277 / 316
収穫祭と訪問客
鋭い指摘のやり取りは、傍から見ると険悪な会話に見えます:the Jealousy and the disappointment 2
しおりを挟む
クシフォスさんが適当に買ってきた串焼きや秋の実りのパン包み等々を食す。
「やはり、マキーナルト領の幸は一級品ばかりですわね」
「ええ。今日の朝餉のスープも滅多にお目にかかれない、竜恵のキノコが入っておられました」
ルーシー様とクシフォスさんは舌鼓をうつ。
俺たちにとってはかなり普通の食材なんだけどな。竜恵のキノコもアダド森林に行けば普通に採れる食材だし。
秋の実りのパン包みを食し終えたルーシー様が周りの出店を見渡しながら、呟く。
「物価が異様に高いのも頷けますわ」
「ええ。価値あるものが多く流通しているが一番の要因でしょう。アイラ殿下も気にしておられましたし」
「あら、そうなの?」
「ええ」
ルーシー様の鋭い視線に動じることなく、クシフォスさんはワザと情報を吟味するような様子を見せ、ゆったりと口を開く。
「アイラ殿下の手腕により、東方の物流は大きく発展しました」
「ええ。聞き及んでいるわ。流石は紅陽の妖精ですわ。とすると、何かしら。その妖精に愛されし手腕で今度はこちらの物流を発展させるのかしら?」
「あの方の腕でしかない私では、アイラ殿下の胸の内を計る事など不敬でございます」
「そう」
……あの~、そういう駆け引きとかはこんな場所でやらないで欲しいんだけど。バチバチに火花が飛び散っていて、気まずいんですが。
けど、あれか。クシフォスさんもルーシー様も珍しい組み合わせだなとは思っていたけど、政治的やり取りをするためだったりもするのか。
にしても、アイラ様、そんな事してたんだ。
……そういえば、思い出した。
ドルック商会でそれに関する事業のなんやかんやがあったな。最近は経営自体、誕生祭で雇った人たちに任せてるし、基本、ロイス父さんたちが重要な判断もしてくれるからあんまり気にしてなかった。
俺とライン兄さんはお飾りのトップとして、書類決済をするだけだし。
そういえば、バイン元気かな? 正直、俺もライン兄さんも物さえ作れればいいから、ドルック商会を譲渡してもいいんだよな。
俺がそんな事を考えている間も、クシフォスさんとルーシー様は遠まわしな言い方で舌戦を繰り広げていた。
「そういえば、アイラ王女殿下は近ごろケーキのイチゴを食す喜びに目覚めたとか?」
「はて、そのような噂は全く聞き及んでおりませんが。ああ、でも、最近アップルパイをよく食べているそうですね」
「では、今度、アップルパイに合う紅茶を送りしましょうかしら」
「それはアイラ殿下も喜ぶでしょう」
黒いな……
面倒くさそう。
俺のそんな表情が如実に顔に現れていたのか、クシフォスさんとルーシー様が少し呆れたような微笑みを向け、また咳払いした。
「セオ様、これは失礼しました」
「大変お見苦しいところを」
「あ、いえ。気にしないで」
アハハと苦笑いを浮かべる。
と、ふと、ルーシー様が俺に尋ねてきた。
「セオ様。生誕祭の返答、お見事でしたわ。アレはもしかして、アイラ王女殿下に思うところがあったのかしら?」
「……ああ、あの返答」
たぶん、ルーシー様は生誕祭での国王の問いに対しての返答のことだろう。『翼なき竜は空を飛べるとかなんとか……』のあれ。
どう答えるべきだろう。というか、なんでルーシー様は突然こんな質問をしてきたのだろうか?
先ほどの黒い会話を聞いている限り、深い意図というか、言い回しがあるのだろうが……
正直、分からん。どうでもいいや。こういうやり取りは結局、無邪気に答える奴が勝つのだ。深く考えるだけ、無駄。
「含むところがあっといえば、あったよ。俺はモノづくり屋だから。あの車いすの価値を知っているし、もっといい物を作れるよな、と思ったから」
「もっといい物? あれはクラリス様が作ったものだと知っていて?」
「まぁ。例えば、あの車いすに使われている部品。クラリスさんは長年の経験からだと思うけど、アラライト鉱石を基本とした合金を使っていた」
職人の長年の経験はとても貴重なものだ。地球の頃だって、本にかじりついても全く分からない理解できない事がある。
特に、専門が深まるほど、その業界における文化などがあり、それに基礎とした技術が枝分かれ式に生まれるから、経験が大いに役いに立つことがある。
けど、
「ところどころの摩耗具合を見るかぎり、アイラさま……殿下は魔法を使って、激しく動いたあとがあった。なら、一部、特にアイラ殿下の魔力の影響を受けやすいタイヤとその周り、あと、手すりの部分にはギギラリア鉱石を混ぜた方がよかった。あれは、他の鉱石との配合と近くにいる生き物の魔力の影響を受けて摩擦係数が変わる変わった性質があって、魔力の雰囲気を考えると平常時と魔法使用時で大きく仕様が変えられそうだし、あと粘り強さ的にもヌルタルト鉱石も――」
「ちょ、ちょっと待ってください」
ルーシー様が片手で頭を抑え、俺に制止をかける。後ろで、クシフォスさんが酷く驚いた表情を見せていた。
二人とも、俺に顔に出やすいとか言ってたけど、あんまりポーカーフェイスできてないじゃん。
なんて、どうでもいいことを心の中でツッコミながら、二人が落ち着くのを待つ。
「ま、まず、あの車いすにはどれくらいの改善点があるので?」
「全部。俺が作るなら、全部作り変える」
「ぜ、全部。あのクラリス様が作ったものを……」
「いや、だって、クラリスさん。アイラ殿下の成長を考慮しないで作ってるんだもん。確かに一級品だけど、完成しきってるから成長に合わせて作り直すっていう柔軟さがない」
確かに普段の俺なら完成品を提供するけど、手紙のやり取りでアイラ様は道具を大切に使う人だと知っているからな。
なら、長く、長く使い続けられるものを作った方がいいと思える。というか、クラリスさんは長く生きてるから、成長うんぬんには思い当たらなかったのだろう。
人は一瞬で成長するものだと思ってそうだし。徐々に成長する体に合わせて作り変え続けるというのも、ニーズがあったりするのだ。
あんまり多くはないが。
「で、では、それをクラリス様には」
「伝えたよ。したら、ちょっと喧嘩になってそのあと、色々と話し合った。楽しかったよ」
頭痛が痛いと言わんばかりにルーシー様は頭を抑え、ボソリと呟く。
「……こういう所は、オル以上の子供ですね」
「え?」
「いえ、何でもありませんわ」
小さく首を横に振り、ルーシー様はクシフォスさんを見やる。その視線を受け、クシフォスさんは苦笑した。
と、ゴーンと鐘の音が鳴った。
「あ、ヤバい。行かないと」
俺は慌てて立ち上がる。ルーシー様はああ、と首を傾げた。
「午後に行われるレクリエーションですか?」
「うん。たぶん、もうそろそろだと思うので」
なら、とクシフォスさんが俺を肩に乗せ、ルーシー様の手を掴んだ。
「この人込みですし、私から離れないでください」
「……分かった」
「ええ、お願いしますわ、クシフォス様」
肩車され、恥ずかしい俺と気にする様子もなくクシフォスさんと手を繋ぐルーシー様。恥ずかしくないのかな……?
そんな事を思いながら、俺はクシフォスさんをレクリエーション場所まで案内したのだった。
「やはり、マキーナルト領の幸は一級品ばかりですわね」
「ええ。今日の朝餉のスープも滅多にお目にかかれない、竜恵のキノコが入っておられました」
ルーシー様とクシフォスさんは舌鼓をうつ。
俺たちにとってはかなり普通の食材なんだけどな。竜恵のキノコもアダド森林に行けば普通に採れる食材だし。
秋の実りのパン包みを食し終えたルーシー様が周りの出店を見渡しながら、呟く。
「物価が異様に高いのも頷けますわ」
「ええ。価値あるものが多く流通しているが一番の要因でしょう。アイラ殿下も気にしておられましたし」
「あら、そうなの?」
「ええ」
ルーシー様の鋭い視線に動じることなく、クシフォスさんはワザと情報を吟味するような様子を見せ、ゆったりと口を開く。
「アイラ殿下の手腕により、東方の物流は大きく発展しました」
「ええ。聞き及んでいるわ。流石は紅陽の妖精ですわ。とすると、何かしら。その妖精に愛されし手腕で今度はこちらの物流を発展させるのかしら?」
「あの方の腕でしかない私では、アイラ殿下の胸の内を計る事など不敬でございます」
「そう」
……あの~、そういう駆け引きとかはこんな場所でやらないで欲しいんだけど。バチバチに火花が飛び散っていて、気まずいんですが。
けど、あれか。クシフォスさんもルーシー様も珍しい組み合わせだなとは思っていたけど、政治的やり取りをするためだったりもするのか。
にしても、アイラ様、そんな事してたんだ。
……そういえば、思い出した。
ドルック商会でそれに関する事業のなんやかんやがあったな。最近は経営自体、誕生祭で雇った人たちに任せてるし、基本、ロイス父さんたちが重要な判断もしてくれるからあんまり気にしてなかった。
俺とライン兄さんはお飾りのトップとして、書類決済をするだけだし。
そういえば、バイン元気かな? 正直、俺もライン兄さんも物さえ作れればいいから、ドルック商会を譲渡してもいいんだよな。
俺がそんな事を考えている間も、クシフォスさんとルーシー様は遠まわしな言い方で舌戦を繰り広げていた。
「そういえば、アイラ王女殿下は近ごろケーキのイチゴを食す喜びに目覚めたとか?」
「はて、そのような噂は全く聞き及んでおりませんが。ああ、でも、最近アップルパイをよく食べているそうですね」
「では、今度、アップルパイに合う紅茶を送りしましょうかしら」
「それはアイラ殿下も喜ぶでしょう」
黒いな……
面倒くさそう。
俺のそんな表情が如実に顔に現れていたのか、クシフォスさんとルーシー様が少し呆れたような微笑みを向け、また咳払いした。
「セオ様、これは失礼しました」
「大変お見苦しいところを」
「あ、いえ。気にしないで」
アハハと苦笑いを浮かべる。
と、ふと、ルーシー様が俺に尋ねてきた。
「セオ様。生誕祭の返答、お見事でしたわ。アレはもしかして、アイラ王女殿下に思うところがあったのかしら?」
「……ああ、あの返答」
たぶん、ルーシー様は生誕祭での国王の問いに対しての返答のことだろう。『翼なき竜は空を飛べるとかなんとか……』のあれ。
どう答えるべきだろう。というか、なんでルーシー様は突然こんな質問をしてきたのだろうか?
先ほどの黒い会話を聞いている限り、深い意図というか、言い回しがあるのだろうが……
正直、分からん。どうでもいいや。こういうやり取りは結局、無邪気に答える奴が勝つのだ。深く考えるだけ、無駄。
「含むところがあっといえば、あったよ。俺はモノづくり屋だから。あの車いすの価値を知っているし、もっといい物を作れるよな、と思ったから」
「もっといい物? あれはクラリス様が作ったものだと知っていて?」
「まぁ。例えば、あの車いすに使われている部品。クラリスさんは長年の経験からだと思うけど、アラライト鉱石を基本とした合金を使っていた」
職人の長年の経験はとても貴重なものだ。地球の頃だって、本にかじりついても全く分からない理解できない事がある。
特に、専門が深まるほど、その業界における文化などがあり、それに基礎とした技術が枝分かれ式に生まれるから、経験が大いに役いに立つことがある。
けど、
「ところどころの摩耗具合を見るかぎり、アイラさま……殿下は魔法を使って、激しく動いたあとがあった。なら、一部、特にアイラ殿下の魔力の影響を受けやすいタイヤとその周り、あと、手すりの部分にはギギラリア鉱石を混ぜた方がよかった。あれは、他の鉱石との配合と近くにいる生き物の魔力の影響を受けて摩擦係数が変わる変わった性質があって、魔力の雰囲気を考えると平常時と魔法使用時で大きく仕様が変えられそうだし、あと粘り強さ的にもヌルタルト鉱石も――」
「ちょ、ちょっと待ってください」
ルーシー様が片手で頭を抑え、俺に制止をかける。後ろで、クシフォスさんが酷く驚いた表情を見せていた。
二人とも、俺に顔に出やすいとか言ってたけど、あんまりポーカーフェイスできてないじゃん。
なんて、どうでもいいことを心の中でツッコミながら、二人が落ち着くのを待つ。
「ま、まず、あの車いすにはどれくらいの改善点があるので?」
「全部。俺が作るなら、全部作り変える」
「ぜ、全部。あのクラリス様が作ったものを……」
「いや、だって、クラリスさん。アイラ殿下の成長を考慮しないで作ってるんだもん。確かに一級品だけど、完成しきってるから成長に合わせて作り直すっていう柔軟さがない」
確かに普段の俺なら完成品を提供するけど、手紙のやり取りでアイラ様は道具を大切に使う人だと知っているからな。
なら、長く、長く使い続けられるものを作った方がいいと思える。というか、クラリスさんは長く生きてるから、成長うんぬんには思い当たらなかったのだろう。
人は一瞬で成長するものだと思ってそうだし。徐々に成長する体に合わせて作り変え続けるというのも、ニーズがあったりするのだ。
あんまり多くはないが。
「で、では、それをクラリス様には」
「伝えたよ。したら、ちょっと喧嘩になってそのあと、色々と話し合った。楽しかったよ」
頭痛が痛いと言わんばかりにルーシー様は頭を抑え、ボソリと呟く。
「……こういう所は、オル以上の子供ですね」
「え?」
「いえ、何でもありませんわ」
小さく首を横に振り、ルーシー様はクシフォスさんを見やる。その視線を受け、クシフォスさんは苦笑した。
と、ゴーンと鐘の音が鳴った。
「あ、ヤバい。行かないと」
俺は慌てて立ち上がる。ルーシー様はああ、と首を傾げた。
「午後に行われるレクリエーションですか?」
「うん。たぶん、もうそろそろだと思うので」
なら、とクシフォスさんが俺を肩に乗せ、ルーシー様の手を掴んだ。
「この人込みですし、私から離れないでください」
「……分かった」
「ええ、お願いしますわ、クシフォス様」
肩車され、恥ずかしい俺と気にする様子もなくクシフォスさんと手を繋ぐルーシー様。恥ずかしくないのかな……?
そんな事を思いながら、俺はクシフォスさんをレクリエーション場所まで案内したのだった。
13
読んでくださりありがとうございます!!少しでも面白いと思われたら、お気に入り登録や感想をよろしくお願いします!!また、エールで動画を見てくださると投稿継続につながりますのでよろしくお願いします。
お気に入りに追加
951
あなたにおすすめの小説

異世界に転生したのでとりあえず好き勝手生きる事にしました
おすし
ファンタジー
買い物の帰り道、神の争いに巻き込まれ命を落とした高校生・桐生 蓮。お詫びとして、神の加護を受け異世界の貴族の次男として転生するが、転生した身はとんでもない加護を受けていて?!転生前のアニメの知識を使い、2度目の人生を好きに生きる少年の王道物語。
※バトル・ほのぼの・街づくり・アホ・ハッピー・シリアス等色々ありです。頭空っぽにして読めるかもです。
※作者は初心者で初投稿なので、優しい目で見てやってください(´・ω・)
更新はめっちゃ不定期です。
※他の作品出すのいや!というかたは、回れ右の方がいいかもです。

この度異世界に転生して貴族に生まれ変わりました
okiraku
ファンタジー
地球世界の日本の一般国民の息子に生まれた藤堂晴馬は、生まれつきのエスパーで透視能力者だった。彼は親から独立してアパートを借りて住みながら某有名国立大学にかよっていた。4年生の時、酔っ払いの無免許運転の車にはねられこの世を去り、異世界アールディアのバリアス王国貴族の子として転生した。幸せで平和な人生を今世で歩むかに見えたが、国内は王族派と貴族派、中立派に分かれそれに国王が王位継承者を定めぬまま重い病に倒れ王子たちによる王位継承争いが起こり国内は不安定な状態となった。そのため貴族間で領地争いが起こり転生した晴馬の家もまきこまれ領地を失うこととなるが、もともと転生者である晴馬は逞しく生き家族を支えて生き抜くのであった。
異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します
桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる
成長促進と願望チートで、異世界転生スローライフ?
後藤蓮
ファンタジー
20年生きてきて不幸なことしかなかった青年は、無職となったその日に、女子高生二人を助けた代償として、トラックに轢かれて死んでしまう。
目が覚めたと思ったら、そこは知らない場所。そこでいきなり神様とか名乗る爺さんと出会い、流れで俺は異世界転生することになった。
日本で20年生きた人生は運が悪い人生だった。来世は運が良くて幸せな人生になるといいな..........。
そんな思いを胸に、神様からもらった成長促進と願望というチートスキルを持って青年は異世界転生する。
さて、新しい人生はどんな人生になるのかな?
※ 第11回ファンタジー小説大賞参加してます 。投票よろしくお願いします!
◇◇◇◇◇◇◇◇
お気に入り、感想貰えると作者がとても喜びますので、是非お願いします。
執筆スピードは、ゆるーくまったりとやっていきます。
◇◇◇◇◇◇◇◇
9/3 0時 HOTランキング一位頂きました!ありがとうございます!
9/4 7時 24hランキング人気・ファンタジー部門、一位頂きました!ありがとうございます!

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

元外科医の俺が異世界で何が出来るだろうか?~現代医療の技術で異世界チート無双~
冒険者ギルド酒場 チューイ
ファンタジー
魔法は奇跡の力。そんな魔法と現在医療の知識と技術を持った俺が異世界でチートする。神奈川県の大和市にある冒険者ギルド酒場の冒険者タカミの話を小説にしてみました。
俺の名前は、加山タカミ。48歳独身。現在、救命救急の医師として現役バリバリ最前線で馬車馬のごとく働いている。俺の両親は、俺が幼いころバスの転落事故で俺をかばって亡くなった。その時の無念を糧に猛勉強して医師になった。俺を育ててくれた、ばーちゃんとじーちゃんも既に亡くなってしまっている。つまり、俺は天涯孤独なわけだ。職場でも患者第一主義で同僚との付き合いは仕事以外にほとんどなかった。しかし、医師としての技量は他の医師と比較しても評価は高い。別に自分以外の人が嫌いというわけでもない。つまり、ボッチ時間が長かったのである意味コミ障気味になっている。今日も相変わらず忙しい日常を過ごしている。
そんなある日、俺は一人の少女を庇って事故にあう。そして、気が付いてみれば・・・
「俺、死んでるじゃん・・・」
目の前に現れたのは結構”チャラ”そうな自称 創造神。彼とのやり取りで俺は異世界に転生する事になった。
新たな家族と仲間と出会い、翻弄しながら異世界での生活を始める。しかし、医療水準の低い異世界。俺の新たな運命が始まった。
元外科医の加山タカミが持つ医療知識と技術で本来持つ宿命を異世界で発揮する。自分の宿命とは何か翻弄しながら異世界でチート無双する様子の物語。冒険者ギルド酒場 大和支部の冒険者の英雄譚。
没落貴族の異世界領地経営!~生産スキルでガンガン成り上がります!
武蔵野純平
ファンタジー
異世界転生した元日本人ノエルは、父の急死によりエトワール伯爵家を継承することになった。
亡くなった父はギャンブルに熱中し莫大な借金をしていた。
さらに借金を国王に咎められ、『王国貴族の恥!』と南方の辺境へ追放されてしまう。
南方は魔物も多く、非常に住みにくい土地だった。
ある日、猫獣人の騎士現れる。ノエルが女神様から与えられた生産スキル『マルチクラフト』が覚醒し、ノエルは次々と異世界にない商品を生産し、領地経営が軌道に乗る。

辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~
雪月夜狐
ファンタジー
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
他作品の詳細はこちら:
『転生特典:錬金術師スキルを習得しました!』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/906915890】
『テイマーのんびり生活!スライムと始めるVRMMOスローライフ』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/515916186】
『ゆるり冒険VR日和 ~のんびり異世界と現実のあいだで~』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/166917524】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる