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てんやわんやの新たな日常
監査をしているクラリスは、問題ないとOKしました:閑話
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「………………」
愕然とし、唖然とし、呆然とする。
エレガント王国、王立第二研究所――魔霊道具研究所の所長であるヒュージ・フェーダーはその雑誌を見つめたまま動かなくなっていた。ソファーに腰を掛け、固まるその姿は、失恋したおっさんの様だった。
実際、そうなのかもしれない。
「……所長。働いてください。所長!」
「…………………………なんだね」
「なんだねではありません。さっさとハンコを押してください!」
「………………………………無理だ」
「なんでです!?」
「私が六年掛けて研究していた真実がこともなげに解き明かされた。今日は何もしたくない」
「……はい?」
副所長であり、見目麗しい妙齢のマーディリア・リリコリスは、理解できないと紫の目を細める。何を言っているのだろうか? このおっさんは。
そんな視線を受けて、ようやく失恋したおっさんことヒュージは体を動かす。顔をマーディリアに向ける。
「これを読みたまえ」
「……これは確か新人がいつも読んでいる……」
「そうだ。グレンダ君が熱を上げているドルック商会のが毎月出している月刊ペディスコーンマだ」
「確か、庶民の識字率と生活環境の向上を目的に、商会長と副商会長が自腹で無料刊行しているんでしたか。よくまぁそんな慈善事業を――」
つい先月入ってきたグレンダの言葉を諳んじながらマーディリアは呆れたようにこげ茶の眉をひそめようとして――
「それは浅慮だぞ、マーディリア君」
ヒュージに咎められた。
マーディリアは少しイラっとして反論しようとして、
「……浅慮ですか。基本的に書物を生業とするドルック商会が庶民を相手にしたところで――」
「それは『今』の話しだろう?」
「『今』、ですか」
ヒュージの言葉に眉をひそめる。
「ドルック商会は今だけ商売するつもりはないようだ。それこそ、十年、二十年、いや五十年以上か。もしかしたら百年かもしれないな」
「つまり?」
「投資だ」
「投資ですか……」
領主や官僚たちからしか聞かないその言葉にマーディリアは戸惑う。
そんなマーディリアにヒュージは教鞭をとる教師のように尋ねる。
「そうだ。庶民の識字率が向上し、生活水準が上がるとする。すると、何が起こるか答えたまえ」
「……反乱でも起こるのではないでしょうか?」
「二十点だな」
「……そんなに低いですか」
マーディリアはうなだれる。
「うむ。それは最悪の事態の一つだが、我々研究者は理想を追い求めるロマンチストである。ならば、最高の事態を述べなければならない」
「はぁ、そうですか。で、所長が思い最高の事態とは?」
「我々のように、庶民の多くが書物を当たり前に読むのだ」
「……どうやってですか?」
「識字率と生活水準が向上するということは、庶民がお金を持つという事だ。識字率が上がれば、高給の仕事に就くことができ、多くの庶民がそうなれば貴族並みの生活ができているということだ」
「そして貴族に従ってられるかと、武器を買い、反乱するんですよね」
「だからそれは最悪だと言ってるであろう。それにその考え方は短絡だし、研究者である我々の恐怖を表しているに過ぎない」
ヒュージはやれやれと首を振る。
「庶民全員がお金を持つということは、国が他国に比べて潤っているという事だ。すると、わが国には余裕ができる」
「じゃあ戦争でもしますか?」
「だから短絡的だと言っているであろう。どうも君は暴力的思考に走る癖がある」
「そうですか」
もちろんそれを自覚しており、わざとそうしているマーディリアは気にしない。
「国に余裕ができれば、国は街道整備や食糧整備などといった公共事業から学問や娯楽などにお金を使うようになる。特に現国王であるオリバー王はそういう思想をもっている」
「……おかしくないですか? 生活水準が上がったから国に余裕ができるのに、さらに生活水準を上げるのですか?」
「鋭い質問、感謝する。実は、物事は連鎖的同時進行する事が多い」
「つまり余裕ができるのと生活水準が向上するのが相互干渉を起こしながら進行すると」
「うむ」
ヒュージは満足げに頷く。
「そして先ほども述べた通り、学問や娯楽にお金を使うとなる。それは国だけでなく、庶民もだ」
「つまり、庶民が勉学に励んだりするという事で? だから庶民が書物を読むようになると」
「そうだ。しかも庶民が書物を多く読むようになれば、自由ギルドの基盤とする神金本硬貨制度により需要の増加とともに書物自体の価格が下がるようになる」
「……それも相互干渉的に進行するやつですか」
「うむ」
先ほどの言葉を覚えてくれて嬉しい、とヒュージは頷いた。
「価格が下がれば需要が上がる。そうすれば、多くの書物が流通するようになり、その際にドルック商会がもしあったとしたら」
「……老舗の書物……出版商会とでも言いましょうか。既得権益は必ず握っているでしょうし、ボロ儲けですかね。……まぁ残っていればの話しですし」
「そうだ。それに私のこの仮定は最高の事態であるからして、ここまでトントンに進むとは思えない……」
ヒュージは雑誌を手に取る。
「が、あり得る気もする。グレンダ君によればこの月刊ペディスコーンマは、商会長であるツクルと副商会長であるガンサクの二人だけで書きあげているらしい」
「まぁ眉唾ものですが。そもそもの話、王都だけで刊行数が千冊以上でしたか? そのページ数で字も丁寧。それを毎月ですか。二人で原本を書き上げている事もですが、それ以上に千冊以上刊行できる人員が何処にいるのですか? 書記ギルドに頼んだところでほぼ不可能ですよ。自由ギルドの冒険者新聞だけでもありえないのに」
所詮、金で噂を流しているだけですよ、と言うマーディリアにヒュージは雑誌のあるページを見せる。
「……だからこそだ。このページからのコラムを読みたまえ。コラムだぞ?」
「コラム、コラム煩いですね。なんでそんな強ちょ――」
面倒くさいといった表情を隠しもせず、マーディリアはさらりとそのページに目を通し、
「――なんですか、これ」
愕然した。
ヒュージの手から雑誌をひったくるように奪い取り、紫の目をまん丸に見開いて食い入るように読み進める。
そうして十分近く。
「コラム? これがコラム? ありえない。アリエナイッッッッ!!! 数年に一度、いや十年に一度レベルの幾つもの事実が何故コラムにっ!?!? はぁ? 何が『親子の絆で暇で寒い冬を乗り越える。簡単火種魔道具工作!』ですかっ!? 喧嘩売ってるんですか? 私たちが国からの仕事の合間に血汗垂らして書いた論文を馬鹿にしてるんですか? くそが、舐めるな!」
「……気持ちは分かるが、女性がクソなどといったはしたない言葉を使うのはよしたまえ」
「……無理です!」
マーディリアはわなわなと震え、叫ぶ。
「なんですか? このツクルって人は!? この論理の組み立て方は!? この数式っ!? どっから持ってきたんですかっ!? 大体、王立第二研究所が六年掛けて研究していた事が、なんで脇役になっているんですかっ!? しかも、未だに研究できていない事実と考察もが注釈としてゴロゴロたくさん! 庶民がそこまで読まないでしょうがっ!? っつうか、識字率上げる意味分かってますっ!? もっと簡単で優しい言葉を――いや、コラムの主題はバカバカしい使い捨て火種魔道具を簡単に作る事ですけどもっ!? 懇切丁寧で簡潔に書かれてますけどもっ!?」
「分かるぞ、その気持ち。しかも、ここに書かれている全てが事実なら、それこそ魔道具学だけでなく、魔法学そのものが震撼する事になる。十年先の未来に進歩したと言ってもいい。それをコラムの注釈として使ったのだ。このツクルは」
ヒュージは深々と頷いた。
「つまりだ。そんなツクルが商会長をしているのがドルック商会だ。私の予想通りになるかもしれん」
そう結論付けたヒュージに対して、マーディリアは気炎を吐く勢いで部屋を飛び出ようとする。
「何処に行くのだ? できれば、君と話し合いたいのだが」
「そんな事よりもこの事実に気が付かずのほほんとしていたグレンダをとっちめて、説教して、この雑誌を全て持ってこさせます。昨日全刊持っていると自慢していましたのでっ!」
「待ちたまえ。すでにそれは終わっている」
ヒュージは脇に置いていた雑誌の束を机に置く。
「だからこそ、話し合わないかと尋ねたのだ」
「……少し待っててください。一週間籠るために市場で買い物をしてきます。食べなければ建設的な議論はできないので」
「……確かに君の言う通りか。私も付き合おう」
「荷物持ちとしてしっかり働いてもらいます」
そして所長と副所長が一週間どころか、半月も研究室に籠っていたせいで、重要書類の決済が滞り、二人は二年の給料減給を言い渡されたという。
愕然とし、唖然とし、呆然とする。
エレガント王国、王立第二研究所――魔霊道具研究所の所長であるヒュージ・フェーダーはその雑誌を見つめたまま動かなくなっていた。ソファーに腰を掛け、固まるその姿は、失恋したおっさんの様だった。
実際、そうなのかもしれない。
「……所長。働いてください。所長!」
「…………………………なんだね」
「なんだねではありません。さっさとハンコを押してください!」
「………………………………無理だ」
「なんでです!?」
「私が六年掛けて研究していた真実がこともなげに解き明かされた。今日は何もしたくない」
「……はい?」
副所長であり、見目麗しい妙齢のマーディリア・リリコリスは、理解できないと紫の目を細める。何を言っているのだろうか? このおっさんは。
そんな視線を受けて、ようやく失恋したおっさんことヒュージは体を動かす。顔をマーディリアに向ける。
「これを読みたまえ」
「……これは確か新人がいつも読んでいる……」
「そうだ。グレンダ君が熱を上げているドルック商会のが毎月出している月刊ペディスコーンマだ」
「確か、庶民の識字率と生活環境の向上を目的に、商会長と副商会長が自腹で無料刊行しているんでしたか。よくまぁそんな慈善事業を――」
つい先月入ってきたグレンダの言葉を諳んじながらマーディリアは呆れたようにこげ茶の眉をひそめようとして――
「それは浅慮だぞ、マーディリア君」
ヒュージに咎められた。
マーディリアは少しイラっとして反論しようとして、
「……浅慮ですか。基本的に書物を生業とするドルック商会が庶民を相手にしたところで――」
「それは『今』の話しだろう?」
「『今』、ですか」
ヒュージの言葉に眉をひそめる。
「ドルック商会は今だけ商売するつもりはないようだ。それこそ、十年、二十年、いや五十年以上か。もしかしたら百年かもしれないな」
「つまり?」
「投資だ」
「投資ですか……」
領主や官僚たちからしか聞かないその言葉にマーディリアは戸惑う。
そんなマーディリアにヒュージは教鞭をとる教師のように尋ねる。
「そうだ。庶民の識字率が向上し、生活水準が上がるとする。すると、何が起こるか答えたまえ」
「……反乱でも起こるのではないでしょうか?」
「二十点だな」
「……そんなに低いですか」
マーディリアはうなだれる。
「うむ。それは最悪の事態の一つだが、我々研究者は理想を追い求めるロマンチストである。ならば、最高の事態を述べなければならない」
「はぁ、そうですか。で、所長が思い最高の事態とは?」
「我々のように、庶民の多くが書物を当たり前に読むのだ」
「……どうやってですか?」
「識字率と生活水準が向上するということは、庶民がお金を持つという事だ。識字率が上がれば、高給の仕事に就くことができ、多くの庶民がそうなれば貴族並みの生活ができているということだ」
「そして貴族に従ってられるかと、武器を買い、反乱するんですよね」
「だからそれは最悪だと言ってるであろう。それにその考え方は短絡だし、研究者である我々の恐怖を表しているに過ぎない」
ヒュージはやれやれと首を振る。
「庶民全員がお金を持つということは、国が他国に比べて潤っているという事だ。すると、わが国には余裕ができる」
「じゃあ戦争でもしますか?」
「だから短絡的だと言っているであろう。どうも君は暴力的思考に走る癖がある」
「そうですか」
もちろんそれを自覚しており、わざとそうしているマーディリアは気にしない。
「国に余裕ができれば、国は街道整備や食糧整備などといった公共事業から学問や娯楽などにお金を使うようになる。特に現国王であるオリバー王はそういう思想をもっている」
「……おかしくないですか? 生活水準が上がったから国に余裕ができるのに、さらに生活水準を上げるのですか?」
「鋭い質問、感謝する。実は、物事は連鎖的同時進行する事が多い」
「つまり余裕ができるのと生活水準が向上するのが相互干渉を起こしながら進行すると」
「うむ」
ヒュージは満足げに頷く。
「そして先ほども述べた通り、学問や娯楽にお金を使うとなる。それは国だけでなく、庶民もだ」
「つまり、庶民が勉学に励んだりするという事で? だから庶民が書物を読むようになると」
「そうだ。しかも庶民が書物を多く読むようになれば、自由ギルドの基盤とする神金本硬貨制度により需要の増加とともに書物自体の価格が下がるようになる」
「……それも相互干渉的に進行するやつですか」
「うむ」
先ほどの言葉を覚えてくれて嬉しい、とヒュージは頷いた。
「価格が下がれば需要が上がる。そうすれば、多くの書物が流通するようになり、その際にドルック商会がもしあったとしたら」
「……老舗の書物……出版商会とでも言いましょうか。既得権益は必ず握っているでしょうし、ボロ儲けですかね。……まぁ残っていればの話しですし」
「そうだ。それに私のこの仮定は最高の事態であるからして、ここまでトントンに進むとは思えない……」
ヒュージは雑誌を手に取る。
「が、あり得る気もする。グレンダ君によればこの月刊ペディスコーンマは、商会長であるツクルと副商会長であるガンサクの二人だけで書きあげているらしい」
「まぁ眉唾ものですが。そもそもの話、王都だけで刊行数が千冊以上でしたか? そのページ数で字も丁寧。それを毎月ですか。二人で原本を書き上げている事もですが、それ以上に千冊以上刊行できる人員が何処にいるのですか? 書記ギルドに頼んだところでほぼ不可能ですよ。自由ギルドの冒険者新聞だけでもありえないのに」
所詮、金で噂を流しているだけですよ、と言うマーディリアにヒュージは雑誌のあるページを見せる。
「……だからこそだ。このページからのコラムを読みたまえ。コラムだぞ?」
「コラム、コラム煩いですね。なんでそんな強ちょ――」
面倒くさいといった表情を隠しもせず、マーディリアはさらりとそのページに目を通し、
「――なんですか、これ」
愕然した。
ヒュージの手から雑誌をひったくるように奪い取り、紫の目をまん丸に見開いて食い入るように読み進める。
そうして十分近く。
「コラム? これがコラム? ありえない。アリエナイッッッッ!!! 数年に一度、いや十年に一度レベルの幾つもの事実が何故コラムにっ!?!? はぁ? 何が『親子の絆で暇で寒い冬を乗り越える。簡単火種魔道具工作!』ですかっ!? 喧嘩売ってるんですか? 私たちが国からの仕事の合間に血汗垂らして書いた論文を馬鹿にしてるんですか? くそが、舐めるな!」
「……気持ちは分かるが、女性がクソなどといったはしたない言葉を使うのはよしたまえ」
「……無理です!」
マーディリアはわなわなと震え、叫ぶ。
「なんですか? このツクルって人は!? この論理の組み立て方は!? この数式っ!? どっから持ってきたんですかっ!? 大体、王立第二研究所が六年掛けて研究していた事が、なんで脇役になっているんですかっ!? しかも、未だに研究できていない事実と考察もが注釈としてゴロゴロたくさん! 庶民がそこまで読まないでしょうがっ!? っつうか、識字率上げる意味分かってますっ!? もっと簡単で優しい言葉を――いや、コラムの主題はバカバカしい使い捨て火種魔道具を簡単に作る事ですけどもっ!? 懇切丁寧で簡潔に書かれてますけどもっ!?」
「分かるぞ、その気持ち。しかも、ここに書かれている全てが事実なら、それこそ魔道具学だけでなく、魔法学そのものが震撼する事になる。十年先の未来に進歩したと言ってもいい。それをコラムの注釈として使ったのだ。このツクルは」
ヒュージは深々と頷いた。
「つまりだ。そんなツクルが商会長をしているのがドルック商会だ。私の予想通りになるかもしれん」
そう結論付けたヒュージに対して、マーディリアは気炎を吐く勢いで部屋を飛び出ようとする。
「何処に行くのだ? できれば、君と話し合いたいのだが」
「そんな事よりもこの事実に気が付かずのほほんとしていたグレンダをとっちめて、説教して、この雑誌を全て持ってこさせます。昨日全刊持っていると自慢していましたのでっ!」
「待ちたまえ。すでにそれは終わっている」
ヒュージは脇に置いていた雑誌の束を机に置く。
「だからこそ、話し合わないかと尋ねたのだ」
「……少し待っててください。一週間籠るために市場で買い物をしてきます。食べなければ建設的な議論はできないので」
「……確かに君の言う通りか。私も付き合おう」
「荷物持ちとしてしっかり働いてもらいます」
そして所長と副所長が一週間どころか、半月も研究室に籠っていたせいで、重要書類の決済が滞り、二人は二年の給料減給を言い渡されたという。
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