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ちょっとした激動の四か月
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合同演習から二週間が立ち町に行くと、雰囲気が一変していた。
いつもは楽しそうに談笑していたおば様方はショートソードや暗器等々を研いでいて、それを何度も何度も交換し合っている。男衆は全くもって見かけず、俺と同じ年くらいの幼子を除いた子供も見ない。
そう思いながら中央の広場に行くと、そこには先ほど見なかった男衆や子供たちがいた。
それだけじゃない。女性の冒険者や兵士などもいた。渋谷のスクランブル程度の広さしかないそこにひしめき合っていた。
だが、静かだった。静かな息遣いと武器と防具が擦れる音だけが聞こえる。ざわめきはなく、張り詰めた戦意があった。
もうすぐ夕方に近い。まだ空は青色だが、それでも茜に近づいている。
だからこそ、異様だ。これから彼らがこの世ならぬ場所へと連れ去られるかのように思ってしまう。
なのだが。
カーンと、自由ギルドから大きな鐘の音が響いた。
すると、全てが弾けた。
「胴上げだ、胴上げだ!」
「こっちにはゴブリン酒をもってこい!」
「その前に世界毒薬百選の決着だ!」
「いや、恐怖の血肉酒だ!」
思わず後ずさってしまうほどにあちこちで怒号が鳴り響き、皆が各々の武器を抜いては見せあい、軽く殴り合い、明らかに色のおかしいお酒や飲み物を飲んでいる。
え、マジで、何なの、これ。
俺、今日何も聞いてないんだけど。こんなのがあるなんて聞いてないんだけど。ただ、ユリシア姉さんとエドガー兄さんを探しに来ただけなんだが……
「アル~」
「リュネ~」
「ケン」
俺のぼさぼさの頭の中に入っていたアルたちが怖がっている。ちょっとした暴動のような様子なのもあるが、異様なのだ。異質だ。
静かというには違う。騒いでいるし。
だが、狂気とかそういうのは感じない。理性を無くし、集団的に秩序が崩壊しているわけでもない。
なんというか怖い。怖い。怖い。魔力とかそういうのは感じないし、狂気とかそういうおかしなのも感じない。なのに、自然と心の奥底から不安が湧きあがり、恐怖心が増大していく。
ガタガタと体が震え、自分が自分でいられなくなるような感覚を味わう。
急だ。急すぎる。昨日まで多少雰囲気は張り詰めていたが、こんな雰囲気ではなかった。気持ち悪い。
うぇ、吐きそうだ。
「セオ! お前はこっちへ来い!」
「ッ。あ、ちょ」
と、異様な雰囲気に飲まれそうになった瞬間、いつの間にか後ろに立っていたエドガー兄さんに首根っこを掴まれた。
そのまま有無を言わさず、広場から遠ざけられる。ズルズルと引きずられるが、それでも何故か助かった、と思ってしまう。
だって、恐怖が少しだけ和らいだからだ。
そうして広場の喧騒が遠くで聞こえるようになったラート町の城壁の近くで、エドガー兄さんは火属性魔法で周囲に明かりを灯す。いつの間にか茜すら通り越して常闇の帳が降りていた。
月もなく、星々の輝きも何故か弱かった。
「よし、ここなら大丈夫だな」
「……エドガー兄さん、どういうことっ!?」
俺はその異様な空にも怖くなり、ガタガタと縮こまる。マジで、何で、急にどうした! さっきから問いかけている“研究室”は反応がないし、視界がなんか狭い。
「面倒な場面に出くわしたな。いや、出くわされたか?」
「だからっ、どういう――」
「ラインも連れてきたわよ」
頭で震えていたアルたちを手に取り、懐で抱きしめながらその恐怖心を抑えていると、ユリシア姉さんがいた。背中にはぐったりしたライン兄さんがいた。気を失っているようだ。
広場の方から歩いてきたので、たぶんライン兄さんも広場にいたんだろう。気配や魔力を感じ取れなかったのは気になるが。
にしても、ライン兄さんの顔は青白いし、うんうんと唸っているし……
あ、なんか落ち着いてきた。っというか、ライン兄さんが心配になった。
「……ねぇ、ライン兄さんは大丈夫なの?」
「そうね。アンタよりはマシよ。気絶できたのだし」
「そうだな。夢の中でうなされているかもしれねぇが、大丈夫だろ」
それを大丈夫というかは気になるが……
俺はゆっくりと深呼吸する。スーハースーハー。
「……で、どういうことなの。俺、ただエドガー兄さんたちを呼んでくるようにとしか言われてなかったんだけど。ってか、あれ何?」
「やっぱり確信犯か。まぁ、これは不意打ちの方が効くし、後々いいんだが……」
エドガー兄さんは呆れたように呟いた。
「セオ。分かりやすく言うとだな、アレは恐怖を増大させる儀式みたいなもんだ。昔からやってる儀式。戦いの前日に行う儀式だ」
「……何で恐怖を増大させるの? おかしくない? 明日は死之行進でしょ? だったら恐怖心を無くした方が……」
明日は死之行進だ。正確には明日からだが。
エウとアテナ母さんの結界で日時を調整し、明日の十時からになったのだ。基本的陣営は既に構築し終え、簡易砦や罠の設置、塹壕や避難経路の確保なども終了した。
だからこそ、そこまで準備したら普通恐怖心などいらないはずだ。あったら足が竦み、剣が鈍り、体力が減ると思う。
そんな考えが伝わったんだろう。エドガー兄さんはガリガリと頭を掻いた後、ゆっくりと言った。
「……セオはまだ魔物とキチンと戦った事がねぇし、いつも守護兵団と関わる事が多いから分からないと思うが、恐怖心が戦う上で重要なんだ」
「そうよ。でないと、戦えない。生き残れないのよ」
でも、恐怖心が身を巣食っていたら、体が動かなくなってより生存が……
そう思っていたらユリシア姉さんがやれやれと言った感じに俺の頭を撫でた。久しぶりに撫でられて少しだけ心地よい。
さっきの恐怖心もあってか、俺は柔らかな手の感触を受け止める。
と、数十秒撫でられた後、微妙なタイミングでユリシア姉さんが俺の頭から手を離した。
「アンタって頭がいいのに、こういうのはダメね」
「ダメって!」
俺は思わずユリシア姉さんに突っかかる。いつもなら余裕ぶって流すのに、今日だけは突っかかってしまう。
頭を撫でるユリシア姉さんの手を掴み、ぎゅっと立ち上がる。
すると。
「元気になったわね」
「あ、え」
さっきまで震えていた足や体が落ち着いた。体中を掻きむしりたくなるような恐怖心や不安がスーと消え去り、夏の夜の心地よさが肌に纏わりつく。
先ほどまで星々の輝きは弱いと思っていたし、月がないと思っていたが、あった。見上げたら、安心するように命を燃やす星々と優しく見守る月があった。
「兵団で教わるのよ。救難とかの際に恐怖で体が固くなると重いのよ。それに指示を出しにくいしね」
いつもの負けん気が強く、脳筋っぽく、天真爛漫なユリシア姉さんではなく、凛とした強い女性がそこにいた。
今日の朝はそんなんではなかったのだが、急にそんな戦士のような雰囲気を纏いゆっくりと微笑んだ。蒼穹の瞳が鮮やかだ。
マジで急だ。本当に今日は急な事が多い。
と思ったら。
「遅いじゃない」
「ちょっとありまして」
いつの間にかレモンが後ろにいた。ユリシア姉さんは背負っていたライン兄さんを手際よくレモンに渡す。レモンは軽やかにライン兄さんを背中に背負う。黄金のふさふさ尻尾があやすようにライン兄さんの背中を撫でる。
「ちょ、自分で歩けるってば!」
「いえ、歩けないと思いますので」
また、俺はレモンに抱きかかえられた。メイド服越しにたわわな胸が当たり、ちょっとアレだが、人肌の温かさに安心する。
ただ、恥ずかしいので抗議するとライン兄さんを撫でていた狐尻尾が器用に俺の頬を撫でた。
思わずくすぐったくて身を捩るが、レモンは決して離さない。ついでに俺の懐にいたアルたちは、俺の体を昇ってレモンの頭の上にのった。チラリと見れば、狐耳に体を預けている。
「それでは明日の朝、会いましょう」
「そうね。レモンは母さんをお願い」
「もう、いつ生まれもおかしくないからな」
「かしこまりました」
え、何で朝? エドガー兄さんたちは家に帰るんじゃ。だから俺がここに来た……そういうえば、聞き逃してたけど確信犯とかどうたら……
なんか凄く眠くなってきた。安心したら眠くなるのと同じだろうか。凄く体がポカポカして、今ならいい夢が見れそうな……
「大丈夫ですよ。ゆっくり眠ってください」
……ああ、そう。
そうして俺は眠ってしまった。
いつもは楽しそうに談笑していたおば様方はショートソードや暗器等々を研いでいて、それを何度も何度も交換し合っている。男衆は全くもって見かけず、俺と同じ年くらいの幼子を除いた子供も見ない。
そう思いながら中央の広場に行くと、そこには先ほど見なかった男衆や子供たちがいた。
それだけじゃない。女性の冒険者や兵士などもいた。渋谷のスクランブル程度の広さしかないそこにひしめき合っていた。
だが、静かだった。静かな息遣いと武器と防具が擦れる音だけが聞こえる。ざわめきはなく、張り詰めた戦意があった。
もうすぐ夕方に近い。まだ空は青色だが、それでも茜に近づいている。
だからこそ、異様だ。これから彼らがこの世ならぬ場所へと連れ去られるかのように思ってしまう。
なのだが。
カーンと、自由ギルドから大きな鐘の音が響いた。
すると、全てが弾けた。
「胴上げだ、胴上げだ!」
「こっちにはゴブリン酒をもってこい!」
「その前に世界毒薬百選の決着だ!」
「いや、恐怖の血肉酒だ!」
思わず後ずさってしまうほどにあちこちで怒号が鳴り響き、皆が各々の武器を抜いては見せあい、軽く殴り合い、明らかに色のおかしいお酒や飲み物を飲んでいる。
え、マジで、何なの、これ。
俺、今日何も聞いてないんだけど。こんなのがあるなんて聞いてないんだけど。ただ、ユリシア姉さんとエドガー兄さんを探しに来ただけなんだが……
「アル~」
「リュネ~」
「ケン」
俺のぼさぼさの頭の中に入っていたアルたちが怖がっている。ちょっとした暴動のような様子なのもあるが、異様なのだ。異質だ。
静かというには違う。騒いでいるし。
だが、狂気とかそういうのは感じない。理性を無くし、集団的に秩序が崩壊しているわけでもない。
なんというか怖い。怖い。怖い。魔力とかそういうのは感じないし、狂気とかそういうおかしなのも感じない。なのに、自然と心の奥底から不安が湧きあがり、恐怖心が増大していく。
ガタガタと体が震え、自分が自分でいられなくなるような感覚を味わう。
急だ。急すぎる。昨日まで多少雰囲気は張り詰めていたが、こんな雰囲気ではなかった。気持ち悪い。
うぇ、吐きそうだ。
「セオ! お前はこっちへ来い!」
「ッ。あ、ちょ」
と、異様な雰囲気に飲まれそうになった瞬間、いつの間にか後ろに立っていたエドガー兄さんに首根っこを掴まれた。
そのまま有無を言わさず、広場から遠ざけられる。ズルズルと引きずられるが、それでも何故か助かった、と思ってしまう。
だって、恐怖が少しだけ和らいだからだ。
そうして広場の喧騒が遠くで聞こえるようになったラート町の城壁の近くで、エドガー兄さんは火属性魔法で周囲に明かりを灯す。いつの間にか茜すら通り越して常闇の帳が降りていた。
月もなく、星々の輝きも何故か弱かった。
「よし、ここなら大丈夫だな」
「……エドガー兄さん、どういうことっ!?」
俺はその異様な空にも怖くなり、ガタガタと縮こまる。マジで、何で、急にどうした! さっきから問いかけている“研究室”は反応がないし、視界がなんか狭い。
「面倒な場面に出くわしたな。いや、出くわされたか?」
「だからっ、どういう――」
「ラインも連れてきたわよ」
頭で震えていたアルたちを手に取り、懐で抱きしめながらその恐怖心を抑えていると、ユリシア姉さんがいた。背中にはぐったりしたライン兄さんがいた。気を失っているようだ。
広場の方から歩いてきたので、たぶんライン兄さんも広場にいたんだろう。気配や魔力を感じ取れなかったのは気になるが。
にしても、ライン兄さんの顔は青白いし、うんうんと唸っているし……
あ、なんか落ち着いてきた。っというか、ライン兄さんが心配になった。
「……ねぇ、ライン兄さんは大丈夫なの?」
「そうね。アンタよりはマシよ。気絶できたのだし」
「そうだな。夢の中でうなされているかもしれねぇが、大丈夫だろ」
それを大丈夫というかは気になるが……
俺はゆっくりと深呼吸する。スーハースーハー。
「……で、どういうことなの。俺、ただエドガー兄さんたちを呼んでくるようにとしか言われてなかったんだけど。ってか、あれ何?」
「やっぱり確信犯か。まぁ、これは不意打ちの方が効くし、後々いいんだが……」
エドガー兄さんは呆れたように呟いた。
「セオ。分かりやすく言うとだな、アレは恐怖を増大させる儀式みたいなもんだ。昔からやってる儀式。戦いの前日に行う儀式だ」
「……何で恐怖を増大させるの? おかしくない? 明日は死之行進でしょ? だったら恐怖心を無くした方が……」
明日は死之行進だ。正確には明日からだが。
エウとアテナ母さんの結界で日時を調整し、明日の十時からになったのだ。基本的陣営は既に構築し終え、簡易砦や罠の設置、塹壕や避難経路の確保なども終了した。
だからこそ、そこまで準備したら普通恐怖心などいらないはずだ。あったら足が竦み、剣が鈍り、体力が減ると思う。
そんな考えが伝わったんだろう。エドガー兄さんはガリガリと頭を掻いた後、ゆっくりと言った。
「……セオはまだ魔物とキチンと戦った事がねぇし、いつも守護兵団と関わる事が多いから分からないと思うが、恐怖心が戦う上で重要なんだ」
「そうよ。でないと、戦えない。生き残れないのよ」
でも、恐怖心が身を巣食っていたら、体が動かなくなってより生存が……
そう思っていたらユリシア姉さんがやれやれと言った感じに俺の頭を撫でた。久しぶりに撫でられて少しだけ心地よい。
さっきの恐怖心もあってか、俺は柔らかな手の感触を受け止める。
と、数十秒撫でられた後、微妙なタイミングでユリシア姉さんが俺の頭から手を離した。
「アンタって頭がいいのに、こういうのはダメね」
「ダメって!」
俺は思わずユリシア姉さんに突っかかる。いつもなら余裕ぶって流すのに、今日だけは突っかかってしまう。
頭を撫でるユリシア姉さんの手を掴み、ぎゅっと立ち上がる。
すると。
「元気になったわね」
「あ、え」
さっきまで震えていた足や体が落ち着いた。体中を掻きむしりたくなるような恐怖心や不安がスーと消え去り、夏の夜の心地よさが肌に纏わりつく。
先ほどまで星々の輝きは弱いと思っていたし、月がないと思っていたが、あった。見上げたら、安心するように命を燃やす星々と優しく見守る月があった。
「兵団で教わるのよ。救難とかの際に恐怖で体が固くなると重いのよ。それに指示を出しにくいしね」
いつもの負けん気が強く、脳筋っぽく、天真爛漫なユリシア姉さんではなく、凛とした強い女性がそこにいた。
今日の朝はそんなんではなかったのだが、急にそんな戦士のような雰囲気を纏いゆっくりと微笑んだ。蒼穹の瞳が鮮やかだ。
マジで急だ。本当に今日は急な事が多い。
と思ったら。
「遅いじゃない」
「ちょっとありまして」
いつの間にかレモンが後ろにいた。ユリシア姉さんは背負っていたライン兄さんを手際よくレモンに渡す。レモンは軽やかにライン兄さんを背中に背負う。黄金のふさふさ尻尾があやすようにライン兄さんの背中を撫でる。
「ちょ、自分で歩けるってば!」
「いえ、歩けないと思いますので」
また、俺はレモンに抱きかかえられた。メイド服越しにたわわな胸が当たり、ちょっとアレだが、人肌の温かさに安心する。
ただ、恥ずかしいので抗議するとライン兄さんを撫でていた狐尻尾が器用に俺の頬を撫でた。
思わずくすぐったくて身を捩るが、レモンは決して離さない。ついでに俺の懐にいたアルたちは、俺の体を昇ってレモンの頭の上にのった。チラリと見れば、狐耳に体を預けている。
「それでは明日の朝、会いましょう」
「そうね。レモンは母さんをお願い」
「もう、いつ生まれもおかしくないからな」
「かしこまりました」
え、何で朝? エドガー兄さんたちは家に帰るんじゃ。だから俺がここに来た……そういうえば、聞き逃してたけど確信犯とかどうたら……
なんか凄く眠くなってきた。安心したら眠くなるのと同じだろうか。凄く体がポカポカして、今ならいい夢が見れそうな……
「大丈夫ですよ。ゆっくり眠ってください」
……ああ、そう。
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