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王都邂逅
ちなみに、天パなのでそこまで纏まらず、アテナはそれなりに妥協した:third encounter
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「あ、セオ。いた」
「あ、お帰り。帰ってきてたんだ。おかえり」
ガチャガチャと工具を使って部品を組み立てていたら、部屋の扉が開き、ライン兄さんが現れた。
カッチリとした服を着ており、その顔色はあまり良くない。疲労困憊といった様子だ。
俺の手伝いをしていたレモンが立ち上がる。
「おかえりなさいませ、ライン様。ロイス様たちは下ですか?」
「あ、うん。そうそう、なんかリザさんの機嫌が悪いけど、何かあったの?」
「文化の違いでしょうか?」
レモンがとぼける。
レモンが俺を言い訳に仕事をサボったから、機嫌が悪いのだろう。
「セオ様。では、私は失礼いたします」
「うん。手伝ってくれてありがとう」
レモンが部屋を出たのを見てライン兄さんはまぁいいか、と頷き、俺を見やる。
「何を作ってるの?」
「車いすの脚部分。もう少しで完成するんだけど……」
「なんで急に車いす……あ、もしかしてセオ、相手の人のこと知ってたの?」
「え、何が?」
胡乱な瞳を向けてこられたので、俺は首を傾げる。
すればライン兄さんは胡乱から呆れの瞳に切り替え、溜息を吐く。
え、何なの?
「セオって運がいいのかなんというか……」
「え、だから、なんのこと?」
なんで俺、ライン兄さんにそんな目を向けられなきゃいけないの? 俺、何かしましたか?
……いや、まぁ、運がいいことは認めるけどさ。じゃなきゃ、転生してないし、ライン兄さんたちの家族にはなってなかったと思うし。
恵まれてるから、まぁ、運がいいけど……
いや、だからって、なんでそんな目を……
「いや、なんでもないよ。セオ。ホント、なんでもない」
「……そう」
絶対何かありそうだが、考えても意味がなさそうなので頷いておく。
俺はカチャカチャと組み立てていた部品の最終チェックをしながら、カッチリした服を脱ぎ去っているライン兄さんを見やる。
光るペンで遊んでいたアルたちが、疲れた様子のライン兄さんに寄り添う。
「ねぇ、それで宣言式ってどんな感じだった? 俺、生誕祭で面倒に巻き込まれなさそう?」
「……はぁぁぁぁぁぁ」
「え、なにその溜息!?」
今日一番の溜息がライン兄さんから漏れた。まるでリストラされたサラリーマンのような溜息だ。
天使で美少年だったライン兄さんの顔がどんどんと老け込んでいく。いや、影を纏っていく。
なんかアンニュイで逆にいいかも……
っと、それはいい。
「え、面倒ごとでもあったの?」
「あったも何も……心労が増えたというか……あ、そうそう。一昨日のあれ、分かったよ」
「あれってもしかして、あの嫌な少女と面倒くさそうな男の子のやつ?」
「うん。厄介なのに目をつけられたよ、セオ。とはいっても、それに関してはエドガー兄さんに押し付けられると思うから、うまく立ち回りなよ」
「え、教えてくれないのっ!?」
意味ありげな笑みを浮かべて、ライン兄さんは頷く。それから、上下下着姿になり、俺の布団にダイブした。
溜息を吐きながら、俺を見やる。
その翡翠の瞳を見れば、セオも苦労しろ、と言っているようだった。
「まぁ、僕の方でそれなりに話を合わせておいたから、厄介な事にはならないよ。向こうもなかったことにしたいらしいし」
「……まぁ、俺はバックレるか――」
疲れたといわんばかりに布団に包まり、俺に背を向けたライン兄さんを見やりながら、俺はまぁいいか、と思う。
昼にレモンにいいアイデアを貰ったからな。どんな厄介事があろうと、分身体に任せればいい。
その時、
「セオ様」
下の階に降りたはずのレモンが現れた。
「なに?」
「ロイス様たちがお呼びです。それとアル様たちはどうしますか?」
「……連れていくよ。俺、寂しくなるだろうし」
「分かりました。なら、こちらでそれなりの準備をしておきますので」
「それなりの準備?」
「ええ」
何か知らないが、まぁ何か準備することでもあるのだろう。
俺はようやく組み立て終わり、チェックも終わった脚部分の魔道具を“宝物袋”に仕舞い、自室を出る。
レモンが礼服を脱ぎ散らかしたライン兄さんに小言をいうのを聞きながら、俺は廊下を歩いた。
Φ
アテナ母さんとロイス父さんが俺を見つめる。使用人たちは全員この部屋から出払っている。
「うん、似合っているわね。貴族らしくはないけれども」
「宮廷錬金術師っぽいよ」
礼服に着替えた俺に対して、二人は嬉しそうに頬をほころばせながら、少し眉を顰める。
アテナ母さんが俺の首元を指さす。
「ゴーグルが一層それを強調しているのよ。セオ、やっぱり外さない? それ?」
「嫌だ」
首から下げているゴーグルを俺は握りしめる。
別にこのゴーグルを常に身に着けていないと不安になるわけではない。身に着けてない日も多いし。
ただ、俺の晴れ舞台らしいのだ。
分身体に任せるとはいえ、それなりに俺という存在を印象付けておきたい。
深緑のベースに渋色とワイン色の刺繍が施されたこの礼服は、やはりゴーグルが似合う。そう似合うようにソフィアに作ってもらったのだ。
それでつまり、ゴーグルがなければ完成しないのだ。
アテナ母さんは頷く。仕方なさそうで、それでいてとても嬉しそうだ。
「まぁ、これはこれでいいかしら。セオらしいし」
「そうだね」
ロイス父さんは昼間の疲れが残っているのか、少しぼうっとしながら頷いている。
と、最後にアテナ母さんが俺の天パ気味の髪を整えていたところ、レモンがライン兄さんと一緒に降りてきた。
「セオ様。お似合いです。まるで、宮廷にいる職人のようですよ」
「貫禄があるよ。うん」
二人は俺を見て少し笑いながら、褒める。
……褒めているのか?
「褒めてますよ。やっぱり似合わないものを着ているより、似合っているものを好きで着ている方が良い顔になりますから」
「まぁ、物語だと主人公というよりは脇役が着てそうな服だけど」
「何それ」
ライン兄さんの言い方が面白く、少し笑ってしまった。
「こら、セオ、動かない。セットが乱れるでしょ」
「いいじゃん。どうせ天パなんだしさ」
「駄目よ。ドレスを着ないんだし、そこらへんは私に好きにさせなさい」
「いや、ドレスなんて着たくないよ」
どうやらアテナ母さんは女装をさせる趣味があるらしいからな。エドガー兄さんもライン兄さんも何度もその餌食になったらしい。あと、ロイス父さんも。
けど、まぁ、そちゃあ俺にとっては一応だけど、アテナ母さんやロイス父さんにとっては本当に我が子の晴れ舞台だもんな。
髪型くらいは好きにさせるか。
そう思いながら、俺はじっとする。
と、レモンが俺にアルたちを乗せた片手を差し出す。
「そうそう。アル様たちの準備が終わりました」
「アルル!」
「リュネ!」
「ケン!」
アルたちが俺の懐に飛び込んでくる。
「……何か塗ったの?」
「はい。念のためです。セオ様の近くにいればセオ様の魔力が守りますが、それでも何があるか分からないので」
「どういう事?」
俺が目だけでレモンに問い返すと、レモンではなくロイス父さんが答えた。
「アルたちの生まれとセオから受けた影響については説明したよね?」
「ええっと、俺の思念とか魔力とかが姿形に影響を及ぼしてるとか、そんな感じだったけ?」
「そうだよ。で、貴族は総じて魔力量も多いし、質がいい。だから、セオの魔力の繋がりを無視してアルたちに影響を与えてしまう可能性も無きにしもあらずなんだよ」
「つまり、可能性は低いってこと?」
ロイス父さんが頷く。
「うん。セオは魔力量もその質もそこらの貴族よりも上回ってるからね。だからこそ、キチンと隠ぺいしといてよ」
「分かってるよ。頑張って隠ぺいするよ」
「お願いね」
よし、言質を取った。これで“隠者”やソフィアに教わった魔力偽装をして分身体と入れ替わっても言い訳ができる。
おい、レモン。そんな露骨に表情に出さないで。バレてしまうじゃん!
「終わったわよ」
「じゃあ、もうそろ出発しようか」
「そうね」
どうやら、アテナ母さんが納得いく髪型になったらしい。
それから俺はリザさんたちから二言ほど誉め言葉を受け取って、馬車に乗り込んだ。
ライン兄さんとレモンに手を振る。
御者はレモンではなく、王宮から手配された使用人の一人が務めるらしい。
「じゃあ、行ってくるよ」
「行ってらっしゃいませ、セオ様」
「まぁ、頑張りなよ。あとご飯だけは凄く美味しいから、楽しみにしてなよ」
「分かった」
夕日に沈む王都の影に隠れながら、俺はライン兄さんの助言に頷いた。
そして馬車は出発した。
「あ、お帰り。帰ってきてたんだ。おかえり」
ガチャガチャと工具を使って部品を組み立てていたら、部屋の扉が開き、ライン兄さんが現れた。
カッチリとした服を着ており、その顔色はあまり良くない。疲労困憊といった様子だ。
俺の手伝いをしていたレモンが立ち上がる。
「おかえりなさいませ、ライン様。ロイス様たちは下ですか?」
「あ、うん。そうそう、なんかリザさんの機嫌が悪いけど、何かあったの?」
「文化の違いでしょうか?」
レモンがとぼける。
レモンが俺を言い訳に仕事をサボったから、機嫌が悪いのだろう。
「セオ様。では、私は失礼いたします」
「うん。手伝ってくれてありがとう」
レモンが部屋を出たのを見てライン兄さんはまぁいいか、と頷き、俺を見やる。
「何を作ってるの?」
「車いすの脚部分。もう少しで完成するんだけど……」
「なんで急に車いす……あ、もしかしてセオ、相手の人のこと知ってたの?」
「え、何が?」
胡乱な瞳を向けてこられたので、俺は首を傾げる。
すればライン兄さんは胡乱から呆れの瞳に切り替え、溜息を吐く。
え、何なの?
「セオって運がいいのかなんというか……」
「え、だから、なんのこと?」
なんで俺、ライン兄さんにそんな目を向けられなきゃいけないの? 俺、何かしましたか?
……いや、まぁ、運がいいことは認めるけどさ。じゃなきゃ、転生してないし、ライン兄さんたちの家族にはなってなかったと思うし。
恵まれてるから、まぁ、運がいいけど……
いや、だからって、なんでそんな目を……
「いや、なんでもないよ。セオ。ホント、なんでもない」
「……そう」
絶対何かありそうだが、考えても意味がなさそうなので頷いておく。
俺はカチャカチャと組み立てていた部品の最終チェックをしながら、カッチリした服を脱ぎ去っているライン兄さんを見やる。
光るペンで遊んでいたアルたちが、疲れた様子のライン兄さんに寄り添う。
「ねぇ、それで宣言式ってどんな感じだった? 俺、生誕祭で面倒に巻き込まれなさそう?」
「……はぁぁぁぁぁぁ」
「え、なにその溜息!?」
今日一番の溜息がライン兄さんから漏れた。まるでリストラされたサラリーマンのような溜息だ。
天使で美少年だったライン兄さんの顔がどんどんと老け込んでいく。いや、影を纏っていく。
なんかアンニュイで逆にいいかも……
っと、それはいい。
「え、面倒ごとでもあったの?」
「あったも何も……心労が増えたというか……あ、そうそう。一昨日のあれ、分かったよ」
「あれってもしかして、あの嫌な少女と面倒くさそうな男の子のやつ?」
「うん。厄介なのに目をつけられたよ、セオ。とはいっても、それに関してはエドガー兄さんに押し付けられると思うから、うまく立ち回りなよ」
「え、教えてくれないのっ!?」
意味ありげな笑みを浮かべて、ライン兄さんは頷く。それから、上下下着姿になり、俺の布団にダイブした。
溜息を吐きながら、俺を見やる。
その翡翠の瞳を見れば、セオも苦労しろ、と言っているようだった。
「まぁ、僕の方でそれなりに話を合わせておいたから、厄介な事にはならないよ。向こうもなかったことにしたいらしいし」
「……まぁ、俺はバックレるか――」
疲れたといわんばかりに布団に包まり、俺に背を向けたライン兄さんを見やりながら、俺はまぁいいか、と思う。
昼にレモンにいいアイデアを貰ったからな。どんな厄介事があろうと、分身体に任せればいい。
その時、
「セオ様」
下の階に降りたはずのレモンが現れた。
「なに?」
「ロイス様たちがお呼びです。それとアル様たちはどうしますか?」
「……連れていくよ。俺、寂しくなるだろうし」
「分かりました。なら、こちらでそれなりの準備をしておきますので」
「それなりの準備?」
「ええ」
何か知らないが、まぁ何か準備することでもあるのだろう。
俺はようやく組み立て終わり、チェックも終わった脚部分の魔道具を“宝物袋”に仕舞い、自室を出る。
レモンが礼服を脱ぎ散らかしたライン兄さんに小言をいうのを聞きながら、俺は廊下を歩いた。
Φ
アテナ母さんとロイス父さんが俺を見つめる。使用人たちは全員この部屋から出払っている。
「うん、似合っているわね。貴族らしくはないけれども」
「宮廷錬金術師っぽいよ」
礼服に着替えた俺に対して、二人は嬉しそうに頬をほころばせながら、少し眉を顰める。
アテナ母さんが俺の首元を指さす。
「ゴーグルが一層それを強調しているのよ。セオ、やっぱり外さない? それ?」
「嫌だ」
首から下げているゴーグルを俺は握りしめる。
別にこのゴーグルを常に身に着けていないと不安になるわけではない。身に着けてない日も多いし。
ただ、俺の晴れ舞台らしいのだ。
分身体に任せるとはいえ、それなりに俺という存在を印象付けておきたい。
深緑のベースに渋色とワイン色の刺繍が施されたこの礼服は、やはりゴーグルが似合う。そう似合うようにソフィアに作ってもらったのだ。
それでつまり、ゴーグルがなければ完成しないのだ。
アテナ母さんは頷く。仕方なさそうで、それでいてとても嬉しそうだ。
「まぁ、これはこれでいいかしら。セオらしいし」
「そうだね」
ロイス父さんは昼間の疲れが残っているのか、少しぼうっとしながら頷いている。
と、最後にアテナ母さんが俺の天パ気味の髪を整えていたところ、レモンがライン兄さんと一緒に降りてきた。
「セオ様。お似合いです。まるで、宮廷にいる職人のようですよ」
「貫禄があるよ。うん」
二人は俺を見て少し笑いながら、褒める。
……褒めているのか?
「褒めてますよ。やっぱり似合わないものを着ているより、似合っているものを好きで着ている方が良い顔になりますから」
「まぁ、物語だと主人公というよりは脇役が着てそうな服だけど」
「何それ」
ライン兄さんの言い方が面白く、少し笑ってしまった。
「こら、セオ、動かない。セットが乱れるでしょ」
「いいじゃん。どうせ天パなんだしさ」
「駄目よ。ドレスを着ないんだし、そこらへんは私に好きにさせなさい」
「いや、ドレスなんて着たくないよ」
どうやらアテナ母さんは女装をさせる趣味があるらしいからな。エドガー兄さんもライン兄さんも何度もその餌食になったらしい。あと、ロイス父さんも。
けど、まぁ、そちゃあ俺にとっては一応だけど、アテナ母さんやロイス父さんにとっては本当に我が子の晴れ舞台だもんな。
髪型くらいは好きにさせるか。
そう思いながら、俺はじっとする。
と、レモンが俺にアルたちを乗せた片手を差し出す。
「そうそう。アル様たちの準備が終わりました」
「アルル!」
「リュネ!」
「ケン!」
アルたちが俺の懐に飛び込んでくる。
「……何か塗ったの?」
「はい。念のためです。セオ様の近くにいればセオ様の魔力が守りますが、それでも何があるか分からないので」
「どういう事?」
俺が目だけでレモンに問い返すと、レモンではなくロイス父さんが答えた。
「アルたちの生まれとセオから受けた影響については説明したよね?」
「ええっと、俺の思念とか魔力とかが姿形に影響を及ぼしてるとか、そんな感じだったけ?」
「そうだよ。で、貴族は総じて魔力量も多いし、質がいい。だから、セオの魔力の繋がりを無視してアルたちに影響を与えてしまう可能性も無きにしもあらずなんだよ」
「つまり、可能性は低いってこと?」
ロイス父さんが頷く。
「うん。セオは魔力量もその質もそこらの貴族よりも上回ってるからね。だからこそ、キチンと隠ぺいしといてよ」
「分かってるよ。頑張って隠ぺいするよ」
「お願いね」
よし、言質を取った。これで“隠者”やソフィアに教わった魔力偽装をして分身体と入れ替わっても言い訳ができる。
おい、レモン。そんな露骨に表情に出さないで。バレてしまうじゃん!
「終わったわよ」
「じゃあ、もうそろ出発しようか」
「そうね」
どうやら、アテナ母さんが納得いく髪型になったらしい。
それから俺はリザさんたちから二言ほど誉め言葉を受け取って、馬車に乗り込んだ。
ライン兄さんとレモンに手を振る。
御者はレモンではなく、王宮から手配された使用人の一人が務めるらしい。
「じゃあ、行ってくるよ」
「行ってらっしゃいませ、セオ様」
「まぁ、頑張りなよ。あとご飯だけは凄く美味しいから、楽しみにしてなよ」
「分かった」
夕日に沈む王都の影に隠れながら、俺はライン兄さんの助言に頷いた。
そして馬車は出発した。
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