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王都邂逅
分かりきっていた問い合わせ:アイラ&third encounter
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貴位の言祝が終わった後も、王族に自由時間はない。上位貴族や国の重鎮との挨拶でその殆どの時間が消費されてしまう。
とはいえ、国王の父親や王妃の母親はもちろん、王太子である一番上の兄や第二王子である二番目の兄は今後の国内の政治として挨拶をキチンとする必要はあるが、第二王女のハティアや第三王女のアイラはその限りではない。
それこそ、重要な挨拶だけ終了させた後は、それなりに自由時間が貰えるのだ。
「それでアイラはどうするのかしら?」
小声でハティアがアイラに尋ねる。アイラはもハティアの方を見ることなく、静かに答える。
「あらかた挨拶周りは終わりましたし、マキーナルト子爵様と親睦を深めようかと。ちょうどクラリス師匠がマキーナルト子爵様と話していることですし」
もちろん、理由はそれだけではないのだが、アイラはそれを口に出すことはない。
「あら、それはいいですわね。わたくしもルーシーを連れて一緒に行こうかしら。そろそろ返事が欲しい頃合いですもの」
「返事?」
「こっちの話よ」
うふふとハティアが笑う。
その表情ははっきりとは分からないものの、その身に宿る魔力からアイラは少しだけ恐ろしい何かを感じ取る。
なので、それ以上深入りはしない。
ハティアは若干嫌がる様子のルーシーを引っ張り出し、またアイラは後ろに控えていたリーナにそれとなく指示を出し、近くにいた使用人に小さな紙切れを持たせる。
マキーナルト子爵への事前連絡だ。
急に近付くのもそれはそれで失礼に値するし、アイラ達以外にもマキーナルト子爵と親睦を深めたい貴族も多くいる。
手順を踏む必要があるのだ。
そしてそれなりに準備が整ったころ、
「少しお時間よろしいかしら? マキーナルト子爵様」
「これはハティア殿下にアイラ殿下。それにルーシー嬢まで。ええ、もちろんですとも」
ハティアが代表してマキーナルト子爵に声を掛ける。
マキーナルト子爵であるロイスは、にこやかに笑みを浮かべながら歓迎の意を取る。
半歩後ろでクラリスと会話をしていたアテナも、うふふと嫋やかに微笑む。
そして、クラリスの近くにいたセオドラーは一瞬だけ眉を顰めた。
ハティアやルーシーはそれを見逃さなかったが、だからといってそれに対して何かリアクションを取ることはない。
ハティアたちはロイスたちに丁寧に挨拶の文句を述べたあと、セオドラーに向かいなおる。
「セオドラー様。貴位の言祝は大変だったわね。父上は少しだけお茶目な部分があるのよ」
「あ、いえ。自身の不勉強を痛感したところです」
事前に聞いていた問いとは違う問いを国王からされたセオドラーは苦笑いする。
アイラはセオドラーからそれとなく視線を外している。ハティアはそれに気が付きつつ、セオドラーに微笑む。
「あら、そう卑下することはないですわ、セオドラー様。いずれ月に行ける、だったかしら。あの夢溢れる言葉にわたくし、胸を打たれましたわ。ね、アイラ?」
「え、ええ。素晴らしい夢だと思いますわ」
話を向けられてアイラは一瞬だけ息を飲みつつ、ハティアの意図を読んで答える。同時にチラリとクラリスの方を見やる。
と、苦笑いしていたセオドラーがスッと雰囲気を変える。まるで、怒っているかのようで。特にアイラはその怒気が自分に向けられている気がした。
「失礼ながら、ハティア殿下、アイラ殿下。取り消してください。あの言葉は夢ではございません。事実でございます」
「ッ!」
五歳児がこんな芯のある言葉を発せられるのか。夢を語るような高揚感が伴った声音ではない。
圧倒的な根拠と自信と信頼に満ちた現実的な声音。強い存在感。
アイラは息を飲む。また、セオドラーから放たれたその存在感にハティアとルーシーは一瞬だけ飲まれてしまう。
そして慌ててクラリスがフォローに入る。
「わ、儂が教えたのだ。錬金術師としての信念みたいなものなのだ。セオドラーは“細工師”の天職を授かっておっての。それでいたく感銘を受けたのだ」
「そ、そうなのですわね」
国王と同等の権威をもつクラリスともなると、ハティアとしてはそのフォローに頷くことしかできない。
同時に、
「む、クラリス――」
「ちょっと、お主、黙っておれ」
セオドラーが強い怒気を宿しながら抗議しようとして、クラリスが慌ててその口を塞いだのも見逃さなかった。
「随分と仲――」
だから、それに対して少しだけツッコもうとしたのだが、その前にアテナが割り込む。
「あら、アイラ殿下。その車いすのタイヤ。少しばかり欠けていないかしら?」
「確かに、いつのまに……」
実は話を逸らすためにアテナが魔法でこっそり削ったのだが、アイラが乗っていた車いすの前輪の一部が欠けていた。
魔力痕跡は一切残っておらず、アイラは不思議な表情をしながらも、頷く。
「このままでは、危ないわね。そうだわ、予備はないのかしら?」
「ええっと、ありますわ。リーナ。取ってきなさい」
アイラは後ろで静かに控えていたリーナに命令を出し、リーナは何も言わず美しい所作でカーテシーをして、その場から消えた。
それと同時に、
「ぬ、セオドラー。もう我慢できないかの?」
「え、何――」
「ハティア殿、アイラ殿。済まないが、少しだけ席を外させてもらう。飲み物が美味しすぎたらしくての」
そう言いながら、クラリスがセオドラーの背を押して、大広間の奥に消える。つまるところ、トイレだ。
セオドラーは、漏れそうじゃないんだけど! といった様子だったが、クラリスが有無を言わさずに連れて行った。
そしてすかさず、
「ハティア殿下、アイラ殿下、ルーシー嬢。お恥ずかしいところをお見せして申し訳ございません」
ロイスがイケメンスマイルを浮かべながら、ハティアたちに少しばかり頭を下げる。
「……いえ、大丈夫ですわ、マキーナルト子爵様」
「ええ。我が国が誇る職人が創った果実水ですもの。思わず飲み過ぎてしまうのもしかたないですわ。ですわよね、ルーシー様」
「え、ええ。我が従弟に比べれば可愛いものですよ」
ロイスの雰囲気に飲まれ、ハティアたちはおほほと微笑みながら、同意する。
それから、ロイスの素晴らしい話術により、話はだいぶ逸れていった。だから、不審な目を向けていた周りの貴族たちも、先ほどのことは忘れてしまった。
Φ
俺は唇を尖がらせながら大広間に接する庭園の奥に連れてこられたことに不満を垂れる。
「で、クラリスさん。なんなの?」
「なんなのでわないわ!」
「ちょ、引っ張んないで!」
すると、クラリスさんが俺の頬を抓ってきた。酷い、痛い!
「お主、分かっておらんようだの?」
「な、何がさ!?」
「私的な場所ならまだしも、あんな大勢の前で面と向かってアヤツらに反抗的な言葉を言うなど!」
「あ」
あ、そういえば、確かに王族の言葉を思いっきり否定したのか、俺。貴位の言祝の時は、国王が慣例とは違う問いをしたから、大目に見られたけど……
「ようやく気が付いたようだの」
「……うん」
俺は少し顔を青ざめながら頷く。
確かにあの言葉は不味かった。
ロイス父さんたちの顔に泥を塗る言葉だった。王族との仲が悪いと周囲に印象付けてしまう言葉だった。
……やっちまったな。
そう思ったら、クラリスさんが俺の頭にポンッと手を置いてきた。
「何故、そんなに怒ったのだ?」
「……」
「お主は賢いし、現実的な部分もある。自分の信念に反する事を言われたとしても、我慢できるだろうて。けれど、お主は我を失うほど怒ったよの?」
「……うん」
俺は渋々と頷いた。
それから、俺はクラリスさんを見やって、聞いた。
「ねぇ。銀月の妖精ってアイラ様なんでしょ?」
「……うむ」
俺は嘆息した。
とはいえ、国王の父親や王妃の母親はもちろん、王太子である一番上の兄や第二王子である二番目の兄は今後の国内の政治として挨拶をキチンとする必要はあるが、第二王女のハティアや第三王女のアイラはその限りではない。
それこそ、重要な挨拶だけ終了させた後は、それなりに自由時間が貰えるのだ。
「それでアイラはどうするのかしら?」
小声でハティアがアイラに尋ねる。アイラはもハティアの方を見ることなく、静かに答える。
「あらかた挨拶周りは終わりましたし、マキーナルト子爵様と親睦を深めようかと。ちょうどクラリス師匠がマキーナルト子爵様と話していることですし」
もちろん、理由はそれだけではないのだが、アイラはそれを口に出すことはない。
「あら、それはいいですわね。わたくしもルーシーを連れて一緒に行こうかしら。そろそろ返事が欲しい頃合いですもの」
「返事?」
「こっちの話よ」
うふふとハティアが笑う。
その表情ははっきりとは分からないものの、その身に宿る魔力からアイラは少しだけ恐ろしい何かを感じ取る。
なので、それ以上深入りはしない。
ハティアは若干嫌がる様子のルーシーを引っ張り出し、またアイラは後ろに控えていたリーナにそれとなく指示を出し、近くにいた使用人に小さな紙切れを持たせる。
マキーナルト子爵への事前連絡だ。
急に近付くのもそれはそれで失礼に値するし、アイラ達以外にもマキーナルト子爵と親睦を深めたい貴族も多くいる。
手順を踏む必要があるのだ。
そしてそれなりに準備が整ったころ、
「少しお時間よろしいかしら? マキーナルト子爵様」
「これはハティア殿下にアイラ殿下。それにルーシー嬢まで。ええ、もちろんですとも」
ハティアが代表してマキーナルト子爵に声を掛ける。
マキーナルト子爵であるロイスは、にこやかに笑みを浮かべながら歓迎の意を取る。
半歩後ろでクラリスと会話をしていたアテナも、うふふと嫋やかに微笑む。
そして、クラリスの近くにいたセオドラーは一瞬だけ眉を顰めた。
ハティアやルーシーはそれを見逃さなかったが、だからといってそれに対して何かリアクションを取ることはない。
ハティアたちはロイスたちに丁寧に挨拶の文句を述べたあと、セオドラーに向かいなおる。
「セオドラー様。貴位の言祝は大変だったわね。父上は少しだけお茶目な部分があるのよ」
「あ、いえ。自身の不勉強を痛感したところです」
事前に聞いていた問いとは違う問いを国王からされたセオドラーは苦笑いする。
アイラはセオドラーからそれとなく視線を外している。ハティアはそれに気が付きつつ、セオドラーに微笑む。
「あら、そう卑下することはないですわ、セオドラー様。いずれ月に行ける、だったかしら。あの夢溢れる言葉にわたくし、胸を打たれましたわ。ね、アイラ?」
「え、ええ。素晴らしい夢だと思いますわ」
話を向けられてアイラは一瞬だけ息を飲みつつ、ハティアの意図を読んで答える。同時にチラリとクラリスの方を見やる。
と、苦笑いしていたセオドラーがスッと雰囲気を変える。まるで、怒っているかのようで。特にアイラはその怒気が自分に向けられている気がした。
「失礼ながら、ハティア殿下、アイラ殿下。取り消してください。あの言葉は夢ではございません。事実でございます」
「ッ!」
五歳児がこんな芯のある言葉を発せられるのか。夢を語るような高揚感が伴った声音ではない。
圧倒的な根拠と自信と信頼に満ちた現実的な声音。強い存在感。
アイラは息を飲む。また、セオドラーから放たれたその存在感にハティアとルーシーは一瞬だけ飲まれてしまう。
そして慌ててクラリスがフォローに入る。
「わ、儂が教えたのだ。錬金術師としての信念みたいなものなのだ。セオドラーは“細工師”の天職を授かっておっての。それでいたく感銘を受けたのだ」
「そ、そうなのですわね」
国王と同等の権威をもつクラリスともなると、ハティアとしてはそのフォローに頷くことしかできない。
同時に、
「む、クラリス――」
「ちょっと、お主、黙っておれ」
セオドラーが強い怒気を宿しながら抗議しようとして、クラリスが慌ててその口を塞いだのも見逃さなかった。
「随分と仲――」
だから、それに対して少しだけツッコもうとしたのだが、その前にアテナが割り込む。
「あら、アイラ殿下。その車いすのタイヤ。少しばかり欠けていないかしら?」
「確かに、いつのまに……」
実は話を逸らすためにアテナが魔法でこっそり削ったのだが、アイラが乗っていた車いすの前輪の一部が欠けていた。
魔力痕跡は一切残っておらず、アイラは不思議な表情をしながらも、頷く。
「このままでは、危ないわね。そうだわ、予備はないのかしら?」
「ええっと、ありますわ。リーナ。取ってきなさい」
アイラは後ろで静かに控えていたリーナに命令を出し、リーナは何も言わず美しい所作でカーテシーをして、その場から消えた。
それと同時に、
「ぬ、セオドラー。もう我慢できないかの?」
「え、何――」
「ハティア殿、アイラ殿。済まないが、少しだけ席を外させてもらう。飲み物が美味しすぎたらしくての」
そう言いながら、クラリスがセオドラーの背を押して、大広間の奥に消える。つまるところ、トイレだ。
セオドラーは、漏れそうじゃないんだけど! といった様子だったが、クラリスが有無を言わさずに連れて行った。
そしてすかさず、
「ハティア殿下、アイラ殿下、ルーシー嬢。お恥ずかしいところをお見せして申し訳ございません」
ロイスがイケメンスマイルを浮かべながら、ハティアたちに少しばかり頭を下げる。
「……いえ、大丈夫ですわ、マキーナルト子爵様」
「ええ。我が国が誇る職人が創った果実水ですもの。思わず飲み過ぎてしまうのもしかたないですわ。ですわよね、ルーシー様」
「え、ええ。我が従弟に比べれば可愛いものですよ」
ロイスの雰囲気に飲まれ、ハティアたちはおほほと微笑みながら、同意する。
それから、ロイスの素晴らしい話術により、話はだいぶ逸れていった。だから、不審な目を向けていた周りの貴族たちも、先ほどのことは忘れてしまった。
Φ
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「で、クラリスさん。なんなの?」
「なんなのでわないわ!」
「ちょ、引っ張んないで!」
すると、クラリスさんが俺の頬を抓ってきた。酷い、痛い!
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「な、何がさ!?」
「私的な場所ならまだしも、あんな大勢の前で面と向かってアヤツらに反抗的な言葉を言うなど!」
「あ」
あ、そういえば、確かに王族の言葉を思いっきり否定したのか、俺。貴位の言祝の時は、国王が慣例とは違う問いをしたから、大目に見られたけど……
「ようやく気が付いたようだの」
「……うん」
俺は少し顔を青ざめながら頷く。
確かにあの言葉は不味かった。
ロイス父さんたちの顔に泥を塗る言葉だった。王族との仲が悪いと周囲に印象付けてしまう言葉だった。
……やっちまったな。
そう思ったら、クラリスさんが俺の頭にポンッと手を置いてきた。
「何故、そんなに怒ったのだ?」
「……」
「お主は賢いし、現実的な部分もある。自分の信念に反する事を言われたとしても、我慢できるだろうて。けれど、お主は我を失うほど怒ったよの?」
「……うん」
俺は渋々と頷いた。
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