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収穫祭と訪問客
殴って全てをうやむやに。ついでに責任被って高等学園に行かなくて済むかな?:painting
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「父さん。それ、ホント? ホントに来ない?」
「本当だよ、ユリシア」
「はぁ~~~~」
ユリシア姉さんが脱力し、へなへなと座り込む。ブラウが「あう?」と安堵の溜息を吐いているユリシア姉さんの頬をペチペチと叩いていた。
にして、そんなにハティア王女様と会いたくなかったのか。エドガー兄さんのことといい、生誕祭の時にもうちょっと話しておくべきだったか?
いや、けど、どっちにしろ面倒そうだしいいか。
そうぼんやりと考えていたら、ライン兄さんが首をかしげる。
「それで王族は来ないとしても大公爵は来るんでしょ?」
「あ~~~」
ライン兄さんの問いにロイス父さんが微妙な表情をした。
そして俺を見た。
「え、何? 俺が何かある?」
「……セオ、覚えてないの?」
「え、何が? 俺、大公爵と関わりなんてないよ」
つい先々月に始めて領を出たばかりの俺が大公爵と面識があるわけないじゃん。
あ、いや、生誕祭で顔合わせはしたから面識はあるけど、心当たりなんて……
あれ……………………
「あ」
「思い出したようだね」
「どういうこと、セオ!」
「どういうことなのよ、セオ! まさか面倒なことに巻き込まれたのかしら! 私、殴りたくないわよ!」
「なんで、殴る前提なの」
「それは……いいじゃない」
「いや、よくないよ」
頬を少しだけ赤く染めてポショポショと呟くユリシア姉さんに真顔で突っ込む。殴るのはよくない。
ただ、ライン兄さんはニヤニヤ笑っていて、こっそり俺に教えてくれる。
「セオを面倒ごとから庇おうとしてるんでしょ」
「殴って?」
「うん、殴って。まぁ、そういうことが得意というか、基本不器用だし」
「……まぁ」
俺はなんとも言えない表情で肩を竦めた。それを見て、微笑んだライン兄さんはそれから話を戻す。
「それで、セオの心当たりって何?」
「ああ。ほら、ライン兄さんも関係あるんだよ」
「僕? ……ああ、なるほど。バールク公爵家か。あそこは確かに大公爵の一つだったね」
ライン兄さんが納得いったように頷いた。バールク公爵の令嬢であるルーシー嬢とのひと悶着を思い出したのだろう。
「バ、バールク公爵!? あの厭味ったらしいぃ!? 父さん、ホントにあれが来るの!?」
「ちょ、ユリシア。落ち着いて!」
「落ち着いてられないわよ! 会うたびに父さんたちの子なのに魔法が使えないとかぐちぐちぐちぐち言ってくるのよ! それが収穫祭の間、ずっと家にいるなんて嫌よ!」
と、ユリシア姉さんがブラウを脇において、ロイス父さんの両肩を掴んだ。大きく揺する。
俺はすかさずブラウを回収して抱っこする。頬っぺたのモチモチが癒しだ。
「あ、セオ。僕も!」
「あ~う! アイン!」
「ラインだよ、ブラウ」
ライン兄さんもブラウの頬をモチモチする。ついでにおなかをポンポンとする。
ぶっちゃけ、誰が来るか分かったので、歳が一番近いユリシア姉さんに押し付けられそうなので、俺もライン兄さんも安心しているのだ。
それが分かっているのか、困った表情をしていたロイス父さんが慌てるユリシア姉さんを落ち着かせる。
「ユリシア。流石にバールク公爵殿も忙しいみだから、来れないよ」
「……もう。驚かさないでよ、父さん」
「驚かしてるつもりはなかったんだけど……」
アハハ、とロイス父さんが苦笑した。
「それで誰が来るのよ」
「バールク公爵家の娘のルーシー嬢だね。彼女はバールク公爵とハティア王女殿下の代理を兼ねてる」
やっぱりか。ブラウと戯れながら、俺とライン兄さんは頷く。
ただ、ユリシア姉さんの反応は予想外だった。
「ああ、あの子? あの子ならいいわ。楽しみね」
さっきの嫌悪感マシマシの表情はどこへやら。ユリシア姉さんは満面の笑みを浮かべていた。
俺は首をかしげる。
「え、いいの?」
「何がよ。ルーシーは何度か顔を合わせたけど、公爵令嬢とは思えないほどいい子だったわよ。ちょっと卑屈な部分があったけど、あのお花畑女狐何かよりもずっと純粋だったし。キラキラ輝いてたあの目は可愛かったわ!」
「へぇ……」
「そうなんだ……」
俺とライン兄さんは頷きながらも、顔を見合わせる。
公爵令嬢っぽくなかった? 純粋? 可愛かった?
王都で会った彼女とは全くもって印象が違う。ぶっちゃけ、ユリシア姉さんの性格的に考えると、一番相性が悪そうな気もするのだが……
何かすれ違っている気がしなくもない。
「ユリシア姉――」
そう思って確認を取ろうとしたとき、
「それで、父さん。他には誰が来るのよ!」
ユリシア姉さんがそれを遮って、四枚の手紙を見やった。
ロイス父さんは答える。
「まず、ルーシー嬢と一緒に、オーバック子爵家の次男のオルドナンツ君。セオと同じ年だから来るそうだよ」
「えっ!」
俺は思いっきり顔をしかめる。ライン兄さんが首をかしげる。
「誰?」
「ほら、あの赤紫髪の子供。生誕祭でも絡まれて」
「ああ、あの子。……まぁ、セオに押し付ければいいか」
「よくないよ!」
「ないお!」
俺はライン兄さんのポカポカと殴る。ブラウも真似して殴る。
ライン兄さんはそれでも「良かった良かった、僕は問題なさそうだな」と呟く。
それを見やりながら、ロイス父さんは続ける。
「次はアダルヘルム王太子様の名代で、第二騎士団長が来るよ。それから第二王子のミロ殿下の名代で、シュクリート侯爵の長男だね」
「げっ! シュークリームが来るの!?」
ユリシア姉さんが思いっきり顔をしかめた。
「シュークリームじゃなくて、シュクリート侯爵だよ。ユリシア。というか、シュークリームって何?」
「シュークリームっていうのは……セオ、ほら、前に私に教えてくれたでしょ! 説明しなさい!」
「えぇ……」
確かにかなり前に教えたけど……
「ええっと、前世にあったお菓子だよ。もともとは『キャベツ』……こっちだとキャベッチィが語源で、こう手のひらサイズのお菓子で、中にクリームが入ってて甘い……」
説明するのが難しいな。
そう思いながら、どうにか伝えようとしたら、ロイス父さんが顎に手を当てて考え込んだ。
「……セオ。それって収穫祭で出せるかな?」
「出し物として?」
「うん」
俺は悩む。
「どうだろ。そもそもクリームが作れるかどうか……。牛乳とバターで一応作れるけど、シュークリームのような固さとフワフワ感が再現できるかな? ……あれ? そもそもシュークリームのクリームってカスタードクリームだったけ?」
高校の時の校外学習か、調理実習か忘れたかが、その時の記憶を探る。
「あ、けど、料理として出すなら兎も角、屋台は無理だと思うよ。あと数週間後とはいえ、まだまだ日差しは強いだろうし、直ぐに駄目になるかも」
「なるほど。分かった。料理の方で少し検討したいから、あとでアランを交えてちょっと話お願いできる? そのシュークリーム以外でも作れるお菓子が会ったら教えて」
「分かった」
俺は頷く。
「まぁ、兎も角シュクリート侯爵家の長男も来るよ。それと第三王女のアイラ王女殿下の名代として、第三騎士団の娘さんで、近衛騎士の人が来る……予定」
「予定?」
「そこらへんはまだ決まってない感じでね。一応、今まで上げた人も現時点での候補らしいから」
「へぇ」
ライン兄さんが頷く。
俺とユリシア姉さんはロイス父さんのその言葉を聞いて、祈る。それぞれ、来ないでくれと願う。
面倒ごとは嫌なので。
「あ、それとオリバー王の名代でクラリスが来るね」
「え、ホント!」
「うん。まぁ、名代というか、実際のところは王族と英雄たちの繋がりを改めて示しておきたんだと思うんだけど……」
ロイス父さんは一瞬だけ、鋭い雰囲気を纏った。それから、立ち上がる。
「まぁ、基本ユリシア達に近い年齢の人たちが多く来るから、案内とかよろしく頼むよ。あと、手紙にはそれ以外の情報も書いてあるから、キチンと目を通してね」
そう言ったロイス父さんはユリシア姉さん、ライン兄さん、俺の順で軽く頭を撫でた後、
「ブラウ。パパは頑張ってくるからねぇ~」
「ぱ~ぱ! アンア!」
「うんうん」
デレデレとブラウの頬を突き、それからリビングから出ていった。
「本当だよ、ユリシア」
「はぁ~~~~」
ユリシア姉さんが脱力し、へなへなと座り込む。ブラウが「あう?」と安堵の溜息を吐いているユリシア姉さんの頬をペチペチと叩いていた。
にして、そんなにハティア王女様と会いたくなかったのか。エドガー兄さんのことといい、生誕祭の時にもうちょっと話しておくべきだったか?
いや、けど、どっちにしろ面倒そうだしいいか。
そうぼんやりと考えていたら、ライン兄さんが首をかしげる。
「それで王族は来ないとしても大公爵は来るんでしょ?」
「あ~~~」
ライン兄さんの問いにロイス父さんが微妙な表情をした。
そして俺を見た。
「え、何? 俺が何かある?」
「……セオ、覚えてないの?」
「え、何が? 俺、大公爵と関わりなんてないよ」
つい先々月に始めて領を出たばかりの俺が大公爵と面識があるわけないじゃん。
あ、いや、生誕祭で顔合わせはしたから面識はあるけど、心当たりなんて……
あれ……………………
「あ」
「思い出したようだね」
「どういうこと、セオ!」
「どういうことなのよ、セオ! まさか面倒なことに巻き込まれたのかしら! 私、殴りたくないわよ!」
「なんで、殴る前提なの」
「それは……いいじゃない」
「いや、よくないよ」
頬を少しだけ赤く染めてポショポショと呟くユリシア姉さんに真顔で突っ込む。殴るのはよくない。
ただ、ライン兄さんはニヤニヤ笑っていて、こっそり俺に教えてくれる。
「セオを面倒ごとから庇おうとしてるんでしょ」
「殴って?」
「うん、殴って。まぁ、そういうことが得意というか、基本不器用だし」
「……まぁ」
俺はなんとも言えない表情で肩を竦めた。それを見て、微笑んだライン兄さんはそれから話を戻す。
「それで、セオの心当たりって何?」
「ああ。ほら、ライン兄さんも関係あるんだよ」
「僕? ……ああ、なるほど。バールク公爵家か。あそこは確かに大公爵の一つだったね」
ライン兄さんが納得いったように頷いた。バールク公爵の令嬢であるルーシー嬢とのひと悶着を思い出したのだろう。
「バ、バールク公爵!? あの厭味ったらしいぃ!? 父さん、ホントにあれが来るの!?」
「ちょ、ユリシア。落ち着いて!」
「落ち着いてられないわよ! 会うたびに父さんたちの子なのに魔法が使えないとかぐちぐちぐちぐち言ってくるのよ! それが収穫祭の間、ずっと家にいるなんて嫌よ!」
と、ユリシア姉さんがブラウを脇において、ロイス父さんの両肩を掴んだ。大きく揺する。
俺はすかさずブラウを回収して抱っこする。頬っぺたのモチモチが癒しだ。
「あ、セオ。僕も!」
「あ~う! アイン!」
「ラインだよ、ブラウ」
ライン兄さんもブラウの頬をモチモチする。ついでにおなかをポンポンとする。
ぶっちゃけ、誰が来るか分かったので、歳が一番近いユリシア姉さんに押し付けられそうなので、俺もライン兄さんも安心しているのだ。
それが分かっているのか、困った表情をしていたロイス父さんが慌てるユリシア姉さんを落ち着かせる。
「ユリシア。流石にバールク公爵殿も忙しいみだから、来れないよ」
「……もう。驚かさないでよ、父さん」
「驚かしてるつもりはなかったんだけど……」
アハハ、とロイス父さんが苦笑した。
「それで誰が来るのよ」
「バールク公爵家の娘のルーシー嬢だね。彼女はバールク公爵とハティア王女殿下の代理を兼ねてる」
やっぱりか。ブラウと戯れながら、俺とライン兄さんは頷く。
ただ、ユリシア姉さんの反応は予想外だった。
「ああ、あの子? あの子ならいいわ。楽しみね」
さっきの嫌悪感マシマシの表情はどこへやら。ユリシア姉さんは満面の笑みを浮かべていた。
俺は首をかしげる。
「え、いいの?」
「何がよ。ルーシーは何度か顔を合わせたけど、公爵令嬢とは思えないほどいい子だったわよ。ちょっと卑屈な部分があったけど、あのお花畑女狐何かよりもずっと純粋だったし。キラキラ輝いてたあの目は可愛かったわ!」
「へぇ……」
「そうなんだ……」
俺とライン兄さんは頷きながらも、顔を見合わせる。
公爵令嬢っぽくなかった? 純粋? 可愛かった?
王都で会った彼女とは全くもって印象が違う。ぶっちゃけ、ユリシア姉さんの性格的に考えると、一番相性が悪そうな気もするのだが……
何かすれ違っている気がしなくもない。
「ユリシア姉――」
そう思って確認を取ろうとしたとき、
「それで、父さん。他には誰が来るのよ!」
ユリシア姉さんがそれを遮って、四枚の手紙を見やった。
ロイス父さんは答える。
「まず、ルーシー嬢と一緒に、オーバック子爵家の次男のオルドナンツ君。セオと同じ年だから来るそうだよ」
「えっ!」
俺は思いっきり顔をしかめる。ライン兄さんが首をかしげる。
「誰?」
「ほら、あの赤紫髪の子供。生誕祭でも絡まれて」
「ああ、あの子。……まぁ、セオに押し付ければいいか」
「よくないよ!」
「ないお!」
俺はライン兄さんのポカポカと殴る。ブラウも真似して殴る。
ライン兄さんはそれでも「良かった良かった、僕は問題なさそうだな」と呟く。
それを見やりながら、ロイス父さんは続ける。
「次はアダルヘルム王太子様の名代で、第二騎士団長が来るよ。それから第二王子のミロ殿下の名代で、シュクリート侯爵の長男だね」
「げっ! シュークリームが来るの!?」
ユリシア姉さんが思いっきり顔をしかめた。
「シュークリームじゃなくて、シュクリート侯爵だよ。ユリシア。というか、シュークリームって何?」
「シュークリームっていうのは……セオ、ほら、前に私に教えてくれたでしょ! 説明しなさい!」
「えぇ……」
確かにかなり前に教えたけど……
「ええっと、前世にあったお菓子だよ。もともとは『キャベツ』……こっちだとキャベッチィが語源で、こう手のひらサイズのお菓子で、中にクリームが入ってて甘い……」
説明するのが難しいな。
そう思いながら、どうにか伝えようとしたら、ロイス父さんが顎に手を当てて考え込んだ。
「……セオ。それって収穫祭で出せるかな?」
「出し物として?」
「うん」
俺は悩む。
「どうだろ。そもそもクリームが作れるかどうか……。牛乳とバターで一応作れるけど、シュークリームのような固さとフワフワ感が再現できるかな? ……あれ? そもそもシュークリームのクリームってカスタードクリームだったけ?」
高校の時の校外学習か、調理実習か忘れたかが、その時の記憶を探る。
「あ、けど、料理として出すなら兎も角、屋台は無理だと思うよ。あと数週間後とはいえ、まだまだ日差しは強いだろうし、直ぐに駄目になるかも」
「なるほど。分かった。料理の方で少し検討したいから、あとでアランを交えてちょっと話お願いできる? そのシュークリーム以外でも作れるお菓子が会ったら教えて」
「分かった」
俺は頷く。
「まぁ、兎も角シュクリート侯爵家の長男も来るよ。それと第三王女のアイラ王女殿下の名代として、第三騎士団の娘さんで、近衛騎士の人が来る……予定」
「予定?」
「そこらへんはまだ決まってない感じでね。一応、今まで上げた人も現時点での候補らしいから」
「へぇ」
ライン兄さんが頷く。
俺とユリシア姉さんはロイス父さんのその言葉を聞いて、祈る。それぞれ、来ないでくれと願う。
面倒ごとは嫌なので。
「あ、それとオリバー王の名代でクラリスが来るね」
「え、ホント!」
「うん。まぁ、名代というか、実際のところは王族と英雄たちの繋がりを改めて示しておきたんだと思うんだけど……」
ロイス父さんは一瞬だけ、鋭い雰囲気を纏った。それから、立ち上がる。
「まぁ、基本ユリシア達に近い年齢の人たちが多く来るから、案内とかよろしく頼むよ。あと、手紙にはそれ以外の情報も書いてあるから、キチンと目を通してね」
そう言ったロイス父さんはユリシア姉さん、ライン兄さん、俺の順で軽く頭を撫でた後、
「ブラウ。パパは頑張ってくるからねぇ~」
「ぱ~ぱ! アンア!」
「うんうん」
デレデレとブラウの頬を突き、それからリビングから出ていった。
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