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収穫祭と訪問客
休憩時間:the Jealousy and the disappointment 2
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「綺麗なお姉ちゃん、バイバイ~~!!」
「セオ様、今日は本当に助かりました!」
「変なお兄ちゃん、またお空に絵を描いてね~~!!」
「いっぱい遊んで!!」
「こら、もう帰るのよ!」
「ひっぐ、ひっぐ……」
「もう上手く耳飾りができなかったからって、泣かないの! いっぱい増える子が直してくれたでしょ!」
「でも、でも!」
別れ際まで各々勝手だ。つまるところ、子供たちはやかましい。俺も子供だから何ともいえないが。
ともかく、俺たちは前半組の子供たちに手を振る。迎えに来た大人たちに囲まれ、子供たちは俺たちに手を振り返しながら、耳飾りとお守りを身に着け帰って行った。
途端、静寂に包まれる。先ほどまでの喧騒の落差で、違和感を感じ耳が痛くなるくらいには静かだった。
と、俺の隣にいたルーシー様が深い溜息を漏らした。
「……オルといい勝負でしたわ」
「むしろオルはルーシーさんに反抗しているだけだから、行動が分かりやすいと思うよ?」
「……ええ、確かに。少なくともあの子がどう動くかは容易に想像ができますわ」
お手伝いをしていたルーシー様は大変苦労していた。
なにせ、子供たちはルーシー様が公爵令嬢なんて知らない。いや、知っていたとしても、どうでもいいと思うだろう。自分たちには関係のない世界の事だし。
それよりも、普段見たこともないお姉さんがいて、しかもお姫様のように可愛く気品がある。
それは子供たちに人気があった。たぶん、今日来た男の子の内、俺が分かっている範囲だと、五人はルーシー様に惚れた。女の子たちも惚れていたように感じる。
罪な女の子である。
ともかく、絶えず子供たちに囲まれ話しかけられていたルーシー様は大変疲れたようだった。
貴族社会で培ったであろう、高貴な作り笑いも意味はなく、グイグイと距離をつめてくる子供たちに翻弄されていた。
それにルーシー様は根が優しいのだろう。子供たちが突飛な事をするたびに、驚き心配していた。一応、刃物なども扱っているから、気が気でなかったのだろう。
ルーシー様は俺に感心した目を向けていた。
「セオ様は凄いですわね。子供たちの相手の身ならず、赤子まで。泣き出した赤子が一瞬で泣き止んだのには、ご婦人方も大変感心していましたわよ」
「俺は妹ので慣れているだけだよ。エドガー兄さんならもっと上手くやれるんじゃない?」
「……それでも数十人の子供と赤子を一斉に相手するのは不可能ですわ。それに“分身”の能力はとても使い勝手が悪いですし」
「え、そうなの?」
“分身”ってそんなに使い勝手悪いの? ぶっちゃけ、魔力さえあれば無限に維持できるし作り出せるし、記憶とか感覚も気軽に共有できるし、その上大量に分身を召喚しても俺自身が本体だという確信があり、分身体たちはあくまで分身という意識を持っているという優れモノだ。
使い勝手が悪いなんて事はないと思うんだが……
「ええ、“分身”の能力保持者はかなり少なく情報は少ないですが、皆、魔力消費がとても激しく、また分身から得る情報が多く頭痛が酷くなって分身の維持どころではないと」
「……確かに魔力消費は激しいけど、自然魔力回復量で普通に賄えると思うんだけど。それに、頭痛なんて一度もないし?」
俺は首を横に捻る。ルーシー様が呆れた目を俺に向けてきた。
「……頭痛はともかく、魔力消費に関してはセオ様の規格外の魔力のおかげですわ。先日の一件を鑑みても、災害級の魔物ほどの魔力を有しているそうですし」
「そんなに魔力あったけ? 小さい頃から鍛えてはいたけど、アテナ母さんよりも少ないし」
「少なくて当然ですわよ。アテナ様はあの天龍様に認められた方ですわよ」
「天龍?」
聞いたこともない名前に俺はコテリと首を傾けた。すると、ルーシー様は更に呆れた表情になる。
というか、頭が痛いと言わんばかりに頭に手を当てた。
「天龍は、七星教会の総本山に御座す聖霊様ですわよ。天龍様に認められた者は龍の魔力、つまりは人外の魔力量と特殊な魔力を授かるのですわ」
「なにそれ。初めて知った」
「逆に何故知らなかったんですの……」
ルーシー様は疲れたように項垂れた。すると、おばさまたちと話し込んでいたクシフォスさんがルーシー様の様子に気が付く。
「ルーシー様。お気分が優れないのでしょうか?」
「いえ、大丈夫よ。心配しないで。ただ、セオ様の非常識加減にどう反応すればいいか分からないだけですわ。クラリス様に対して物申せるほどの知識があるのに、どうして……」
「タハハハ……」
苦笑いするしかない。だって、知りたい事しか知らないんだし。そりゃあ、これまで色々とあったから多少の情報は集めようとするけど、それでも興味ないことはあまり知らないんだよな。
俺としては、過去にどんな凄いことをしたかよりも、ロイス父さんたちと過ごしたこれまでとこれからに興味があるだけだしな。
あと、ロイス父さんたちが自分たちの事をあまり話したがらないから、いつか自分たちから話してくれるまで待っているというのもある。
なんか、俺が積極的にロイス父さんたちの過去を探るのって、気が引けるし。
俺がそう思っていると、クシフォスさんが俺を見やりながら言った。
「ルーシー様。どうやら、マキーナルト領でもセオドラー様は、七不思議に数えらえるほど非常識で理不尽なお方のようです。あまり深くは考えない方がよろしいでしょう」
「……ええ」
本人の前に酷い言いようだな、クシフォスさん。けど、まぁ、七不思議に数えられているのは間違いないし、非常識さもまぁ自覚あるからな……
言い返しづらい。
ともかく、色々と気まずいので俺は話を変える。クシフォスさんに尋ねた。
「クシフォスさんは、子供たちの相手にそこまで苦労してなかったようだけど、慣れているの?」
「ああ、そのことですか。今はアイラ王女殿下にお仕えしておりますが、その前は一般の騎士として活動していたため、迷子の子供を保護したり貴族の子供を護衛した事もあります。それに被災地などにおいての子供の相手もしましたので、かなり慣れていますね。それに、私の親戚に子供が多いのもあります」
「へぇ……」
騎士は守るのが仕事だしな。そして一番に守るべきは、これからの未来を作っていく子供だろうし、子供の相手が得意な人が騎士には多そうだな。
と、クシフォスさんが苦笑いした。
「それでも流石に多少は疲れましたが。やはり、子供たちのあの元気を受け止めるにはかなり体力を必要としますので。鍛錬が足りていませんでした」
「けど、まだ後半組がいるからね。それに俺が知っている限り、後半組はもっと騒がしいし。というか、赤子と普通の子を前半に集めて問題児を後半に集めた感じだし」
「……それは、かなり大変そうですね」
クシフォスさんは少し疲れたように笑った。
けど、後半に問題児を集めるのはそれなりに合理的な気もするんだよな。
大人たちも前半組の相手で疲れているのもあるが、後半組の子供も夕方近くのためかなり体力が削られて疲れている。
だから、いつもみたいに問題を起こす気力も体力もない……と思う。子供って体力と気力が限界突破しているような物だし、あまり信用ならないんだよな。
と、そんなことを考えていたら、おばさまたちが秋の果物の砂糖漬けとお茶を俺たちに持ってきた。
どうやら、先ほどの前半組の子供たちの親御さんたちからの差し入れらしい。俺やルーシー様たちは、ありがたくそれを受け取り、果物の砂糖漬けを頬張った。
優しい甘さが口いっぱいに広がり、疲れが飛んだ。
そしてしばらく休憩と次の準備をしていると、後半組の子供たちがやってきたのだった。
「セオ様、今日は本当に助かりました!」
「変なお兄ちゃん、またお空に絵を描いてね~~!!」
「いっぱい遊んで!!」
「こら、もう帰るのよ!」
「ひっぐ、ひっぐ……」
「もう上手く耳飾りができなかったからって、泣かないの! いっぱい増える子が直してくれたでしょ!」
「でも、でも!」
別れ際まで各々勝手だ。つまるところ、子供たちはやかましい。俺も子供だから何ともいえないが。
ともかく、俺たちは前半組の子供たちに手を振る。迎えに来た大人たちに囲まれ、子供たちは俺たちに手を振り返しながら、耳飾りとお守りを身に着け帰って行った。
途端、静寂に包まれる。先ほどまでの喧騒の落差で、違和感を感じ耳が痛くなるくらいには静かだった。
と、俺の隣にいたルーシー様が深い溜息を漏らした。
「……オルといい勝負でしたわ」
「むしろオルはルーシーさんに反抗しているだけだから、行動が分かりやすいと思うよ?」
「……ええ、確かに。少なくともあの子がどう動くかは容易に想像ができますわ」
お手伝いをしていたルーシー様は大変苦労していた。
なにせ、子供たちはルーシー様が公爵令嬢なんて知らない。いや、知っていたとしても、どうでもいいと思うだろう。自分たちには関係のない世界の事だし。
それよりも、普段見たこともないお姉さんがいて、しかもお姫様のように可愛く気品がある。
それは子供たちに人気があった。たぶん、今日来た男の子の内、俺が分かっている範囲だと、五人はルーシー様に惚れた。女の子たちも惚れていたように感じる。
罪な女の子である。
ともかく、絶えず子供たちに囲まれ話しかけられていたルーシー様は大変疲れたようだった。
貴族社会で培ったであろう、高貴な作り笑いも意味はなく、グイグイと距離をつめてくる子供たちに翻弄されていた。
それにルーシー様は根が優しいのだろう。子供たちが突飛な事をするたびに、驚き心配していた。一応、刃物なども扱っているから、気が気でなかったのだろう。
ルーシー様は俺に感心した目を向けていた。
「セオ様は凄いですわね。子供たちの相手の身ならず、赤子まで。泣き出した赤子が一瞬で泣き止んだのには、ご婦人方も大変感心していましたわよ」
「俺は妹ので慣れているだけだよ。エドガー兄さんならもっと上手くやれるんじゃない?」
「……それでも数十人の子供と赤子を一斉に相手するのは不可能ですわ。それに“分身”の能力はとても使い勝手が悪いですし」
「え、そうなの?」
“分身”ってそんなに使い勝手悪いの? ぶっちゃけ、魔力さえあれば無限に維持できるし作り出せるし、記憶とか感覚も気軽に共有できるし、その上大量に分身を召喚しても俺自身が本体だという確信があり、分身体たちはあくまで分身という意識を持っているという優れモノだ。
使い勝手が悪いなんて事はないと思うんだが……
「ええ、“分身”の能力保持者はかなり少なく情報は少ないですが、皆、魔力消費がとても激しく、また分身から得る情報が多く頭痛が酷くなって分身の維持どころではないと」
「……確かに魔力消費は激しいけど、自然魔力回復量で普通に賄えると思うんだけど。それに、頭痛なんて一度もないし?」
俺は首を横に捻る。ルーシー様が呆れた目を俺に向けてきた。
「……頭痛はともかく、魔力消費に関してはセオ様の規格外の魔力のおかげですわ。先日の一件を鑑みても、災害級の魔物ほどの魔力を有しているそうですし」
「そんなに魔力あったけ? 小さい頃から鍛えてはいたけど、アテナ母さんよりも少ないし」
「少なくて当然ですわよ。アテナ様はあの天龍様に認められた方ですわよ」
「天龍?」
聞いたこともない名前に俺はコテリと首を傾けた。すると、ルーシー様は更に呆れた表情になる。
というか、頭が痛いと言わんばかりに頭に手を当てた。
「天龍は、七星教会の総本山に御座す聖霊様ですわよ。天龍様に認められた者は龍の魔力、つまりは人外の魔力量と特殊な魔力を授かるのですわ」
「なにそれ。初めて知った」
「逆に何故知らなかったんですの……」
ルーシー様は疲れたように項垂れた。すると、おばさまたちと話し込んでいたクシフォスさんがルーシー様の様子に気が付く。
「ルーシー様。お気分が優れないのでしょうか?」
「いえ、大丈夫よ。心配しないで。ただ、セオ様の非常識加減にどう反応すればいいか分からないだけですわ。クラリス様に対して物申せるほどの知識があるのに、どうして……」
「タハハハ……」
苦笑いするしかない。だって、知りたい事しか知らないんだし。そりゃあ、これまで色々とあったから多少の情報は集めようとするけど、それでも興味ないことはあまり知らないんだよな。
俺としては、過去にどんな凄いことをしたかよりも、ロイス父さんたちと過ごしたこれまでとこれからに興味があるだけだしな。
あと、ロイス父さんたちが自分たちの事をあまり話したがらないから、いつか自分たちから話してくれるまで待っているというのもある。
なんか、俺が積極的にロイス父さんたちの過去を探るのって、気が引けるし。
俺がそう思っていると、クシフォスさんが俺を見やりながら言った。
「ルーシー様。どうやら、マキーナルト領でもセオドラー様は、七不思議に数えらえるほど非常識で理不尽なお方のようです。あまり深くは考えない方がよろしいでしょう」
「……ええ」
本人の前に酷い言いようだな、クシフォスさん。けど、まぁ、七不思議に数えられているのは間違いないし、非常識さもまぁ自覚あるからな……
言い返しづらい。
ともかく、色々と気まずいので俺は話を変える。クシフォスさんに尋ねた。
「クシフォスさんは、子供たちの相手にそこまで苦労してなかったようだけど、慣れているの?」
「ああ、そのことですか。今はアイラ王女殿下にお仕えしておりますが、その前は一般の騎士として活動していたため、迷子の子供を保護したり貴族の子供を護衛した事もあります。それに被災地などにおいての子供の相手もしましたので、かなり慣れていますね。それに、私の親戚に子供が多いのもあります」
「へぇ……」
騎士は守るのが仕事だしな。そして一番に守るべきは、これからの未来を作っていく子供だろうし、子供の相手が得意な人が騎士には多そうだな。
と、クシフォスさんが苦笑いした。
「それでも流石に多少は疲れましたが。やはり、子供たちのあの元気を受け止めるにはかなり体力を必要としますので。鍛錬が足りていませんでした」
「けど、まだ後半組がいるからね。それに俺が知っている限り、後半組はもっと騒がしいし。というか、赤子と普通の子を前半に集めて問題児を後半に集めた感じだし」
「……それは、かなり大変そうですね」
クシフォスさんは少し疲れたように笑った。
けど、後半に問題児を集めるのはそれなりに合理的な気もするんだよな。
大人たちも前半組の相手で疲れているのもあるが、後半組の子供も夕方近くのためかなり体力が削られて疲れている。
だから、いつもみたいに問題を起こす気力も体力もない……と思う。子供って体力と気力が限界突破しているような物だし、あまり信用ならないんだよな。
と、そんなことを考えていたら、おばさまたちが秋の果物の砂糖漬けとお茶を俺たちに持ってきた。
どうやら、先ほどの前半組の子供たちの親御さんたちからの差し入れらしい。俺やルーシー様たちは、ありがたくそれを受け取り、果物の砂糖漬けを頬張った。
優しい甘さが口いっぱいに広がり、疲れが飛んだ。
そしてしばらく休憩と次の準備をしていると、後半組の子供たちがやってきたのだった。
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