこう。
「だから、その協力と思って」
「……分かりました。面白そうですし、やってみましょう」
「はい」
「そうね! こうしたゲームも久しぶりだしいいわね!」
「お金の大切さを簡単に学べそうだし……」
「あう?」
ライン兄さんは未だに反省していないらしい。まぁ、俺が頑張って破産に追い込もう。
ということで、エレガント王国版モ〇ポリーが始まった。
「えぇ……」
ライン兄さんの計画は、アテナ母さんの一言によってとん挫した。
「そのゴブリンを育てるのはもちろん、万が一暴走したときにラインは責任を取れるの? 魔物であっても生き物を飼うなら、その命に責任を持ちなさい。大体、シラユキオオクノ虫の管理も私に――」
アテナ母さんの口から滾々と説教の言葉が流れ出る。ライン兄さんはそのお説教にげんなりと項垂れている
「あはっんげっ! きゃっ! あきゃ! げへははは!」
ライン兄さんの苦虫を嚙み潰したような、変な顔を見て、ブラウが笑い転げている。ハイハイしていた頃もだったけど、ブラウって面白い笑い声をするよな。
赤ん坊ってみんなこういうもんなのだろうか?
ユリシア姉さんにそう尋ねると。
「ラインもあんな風に笑ってわよ。まぁ、ブラウの笑い方よりも大人しかったわね。ああ、けどアンタの笑い方は普通に気持ち悪かったわ」
「何それ酷い」
まぁ、記憶にあるのでユリシア姉さんが言いたいことも分かる。
なんというか、赤ん坊の時って面白いことないのに生理的に笑いたくなったりするのだ。
それがちょっと嫌で我慢してたから、今のブラウの笑い声以上に変な笑い声になってしまった事が多々あった。
「にしても、母さんの説教長いわね」
「薮蛇を突いたんじゃない?」
ライン兄さん。アテナ母さんに叱られ始めた時に、口答えしちゃったからな。
「そもそも、最近のアナタの行動には、命を軽んじる節が見当たるわ! 人だけじゃない。生き物の命を軽んじると、やがて自分の命も軽んじてしまうのよ!」
「で、でも、命は軽んじてないといいますか……」
「どこが軽んじてないと? 最近の行動を思い返しなさい――」
ライン兄さんは賢くて口が達者な分、まだまだ経験が足りない。知識も思考もない経験はただの無用の産物だけど、経験がない知識と思考は虚像でしかないからな。
学問もそうだ。
どんなに色々な知識や理論を知っていたとしても、実際に使えなければそれは財産となりえない。
その知識を利用することも改良することも経験が物をいうし、新しい理論を発見するのだって結局経験だ。
それに、学問を技術にまで落とす時には、理論じゃなくて経験が重要になるからなぁ。
前世でも、どんなに頭の良い人たちがいて金とか沢山持っていても、小さな町工場がもつ技術に敵わない事はザラにあるし、ロケットや精密機器の部品は手に職で、つまり技術で作っているものばかり。
いくら色々な知識が増えて賢くなっても、修練を重ねた経験には敵わないことが多い。
そういう意味でも、品質は経験に依るしな……
「難しい顔してどうしたのよ?」
「ん。いや、学問と技術について考えてただけ」
まぁ、技術者としても研究者としても半端物の俺が何を考えても浅いことでしかないんだけど。
「ああ、でも、品質はそれなりに数式で表せられるか。それを考えるとやっぱり標準規格は欲しいよな」
ドルック商会を運営していて思うのは、工房による品質の違いだ。というか、格差が大きすぎる。
公差とかの概念もちょっとくらいはあるようなのだが、全く考慮されていない。その工房ごとに生産される部品のバラツキもあって、アカサ・サリアス商会も魔導具とかを作る職人は自分たちの規格の中で育ててるとか。
そのせいで生産数がそう多くないんだよなぁ。
タイプライターも、材料自体はあるものの、品質の問題で大量生産ができてないし。
「う~ん」
「また真面目なこと考えてるの? アンタ、口ほど怠けてないわよね」
「はっ」
そういえば、最近は頑張りすぎたから頑張らないって決めたんだった。
俺は品質とかの問題を頭の外に追いやった。
「……終わったよぉ」
ようやく説教が終わったらしい。
「もっとお金の重要さを学びなさいだって」
「じゃあ、冒険者ギルドで魔物討伐の仕事受ける? 命とお金の重みが分かるわよ。やっぱり汗水たらして稼いだお金は重みが違うわよ」
「嫌だよ、こんな雪が積もってるのに。大体、冬にアダド森林で活動してる魔物って馬鹿みたいに強いやつしかいないじゃん」
「私がいるし、大丈夫よ」
「嫌だ」
ライン兄さんはグデーとソファーに寝転んだ。
「なんか、疲れた。セオ、簡単にお金の大事さを学べる道具とかない?」
「そういう姿勢だから、アテナ母さんに怒られたと思うんだけど」
今年で八歳。最近生意気になってきたライン兄さんにジト目を向けつつ、俺は考える。
「お金ね、お金……」
というか、お金の大事さ学ぶ道具って何だよ。んな道具なんてないでしょ。結局、ひもじい思いしないと分からんだろ! 俺だって前世でもやし生活をして、お金のありがさとか知ったんだし!
心の中でそうツッコんでいると、ブラウが俺の服の裾を掴んでいた。
「せお、お~か、な?」
お金について知りたいらしい。
俺は“宝物袋”から小金貨などを取り出し、ブラウに見せる。
「お金っていうのは、こういうのを指すんだけど」
「お~か……ちゃちゃちゃ! ちゃちゃちゃ!」
「チャチャチャじゃないって! あ、投げないの!」
キラキラと光る小金貨にブラウは目を輝かせて、俺の手から奪い取る。どうやら、玩具と思ったらしく、放り投げたりして遊ぼうとする。
俺は慌てて小金貨を回収した。
「もう、お金を投げるなんて。しかも小金貨を」
「お金の価値を知らないブラウに、小金貨なんて気軽に見せたセオが悪いと思うのだけれども? アンタ、馬鹿なの?」
「……うぐ」
確かに日本円に換算して百万円ほどの価値のある硬貨を取り出したのは悪かったので、言い返せない。
ソファーでうつ伏せになっていたライン兄さんがジト目を向けてくる。
「というか、お金はスッカラカンだったんじゃないの?」
「小金貨一枚くらい持ってるよ」
万が一の時のへそくりだ。欲しい魔導具があった時に、買えないと困るからな。
「せお! お~か! ちゃちゃちゃ!!」
「だから、ちゃちゃちゃじゃないって! これは大切な――」
玩具を取り上げられたと思って怒るブラウに、お金について説明しようとして。
「あ、玩具か!!」
思いついた。
ライン兄さんの要望とは趣旨が外れるけど、お金を学べる道具というか、遊びならあった!
「ライン兄さん、ユリシア姉さん、ちょっと待っててね!」
俺は“宝物袋”から色々な材料を取り出して、すぐに製作に取り掛かった。
Φ
「はい、出来たよ!」
思いついてから二十分。分身も使って、作った。
「セオ様。何を作ったのですか?」
「爆発とかさせないでくださいよ」
いつの間にかレモンとユナがブラウたちとおままごと遊びをしていた。メイドの仕事が終わって暇らしい。
「酷いな。今回はただの遊びだよ」
「遊び?」
ライン兄さんが首を傾げてくるので、俺はボードを出す。
「何これ」
「すごろく」
「すごろくって、あのさいころ振るやつ?」
「うん」
ユリシア姉さんがボードに書かれた絵を見て首を傾げる。
「これって、エレガント王国?」
「そうだよ。色々な領地や都市とか書いてあるんだ。んで、王都を出発地として、さいころを振って、色々な土地を周回する。そして土地とか建物とかを買い占める遊びだよ」
つまりモノ〇リー。
「買い占めてどうするんですか?」
「相手を破産……まぁ、借金させる遊び」
「……セオ様」
レモンとユナが汚物を見るような目で俺を見てくる。
「こ、これはお金の仕組みや、お金の大切さを遊べる遊びなの! とても楽しいし、頭を使うから、みんなでやろうよ!」
「……まぁ、確かに頭は使いそうですが。というか、いくつか知らない概念があるのも気になりますし」
「ええ。庶民が土地を買収していいのでしょうか?」
……まぁ、土地って領主、ひいては王族の物だしね。土地を持っている商人もその土地を買うというよりは、借用書を買うといった考えに近い。日本も戦前までは、大地主が土地を持っていた。
「ま、まぁ、遊びだし、そこら辺はね! それに今回で分かりづらいところがったら、ルールを変えたりするし」
「……もしかして、販売するつもりですか?」
「え、あ、うん」
全く考えてなかった。まぁ、頷いておこう。
「だから、その協力と思って」
「……分かりました。面白そうですし、やってみましょう」
「はい」
「そうね! こうしたゲームも久しぶりだしいいわね!」
「お金の大切さを簡単に学べそうだし……」
「あう?」
ライン兄さんは未だに反省していないらしい。まぁ、俺が頑張って破産に追い込もう。
ということで、エレガント王国版モ〇ポリーが始まった。
14
読んでくださりありがとうございます!!少しでも面白いと思われたら、お気に入り登録や感想をよろしくお願いします!!また、エールで動画を見てくださると投稿継続につながりますのでよろしくお願いします。
お気に入りに追加
951
あなたにおすすめの小説

異世界に転生したのでとりあえず好き勝手生きる事にしました
おすし
ファンタジー
買い物の帰り道、神の争いに巻き込まれ命を落とした高校生・桐生 蓮。お詫びとして、神の加護を受け異世界の貴族の次男として転生するが、転生した身はとんでもない加護を受けていて?!転生前のアニメの知識を使い、2度目の人生を好きに生きる少年の王道物語。
※バトル・ほのぼの・街づくり・アホ・ハッピー・シリアス等色々ありです。頭空っぽにして読めるかもです。
※作者は初心者で初投稿なので、優しい目で見てやってください(´・ω・)
更新はめっちゃ不定期です。
※他の作品出すのいや!というかたは、回れ右の方がいいかもです。
異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します
桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる

この度異世界に転生して貴族に生まれ変わりました
okiraku
ファンタジー
地球世界の日本の一般国民の息子に生まれた藤堂晴馬は、生まれつきのエスパーで透視能力者だった。彼は親から独立してアパートを借りて住みながら某有名国立大学にかよっていた。4年生の時、酔っ払いの無免許運転の車にはねられこの世を去り、異世界アールディアのバリアス王国貴族の子として転生した。幸せで平和な人生を今世で歩むかに見えたが、国内は王族派と貴族派、中立派に分かれそれに国王が王位継承者を定めぬまま重い病に倒れ王子たちによる王位継承争いが起こり国内は不安定な状態となった。そのため貴族間で領地争いが起こり転生した晴馬の家もまきこまれ領地を失うこととなるが、もともと転生者である晴馬は逞しく生き家族を支えて生き抜くのであった。
没落貴族の異世界領地経営!~生産スキルでガンガン成り上がります!
武蔵野純平
ファンタジー
異世界転生した元日本人ノエルは、父の急死によりエトワール伯爵家を継承することになった。
亡くなった父はギャンブルに熱中し莫大な借金をしていた。
さらに借金を国王に咎められ、『王国貴族の恥!』と南方の辺境へ追放されてしまう。
南方は魔物も多く、非常に住みにくい土地だった。
ある日、猫獣人の騎士現れる。ノエルが女神様から与えられた生産スキル『マルチクラフト』が覚醒し、ノエルは次々と異世界にない商品を生産し、領地経営が軌道に乗る。

【完結】公爵家の末っ子娘は嘲笑う
たくみ
ファンタジー
圧倒的な力を持つ公爵家に生まれたアリスには優秀を通り越して天才といわれる6人の兄と姉、ちやほやされる同い年の腹違いの姉がいた。
アリスは彼らと比べられ、蔑まれていた。しかし、彼女は公爵家にふさわしい美貌、頭脳、魔力を持っていた。
ではなぜ周囲は彼女を蔑むのか?
それは彼女がそう振る舞っていたからに他ならない。そう…彼女は見る目のない人たちを陰で嘲笑うのが趣味だった。
自国の皇太子に婚約破棄され、隣国の王子に嫁ぐことになったアリス。王妃の息子たちは彼女を拒否した為、側室の息子に嫁ぐことになった。
このあつかいに笑みがこぼれるアリス。彼女の行動、趣味は国が変わろうと何も変わらない。
それにしても……なぜ人は見せかけの行動でこうも勘違いできるのだろう。
※小説家になろうさんで投稿始めました

元外科医の俺が異世界で何が出来るだろうか?~現代医療の技術で異世界チート無双~
冒険者ギルド酒場 チューイ
ファンタジー
魔法は奇跡の力。そんな魔法と現在医療の知識と技術を持った俺が異世界でチートする。神奈川県の大和市にある冒険者ギルド酒場の冒険者タカミの話を小説にしてみました。
俺の名前は、加山タカミ。48歳独身。現在、救命救急の医師として現役バリバリ最前線で馬車馬のごとく働いている。俺の両親は、俺が幼いころバスの転落事故で俺をかばって亡くなった。その時の無念を糧に猛勉強して医師になった。俺を育ててくれた、ばーちゃんとじーちゃんも既に亡くなってしまっている。つまり、俺は天涯孤独なわけだ。職場でも患者第一主義で同僚との付き合いは仕事以外にほとんどなかった。しかし、医師としての技量は他の医師と比較しても評価は高い。別に自分以外の人が嫌いというわけでもない。つまり、ボッチ時間が長かったのである意味コミ障気味になっている。今日も相変わらず忙しい日常を過ごしている。
そんなある日、俺は一人の少女を庇って事故にあう。そして、気が付いてみれば・・・
「俺、死んでるじゃん・・・」
目の前に現れたのは結構”チャラ”そうな自称 創造神。彼とのやり取りで俺は異世界に転生する事になった。
新たな家族と仲間と出会い、翻弄しながら異世界での生活を始める。しかし、医療水準の低い異世界。俺の新たな運命が始まった。
元外科医の加山タカミが持つ医療知識と技術で本来持つ宿命を異世界で発揮する。自分の宿命とは何か翻弄しながら異世界でチート無双する様子の物語。冒険者ギルド酒場 大和支部の冒険者の英雄譚。

積みかけアラフォーOL、公爵令嬢に転生したのでやりたいことをやって好きに生きる!
ぽらいと
ファンタジー
アラフォー、バツ2派遣OLが公爵令嬢に転生したので、やりたいことを好きなようにやって過ごす、というほのぼの系の話。
悪役等は一切出てこない、優しい世界のお話です。
成長促進と願望チートで、異世界転生スローライフ?
後藤蓮
ファンタジー
20年生きてきて不幸なことしかなかった青年は、無職となったその日に、女子高生二人を助けた代償として、トラックに轢かれて死んでしまう。
目が覚めたと思ったら、そこは知らない場所。そこでいきなり神様とか名乗る爺さんと出会い、流れで俺は異世界転生することになった。
日本で20年生きた人生は運が悪い人生だった。来世は運が良くて幸せな人生になるといいな..........。
そんな思いを胸に、神様からもらった成長促進と願望というチートスキルを持って青年は異世界転生する。
さて、新しい人生はどんな人生になるのかな?
※ 第11回ファンタジー小説大賞参加してます 。投票よろしくお願いします!
◇◇◇◇◇◇◇◇
お気に入り、感想貰えると作者がとても喜びますので、是非お願いします。
執筆スピードは、ゆるーくまったりとやっていきます。
◇◇◇◇◇◇◇◇
9/3 0時 HOTランキング一位頂きました!ありがとうございます!
9/4 7時 24hランキング人気・ファンタジー部門、一位頂きました!ありがとうございます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる