199 / 316
王都邂逅
そんなところを歩いているから面倒ごとに巻き来れるんだよ:First encounter
しおりを挟む
ロイス父さんと分かれてそのまま直接南下したため、俺たちが塀を乗り越えたところは南地区に近い西地区だった。
「……貧民街?」
「うん、西側は僕たちの領地と接してるからさ」
「なるほど」
つまり、言い方は悪いが、昔死之行進の際に家がなくなっても問題ない人たちが集まっているということか。
「……いや、でもおかしくない? 昔は王都が防波堤として機能していたなら、こっちをガッチガチにしたりすると思うんだけど」
「さぁ? そもそも西側に門がないこと自体不思議だし、それにここって門がある南地区にも近いはずなのに、貧民街があるのもね。普通なら日当たりの悪い北に密集するものだし。まぁ、おかしなとこだらけだからそういうものなんじゃない?」
「ふぅん」
取り留めもない会話をしながら、俺たちは貧民街を歩く。
貧民街と言っても、想像よりはマシなところだ。木造の五階建て程度の建物が酷く密集している感じだ。窓の大きさだったり、魔力感知で感じる建物内の人の数で数えれば、六畳一間って感じか。
いや、場所によっては普通に幾つかの部屋に分かれてる感じもある。まぁ、どっちにしろ一応倒れませんって感じで、冬とかはかなり辛いだろう。
井戸は道の中央にポツリポツリとある。共同使用なのだろう。
ということは、つまり貧民街といっても全員所得はあるかんじか。密集している木造住宅も、素人が作ったというわけではなさそうだし。
ライン兄さんの言葉を考えれば、ここが王都の一番下なのだろう。
なら、マシな方かもしれない。乞食なども見ないし。最低限の食事はとれているのか。まぁ、王国がある程度補助しているのか、それとも追い出しているのかは分からないが。
それにしても臭いはそこまで酷くなかった。いや、普通に酷いには酷いのだが、死之行進で感じた魔物の臭いよりはマシだ。
でも、これを見ると、やっぱり前世の日本もだが、ラート町って建物や衛生管理がしっかりしてるよな。
「セオ。あんまりキョロキョロすると厄介事に巻き込まれるよ」
「そもそもよそ者っぽい子供二人がこんなところ歩いている時点で駄目でしょ」
「まぁ、確かに」
治安はそこまで良くはなさそうだ。いや、治安というよりは排他的とかもしれないな。
俺たちを物として見るような視線もあるが、それよりも不審な、あれだ。厄介事の種を見るような視線。
『挨拶で、作っていこう、監視社会』ではないが、そんな感じだな。
「セオ。薄めるよ」
「分かった」
なので、俺とライン兄さんは放出魔力をさらに偽装する。アルたちの放出魔力も同様に偽装する。
空気中に漂う自然魔力に近い感じにし、そこらへんの石ころみたいな印象を抱かせるようにするのだ。
視線の数が減った。
「それで、どこに行くの、ライン兄さん?」
「南地区と西地区の境に大きな市場。まぁ南地区の中央にもあるんだけど、あっちはあまり面白くない」
「面白くない?」
あっけらかんとした表情で、首に巻いたミズチを撫でるライン兄さんが頷く。
「王都の市民街の構造は、東が一般街、つまり裕福でもなければ貧しくもない人たちが住むところ。西は貧民街。で、南が富裕層や商人たちがあつまるところ。特に南と東の門から王城へ連なる中央街道はいわば王都の玄関だからさ。見栄えがいいんだよ」
「へぇ、なるほど。それで」
「整ってるというべきか。確かに良いものはあるんだけど、面白味はない。けど、東と南、西と南の境は落差がでかいでしょ?」
「特に西と南の差は大きいね」
「だから、雑多なんだよ。玉石混淆というべきか。ほら、ソープマハトの毛皮は傷つけば傷つくほど美しくなるでしょ。まぁ、そんな……何、その目」
得意げだったライン兄さんの瞳が、ジト目に変わる。
いや、何ってさ……
「いや、いつか芸術のために誰かを傷つけるようになって欲しくないな……と。今の言葉聞いてると、純真のまま屈折していきそうで」
変態性とも言えばいいか。ライン兄さんって中々に面倒なものを抱えているのでは思う。
まぁ芸術家なんて、面倒な性癖は面倒な方法で吐き出す人たちだと偏見で思っているけど、ライン兄さんって子供ながらにそういうところあるよな。
そう思ったら、ライン兄さんが不機嫌そうに顔を歪める。
「セオには言われたくないよ。セオだって結構屈折してるよ? 面倒面倒っていいながら結局色々と関わってるし。ほら、今、名も知らない麗しい人と文通してるんでしょ? 絶対、相当厄介な相手だよ、それ」
「まぁクラリスさんが家庭教師をしているくらいだからな……」
「クラリスさんが家庭教師? そういえば前にユリ姉がぶつくさ何か言ってたような。なんたらの妖精だの……」
確か去年始めて雪かきをした前の日だったけ……とライン兄さんが顔を顰めながら呟く。
ライン兄さんも何か心当たりがあるらしい。
まぁ、俺も心当たりがないと言えば嘘になるんだよな。相手の名前は分からないが、始めてクラリスさんとあった日に、王様がどうとか言ってたし。
が、詮索する気はない。向こうは知られたくない感じだったし、もし気が付いても知らんぷりすればいい。
それに相手の身分が身分だと、互いに気が付いたら今の関係を続けるのは難しだろうし。
なんせ、タダで実験データなどを得てる状態だからな。色々こき使ってる気がするし、知りたくない。
まぁ、どうせ生誕祭では会うことはないだろう。ライン兄さんみたいな大人顔負けの語彙を使いこなす天才がそういるわけはないだろうから、普通にユリシア姉さんの同年代か、それ以上だろうし。もしかしたら大人の可能性もある。
そう思ってたら、ライン兄さんはどうでもよさそうに首を振った。
「まぁ、いいか。僕は父さんの言ってたお茶会に出るだけだし。関係ない」
「え、生誕祭来ないの?」
「行くわけないじゃん。っというか、行けないよ。一昨年、僕と交流結んだと思ってる人たちと一切連絡断ってるし、顔すら覚えてないもん。父さんにそこを力説したら、トラブルの元になりそうだからって見送ってくれた」
ライン兄さんがふすんっとどや顔する。ミズチが呼応してシューと鳴く。なんか、可愛い。
いや、可愛いじゃなくてさ、つまり取引先の連絡全てガン無視して、しかも顔すら分かりませんよ、って感じだよね。
自慢することではないと思うんだけど。
ライン兄さん、相当ひどいな。
「ってか、俺が生誕祭そのとばっちり受けそうなんだけど。自分でまいた種は自分で刈り取ってよ」
「僕がまいた種じゃないし」
「いつか痛い目見るよ」
「ユリ姉に稽古で叩かれてるから大丈夫」
俺の抗議を受け流しながら、ライン兄さんは迷いのない足取りで路地を進む。俺もそれに倣う。
「前に来たことあるの?」
「まぁね。エド兄が案内してくれた。あと、ほら、そこの石畳」
ライン兄さんが自分が踏んでる石畳を指さす。
「泥で汚れてたり、擦れてたりしてるでしょ? 多くの人が通るんだよ、この道。だから、安心だし、いずれ大通りに繋がる」
「……よく見てるね」
「これもエド兄に教えてもらったんだよ。無用なトラブルに巻き込まれない歩き方だってさ」
ライン兄さん、色々とトラブルに巻き込まれたのかな。
まぁ、今はある程度落ち着いてるけど、ちょっと前までは普通にやんちゃっぽかったからな。エドガー兄さん。今でもユリシア姉さんと稽古してたりするときは凄い楽しそうだし。
元々動き回るのが好きそうなのはある。
と、ライン兄さんが一瞬立ち止まり、耳を澄ませた。
「あ、足音が多くなってきた。たぶん、境の大通りだよ」
「だね。魔力も多い」
俺たちは足早に歩く。路地は薄暗くて、ちょっと気が滅入っていたのだ。
そして大通りの光が見えてきた、その時。
「追いなさい」
「「「「「ハッ」」」」」
「はんっ。そんなカチャカチャ音鳴らしてたら一生俺に追いつけねぇよっ! のろま共がっ!」
大通りの向こうに見えたのは、厄介事の種。
フードとローブで身を隠しているものの、仕草やらに気品がある。そもそも、フードとローブも一般人が使うやつではなく、美しい意匠が施されている。
それに身を纏った少女の命令で、軽く甲冑を身に纏った大男五人がセオと同じくらいの背の赤紫の髪の子供を追い回す。騎士っぽい感じだが、それでもそこらへんの冒険者にも見えなくない。
その子供は達者な言葉で挑発し、小さな身体を存分に生かし切った動きで大柄な男たちを翻弄し、男たちは互いにぶつかり合って倒れていく。
「……違う道から出ようか」
「だね。面倒そう――」
嫌な予感がして、俺とライン兄さんは顔を顰め、踵を返す。今、ここから大通りに出れば面倒ごとに巻き込まれる。
だが、その選択は選択ではなかった。
強制だったのだ。
「や~い。ざ~こ、ざこ!」
実にウザったらしく子供っぽい挑発をした赤紫の髪の少年が、俺たちのいる路地へと飛び込んできた。倒れていた男たちも起き上がって、追いかける。
そして、その路地は大人一人が通れるくらいの広さ。
つまり、
「なんで僕たちまで走らなくちゃならないのさっ!」
「狭いからでしょっ!」
大柄な男たちが一直線になって路地を駆ければ、俺たちと必ず接触する。
しかも俺たちは放出魔力を偽装してるから、赤紫の髪の子供に夢中な彼らは俺たちに気付かない可能性がある。つまり、俺たちは蹴り飛ばされる。
なので、必死になって走るしかなかった。
「……貧民街?」
「うん、西側は僕たちの領地と接してるからさ」
「なるほど」
つまり、言い方は悪いが、昔死之行進の際に家がなくなっても問題ない人たちが集まっているということか。
「……いや、でもおかしくない? 昔は王都が防波堤として機能していたなら、こっちをガッチガチにしたりすると思うんだけど」
「さぁ? そもそも西側に門がないこと自体不思議だし、それにここって門がある南地区にも近いはずなのに、貧民街があるのもね。普通なら日当たりの悪い北に密集するものだし。まぁ、おかしなとこだらけだからそういうものなんじゃない?」
「ふぅん」
取り留めもない会話をしながら、俺たちは貧民街を歩く。
貧民街と言っても、想像よりはマシなところだ。木造の五階建て程度の建物が酷く密集している感じだ。窓の大きさだったり、魔力感知で感じる建物内の人の数で数えれば、六畳一間って感じか。
いや、場所によっては普通に幾つかの部屋に分かれてる感じもある。まぁ、どっちにしろ一応倒れませんって感じで、冬とかはかなり辛いだろう。
井戸は道の中央にポツリポツリとある。共同使用なのだろう。
ということは、つまり貧民街といっても全員所得はあるかんじか。密集している木造住宅も、素人が作ったというわけではなさそうだし。
ライン兄さんの言葉を考えれば、ここが王都の一番下なのだろう。
なら、マシな方かもしれない。乞食なども見ないし。最低限の食事はとれているのか。まぁ、王国がある程度補助しているのか、それとも追い出しているのかは分からないが。
それにしても臭いはそこまで酷くなかった。いや、普通に酷いには酷いのだが、死之行進で感じた魔物の臭いよりはマシだ。
でも、これを見ると、やっぱり前世の日本もだが、ラート町って建物や衛生管理がしっかりしてるよな。
「セオ。あんまりキョロキョロすると厄介事に巻き込まれるよ」
「そもそもよそ者っぽい子供二人がこんなところ歩いている時点で駄目でしょ」
「まぁ、確かに」
治安はそこまで良くはなさそうだ。いや、治安というよりは排他的とかもしれないな。
俺たちを物として見るような視線もあるが、それよりも不審な、あれだ。厄介事の種を見るような視線。
『挨拶で、作っていこう、監視社会』ではないが、そんな感じだな。
「セオ。薄めるよ」
「分かった」
なので、俺とライン兄さんは放出魔力をさらに偽装する。アルたちの放出魔力も同様に偽装する。
空気中に漂う自然魔力に近い感じにし、そこらへんの石ころみたいな印象を抱かせるようにするのだ。
視線の数が減った。
「それで、どこに行くの、ライン兄さん?」
「南地区と西地区の境に大きな市場。まぁ南地区の中央にもあるんだけど、あっちはあまり面白くない」
「面白くない?」
あっけらかんとした表情で、首に巻いたミズチを撫でるライン兄さんが頷く。
「王都の市民街の構造は、東が一般街、つまり裕福でもなければ貧しくもない人たちが住むところ。西は貧民街。で、南が富裕層や商人たちがあつまるところ。特に南と東の門から王城へ連なる中央街道はいわば王都の玄関だからさ。見栄えがいいんだよ」
「へぇ、なるほど。それで」
「整ってるというべきか。確かに良いものはあるんだけど、面白味はない。けど、東と南、西と南の境は落差がでかいでしょ?」
「特に西と南の差は大きいね」
「だから、雑多なんだよ。玉石混淆というべきか。ほら、ソープマハトの毛皮は傷つけば傷つくほど美しくなるでしょ。まぁ、そんな……何、その目」
得意げだったライン兄さんの瞳が、ジト目に変わる。
いや、何ってさ……
「いや、いつか芸術のために誰かを傷つけるようになって欲しくないな……と。今の言葉聞いてると、純真のまま屈折していきそうで」
変態性とも言えばいいか。ライン兄さんって中々に面倒なものを抱えているのでは思う。
まぁ芸術家なんて、面倒な性癖は面倒な方法で吐き出す人たちだと偏見で思っているけど、ライン兄さんって子供ながらにそういうところあるよな。
そう思ったら、ライン兄さんが不機嫌そうに顔を歪める。
「セオには言われたくないよ。セオだって結構屈折してるよ? 面倒面倒っていいながら結局色々と関わってるし。ほら、今、名も知らない麗しい人と文通してるんでしょ? 絶対、相当厄介な相手だよ、それ」
「まぁクラリスさんが家庭教師をしているくらいだからな……」
「クラリスさんが家庭教師? そういえば前にユリ姉がぶつくさ何か言ってたような。なんたらの妖精だの……」
確か去年始めて雪かきをした前の日だったけ……とライン兄さんが顔を顰めながら呟く。
ライン兄さんも何か心当たりがあるらしい。
まぁ、俺も心当たりがないと言えば嘘になるんだよな。相手の名前は分からないが、始めてクラリスさんとあった日に、王様がどうとか言ってたし。
が、詮索する気はない。向こうは知られたくない感じだったし、もし気が付いても知らんぷりすればいい。
それに相手の身分が身分だと、互いに気が付いたら今の関係を続けるのは難しだろうし。
なんせ、タダで実験データなどを得てる状態だからな。色々こき使ってる気がするし、知りたくない。
まぁ、どうせ生誕祭では会うことはないだろう。ライン兄さんみたいな大人顔負けの語彙を使いこなす天才がそういるわけはないだろうから、普通にユリシア姉さんの同年代か、それ以上だろうし。もしかしたら大人の可能性もある。
そう思ってたら、ライン兄さんはどうでもよさそうに首を振った。
「まぁ、いいか。僕は父さんの言ってたお茶会に出るだけだし。関係ない」
「え、生誕祭来ないの?」
「行くわけないじゃん。っというか、行けないよ。一昨年、僕と交流結んだと思ってる人たちと一切連絡断ってるし、顔すら覚えてないもん。父さんにそこを力説したら、トラブルの元になりそうだからって見送ってくれた」
ライン兄さんがふすんっとどや顔する。ミズチが呼応してシューと鳴く。なんか、可愛い。
いや、可愛いじゃなくてさ、つまり取引先の連絡全てガン無視して、しかも顔すら分かりませんよ、って感じだよね。
自慢することではないと思うんだけど。
ライン兄さん、相当ひどいな。
「ってか、俺が生誕祭そのとばっちり受けそうなんだけど。自分でまいた種は自分で刈り取ってよ」
「僕がまいた種じゃないし」
「いつか痛い目見るよ」
「ユリ姉に稽古で叩かれてるから大丈夫」
俺の抗議を受け流しながら、ライン兄さんは迷いのない足取りで路地を進む。俺もそれに倣う。
「前に来たことあるの?」
「まぁね。エド兄が案内してくれた。あと、ほら、そこの石畳」
ライン兄さんが自分が踏んでる石畳を指さす。
「泥で汚れてたり、擦れてたりしてるでしょ? 多くの人が通るんだよ、この道。だから、安心だし、いずれ大通りに繋がる」
「……よく見てるね」
「これもエド兄に教えてもらったんだよ。無用なトラブルに巻き込まれない歩き方だってさ」
ライン兄さん、色々とトラブルに巻き込まれたのかな。
まぁ、今はある程度落ち着いてるけど、ちょっと前までは普通にやんちゃっぽかったからな。エドガー兄さん。今でもユリシア姉さんと稽古してたりするときは凄い楽しそうだし。
元々動き回るのが好きそうなのはある。
と、ライン兄さんが一瞬立ち止まり、耳を澄ませた。
「あ、足音が多くなってきた。たぶん、境の大通りだよ」
「だね。魔力も多い」
俺たちは足早に歩く。路地は薄暗くて、ちょっと気が滅入っていたのだ。
そして大通りの光が見えてきた、その時。
「追いなさい」
「「「「「ハッ」」」」」
「はんっ。そんなカチャカチャ音鳴らしてたら一生俺に追いつけねぇよっ! のろま共がっ!」
大通りの向こうに見えたのは、厄介事の種。
フードとローブで身を隠しているものの、仕草やらに気品がある。そもそも、フードとローブも一般人が使うやつではなく、美しい意匠が施されている。
それに身を纏った少女の命令で、軽く甲冑を身に纏った大男五人がセオと同じくらいの背の赤紫の髪の子供を追い回す。騎士っぽい感じだが、それでもそこらへんの冒険者にも見えなくない。
その子供は達者な言葉で挑発し、小さな身体を存分に生かし切った動きで大柄な男たちを翻弄し、男たちは互いにぶつかり合って倒れていく。
「……違う道から出ようか」
「だね。面倒そう――」
嫌な予感がして、俺とライン兄さんは顔を顰め、踵を返す。今、ここから大通りに出れば面倒ごとに巻き込まれる。
だが、その選択は選択ではなかった。
強制だったのだ。
「や~い。ざ~こ、ざこ!」
実にウザったらしく子供っぽい挑発をした赤紫の髪の少年が、俺たちのいる路地へと飛び込んできた。倒れていた男たちも起き上がって、追いかける。
そして、その路地は大人一人が通れるくらいの広さ。
つまり、
「なんで僕たちまで走らなくちゃならないのさっ!」
「狭いからでしょっ!」
大柄な男たちが一直線になって路地を駆ければ、俺たちと必ず接触する。
しかも俺たちは放出魔力を偽装してるから、赤紫の髪の子供に夢中な彼らは俺たちに気付かない可能性がある。つまり、俺たちは蹴り飛ばされる。
なので、必死になって走るしかなかった。
13
読んでくださりありがとうございます!!少しでも面白いと思われたら、お気に入り登録や感想をよろしくお願いします!!また、エールで動画を見てくださると投稿継続につながりますのでよろしくお願いします。
お気に入りに追加
951
あなたにおすすめの小説

異世界に転生したのでとりあえず好き勝手生きる事にしました
おすし
ファンタジー
買い物の帰り道、神の争いに巻き込まれ命を落とした高校生・桐生 蓮。お詫びとして、神の加護を受け異世界の貴族の次男として転生するが、転生した身はとんでもない加護を受けていて?!転生前のアニメの知識を使い、2度目の人生を好きに生きる少年の王道物語。
※バトル・ほのぼの・街づくり・アホ・ハッピー・シリアス等色々ありです。頭空っぽにして読めるかもです。
※作者は初心者で初投稿なので、優しい目で見てやってください(´・ω・)
更新はめっちゃ不定期です。
※他の作品出すのいや!というかたは、回れ右の方がいいかもです。
異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します
桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる

この度異世界に転生して貴族に生まれ変わりました
okiraku
ファンタジー
地球世界の日本の一般国民の息子に生まれた藤堂晴馬は、生まれつきのエスパーで透視能力者だった。彼は親から独立してアパートを借りて住みながら某有名国立大学にかよっていた。4年生の時、酔っ払いの無免許運転の車にはねられこの世を去り、異世界アールディアのバリアス王国貴族の子として転生した。幸せで平和な人生を今世で歩むかに見えたが、国内は王族派と貴族派、中立派に分かれそれに国王が王位継承者を定めぬまま重い病に倒れ王子たちによる王位継承争いが起こり国内は不安定な状態となった。そのため貴族間で領地争いが起こり転生した晴馬の家もまきこまれ領地を失うこととなるが、もともと転生者である晴馬は逞しく生き家族を支えて生き抜くのであった。
没落貴族の異世界領地経営!~生産スキルでガンガン成り上がります!
武蔵野純平
ファンタジー
異世界転生した元日本人ノエルは、父の急死によりエトワール伯爵家を継承することになった。
亡くなった父はギャンブルに熱中し莫大な借金をしていた。
さらに借金を国王に咎められ、『王国貴族の恥!』と南方の辺境へ追放されてしまう。
南方は魔物も多く、非常に住みにくい土地だった。
ある日、猫獣人の騎士現れる。ノエルが女神様から与えられた生産スキル『マルチクラフト』が覚醒し、ノエルは次々と異世界にない商品を生産し、領地経営が軌道に乗る。

異世界でリサイクルショップ!俺の高価買取り!
理太郎
ファンタジー
坂木 新はリサイクルショップの店員だ。
ある日、買い取りで査定に不満を持った客に恨みを持たれてしまう。
仕事帰りに襲われて、気が付くと見知らぬ世界のベッドの上だった。
成長促進と願望チートで、異世界転生スローライフ?
後藤蓮
ファンタジー
20年生きてきて不幸なことしかなかった青年は、無職となったその日に、女子高生二人を助けた代償として、トラックに轢かれて死んでしまう。
目が覚めたと思ったら、そこは知らない場所。そこでいきなり神様とか名乗る爺さんと出会い、流れで俺は異世界転生することになった。
日本で20年生きた人生は運が悪い人生だった。来世は運が良くて幸せな人生になるといいな..........。
そんな思いを胸に、神様からもらった成長促進と願望というチートスキルを持って青年は異世界転生する。
さて、新しい人生はどんな人生になるのかな?
※ 第11回ファンタジー小説大賞参加してます 。投票よろしくお願いします!
◇◇◇◇◇◇◇◇
お気に入り、感想貰えると作者がとても喜びますので、是非お願いします。
執筆スピードは、ゆるーくまったりとやっていきます。
◇◇◇◇◇◇◇◇
9/3 0時 HOTランキング一位頂きました!ありがとうございます!
9/4 7時 24hランキング人気・ファンタジー部門、一位頂きました!ありがとうございます!

ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語
Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。
チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。
その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。
さぁ、どん底から這い上がろうか
そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。
少年は英雄への道を歩き始めるのだった。
※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。

生活魔法しか使えない少年、浄化(クリーン)を極めて無双します(仮)(習作3)
田中寿郎
ファンタジー
壁しか見えない街(城郭都市)の中は嫌いだ。孤児院でイジメに遭い、無実の罪を着せられた幼い少年は、街を抜け出し、一人森の中で生きる事を選んだ。武器は生活魔法の浄化(クリーン)と乾燥(ドライ)。浄化と乾燥だけでも極めれば結構役に立ちますよ?
コメントはたまに気まぐれに返す事がありますが、全レスは致しません。悪しからずご了承願います。
(あと、敬語が使えない呪いに掛かっているので言葉遣いに粗いところがあってもご容赦をw)
台本風(セリフの前に名前が入る)です、これに関しては助言は無用です、そういうスタイルだと思ってあきらめてください。
読みにくい、面白くないという方は、フォローを外してそっ閉じをお願いします。
(カクヨムにも投稿しております)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる