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ちょっとした激動の四か月
始まり:Birth
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それは壮観だった。
マキーナルト領の兵団の人数は少ない。五百にも届かない。けれど、今回だけはそこらへんの主婦や老人、若者も参戦するため、ようやく六百人にいくかどうか。
そこに選定された高ランク冒険者が四百人と、前日まで兵力を増強していた王国第三騎士団が千人。
計、二千に行くぐらい。
字面だけ見ればそれはかなり少ないが、けど問題ない。その人数の少なさに勝るほどの質があるからだ。
だからこそ、壮観だった。
俺が立っているラート城壁とアダド森林との間にあるアダド草原だ。死之行進やスタンピード等々のためにアテナ母さんたちが森を切り開いて草原にしたのだ。
その草原に段々と高くなる四つの城壁が聳え立つ。ここ二週間ほどで建てられた城壁であり、ラート町の住人が作ったため、その強度は高い。
一人一人が魔法使いの如き実力を持っているからこそ、できる技だ。
そしてその城壁に向こうには、明らかに邪悪な気配が漂っていた。瘴気だ。そこには強大な魔力反応が幾つもあり、十万にも昇りそうな魔物がいた。
エウが結界で抑えているため、まだ飛び出してこないが、あと十分もすると決壊するだろう。
そんな魔物たちに対敵するのが、静かな戦意を昂らせた人たち。そこに超重力があるのではと思ってしまうほどに物凄い殺気を放っている。
甲冑を纏っている者は意外に少なく、皆バラバラな装備を身に着けている。ローブ姿や軽装、ワンピース姿やドレス姿の者もいる。
中には何故か上半身裸の老人やおっさんがいたりするが……
「セオ様。あまり前にでると落ちますよ」
「……確かに」
横幅十メートルほどあるラート城壁の上で、強化した視力でそんな様子を眺めていた俺をレモンが窘めた。一応、胸壁はあるが幼児である俺の体は軽い。高さ的に強い風が吹くだろうし、ピューと飛んで行ってしまうかもしれない。
俺はゆっくりと歩廊の中央へと戻った。
そこにはお腹をとても大きくしたアテナ母さんがいた。パラソルの下で優雅に座り、本を読んでいた。座っている椅子は特注で、今のアテナ母さんの体に合うように作られている。腰や体に負担をかけない。
俺が戻ってきたことに気が付き、目の前の丸机にそれを置く。
「屋敷にいなくて大丈夫なの?」
「ええ、大丈夫よ。もし、ここで陣痛が来ても問題ないわ」
「……まぁ確かに問題ないようには準備してあるけど……」
三十七週を過ぎているため、もういつ生まれてもおかしくない。おかしくないのだが、丁度出産安定である四十週までと死之行進が重なっているのだ。
そしてアテナ母さんは屋敷にいることを拒んだ。戦うつもりはないらしいが、それでも万が一に備えておきたいと。ついでに指示等々の最終決定を行うらしい。
正直、家で大人しくして欲しいのが俺の願いだ。もし、外で陣痛が来た場合、その酷さによっては屋敷に戻れない。転移での移動は無理。アテナ母さんは兎も角、胎児への影響がでかい。
まだ、完全に母体から出るまで、魂魄は肉体に完全定着しない。出た後も、馴染むまでに時間がかかる。
その時に転移で移動させると、魂魄だけが違う場所へ転移してしまう可能性もあるのだとか。
ということで、外でも出産しても問題ないように衛生面等々の魔道具を必死に作っていたのだ。ただ、もともとこの地域には野外出産もあった。魔物に村が壊されたりとか色々とあった。
なので、出産用の結界魔法が伝わっているので、それで衛生面はある程度保たれるらしい。けど、俺の魔道具が無駄ではなく、そこら辺の家よりは高い衛生を保てるだろう。
それでも現代日本で生きていた俺としては不安しかないのだが……
文化と歴史等々の違いと割り切るしかない。野外出産に反対する人はいたにはいたが、それはアテナ母さん相手だからであって、通常は反対しないらしいし。
マジか……と驚いたのは言うまでもない。
「それに四回目よ。しかも最初は双子でロイスとアランが喰らいの薔薇と戦っている時に産んだんだから、大丈夫よ」
「……何それ」
見た目は淑女然としたふんわかな感じだが、破天荒だよな、アテナ母さんって。冒険者をやっていたから、まぁそうなんだが……
そう少しだけ呆れていたら、アテナ母さんがニヤリと笑った。
「それに何かあってもセオが何とかしてくれるでしょう?」
「……ん」
まぁ大切な妹が無事に産まれるためにやれることはやってきたのだ。それにアテナ母さんが無事に妹を産めるようにも。
だから、まぁ問題はない。思い出せる限りの地球の出産知識を思い出したし、クラリスさんとも情報共有をして、色々とやれることをやった。
……もし、何かあっても対応できる。する。四歳児だけど、転生者でもあるんだ。その時だけは肉体に精神を引っ張られずにやる。混乱したりすると、結構引っ張られてしまうしな。
“研究室”にも頼んでおくか。あとは、万が一の時に自動で肉体操作をしてもらおう。体を明け渡しても問題ない、と信じたいし。
そう覚悟を決めていると、柔らかな匂いがするお茶が入ったティーポットを丸机の上においたレモンが、少しだけ不満げに頬を膨らませた。
「アテナ様。私もいますよ」
「もちろん、頼りにしてるわよ、レモン」
「ええ、頼りにしてください。これでも出産の立ち合い回数は二桁を超えますから。どんな状態でも無事に終わらせます」
「ふふ、頼もしいわ」
モッフモッフの狐尻尾をピンと立たせ、胸を張ったレモンにアテナ母さんは微笑んだ。
にしても二桁も立ち会ってるのか。そういえば、前にクラリスさんが孤児院に引き取ったとか、年上の子すらも養ってたとか言ってたし、たぶん普段の様子からでは想像もできない経験をしているのかもしれない。
うん、頼りになるな。
と、そんな事を話していたら、キーンという音が響いた。それと同時にロイス父さんの声が空中に響く。スピーカーのような魔法を使ったのだろう。
『さて』
響き渡ったロイス父さんの声は、いつもの爽やかな感じとは違い、非常に厳かだった。
だから、風の騒めきすらも聞こえない。あまりの静寂に耳がキーンとした感じになる。
『今日、ここで明日が決まる。家族、子、パートナー、友、隣人……そして自分。その明日が決まる』
引き込まれる。ロイス父さんの話し方、声音、漂う魔力、全てに引き込まれる。たぶんこれをカリスマというのでは、と思うほどに俺は引き込まれた。
『明日、そこで明後日が決まる。その次も、次も、次も……』
引き込まれた俺は、耳からスッと入るその言葉から連想する。積み重なっていく未来を。大切な一日を。
『ところで我らは有限。人、だ。今日、ここで未来が決まるとしたら、今日という未来を作った過去がある』
そして俺は、今立っている場所を見た。過去の人が積み上げてきた大切な未来だ。巨人の肩に立っている、なんてリンゴの人は言っていたが、それは何も発見だけでなく、日常もだ。
『かつて、この大地は凶悪な魔物が跋扈し蔓延り、国も為す術がなかった』
……そういえば前にロイス父さんは体よく厄介払いされたって感じの話を聞いたけど、たぶん為す術としてロイス父さんがここに寄こされたんだろうな。
ロイス父さんもだからこそ、望んだんだと思うし。
勝手な想像だが。
『だが、先人たちはこの大地で生き延びてきた。生きてきたのだ!』
マキーナルト領にいる三十歳以上の人たちは、実際にここで戦い続け、十歳以上も子たちもこの地で産まれて育ったんだよな。
それが数百年前から続いていた。前に、ルルネネさんが言っていた気がするし。
『だからこそ、我らは先人に恥じない生き様をしなければならない! 皆で生きる生き方をしなければならない!』
ロイス父さんが大きく息を吸った。呼吸音すらも一つの言葉として、使っている。
『恐れろ! 魔物を恐れろ! 家族が、子が、パートナーが、友が、自分が……傷つくことを恐れろ! 死ぬことを、恐れろ!』
その言葉と共に、多くの人々の雄たけびが一瞬だけ響く。俺たちの周りにいた護衛や補給、伝令の兵士や冒険者も同様だ。
一寸の乱れもなく息を吸い、それを吐き出した。大気が震え、衝撃波が走る。叫び声だけで走ってしまう。
静寂が再び訪れて。
『戦え! 逃げろ! 生きろ!』
そして、エウが張っていた神聖結界が決壊し、瘴気を纏った魔物たちが草原に雪崩れ込んだ。
マキーナルト領の兵団の人数は少ない。五百にも届かない。けれど、今回だけはそこらへんの主婦や老人、若者も参戦するため、ようやく六百人にいくかどうか。
そこに選定された高ランク冒険者が四百人と、前日まで兵力を増強していた王国第三騎士団が千人。
計、二千に行くぐらい。
字面だけ見ればそれはかなり少ないが、けど問題ない。その人数の少なさに勝るほどの質があるからだ。
だからこそ、壮観だった。
俺が立っているラート城壁とアダド森林との間にあるアダド草原だ。死之行進やスタンピード等々のためにアテナ母さんたちが森を切り開いて草原にしたのだ。
その草原に段々と高くなる四つの城壁が聳え立つ。ここ二週間ほどで建てられた城壁であり、ラート町の住人が作ったため、その強度は高い。
一人一人が魔法使いの如き実力を持っているからこそ、できる技だ。
そしてその城壁に向こうには、明らかに邪悪な気配が漂っていた。瘴気だ。そこには強大な魔力反応が幾つもあり、十万にも昇りそうな魔物がいた。
エウが結界で抑えているため、まだ飛び出してこないが、あと十分もすると決壊するだろう。
そんな魔物たちに対敵するのが、静かな戦意を昂らせた人たち。そこに超重力があるのではと思ってしまうほどに物凄い殺気を放っている。
甲冑を纏っている者は意外に少なく、皆バラバラな装備を身に着けている。ローブ姿や軽装、ワンピース姿やドレス姿の者もいる。
中には何故か上半身裸の老人やおっさんがいたりするが……
「セオ様。あまり前にでると落ちますよ」
「……確かに」
横幅十メートルほどあるラート城壁の上で、強化した視力でそんな様子を眺めていた俺をレモンが窘めた。一応、胸壁はあるが幼児である俺の体は軽い。高さ的に強い風が吹くだろうし、ピューと飛んで行ってしまうかもしれない。
俺はゆっくりと歩廊の中央へと戻った。
そこにはお腹をとても大きくしたアテナ母さんがいた。パラソルの下で優雅に座り、本を読んでいた。座っている椅子は特注で、今のアテナ母さんの体に合うように作られている。腰や体に負担をかけない。
俺が戻ってきたことに気が付き、目の前の丸机にそれを置く。
「屋敷にいなくて大丈夫なの?」
「ええ、大丈夫よ。もし、ここで陣痛が来ても問題ないわ」
「……まぁ確かに問題ないようには準備してあるけど……」
三十七週を過ぎているため、もういつ生まれてもおかしくない。おかしくないのだが、丁度出産安定である四十週までと死之行進が重なっているのだ。
そしてアテナ母さんは屋敷にいることを拒んだ。戦うつもりはないらしいが、それでも万が一に備えておきたいと。ついでに指示等々の最終決定を行うらしい。
正直、家で大人しくして欲しいのが俺の願いだ。もし、外で陣痛が来た場合、その酷さによっては屋敷に戻れない。転移での移動は無理。アテナ母さんは兎も角、胎児への影響がでかい。
まだ、完全に母体から出るまで、魂魄は肉体に完全定着しない。出た後も、馴染むまでに時間がかかる。
その時に転移で移動させると、魂魄だけが違う場所へ転移してしまう可能性もあるのだとか。
ということで、外でも出産しても問題ないように衛生面等々の魔道具を必死に作っていたのだ。ただ、もともとこの地域には野外出産もあった。魔物に村が壊されたりとか色々とあった。
なので、出産用の結界魔法が伝わっているので、それで衛生面はある程度保たれるらしい。けど、俺の魔道具が無駄ではなく、そこら辺の家よりは高い衛生を保てるだろう。
それでも現代日本で生きていた俺としては不安しかないのだが……
文化と歴史等々の違いと割り切るしかない。野外出産に反対する人はいたにはいたが、それはアテナ母さん相手だからであって、通常は反対しないらしいし。
マジか……と驚いたのは言うまでもない。
「それに四回目よ。しかも最初は双子でロイスとアランが喰らいの薔薇と戦っている時に産んだんだから、大丈夫よ」
「……何それ」
見た目は淑女然としたふんわかな感じだが、破天荒だよな、アテナ母さんって。冒険者をやっていたから、まぁそうなんだが……
そう少しだけ呆れていたら、アテナ母さんがニヤリと笑った。
「それに何かあってもセオが何とかしてくれるでしょう?」
「……ん」
まぁ大切な妹が無事に産まれるためにやれることはやってきたのだ。それにアテナ母さんが無事に妹を産めるようにも。
だから、まぁ問題はない。思い出せる限りの地球の出産知識を思い出したし、クラリスさんとも情報共有をして、色々とやれることをやった。
……もし、何かあっても対応できる。する。四歳児だけど、転生者でもあるんだ。その時だけは肉体に精神を引っ張られずにやる。混乱したりすると、結構引っ張られてしまうしな。
“研究室”にも頼んでおくか。あとは、万が一の時に自動で肉体操作をしてもらおう。体を明け渡しても問題ない、と信じたいし。
そう覚悟を決めていると、柔らかな匂いがするお茶が入ったティーポットを丸机の上においたレモンが、少しだけ不満げに頬を膨らませた。
「アテナ様。私もいますよ」
「もちろん、頼りにしてるわよ、レモン」
「ええ、頼りにしてください。これでも出産の立ち合い回数は二桁を超えますから。どんな状態でも無事に終わらせます」
「ふふ、頼もしいわ」
モッフモッフの狐尻尾をピンと立たせ、胸を張ったレモンにアテナ母さんは微笑んだ。
にしても二桁も立ち会ってるのか。そういえば、前にクラリスさんが孤児院に引き取ったとか、年上の子すらも養ってたとか言ってたし、たぶん普段の様子からでは想像もできない経験をしているのかもしれない。
うん、頼りになるな。
と、そんな事を話していたら、キーンという音が響いた。それと同時にロイス父さんの声が空中に響く。スピーカーのような魔法を使ったのだろう。
『さて』
響き渡ったロイス父さんの声は、いつもの爽やかな感じとは違い、非常に厳かだった。
だから、風の騒めきすらも聞こえない。あまりの静寂に耳がキーンとした感じになる。
『今日、ここで明日が決まる。家族、子、パートナー、友、隣人……そして自分。その明日が決まる』
引き込まれる。ロイス父さんの話し方、声音、漂う魔力、全てに引き込まれる。たぶんこれをカリスマというのでは、と思うほどに俺は引き込まれた。
『明日、そこで明後日が決まる。その次も、次も、次も……』
引き込まれた俺は、耳からスッと入るその言葉から連想する。積み重なっていく未来を。大切な一日を。
『ところで我らは有限。人、だ。今日、ここで未来が決まるとしたら、今日という未来を作った過去がある』
そして俺は、今立っている場所を見た。過去の人が積み上げてきた大切な未来だ。巨人の肩に立っている、なんてリンゴの人は言っていたが、それは何も発見だけでなく、日常もだ。
『かつて、この大地は凶悪な魔物が跋扈し蔓延り、国も為す術がなかった』
……そういえば前にロイス父さんは体よく厄介払いされたって感じの話を聞いたけど、たぶん為す術としてロイス父さんがここに寄こされたんだろうな。
ロイス父さんもだからこそ、望んだんだと思うし。
勝手な想像だが。
『だが、先人たちはこの大地で生き延びてきた。生きてきたのだ!』
マキーナルト領にいる三十歳以上の人たちは、実際にここで戦い続け、十歳以上も子たちもこの地で産まれて育ったんだよな。
それが数百年前から続いていた。前に、ルルネネさんが言っていた気がするし。
『だからこそ、我らは先人に恥じない生き様をしなければならない! 皆で生きる生き方をしなければならない!』
ロイス父さんが大きく息を吸った。呼吸音すらも一つの言葉として、使っている。
『恐れろ! 魔物を恐れろ! 家族が、子が、パートナーが、友が、自分が……傷つくことを恐れろ! 死ぬことを、恐れろ!』
その言葉と共に、多くの人々の雄たけびが一瞬だけ響く。俺たちの周りにいた護衛や補給、伝令の兵士や冒険者も同様だ。
一寸の乱れもなく息を吸い、それを吐き出した。大気が震え、衝撃波が走る。叫び声だけで走ってしまう。
静寂が再び訪れて。
『戦え! 逃げろ! 生きろ!』
そして、エウが張っていた神聖結界が決壊し、瘴気を纏った魔物たちが草原に雪崩れ込んだ。
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