241 / 316
収穫祭と訪問客
特殊な環境での願い。けれど、それはありふれた野望:late summer night
しおりを挟む
「あちぃっ」
エドガー兄さんから受け取ったホットミルクが入ったマグカップは思った以上に熱かった。
落としはしなかったものの、驚いた拍子にちょっとだけ床にホットミルクがこぼれた。
「ああ、まったく」
エドガー兄さんは自分が持っていたマグカップを厨房机に置くと、近くの棚からタオルを取り出し、床にこぼれたホットミルクをタオルでふき取る。
それから水魔法の〝水球〟で水の球を作りだし、その中にホットミルクをふき取ったタオルを突っ込む。すすぐ。
そして火と風の混合魔法で温風を作り出し、そのタオルを乾燥させた。
「おお~!」
俺はその手際に思わず感嘆の声を漏らす。
証拠隠滅と言わんばかりに、もと在った場所に寸分違わずタオルをしまったエドガー兄さんは片眉を上げる。マグカップを手に取る。
「なんだよ?」
「いや。ホットミルクを作るときも思ってたけど、手際が良かったなって。あ、あと、ありがとう」
「……ん、どういたしまして」
照れているのか、そっぽを向きながらホットミルクをチビチビと飲んでいた。
そういえば、エドガー兄さんって猫舌なんだっけ? にしては、見るからにホットミルクは熱そうだけど……
そう思ったら、エドガー兄さんがちょっと恥ずかしそうに言う。
「小手先はある程度増やしたが、それでも魔法は苦手なんだ」
「あ、そういう」
「……ふんっ」
どうやら、熱さの調整の手際は良くなかったらしい。火魔法の火力調整が上手くいっていなかったのだろう。
エドガー兄さんは鼻を鳴らした。
「大体だ。俺は土と水と氷に適性があるのであって、火は苦手なんだ」
「あれ、そうだったけ? 雷に適性なかった?」
「それはユリシアだ。あいつは風と火と雷だな」
「そういえばそうだった」
ホットミルクを飲んでいた俺はほぅっと息を吐きながら頷く。
「で、ライン兄さんが風と土と水だったけ?」
「それ以外にも適性があったと思うが……ラインは天職のせいもあってかなり特殊だかならな。まぁ、特殊さで言えばお前に敵わないだろうが」
「そう?」
俺は肩を竦めた。
「“勇者の卵”持ちの双子の兄と姉、植物や動物に対してそこらの研究者すら顔負けの知識と頭脳を持って、芸術にまで通じている兄。それと比べると俺は、ねぇ?」
「そうか? 転生者で、魔術なんっつうもん作って、色々な魔道具作って、商会まで立ち上げてるお前に比べると、俺たちがちっぽけに見えるぜ」
そして、
「ハハッ」
「アハッ」
俺たちは笑いあう。また、同時にホットミルクを飲み終わった。
「少し外にでも出ねぇか?」
「いいよ。最近の夜は涼しいしね」
晩夏ということもあり、夜風は大変心地がいい。
ホットミルクを飲んだはしたものの、直ぐに眠くなるわけでもないし、ちょっと体が火照ってるので冷ますのもいいだろう。
そう思い、俺はエドガー兄さんの提案に頷いた。
Φ
幾星霜の星々が輝く。半月は既に夜空にはなくこともあり、星々が|己が主役と言わんばかりに燦然と輝き、天の川を描いている。
そんな夜空の下。
俺とエドガー兄さんは屋敷の周りを歩いていた。屋敷は丘の上に建っているため、緩やかな坂を下っていく。
俺もエドガー兄さんも黙ったままだ。
だから、俺はしびれを切らし、尋ねた。
「不安なの?」
「……ぷっ」
エドガー兄さんはきょとんと俺の方を見た後、吹き出す。俺はムスッとなる。
「なんだよ?」
「いや、な。随分と直球だなって。お前らしい」
「じゃあ、他になんて尋ねるの?」
「そりゃあ、最近の話からし始めて、中等学園について概要を聞いたりして、そっからそれとなく?」
冗談めかすように、エドガー兄さんがそういう。俺は唇をとんがらせる。
「面倒」
「そりゃあ、そうだ」
エドガー兄さんが呵々と同意する。
それからポツリと言った。
「不安っつうよりもな、面倒だなって思ってんだ」
「面倒?」
正直学校に行くのが面倒なのはとてもよくわかる。
だが、それは俺に前世の記憶があるからで、生まれてから一度も学校というもに行ったことがないエドガー兄さんが、一番最初にそう言うのが不思議だ。
面倒って言葉は、上から四番目くらいに出てきそうな気がする。
「……いや、な。楽しみもあるし、不安もある。だって、初めて行くんだしな。貴族のパーティーとか、そういうのにはできる限り顔を出しているが、それでも同年代の貴族の子息子女と接することも少ねぇからな。まぁ、ラート街にも俺の同年代は少ねぇんだが」
「ちょうど、エドガー兄さんの前後はね。史上最悪と言われた死之行進がはびこってたし、その前兆でかなりの魔物被害もあったらしいからね」
「復興もかなり急ピッチで進めてたからな。むしろ、父さんたちはよくあんな時期に俺たちを産んだと思うが」
「アハハ……」
俺は苦笑いする。
確かにそうだ。
死之行進を食い止めて、領地を貰って、魔物がはびこっていたマキーナルト領の魔物を掃討しながら、もともといた人たちを取りまとめて。
すごい忙しかっただろうに、そんな時期に産んだんだよな。ソフィアたちに聞いた限りだと、エドガー兄さんとユリシア姉さんって魔物との戦闘中に産まれたらしいし。
そういう意味で、ロイス父さんもアテナ母さんも破天荒だよな。
そう思ったら、エドガー兄さんが立ち止まった。眼下に見えるラート街を見下ろす。
「……たった十数年でここはこんなにも発展したんだ。妖人族や長命種といった種族の軋轢に、アダド森林やバラサリア山脈の魔物による過酷な環境。そういうのを丸々まとめて街にしたんだ。父さんと母さんは」
「……すごいよね」
「ああ、すごい」
エドガー兄さんは真剣に頷いた。
「それができたのって、俺の勝手な予想だが、父さんたちが小さい時から世界を旅してたからだと思ってる。父さんは……ほら、エルメス神の寵愛というか、呪いか。あれのせいで、幼いころからずっと一人で世界を旅してたし、母さんだって俺と同じ年くらには旅をしていた」
……やっぱり、うちの両親ってかなりあれだよな。物語の主人公的なあれだよな。
ロイス父さんは死神エルメスに寵愛を授かったせいで、その寵愛にふさわしい困難……つまるところあらゆる不幸を呼び寄せるような体質だったし、アテナ母さんは両親を事故――らしい――で亡くし、育て親であるトーンさんたちに迷惑を掛けないために飛び出して旅に出たとか。
それで冒険者として世界各地を旅して、アランやクラリスさんと一緒に原初の迷宮すら攻略して、神々に届きうる魔法を手に入れて。
それで世界で七つ……今は六つしかない大魔境であるアダド森林を管理するまでに至って。
改めて考えると、やばいな。普通にやばいな。
そして、また、エドガー兄さんが言いたいことも分かった。
「旅をしたいの?」
「……まぁな」
エドガー兄さんは苦笑する。
「父さんたちからさ、“勇者の卵”だのは聞いたんだ。だが、あれだって父さんたちが手放した物が、たまたま俺たちに渡ったに過ぎないだろ?」
「らしいね。そもそも俺としては“勇者の卵”にそこまで意味とは思ってないけど。ただの能力だし」
「まぁな。持っていたところで勇者になるわけでもない。ただ、星が崩壊しないために防衛システムの一つとして作り出された能力なだけ」
エドガー兄さんは暗記した文を諳んじるように言った。ロイス父さんたちに教えてもらった内容なのだろう。
そしてエドガー兄さんは、何度か息を吐いたり、口をつぐんだり。既に出かかっている言葉を発することを躊躇うようなしぐさをした。
俺は待つ。
そうして、十秒近く。
「自分でさ、こう、成し遂げてみたいんだ。父さんたちまでとはいかなくても、困難を乗り越えて、自信が欲しい。この領地を守っていくうえでも、父さんたちの息子じゃなくて、エレガント王国と渡り合える実績が欲しい」
「学園ではそれが無理だと思ってんだね」
「ああ」
エドガー兄さんは頷いた。
エドガー兄さんから受け取ったホットミルクが入ったマグカップは思った以上に熱かった。
落としはしなかったものの、驚いた拍子にちょっとだけ床にホットミルクがこぼれた。
「ああ、まったく」
エドガー兄さんは自分が持っていたマグカップを厨房机に置くと、近くの棚からタオルを取り出し、床にこぼれたホットミルクをタオルでふき取る。
それから水魔法の〝水球〟で水の球を作りだし、その中にホットミルクをふき取ったタオルを突っ込む。すすぐ。
そして火と風の混合魔法で温風を作り出し、そのタオルを乾燥させた。
「おお~!」
俺はその手際に思わず感嘆の声を漏らす。
証拠隠滅と言わんばかりに、もと在った場所に寸分違わずタオルをしまったエドガー兄さんは片眉を上げる。マグカップを手に取る。
「なんだよ?」
「いや。ホットミルクを作るときも思ってたけど、手際が良かったなって。あ、あと、ありがとう」
「……ん、どういたしまして」
照れているのか、そっぽを向きながらホットミルクをチビチビと飲んでいた。
そういえば、エドガー兄さんって猫舌なんだっけ? にしては、見るからにホットミルクは熱そうだけど……
そう思ったら、エドガー兄さんがちょっと恥ずかしそうに言う。
「小手先はある程度増やしたが、それでも魔法は苦手なんだ」
「あ、そういう」
「……ふんっ」
どうやら、熱さの調整の手際は良くなかったらしい。火魔法の火力調整が上手くいっていなかったのだろう。
エドガー兄さんは鼻を鳴らした。
「大体だ。俺は土と水と氷に適性があるのであって、火は苦手なんだ」
「あれ、そうだったけ? 雷に適性なかった?」
「それはユリシアだ。あいつは風と火と雷だな」
「そういえばそうだった」
ホットミルクを飲んでいた俺はほぅっと息を吐きながら頷く。
「で、ライン兄さんが風と土と水だったけ?」
「それ以外にも適性があったと思うが……ラインは天職のせいもあってかなり特殊だかならな。まぁ、特殊さで言えばお前に敵わないだろうが」
「そう?」
俺は肩を竦めた。
「“勇者の卵”持ちの双子の兄と姉、植物や動物に対してそこらの研究者すら顔負けの知識と頭脳を持って、芸術にまで通じている兄。それと比べると俺は、ねぇ?」
「そうか? 転生者で、魔術なんっつうもん作って、色々な魔道具作って、商会まで立ち上げてるお前に比べると、俺たちがちっぽけに見えるぜ」
そして、
「ハハッ」
「アハッ」
俺たちは笑いあう。また、同時にホットミルクを飲み終わった。
「少し外にでも出ねぇか?」
「いいよ。最近の夜は涼しいしね」
晩夏ということもあり、夜風は大変心地がいい。
ホットミルクを飲んだはしたものの、直ぐに眠くなるわけでもないし、ちょっと体が火照ってるので冷ますのもいいだろう。
そう思い、俺はエドガー兄さんの提案に頷いた。
Φ
幾星霜の星々が輝く。半月は既に夜空にはなくこともあり、星々が|己が主役と言わんばかりに燦然と輝き、天の川を描いている。
そんな夜空の下。
俺とエドガー兄さんは屋敷の周りを歩いていた。屋敷は丘の上に建っているため、緩やかな坂を下っていく。
俺もエドガー兄さんも黙ったままだ。
だから、俺はしびれを切らし、尋ねた。
「不安なの?」
「……ぷっ」
エドガー兄さんはきょとんと俺の方を見た後、吹き出す。俺はムスッとなる。
「なんだよ?」
「いや、な。随分と直球だなって。お前らしい」
「じゃあ、他になんて尋ねるの?」
「そりゃあ、最近の話からし始めて、中等学園について概要を聞いたりして、そっからそれとなく?」
冗談めかすように、エドガー兄さんがそういう。俺は唇をとんがらせる。
「面倒」
「そりゃあ、そうだ」
エドガー兄さんが呵々と同意する。
それからポツリと言った。
「不安っつうよりもな、面倒だなって思ってんだ」
「面倒?」
正直学校に行くのが面倒なのはとてもよくわかる。
だが、それは俺に前世の記憶があるからで、生まれてから一度も学校というもに行ったことがないエドガー兄さんが、一番最初にそう言うのが不思議だ。
面倒って言葉は、上から四番目くらいに出てきそうな気がする。
「……いや、な。楽しみもあるし、不安もある。だって、初めて行くんだしな。貴族のパーティーとか、そういうのにはできる限り顔を出しているが、それでも同年代の貴族の子息子女と接することも少ねぇからな。まぁ、ラート街にも俺の同年代は少ねぇんだが」
「ちょうど、エドガー兄さんの前後はね。史上最悪と言われた死之行進がはびこってたし、その前兆でかなりの魔物被害もあったらしいからね」
「復興もかなり急ピッチで進めてたからな。むしろ、父さんたちはよくあんな時期に俺たちを産んだと思うが」
「アハハ……」
俺は苦笑いする。
確かにそうだ。
死之行進を食い止めて、領地を貰って、魔物がはびこっていたマキーナルト領の魔物を掃討しながら、もともといた人たちを取りまとめて。
すごい忙しかっただろうに、そんな時期に産んだんだよな。ソフィアたちに聞いた限りだと、エドガー兄さんとユリシア姉さんって魔物との戦闘中に産まれたらしいし。
そういう意味で、ロイス父さんもアテナ母さんも破天荒だよな。
そう思ったら、エドガー兄さんが立ち止まった。眼下に見えるラート街を見下ろす。
「……たった十数年でここはこんなにも発展したんだ。妖人族や長命種といった種族の軋轢に、アダド森林やバラサリア山脈の魔物による過酷な環境。そういうのを丸々まとめて街にしたんだ。父さんと母さんは」
「……すごいよね」
「ああ、すごい」
エドガー兄さんは真剣に頷いた。
「それができたのって、俺の勝手な予想だが、父さんたちが小さい時から世界を旅してたからだと思ってる。父さんは……ほら、エルメス神の寵愛というか、呪いか。あれのせいで、幼いころからずっと一人で世界を旅してたし、母さんだって俺と同じ年くらには旅をしていた」
……やっぱり、うちの両親ってかなりあれだよな。物語の主人公的なあれだよな。
ロイス父さんは死神エルメスに寵愛を授かったせいで、その寵愛にふさわしい困難……つまるところあらゆる不幸を呼び寄せるような体質だったし、アテナ母さんは両親を事故――らしい――で亡くし、育て親であるトーンさんたちに迷惑を掛けないために飛び出して旅に出たとか。
それで冒険者として世界各地を旅して、アランやクラリスさんと一緒に原初の迷宮すら攻略して、神々に届きうる魔法を手に入れて。
それで世界で七つ……今は六つしかない大魔境であるアダド森林を管理するまでに至って。
改めて考えると、やばいな。普通にやばいな。
そして、また、エドガー兄さんが言いたいことも分かった。
「旅をしたいの?」
「……まぁな」
エドガー兄さんは苦笑する。
「父さんたちからさ、“勇者の卵”だのは聞いたんだ。だが、あれだって父さんたちが手放した物が、たまたま俺たちに渡ったに過ぎないだろ?」
「らしいね。そもそも俺としては“勇者の卵”にそこまで意味とは思ってないけど。ただの能力だし」
「まぁな。持っていたところで勇者になるわけでもない。ただ、星が崩壊しないために防衛システムの一つとして作り出された能力なだけ」
エドガー兄さんは暗記した文を諳んじるように言った。ロイス父さんたちに教えてもらった内容なのだろう。
そしてエドガー兄さんは、何度か息を吐いたり、口をつぐんだり。既に出かかっている言葉を発することを躊躇うようなしぐさをした。
俺は待つ。
そうして、十秒近く。
「自分でさ、こう、成し遂げてみたいんだ。父さんたちまでとはいかなくても、困難を乗り越えて、自信が欲しい。この領地を守っていくうえでも、父さんたちの息子じゃなくて、エレガント王国と渡り合える実績が欲しい」
「学園ではそれが無理だと思ってんだね」
「ああ」
エドガー兄さんは頷いた。
13
読んでくださりありがとうございます!!少しでも面白いと思われたら、お気に入り登録や感想をよろしくお願いします!!また、エールで動画を見てくださると投稿継続につながりますのでよろしくお願いします。
お気に入りに追加
951
あなたにおすすめの小説

異世界に転生したのでとりあえず好き勝手生きる事にしました
おすし
ファンタジー
買い物の帰り道、神の争いに巻き込まれ命を落とした高校生・桐生 蓮。お詫びとして、神の加護を受け異世界の貴族の次男として転生するが、転生した身はとんでもない加護を受けていて?!転生前のアニメの知識を使い、2度目の人生を好きに生きる少年の王道物語。
※バトル・ほのぼの・街づくり・アホ・ハッピー・シリアス等色々ありです。頭空っぽにして読めるかもです。
※作者は初心者で初投稿なので、優しい目で見てやってください(´・ω・)
更新はめっちゃ不定期です。
※他の作品出すのいや!というかたは、回れ右の方がいいかもです。
異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します
桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる

この度異世界に転生して貴族に生まれ変わりました
okiraku
ファンタジー
地球世界の日本の一般国民の息子に生まれた藤堂晴馬は、生まれつきのエスパーで透視能力者だった。彼は親から独立してアパートを借りて住みながら某有名国立大学にかよっていた。4年生の時、酔っ払いの無免許運転の車にはねられこの世を去り、異世界アールディアのバリアス王国貴族の子として転生した。幸せで平和な人生を今世で歩むかに見えたが、国内は王族派と貴族派、中立派に分かれそれに国王が王位継承者を定めぬまま重い病に倒れ王子たちによる王位継承争いが起こり国内は不安定な状態となった。そのため貴族間で領地争いが起こり転生した晴馬の家もまきこまれ領地を失うこととなるが、もともと転生者である晴馬は逞しく生き家族を支えて生き抜くのであった。
没落貴族の異世界領地経営!~生産スキルでガンガン成り上がります!
武蔵野純平
ファンタジー
異世界転生した元日本人ノエルは、父の急死によりエトワール伯爵家を継承することになった。
亡くなった父はギャンブルに熱中し莫大な借金をしていた。
さらに借金を国王に咎められ、『王国貴族の恥!』と南方の辺境へ追放されてしまう。
南方は魔物も多く、非常に住みにくい土地だった。
ある日、猫獣人の騎士現れる。ノエルが女神様から与えられた生産スキル『マルチクラフト』が覚醒し、ノエルは次々と異世界にない商品を生産し、領地経営が軌道に乗る。

異世界でリサイクルショップ!俺の高価買取り!
理太郎
ファンタジー
坂木 新はリサイクルショップの店員だ。
ある日、買い取りで査定に不満を持った客に恨みを持たれてしまう。
仕事帰りに襲われて、気が付くと見知らぬ世界のベッドの上だった。

元外科医の俺が異世界で何が出来るだろうか?~現代医療の技術で異世界チート無双~
冒険者ギルド酒場 チューイ
ファンタジー
魔法は奇跡の力。そんな魔法と現在医療の知識と技術を持った俺が異世界でチートする。神奈川県の大和市にある冒険者ギルド酒場の冒険者タカミの話を小説にしてみました。
俺の名前は、加山タカミ。48歳独身。現在、救命救急の医師として現役バリバリ最前線で馬車馬のごとく働いている。俺の両親は、俺が幼いころバスの転落事故で俺をかばって亡くなった。その時の無念を糧に猛勉強して医師になった。俺を育ててくれた、ばーちゃんとじーちゃんも既に亡くなってしまっている。つまり、俺は天涯孤独なわけだ。職場でも患者第一主義で同僚との付き合いは仕事以外にほとんどなかった。しかし、医師としての技量は他の医師と比較しても評価は高い。別に自分以外の人が嫌いというわけでもない。つまり、ボッチ時間が長かったのである意味コミ障気味になっている。今日も相変わらず忙しい日常を過ごしている。
そんなある日、俺は一人の少女を庇って事故にあう。そして、気が付いてみれば・・・
「俺、死んでるじゃん・・・」
目の前に現れたのは結構”チャラ”そうな自称 創造神。彼とのやり取りで俺は異世界に転生する事になった。
新たな家族と仲間と出会い、翻弄しながら異世界での生活を始める。しかし、医療水準の低い異世界。俺の新たな運命が始まった。
元外科医の加山タカミが持つ医療知識と技術で本来持つ宿命を異世界で発揮する。自分の宿命とは何か翻弄しながら異世界でチート無双する様子の物語。冒険者ギルド酒場 大和支部の冒険者の英雄譚。
成長促進と願望チートで、異世界転生スローライフ?
後藤蓮
ファンタジー
20年生きてきて不幸なことしかなかった青年は、無職となったその日に、女子高生二人を助けた代償として、トラックに轢かれて死んでしまう。
目が覚めたと思ったら、そこは知らない場所。そこでいきなり神様とか名乗る爺さんと出会い、流れで俺は異世界転生することになった。
日本で20年生きた人生は運が悪い人生だった。来世は運が良くて幸せな人生になるといいな..........。
そんな思いを胸に、神様からもらった成長促進と願望というチートスキルを持って青年は異世界転生する。
さて、新しい人生はどんな人生になるのかな?
※ 第11回ファンタジー小説大賞参加してます 。投票よろしくお願いします!
◇◇◇◇◇◇◇◇
お気に入り、感想貰えると作者がとても喜びますので、是非お願いします。
執筆スピードは、ゆるーくまったりとやっていきます。
◇◇◇◇◇◇◇◇
9/3 0時 HOTランキング一位頂きました!ありがとうございます!
9/4 7時 24hランキング人気・ファンタジー部門、一位頂きました!ありがとうございます!
ボッチになった僕がうっかり寄り道してダンジョンに入った結果
安佐ゆう
ファンタジー
第一の人生で心残りがあった者は、異世界に転生して未練を解消する。
そこは「第二の人生」と呼ばれる世界。
煩わしい人間関係から遠ざかり、のんびり過ごしたいと願う少年コイル。
学校を卒業したのち、とりあえず幼馴染たちとパーティーを組んで冒険者になる。だが、コイルのもつギフトが原因で、幼馴染たちのパーティーから追い出されてしまう。
ボッチになったコイルだったが、これ幸いと本来の目的「のんびり自給自足」を果たすため、町を出るのだった。
ロバのポックルとのんびり二人旅。ゴールと決めた森の傍まで来て、何気なくフラっとダンジョンに立ち寄った。そこでコイルを待つ運命は……
基本的には、ほのぼのです。
設定を間違えなければ、毎日12時、18時、22時に更新の予定です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる