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さて準備かな
三日間のキャンプ、始まりです:emulate
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豪っと風が吹き上がる。フード付きローブは荒れてはためき、幼児の体だと簡単に吹き飛びそうなほどだ。
けれど、
「よっと」
「ありがと」
隣を歩いていたソフィアが、俺の手を握ってくれているお陰で飛ぶこともない。
っというか、ソフィアだって身長は低いし軽いはずなのに、巌のようにガシッとしている。重心が優れているのか、他の理由なのか。
そんなソフィアが周囲を油断なく警戒しながら尋ねる。
「普段、分身体はどうしてるんだい?」
「そっちは普通に重石を着けて。魔力体だから身体能力は魔力で完全にカバーできるし」
「……山の歩き方を教えるか」
ソフィアがそう呟き、
「いや、なら俺が教えるぞ?」
先行して獣や魔物などを追い払っていたアランが、粗野な恰好をした四人の冒険者を引きつれて戻ってきた。強面で二メートル越えの大柄だからか、大盗賊か山賊のボスにしか見えない。
ソフィアは首を振る。
「君の場合、図体の大きさもある。今、必要な技術だから即席で教えられる限り、ボクが教えるよ。アラン君はセオ君が大人になった時のために下地をお願い」
「……それもそうだな」
アランが頷いたのを確認して、ソフィアはアランの後ろに控えていた冒険者たちを見やる。
「それで偵察の方は?」
「つつがなく。道の確保も完了しております」
「分かった。他には?」
「ルッタさんによれば、あと一時間後におろしに入るそうです」
「そう」
ソフィアは一番後ろに控えていた一番粗野な恰好をした冒険者――ルッタを見やる。ルッタは頷き、ソフィアも頷く。
それから後ろを振り返る。そこには、八人の冒険者たちが点々と散っていた。
今日の調査部隊だ。皆、ローブのしたにバックパックや腰回りには色々な手帳やペンなどを身に着けていた。
そして周囲を見渡し、またしゃがみこんだりして草木や天気、その他諸々の調査や意見交換を行っていた。
フィールドワーク系の冒険者で、主に研究や調査を生業にするのだ。戦いは一流ではないが、移動や調査能力に優れているらしい。
まぁ戦いが一流ではないとはいえ、ラート町近辺で活動している冒険者なので、実力は高い。
また、その中にライン兄さんもいた。一番後ろの仙人みたいな爺さん――ジェールバレトと熱弁を交わしている。
ソフィアがパンッと清涼に響き渡る柏手を一つ打ったあと、声を張り上げる。
「半時間後に第三ポイントに入る。速度を上げるよ!」
「「「「「「「「「「了解した」」」」」」」」」
意見交換したりスケッチしていたにも関わらず、全員が一斉にソフィアを向き、頷く。それからシュバババっ作業を中断し、二列縦列に並ぶ。ライン兄さんが一番手前に来て、はみ出ている。
訓練されている。っというか、ライン兄さんも物凄く訓練されている。
そういう視線をライン兄さんに向けると。
「自分の命なくして調査はできないから」
と、言う。
冒険者たち全員もうんうんと頷く。
まぁ確かにフィールドワークは危険が隣り合わせだ。みな、色々と知りたいし調査したいからこそ、安全を意識するのか。
と、思ったのだが、
「嘘だね。本当に興味を惹かれるものがあると、ボクらの制止すら振り切ってどっかいくから」
ソフィアが呆れた表情でそういった。アランや先行部隊の人たちもうんうん、と頷いていた。
……そういうものなのか。
「と、無駄話している暇はない。セオ君はボクが、ライン君はアランに頼む。皆、遅れないように。そしてバディーを注意しておくように」
そういって、アランが連れてきた四人の冒険者を先頭に、俺たちは先を急いだ。
バラサリア山脈の第二山脈を超えるために。今、二人分の道幅しかない峠を歩いているのである。
Φ
「それで結局なにをするの?」
第二山脈と第三山脈の間、つまり谷の沢で昼食を取りながら、俺はソフィアに尋ねる。
「基本、昨日言った通りの調査。けど、セオ君とライン君は訓練だね」
「……十分訓練したと思うんだけど。っというか、ここまで歩くので気力を使い果たしたんだけど」
「訓練よりも調査に行きたいっ!」
俺は疲れた表情を、ライン兄さんは不満げな表情をソフィアに向ける。
っというかさ、なんでライン兄さんはそんなに元気なの? 七歳児でしょ? 身体強化しているとはいえ、普通の登山よりも登山してるんだよ?
地球だったら、たぶん二日かかる道のりを、半日で踏破してるんだよ?
なんでそんなに元気なんだ……
ドッと押し寄せる疲労感に困憊する。
「ライン君、調査は明日もあるから、その時に」
「本当? 明日は調査に行かせてくれるの?」
「本当だよ。それに明日はボクが止めてもいくでしょ?」
「うん!」
満面の笑みで頷くライン兄さんに少し呆れた様子のソフィアは、それから俺を見やる。
「後、セオ君。もうちょっと外で遊んだ方がいいと思うよ。今の運動量は成長して大人になった時に効いてくるから」
「……まぁそうだけど……」
ソフィアの助言に俺は周りを見渡す。
テントの中で仮眠を取ったり、簡易のテーブルを広げ、その上でスケッチの清書や話し合いをしている者もいる。アラン達は魔法で作った的を矢で穿ち、弓の調整をしている。
あ、議論していたフィールドワーク冒険者が数年前にアテナ母さんが作った変形浮遊型の黒板を使ってる。
あれ、結構売れたらしいからな。特に、どこでも文字が書けるのは大きいらしい。チョークはもちろん、単行本一冊分の大きさと重さに変形するから持ち運びがしやすいのもある。
にしても、皆体力あるな。研究者って体力がないイメージが強いけど、こうフィールドワークをする人たちって結構しっかりした体格の人が多いな。
……よし。
「それもそうかも。うん、体力は必要だよね」
「分かってくれて嬉しいよ。ッということで、はい、二人とも。これ食べて」
と、先ほどからは魔法の火を使い、フライパンで炒めていた山菜を二枚の木製皿に載せたソフィアが、それぞれを俺とライン兄さんに渡してくる。
塩だけで味付けされているためか、少し青臭い匂いも感じる。
そういえば、まだうっすらと雪が降り積もってるのに山菜か。
そう思ったのだが、
「苦味は少ないから、ほら、はやく」
ソフィアが急かすので皿を受け取る。苦味が嫌いなライン兄さんも渋々受けとる。
恐る恐る口に運ぶ。
「あ、美味しい」
「……食べられる」
多少青臭さがあるものの、しかしそれは塩によってアクセントとなる。苦味は殆どなく、噛めば噛むほどほのかな甘味が感じられる。
なんというか、春の兆しを感じる味だ。
「そうでしょ。ヘームトレイヤっていう山菜でね。この雪解けが始まる時期でしか食べられないんだよ。あと、そこを流れてる雪解け水を使って調理してるだけど、ここら一帯の雪は聖雪寝熊が寝床として使ってるから、浄化の魔力がこめられていてね。それで――」
ソフィアが得意げに話すのを聞きながら、俺は沢の方を見た。
綺麗で透き通っていて少し硬そうな……なんというか、もの凄く寒そうな感じがする。
というか、今まで気が付かなかったけど、あれ? 雪解け水が混じった沢がすぐ隣で流れてるし、谷部分だから結構寒いはずなんだけど、そこまで寒く感じない。ひんやりして心地がいい。
「それは日明春蝶だね」
そんな疑問が顔に出ていたのか、ライン兄さんに山菜の美味しい食べ方を解説していたソフィアがずいっと顔を近づけて教えてくれる。
……ソフィアはソフィアだし、ソフィアなんだけど、それでも顔は綺麗だし、なんか物凄くいい匂いがするし。
思わずのけぞる。
「あ、春運びの?」
「うん。よく知ってるね。ライン君」
と、ソフィアがライン兄さんの頭を撫でる。あ、なんかお姉さんしてるな。ソフィア。ぶっちゃけユリシア姉さんよりもお姉さんしている気がする。
……まぁいいか。
「何なの、その春運びって?」
「魔法蝶の一種でね。大昔に春の妖精――精霊が作り出した蝶なんだけど、翅を広げてこれくらいの大きさかな」
ライン兄さんが十センチくらいの大きさを手で表す。
「それで日明春蝶は、動植物たちに春を告げる役割があるらしくて、そのお陰で周囲が温かくなるんだって」
「うん、合ってるよ、ライン君」
ソフィアがうんうん、と頷く。それから、ビシッと人差し指を立てて、
「補足をすると、日明春蝶の鱗粉には熱と活性化の性質をもつ魔力が込められていて、周囲の魔力運動を活発化させるんだ。風の魔力は気温を、生命の魔力は体温を。だから、後で指導するけど、ここだと火系の魔法が使いやすかったりするね」
そう補足をした。
なんか、先生してるな。
けれど、
「よっと」
「ありがと」
隣を歩いていたソフィアが、俺の手を握ってくれているお陰で飛ぶこともない。
っというか、ソフィアだって身長は低いし軽いはずなのに、巌のようにガシッとしている。重心が優れているのか、他の理由なのか。
そんなソフィアが周囲を油断なく警戒しながら尋ねる。
「普段、分身体はどうしてるんだい?」
「そっちは普通に重石を着けて。魔力体だから身体能力は魔力で完全にカバーできるし」
「……山の歩き方を教えるか」
ソフィアがそう呟き、
「いや、なら俺が教えるぞ?」
先行して獣や魔物などを追い払っていたアランが、粗野な恰好をした四人の冒険者を引きつれて戻ってきた。強面で二メートル越えの大柄だからか、大盗賊か山賊のボスにしか見えない。
ソフィアは首を振る。
「君の場合、図体の大きさもある。今、必要な技術だから即席で教えられる限り、ボクが教えるよ。アラン君はセオ君が大人になった時のために下地をお願い」
「……それもそうだな」
アランが頷いたのを確認して、ソフィアはアランの後ろに控えていた冒険者たちを見やる。
「それで偵察の方は?」
「つつがなく。道の確保も完了しております」
「分かった。他には?」
「ルッタさんによれば、あと一時間後におろしに入るそうです」
「そう」
ソフィアは一番後ろに控えていた一番粗野な恰好をした冒険者――ルッタを見やる。ルッタは頷き、ソフィアも頷く。
それから後ろを振り返る。そこには、八人の冒険者たちが点々と散っていた。
今日の調査部隊だ。皆、ローブのしたにバックパックや腰回りには色々な手帳やペンなどを身に着けていた。
そして周囲を見渡し、またしゃがみこんだりして草木や天気、その他諸々の調査や意見交換を行っていた。
フィールドワーク系の冒険者で、主に研究や調査を生業にするのだ。戦いは一流ではないが、移動や調査能力に優れているらしい。
まぁ戦いが一流ではないとはいえ、ラート町近辺で活動している冒険者なので、実力は高い。
また、その中にライン兄さんもいた。一番後ろの仙人みたいな爺さん――ジェールバレトと熱弁を交わしている。
ソフィアがパンッと清涼に響き渡る柏手を一つ打ったあと、声を張り上げる。
「半時間後に第三ポイントに入る。速度を上げるよ!」
「「「「「「「「「「了解した」」」」」」」」」
意見交換したりスケッチしていたにも関わらず、全員が一斉にソフィアを向き、頷く。それからシュバババっ作業を中断し、二列縦列に並ぶ。ライン兄さんが一番手前に来て、はみ出ている。
訓練されている。っというか、ライン兄さんも物凄く訓練されている。
そういう視線をライン兄さんに向けると。
「自分の命なくして調査はできないから」
と、言う。
冒険者たち全員もうんうんと頷く。
まぁ確かにフィールドワークは危険が隣り合わせだ。みな、色々と知りたいし調査したいからこそ、安全を意識するのか。
と、思ったのだが、
「嘘だね。本当に興味を惹かれるものがあると、ボクらの制止すら振り切ってどっかいくから」
ソフィアが呆れた表情でそういった。アランや先行部隊の人たちもうんうん、と頷いていた。
……そういうものなのか。
「と、無駄話している暇はない。セオ君はボクが、ライン君はアランに頼む。皆、遅れないように。そしてバディーを注意しておくように」
そういって、アランが連れてきた四人の冒険者を先頭に、俺たちは先を急いだ。
バラサリア山脈の第二山脈を超えるために。今、二人分の道幅しかない峠を歩いているのである。
Φ
「それで結局なにをするの?」
第二山脈と第三山脈の間、つまり谷の沢で昼食を取りながら、俺はソフィアに尋ねる。
「基本、昨日言った通りの調査。けど、セオ君とライン君は訓練だね」
「……十分訓練したと思うんだけど。っというか、ここまで歩くので気力を使い果たしたんだけど」
「訓練よりも調査に行きたいっ!」
俺は疲れた表情を、ライン兄さんは不満げな表情をソフィアに向ける。
っというかさ、なんでライン兄さんはそんなに元気なの? 七歳児でしょ? 身体強化しているとはいえ、普通の登山よりも登山してるんだよ?
地球だったら、たぶん二日かかる道のりを、半日で踏破してるんだよ?
なんでそんなに元気なんだ……
ドッと押し寄せる疲労感に困憊する。
「ライン君、調査は明日もあるから、その時に」
「本当? 明日は調査に行かせてくれるの?」
「本当だよ。それに明日はボクが止めてもいくでしょ?」
「うん!」
満面の笑みで頷くライン兄さんに少し呆れた様子のソフィアは、それから俺を見やる。
「後、セオ君。もうちょっと外で遊んだ方がいいと思うよ。今の運動量は成長して大人になった時に効いてくるから」
「……まぁそうだけど……」
ソフィアの助言に俺は周りを見渡す。
テントの中で仮眠を取ったり、簡易のテーブルを広げ、その上でスケッチの清書や話し合いをしている者もいる。アラン達は魔法で作った的を矢で穿ち、弓の調整をしている。
あ、議論していたフィールドワーク冒険者が数年前にアテナ母さんが作った変形浮遊型の黒板を使ってる。
あれ、結構売れたらしいからな。特に、どこでも文字が書けるのは大きいらしい。チョークはもちろん、単行本一冊分の大きさと重さに変形するから持ち運びがしやすいのもある。
にしても、皆体力あるな。研究者って体力がないイメージが強いけど、こうフィールドワークをする人たちって結構しっかりした体格の人が多いな。
……よし。
「それもそうかも。うん、体力は必要だよね」
「分かってくれて嬉しいよ。ッということで、はい、二人とも。これ食べて」
と、先ほどからは魔法の火を使い、フライパンで炒めていた山菜を二枚の木製皿に載せたソフィアが、それぞれを俺とライン兄さんに渡してくる。
塩だけで味付けされているためか、少し青臭い匂いも感じる。
そういえば、まだうっすらと雪が降り積もってるのに山菜か。
そう思ったのだが、
「苦味は少ないから、ほら、はやく」
ソフィアが急かすので皿を受け取る。苦味が嫌いなライン兄さんも渋々受けとる。
恐る恐る口に運ぶ。
「あ、美味しい」
「……食べられる」
多少青臭さがあるものの、しかしそれは塩によってアクセントとなる。苦味は殆どなく、噛めば噛むほどほのかな甘味が感じられる。
なんというか、春の兆しを感じる味だ。
「そうでしょ。ヘームトレイヤっていう山菜でね。この雪解けが始まる時期でしか食べられないんだよ。あと、そこを流れてる雪解け水を使って調理してるだけど、ここら一帯の雪は聖雪寝熊が寝床として使ってるから、浄化の魔力がこめられていてね。それで――」
ソフィアが得意げに話すのを聞きながら、俺は沢の方を見た。
綺麗で透き通っていて少し硬そうな……なんというか、もの凄く寒そうな感じがする。
というか、今まで気が付かなかったけど、あれ? 雪解け水が混じった沢がすぐ隣で流れてるし、谷部分だから結構寒いはずなんだけど、そこまで寒く感じない。ひんやりして心地がいい。
「それは日明春蝶だね」
そんな疑問が顔に出ていたのか、ライン兄さんに山菜の美味しい食べ方を解説していたソフィアがずいっと顔を近づけて教えてくれる。
……ソフィアはソフィアだし、ソフィアなんだけど、それでも顔は綺麗だし、なんか物凄くいい匂いがするし。
思わずのけぞる。
「あ、春運びの?」
「うん。よく知ってるね。ライン君」
と、ソフィアがライン兄さんの頭を撫でる。あ、なんかお姉さんしてるな。ソフィア。ぶっちゃけユリシア姉さんよりもお姉さんしている気がする。
……まぁいいか。
「何なの、その春運びって?」
「魔法蝶の一種でね。大昔に春の妖精――精霊が作り出した蝶なんだけど、翅を広げてこれくらいの大きさかな」
ライン兄さんが十センチくらいの大きさを手で表す。
「それで日明春蝶は、動植物たちに春を告げる役割があるらしくて、そのお陰で周囲が温かくなるんだって」
「うん、合ってるよ、ライン君」
ソフィアがうんうん、と頷く。それから、ビシッと人差し指を立てて、
「補足をすると、日明春蝶の鱗粉には熱と活性化の性質をもつ魔力が込められていて、周囲の魔力運動を活発化させるんだ。風の魔力は気温を、生命の魔力は体温を。だから、後で指導するけど、ここだと火系の魔法が使いやすかったりするね」
そう補足をした。
なんか、先生してるな。
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