171 / 316
てんやわんやの新たな日常
ユキの朝:小さき者たち
しおりを挟む
ユキの朝は早い。
「……ヌ」
朝日が昇る前にパチリと目を覚ましたユキは、甲羅に内に引っ込めていた首を出し、辺りを見渡す。
すぐ隣にはだらしない寝顔をしている養母の顔があった。ユキは養母の枕元で寝ている。
養母がぐっすり寝ていることを見たユキは、「ヌーー」と言いながら甲羅の内に引っ込めていた両手両足尻尾を出し、全身を伸ばす。
それからトテトテと歩き、レモンの顔の上に乗った。
「ヌーヌー。ヌ~っ!」
「……ゥキ、もう少し……」
「ヌー!」
むにゃむにゃと抵抗する養母を前足でペチペチと叩く。すると、ようやく養母はもぞもぞと小刻みに震えた後、パチリと瞼を開く。
「……ぅ……分かったからぁ~!」
「ヌッ!」
自らの狐尻尾を動かし、ユキを顔から退けた養母は目を擦りながら体を起こした。
目の下には隈があり、あまり寝ていないことが分かる。
モフモフの狐尻尾に気持ちよさそうにしていたユキは、養母を心配そうに見上げる。
「ヌー?」
起こしてと頼まれたから起こしたけど、大丈夫? と。
「大丈夫。それより起こしてくれてありがとうね」
「ヌ」
人差し指の腹で頭を撫でられたユキは気持ちよさそうに目を細める。養母はそれを見て頬を緩ませる。
「ふぁ~ぁ。……さて、身支度をしますか」
「ヌーヌ!」
太ももまで隠れるほどダボっとした厚手の長袖シャツ一枚しか着ていない養母は、ベッドから降りた後、近くに掛けてあった皴一つないメイド服を手に取る。またドレッサーの上においていたいくつかの小瓶も手に取る。
それからそれらを持って自室を出て共用スペースへ移動する。浴室へと移動する。
養母が住んでいるのは、使えているマキーナルト子爵家に併設されている別棟の二階だ。一階は皴が多い男ボスと怖くて優しい女ボスが暮らしており、しっかりお姉さんは養母と同じ二階だ。
養母としっかりお姉さんはシェアハウスをしている。各々の自室を持ち、キッチンやリビング、浴室や脱衣所などといった共用スペースがある。
養母の頭に乗ったユキは鼻歌を歌う。これから温かな雨を浴びるからだ。
「こら、ユキ。私の耳で遊ばないでください」
「ヌ」
楽しすぎて養母の狐耳に寄りかかっていたら、怒られた。少しシュンとする。
けどすぐに。
「ほら、温かな雨ですよ」
「ヌー! ヌー!」
「こらこら、暴れないでください」
養母が手に持った道具から温かな雨――魔道具からお湯のシャワーが放出され、ユキはそれを浴びた。気持ちい。温かい。
ユキがある程度シャワーを浴びた後、養母もシャワーを浴びる。
それから浴室を出て脱衣室に常備してあるバスタオルで体を拭く。もう、冬に近いのでユキも養母も湯冷めしないように、手早くだ。
それから養母は葉っぱ兄弟の父が作ったドライヤーで、小麦色の長髪や狐尻尾を乾かし、ブラシで梳く。メイド服を身に纏う。
また、養母は脱衣室にある鏡を見ながら、いくつかの小瓶から変なお水を少しだけ手に出して、顔に塗る。
また、大き目の小瓶からちょっといい香りがする油を取り出して、顔や手足に滑らせる。ユキの全身にも滑らせる。
「ヌー」
「そうでしょう。アランさんに頼んで作ってもらった特製保湿油です。乾燥しますしね」
「ヌー」
油を塗った後、養母はユキを頭の上に乗せて脱衣室を出て、自室に向かう途中、メイド服に身を包み酷く眠たそうな表情をしているしっかりお姉さんと出会う。
「あ、ユナ。ご苦労様です」
「あ~、はいです。時間まで寝ますので」
「分かりました。あ、ブラウ様の様子は?」
「いつも通りです。ただ、今日はアテナ様ののどの調子が少し悪そうです」
「分かりました」
必要な情報は伝えた、と言わんばかりにしっかりお姉さんはふらふらと自室へと入っていった。
ユキは心配そうに鳴く。しっかりお姉さんも心配だが、昨夜の養母もあんな感じだったのだ。
「ヌー?」
「大丈夫ですって。もうすぐ本格的な冬が始まれば、私たちも忙しさから解放されますから」
「ヌーヌ?」
「いえ、嫌じゃありませんよ。それは寝る時間が短くなったりしますけど、それを知ってこの仕事に就いていますし、他の貴族のメイドの仕事よりもよほど快適ですからね、ここは。って、分かりませんよね」
「ヌー」
確かに言っている多くが難しいけど、養母が無理しているでもなく楽しそうなので大丈夫だとユキは思った。
自室に戻り、灯を付けた養母はドレッサーの前に座り、白い粉みたいなものを顔、特に目元に付けていく。それが終わったらブラシで小麦色の長髪と狐尻尾を整えていく。
「ヌー」
「いつも鏡越に私を見てますけど、楽しいですか?」
「ヌッ!」
ユキは力強く頷く。鏡と見つめっこしながら、白い粉を薄く付け、髪や尻尾を整えて、ちょっとした装飾品で身を飾っている養母の姿はとても好きなのだ。
なんというか、こう、好きなのだ。
「……ユキも女の子ですからね。おしゃれにでも興味があるのでしょうか?」
「ヌ?」
「いえ、今度セオ様にでも作ってもらいましょうか……」
ユキはピコピコと耳を動かす養母に首を傾げる。
が、ぶつぶつと呟いていた養母は
「さて、ユキ。朝から忙しいですが手伝ってください」
「ヌ!」
「ふふ、頼りにしています」
そうしてユキの朝支度は終わった。
Φ
「では、ユキ。ブラウ様とアテナ様を頼みます」
「頼むって、私は大丈夫よ」
「どこがですか。そんなよわよわな体で、とても寒い朝稽古を見に来ようとした馬鹿はどこの誰ですか」
「……む」
「むくれても駄目ですよ。ったく、今のアテナ様は弱って幼児退行気味なんですから、気を付けてください」
「……分かってるわよ」
微かに白み始めた朝日が窓から注がれる。そんな部屋で養母と大女主が小声でそんなやり取りをする。
それから。
「では、ユキ。アテナ様がベッドから無駄に起き上がろうとしたら叱ってくださいね。それとブラウ様の子守も頼みます」
「ヌ」
ベビーベッドで寝ている妹分の抱き枕と化していたユキは、自信満々に頷く。責任重大だけど、養母の助けになるから嬉しい。
そんな想いが見て取れたのか。
「ふふ。こんど、いっぱい遊びましょうね」
「ヌ」
養母は頬を緩ませ、部屋を出て行った。
そしてユキの仕事が始まる。
「ヌーヌー」
「……分かってるわよ」
まずは大女主に優しく言う。大女主は参ったと言わんばかりに起こしていた体を横にする。布団を被り、妹分の方を見ながら横になる。
けど、目を瞑ったりしない。
「ヌ」
「うん、分かってる。けど、少しだけ、ね?」
「……ヌ」
「ありがとう」
ここで強く言っても大女主は聞かない。なので、ユキは条件付きでそれを許す。
そうして数分すると、満足したのか大女主は目を瞑る。数分もすれば、穏やかなな寝息が聞こえる。
さて、ここからがユキの朝の仕事の本番だ。
「ヌーヌーヌ~。ヌ~ヌヌ、ヌーヌ~」
決して耳障りにならない揺りかごのような鼻歌が響く。養母が自分にしてくれたように、安心させる歌を歌う。
だから、その歌は音だけではない。
養母がいつもくれる神聖魔力を柔く穏やかに放出していく。
それはまさしく子守歌。
ここ最近の妹分は泣きやすい。理由もなく大声で泣くことが増えた。それにつられて大女主《アテナ》が起きる時間も増えている。妹分が泣いていると自然と起きてしまうのだ。
だから、ゆっくりと寝る時間を作りために、ユキは妹分がなるべく起きないようにする。あとは、大女主の睡眠を手助けする。
それがこの歌。
「ヌ~ヌ~、ヌヌヌ~」
歌のイメージは養母。温かく見守ってくれる好きな人。歌い方のイメージは葉っぱ兄弟と水蛇の兄の歌い方。お風呂とかで歌ってくれる歌い方がキレイで優しい。
歌う、歌う。子守歌は淡く広がっていく。
途中で、葉っぱ兄弟や水蛇が乱入してきたりはしたが、養母が朝稽古から帰ってくるまでの間、ユキはずっと歌いつづけた。
大女主も妹分もぐっすりと寝ていた。
よかった。
「……ヌ」
朝日が昇る前にパチリと目を覚ましたユキは、甲羅に内に引っ込めていた首を出し、辺りを見渡す。
すぐ隣にはだらしない寝顔をしている養母の顔があった。ユキは養母の枕元で寝ている。
養母がぐっすり寝ていることを見たユキは、「ヌーー」と言いながら甲羅の内に引っ込めていた両手両足尻尾を出し、全身を伸ばす。
それからトテトテと歩き、レモンの顔の上に乗った。
「ヌーヌー。ヌ~っ!」
「……ゥキ、もう少し……」
「ヌー!」
むにゃむにゃと抵抗する養母を前足でペチペチと叩く。すると、ようやく養母はもぞもぞと小刻みに震えた後、パチリと瞼を開く。
「……ぅ……分かったからぁ~!」
「ヌッ!」
自らの狐尻尾を動かし、ユキを顔から退けた養母は目を擦りながら体を起こした。
目の下には隈があり、あまり寝ていないことが分かる。
モフモフの狐尻尾に気持ちよさそうにしていたユキは、養母を心配そうに見上げる。
「ヌー?」
起こしてと頼まれたから起こしたけど、大丈夫? と。
「大丈夫。それより起こしてくれてありがとうね」
「ヌ」
人差し指の腹で頭を撫でられたユキは気持ちよさそうに目を細める。養母はそれを見て頬を緩ませる。
「ふぁ~ぁ。……さて、身支度をしますか」
「ヌーヌ!」
太ももまで隠れるほどダボっとした厚手の長袖シャツ一枚しか着ていない養母は、ベッドから降りた後、近くに掛けてあった皴一つないメイド服を手に取る。またドレッサーの上においていたいくつかの小瓶も手に取る。
それからそれらを持って自室を出て共用スペースへ移動する。浴室へと移動する。
養母が住んでいるのは、使えているマキーナルト子爵家に併設されている別棟の二階だ。一階は皴が多い男ボスと怖くて優しい女ボスが暮らしており、しっかりお姉さんは養母と同じ二階だ。
養母としっかりお姉さんはシェアハウスをしている。各々の自室を持ち、キッチンやリビング、浴室や脱衣所などといった共用スペースがある。
養母の頭に乗ったユキは鼻歌を歌う。これから温かな雨を浴びるからだ。
「こら、ユキ。私の耳で遊ばないでください」
「ヌ」
楽しすぎて養母の狐耳に寄りかかっていたら、怒られた。少しシュンとする。
けどすぐに。
「ほら、温かな雨ですよ」
「ヌー! ヌー!」
「こらこら、暴れないでください」
養母が手に持った道具から温かな雨――魔道具からお湯のシャワーが放出され、ユキはそれを浴びた。気持ちい。温かい。
ユキがある程度シャワーを浴びた後、養母もシャワーを浴びる。
それから浴室を出て脱衣室に常備してあるバスタオルで体を拭く。もう、冬に近いのでユキも養母も湯冷めしないように、手早くだ。
それから養母は葉っぱ兄弟の父が作ったドライヤーで、小麦色の長髪や狐尻尾を乾かし、ブラシで梳く。メイド服を身に纏う。
また、養母は脱衣室にある鏡を見ながら、いくつかの小瓶から変なお水を少しだけ手に出して、顔に塗る。
また、大き目の小瓶からちょっといい香りがする油を取り出して、顔や手足に滑らせる。ユキの全身にも滑らせる。
「ヌー」
「そうでしょう。アランさんに頼んで作ってもらった特製保湿油です。乾燥しますしね」
「ヌー」
油を塗った後、養母はユキを頭の上に乗せて脱衣室を出て、自室に向かう途中、メイド服に身を包み酷く眠たそうな表情をしているしっかりお姉さんと出会う。
「あ、ユナ。ご苦労様です」
「あ~、はいです。時間まで寝ますので」
「分かりました。あ、ブラウ様の様子は?」
「いつも通りです。ただ、今日はアテナ様ののどの調子が少し悪そうです」
「分かりました」
必要な情報は伝えた、と言わんばかりにしっかりお姉さんはふらふらと自室へと入っていった。
ユキは心配そうに鳴く。しっかりお姉さんも心配だが、昨夜の養母もあんな感じだったのだ。
「ヌー?」
「大丈夫ですって。もうすぐ本格的な冬が始まれば、私たちも忙しさから解放されますから」
「ヌーヌ?」
「いえ、嫌じゃありませんよ。それは寝る時間が短くなったりしますけど、それを知ってこの仕事に就いていますし、他の貴族のメイドの仕事よりもよほど快適ですからね、ここは。って、分かりませんよね」
「ヌー」
確かに言っている多くが難しいけど、養母が無理しているでもなく楽しそうなので大丈夫だとユキは思った。
自室に戻り、灯を付けた養母はドレッサーの前に座り、白い粉みたいなものを顔、特に目元に付けていく。それが終わったらブラシで小麦色の長髪と狐尻尾を整えていく。
「ヌー」
「いつも鏡越に私を見てますけど、楽しいですか?」
「ヌッ!」
ユキは力強く頷く。鏡と見つめっこしながら、白い粉を薄く付け、髪や尻尾を整えて、ちょっとした装飾品で身を飾っている養母の姿はとても好きなのだ。
なんというか、こう、好きなのだ。
「……ユキも女の子ですからね。おしゃれにでも興味があるのでしょうか?」
「ヌ?」
「いえ、今度セオ様にでも作ってもらいましょうか……」
ユキはピコピコと耳を動かす養母に首を傾げる。
が、ぶつぶつと呟いていた養母は
「さて、ユキ。朝から忙しいですが手伝ってください」
「ヌ!」
「ふふ、頼りにしています」
そうしてユキの朝支度は終わった。
Φ
「では、ユキ。ブラウ様とアテナ様を頼みます」
「頼むって、私は大丈夫よ」
「どこがですか。そんなよわよわな体で、とても寒い朝稽古を見に来ようとした馬鹿はどこの誰ですか」
「……む」
「むくれても駄目ですよ。ったく、今のアテナ様は弱って幼児退行気味なんですから、気を付けてください」
「……分かってるわよ」
微かに白み始めた朝日が窓から注がれる。そんな部屋で養母と大女主が小声でそんなやり取りをする。
それから。
「では、ユキ。アテナ様がベッドから無駄に起き上がろうとしたら叱ってくださいね。それとブラウ様の子守も頼みます」
「ヌ」
ベビーベッドで寝ている妹分の抱き枕と化していたユキは、自信満々に頷く。責任重大だけど、養母の助けになるから嬉しい。
そんな想いが見て取れたのか。
「ふふ。こんど、いっぱい遊びましょうね」
「ヌ」
養母は頬を緩ませ、部屋を出て行った。
そしてユキの仕事が始まる。
「ヌーヌー」
「……分かってるわよ」
まずは大女主に優しく言う。大女主は参ったと言わんばかりに起こしていた体を横にする。布団を被り、妹分の方を見ながら横になる。
けど、目を瞑ったりしない。
「ヌ」
「うん、分かってる。けど、少しだけ、ね?」
「……ヌ」
「ありがとう」
ここで強く言っても大女主は聞かない。なので、ユキは条件付きでそれを許す。
そうして数分すると、満足したのか大女主は目を瞑る。数分もすれば、穏やかなな寝息が聞こえる。
さて、ここからがユキの朝の仕事の本番だ。
「ヌーヌーヌ~。ヌ~ヌヌ、ヌーヌ~」
決して耳障りにならない揺りかごのような鼻歌が響く。養母が自分にしてくれたように、安心させる歌を歌う。
だから、その歌は音だけではない。
養母がいつもくれる神聖魔力を柔く穏やかに放出していく。
それはまさしく子守歌。
ここ最近の妹分は泣きやすい。理由もなく大声で泣くことが増えた。それにつられて大女主《アテナ》が起きる時間も増えている。妹分が泣いていると自然と起きてしまうのだ。
だから、ゆっくりと寝る時間を作りために、ユキは妹分がなるべく起きないようにする。あとは、大女主の睡眠を手助けする。
それがこの歌。
「ヌ~ヌ~、ヌヌヌ~」
歌のイメージは養母。温かく見守ってくれる好きな人。歌い方のイメージは葉っぱ兄弟と水蛇の兄の歌い方。お風呂とかで歌ってくれる歌い方がキレイで優しい。
歌う、歌う。子守歌は淡く広がっていく。
途中で、葉っぱ兄弟や水蛇が乱入してきたりはしたが、養母が朝稽古から帰ってくるまでの間、ユキはずっと歌いつづけた。
大女主も妹分もぐっすりと寝ていた。
よかった。
23
読んでくださりありがとうございます!!少しでも面白いと思われたら、お気に入り登録や感想をよろしくお願いします!!また、エールで動画を見てくださると投稿継続につながりますのでよろしくお願いします。
お気に入りに追加
951
あなたにおすすめの小説

異世界に転生したのでとりあえず好き勝手生きる事にしました
おすし
ファンタジー
買い物の帰り道、神の争いに巻き込まれ命を落とした高校生・桐生 蓮。お詫びとして、神の加護を受け異世界の貴族の次男として転生するが、転生した身はとんでもない加護を受けていて?!転生前のアニメの知識を使い、2度目の人生を好きに生きる少年の王道物語。
※バトル・ほのぼの・街づくり・アホ・ハッピー・シリアス等色々ありです。頭空っぽにして読めるかもです。
※作者は初心者で初投稿なので、優しい目で見てやってください(´・ω・)
更新はめっちゃ不定期です。
※他の作品出すのいや!というかたは、回れ右の方がいいかもです。
異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します
桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる

この度異世界に転生して貴族に生まれ変わりました
okiraku
ファンタジー
地球世界の日本の一般国民の息子に生まれた藤堂晴馬は、生まれつきのエスパーで透視能力者だった。彼は親から独立してアパートを借りて住みながら某有名国立大学にかよっていた。4年生の時、酔っ払いの無免許運転の車にはねられこの世を去り、異世界アールディアのバリアス王国貴族の子として転生した。幸せで平和な人生を今世で歩むかに見えたが、国内は王族派と貴族派、中立派に分かれそれに国王が王位継承者を定めぬまま重い病に倒れ王子たちによる王位継承争いが起こり国内は不安定な状態となった。そのため貴族間で領地争いが起こり転生した晴馬の家もまきこまれ領地を失うこととなるが、もともと転生者である晴馬は逞しく生き家族を支えて生き抜くのであった。
没落貴族の異世界領地経営!~生産スキルでガンガン成り上がります!
武蔵野純平
ファンタジー
異世界転生した元日本人ノエルは、父の急死によりエトワール伯爵家を継承することになった。
亡くなった父はギャンブルに熱中し莫大な借金をしていた。
さらに借金を国王に咎められ、『王国貴族の恥!』と南方の辺境へ追放されてしまう。
南方は魔物も多く、非常に住みにくい土地だった。
ある日、猫獣人の騎士現れる。ノエルが女神様から与えられた生産スキル『マルチクラフト』が覚醒し、ノエルは次々と異世界にない商品を生産し、領地経営が軌道に乗る。

異世界でリサイクルショップ!俺の高価買取り!
理太郎
ファンタジー
坂木 新はリサイクルショップの店員だ。
ある日、買い取りで査定に不満を持った客に恨みを持たれてしまう。
仕事帰りに襲われて、気が付くと見知らぬ世界のベッドの上だった。

元外科医の俺が異世界で何が出来るだろうか?~現代医療の技術で異世界チート無双~
冒険者ギルド酒場 チューイ
ファンタジー
魔法は奇跡の力。そんな魔法と現在医療の知識と技術を持った俺が異世界でチートする。神奈川県の大和市にある冒険者ギルド酒場の冒険者タカミの話を小説にしてみました。
俺の名前は、加山タカミ。48歳独身。現在、救命救急の医師として現役バリバリ最前線で馬車馬のごとく働いている。俺の両親は、俺が幼いころバスの転落事故で俺をかばって亡くなった。その時の無念を糧に猛勉強して医師になった。俺を育ててくれた、ばーちゃんとじーちゃんも既に亡くなってしまっている。つまり、俺は天涯孤独なわけだ。職場でも患者第一主義で同僚との付き合いは仕事以外にほとんどなかった。しかし、医師としての技量は他の医師と比較しても評価は高い。別に自分以外の人が嫌いというわけでもない。つまり、ボッチ時間が長かったのである意味コミ障気味になっている。今日も相変わらず忙しい日常を過ごしている。
そんなある日、俺は一人の少女を庇って事故にあう。そして、気が付いてみれば・・・
「俺、死んでるじゃん・・・」
目の前に現れたのは結構”チャラ”そうな自称 創造神。彼とのやり取りで俺は異世界に転生する事になった。
新たな家族と仲間と出会い、翻弄しながら異世界での生活を始める。しかし、医療水準の低い異世界。俺の新たな運命が始まった。
元外科医の加山タカミが持つ医療知識と技術で本来持つ宿命を異世界で発揮する。自分の宿命とは何か翻弄しながら異世界でチート無双する様子の物語。冒険者ギルド酒場 大和支部の冒険者の英雄譚。
成長促進と願望チートで、異世界転生スローライフ?
後藤蓮
ファンタジー
20年生きてきて不幸なことしかなかった青年は、無職となったその日に、女子高生二人を助けた代償として、トラックに轢かれて死んでしまう。
目が覚めたと思ったら、そこは知らない場所。そこでいきなり神様とか名乗る爺さんと出会い、流れで俺は異世界転生することになった。
日本で20年生きた人生は運が悪い人生だった。来世は運が良くて幸せな人生になるといいな..........。
そんな思いを胸に、神様からもらった成長促進と願望というチートスキルを持って青年は異世界転生する。
さて、新しい人生はどんな人生になるのかな?
※ 第11回ファンタジー小説大賞参加してます 。投票よろしくお願いします!
◇◇◇◇◇◇◇◇
お気に入り、感想貰えると作者がとても喜びますので、是非お願いします。
執筆スピードは、ゆるーくまったりとやっていきます。
◇◇◇◇◇◇◇◇
9/3 0時 HOTランキング一位頂きました!ありがとうございます!
9/4 7時 24hランキング人気・ファンタジー部門、一位頂きました!ありがとうございます!
ボッチになった僕がうっかり寄り道してダンジョンに入った結果
安佐ゆう
ファンタジー
第一の人生で心残りがあった者は、異世界に転生して未練を解消する。
そこは「第二の人生」と呼ばれる世界。
煩わしい人間関係から遠ざかり、のんびり過ごしたいと願う少年コイル。
学校を卒業したのち、とりあえず幼馴染たちとパーティーを組んで冒険者になる。だが、コイルのもつギフトが原因で、幼馴染たちのパーティーから追い出されてしまう。
ボッチになったコイルだったが、これ幸いと本来の目的「のんびり自給自足」を果たすため、町を出るのだった。
ロバのポックルとのんびり二人旅。ゴールと決めた森の傍まで来て、何気なくフラっとダンジョンに立ち寄った。そこでコイルを待つ運命は……
基本的には、ほのぼのです。
設定を間違えなければ、毎日12時、18時、22時に更新の予定です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる