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ちょっとした激動の四か月
憧れにも近いのが:アイラ
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「それでハティアお姉さま、此度はどのような催しなのでしょうか?」
〝念動〟で車いすを動かし、ハティアとルーシーと同じようにケーキスタンドとティーポット等々が乗った丸テーブルを囲んだアイラは、眼を閉じたままハティアに尋ねる。
お茶会といっても、王族がお茶会を開くなら私的であろうとも何かしらの理由がある。ましてや、ハティアとアイラだけでなく、公爵令嬢であるルーシーがいるのだ。仔細は招待状には書いておらず、リーナに少しばかり探りを入れさせたが大した情報はなかった。
なのでこういう時は尋ねた方が早い。まぁ知っていても知らなくとも会話を始める儀式として要件を尋ねるのが当たり前だが。
尋ねられたハティアは口早にアイラの質問に答える。
「単に談笑したかっただけですわ。それより、アイラ。あれは何ですの!? さっきも手を使わずに車いすを動かしていたし、魔法なんですの!?」
「は、ハティアお姉さま、落ち着いてくださいまし」
柔らかな碧眼を輝かせアイラに詰め寄るハティアにアイラは作り笑いを湛えながらも、チラリとルーシーの魔力を視る。
驚愕の魔力はなりひそめ、どこまでに冷徹で無味な魔力が漂っていた。
その感情が自分に向けられているのか、ハティアに向けられているのかは分からないが、ルーシーはハティアの態度を不快とは思っていないと分かった。
興奮した様子ながらも、観察眼に優れているハティアはアイラのその思考を読み取ったのだろう。
一度ルーシーを見た後、アイラの耳に顔を近づける。
「ルーシーは大抵のことに無関心ですわ。このわたくしにも」
ニシシと面白そうに笑ったハティアはそれから紅茶を一啜り、もう一度アイラに問いかける。その仕草は上品だ。
「それでアイラ。さっきのは何なんですの?」
「……〝念動〟です、ハティアお姉さま」
このお茶会にはハティアなりの含みがありそうだなと思いながらも、アイラは諦めたように答える。
ハティアはお姫様であり自分の権力をよく知っている。お転婆で意図的に多くの人を巻き込んだり、可愛い悪だくみをしたりする。その柔らかい目元に似合わずとても計算高いのだ。
結局は皆が笑って終わったりしているので何とも言えないが、政治力等々の点ではアイラがハティアに敵うことはない。
なので、これ以上の詮索は無意味だと思ったのだ。
ハティアは我関せずと紅茶を啜っているルーシーに首を傾げる。
「〝念動〟って、たしか無属性魔法でしたわよね、ルーシー?」
「……ええ」
ハティアとルーシーはある程度仲が近いらしい。いや、ハティアが一方的に仲を縮めているのか。どっちにしろ敬称無しに呼んでいるのだから、それなりの間柄となっているのだろう。
アイラはそう把握しながら話の成り行きを追っていく。
「どれくらい難しいものなんですの?」
「……〝念動〟を使うだけならばハティア様でも問題なく。ですが、先ほどのように安定して物を浮かすとなるとクルルト様だけかと」
その会話を聞いてアイラはルーシーが本当に魔法が得意なんだと知った。一応、情報として集めていはいたが、それはあくまで人伝。ルーシーは秀才で何でもできるという噂もあり、真偽の判定が難しいのだ。
だが、先ほど使った魔法が〝念動〟であることや説明の口調からして、アイラの魔法構築の細部まで理解していると感じる。
やっぱり、ルーシー様は凄い人です、と思いながらも、少しばかり自己嫌悪に陥る。そんな凄い人に優しくしてもらったのに傷つけたと。
そんなアイラの内心は他所にハティアはルーシーと会話をしている。
「魔法が得意なルーシーでも無理ですの?」
「……どうでしょうか」
「あら、できないとは言わないですのね」
少しだけ挑発するようにハティアは言った。つまり、ルーシーも〝念動〟を使ってみろ、と催促したのだ。
もちろんルーシーがそれに応じる必要はないし、応じたくもないのだが。
「これくらいならば可能です」
「アイラみたいに椅子ごと浮くのは無理ですの?」
「……今の私では」
ここで応じなければ後で何されるか分かったものではない。ルーシーはそう判断し、〝念動〟を使ってクッキー一枚を浮かした。
アイラはそれを視て。
「……奇麗」
感嘆に呟く。
今まで冷たいだけの魔力だったのが、少しだけ感情を持ち始めた。だけど、それだけじゃない。
アイラが今まで視ていたルーシーの魔力は、言葉に表すなら透明にも近い紫色だった。動きすらなく彩りもなかった。
けれど、魔法を行使した瞬間、それは一変した。
透明な紫から濃い紫へとグラデーションするように魔力が蠢き、生きているかのように流れているのだ。鮮やかで清らかで。
魔力の世界しか視ていないアイラでは例えようがないが、それでもそれは美しくて鮮麗なものなのだと分かる。
こんな魔力の動きを持つ人は見たことがない。
アイラは閉じていた銀の瞳すら見開いて、浮いているクッキーとルーシーを見た。その瞬間、ルーシーは他人の前なのに思いっきり顔を顰め、アイラを見た。
そしてクッキーを置くと、立ち上がり凍えたようにカーテシーした。
「これはお粗末なものを見せてしまい申し訳ございません、アイラ様」
それを聞いて、いや、一変して無味に戻ったルーシーの魔力を視てアイラは慌てる。礼儀作法なども忘れて食い気味に答える。答えなけらばならない気がした。
「お、お粗末なものではありません! とても、とても綺麗でした!」
アイラは心から言った。クラリスの黄金の魔力も壮麗で美しい。しかしそれとは違う。違う美しさがあって奇麗だった。唯一のものだった。
ハティアはいつものアイラとは違う力強いその声音に少しだけ驚きながらも、静観することにした。ゆっくりとルーシーを見た。
そのルーシーは、一度だけ鼻で嗤って。
「澱んでいるのにですか?」
その一言。その一言でアイラは顔を青白く染める。奇麗で美しいわけでもない、無味だったわけでもない。ただただとてもどす黒い紫が視える。魔力の色は変わっていないのに、感情がそうなっている。
あの時と同じだ。半年前と同じだ。
アイラは慌てて言い募ろうとする。
「ッ。あ、あれは、その!」
「その、何でございましょうか? 私は澱んでいるのでございましょう、アイラ様。その素晴らしい御眼には私が澱んで見えているのございましょう?」
澱む。
ルーシーの魔力が澱んでいく。ぐちゃぐちゃと様々な何かが混ざり、どこかで塞き止められているかのように溜まっていく。ぐつぐつと煮詰められ、なのに乾いていく。
そんな光景がアイラの瞳には映っていた。
あの時も。あの時もこんなルーシーを一瞬だけ視てしまい、思わず澱んでいると言ってしまったのだ。
そしたら澱んでいる魔力はすぐに引っ込んだが、アイラを嫌悪し憎む感情が視えてたのだ。
それを思い出し、アイラは足が竦む。身を縮こまらせ、開いていて瞳を閉じそうになった。バクバクと鳴り響く心臓の前に拳を当てようとした。
けれど。
カサリ。そんな音が鳴って懐で動いたのは一枚の紙。お守りとしてずっと持っている大切な大切な手紙の一つ。
アイラは深く深呼吸した。
そしてもう一度ルーシーを視た。
「奇麗でした。先ほどのルーシー様の魔力は本当に奇麗でした」
「ッ」
凛とそう言ったアイラに、ルーシーは息を飲んだ。一拍、二拍おいて、ふぅーと一息つくとハティアの方を向いてカーテシーをした。
「申し訳ございません、ハティア様。少しばかりながら体調が優れませんのでこれにて失礼させていただきます。謝罪と埋め合わせは後ほど必ず致しますので」
「そうですの、残念ですわ。けど、謝罪も埋め合わせも必要ありませんわ。体調が悪いのは仕方ありませんもの」
「……寛大なご判断、感謝いたします」
そしてルーシーは去っていった。最初からそれが分かっていたかのようにハティアの専属メイドがルーシーとその専属メイドを案内していた。
アイラはハティアを見た。
「ふふ。アイラ、よくやりましたわ!」
「お、お姉さま、ハティアお姉さま、私!」
なにがよくやったのか。全くもって理解できないアイラはただただ苦しむ。それを見てハティアは微笑んだ。
「大丈夫。大丈夫ですわ。アイラ、アナタは一歩を踏み出したわ。だからあの子にもその一歩が必要なんですの」
「……どういうことですか?」
「後に分かりますわ。それよりケーキが余っていますし、私たちだけでお茶会をするわよ」
声ではぐらかされたと分かるが、ハティアがとても喜んでいるのがアイラには分かる。なんで喜んでいるのかは全くわからないが。
どっちにしろ、やっぱりこれもはぐらかされるんだろうと思ったアイラは、苦しんだ心を少しだけ紛らわすために紅茶を啜ったのだった。
〝念動〟で車いすを動かし、ハティアとルーシーと同じようにケーキスタンドとティーポット等々が乗った丸テーブルを囲んだアイラは、眼を閉じたままハティアに尋ねる。
お茶会といっても、王族がお茶会を開くなら私的であろうとも何かしらの理由がある。ましてや、ハティアとアイラだけでなく、公爵令嬢であるルーシーがいるのだ。仔細は招待状には書いておらず、リーナに少しばかり探りを入れさせたが大した情報はなかった。
なのでこういう時は尋ねた方が早い。まぁ知っていても知らなくとも会話を始める儀式として要件を尋ねるのが当たり前だが。
尋ねられたハティアは口早にアイラの質問に答える。
「単に談笑したかっただけですわ。それより、アイラ。あれは何ですの!? さっきも手を使わずに車いすを動かしていたし、魔法なんですの!?」
「は、ハティアお姉さま、落ち着いてくださいまし」
柔らかな碧眼を輝かせアイラに詰め寄るハティアにアイラは作り笑いを湛えながらも、チラリとルーシーの魔力を視る。
驚愕の魔力はなりひそめ、どこまでに冷徹で無味な魔力が漂っていた。
その感情が自分に向けられているのか、ハティアに向けられているのかは分からないが、ルーシーはハティアの態度を不快とは思っていないと分かった。
興奮した様子ながらも、観察眼に優れているハティアはアイラのその思考を読み取ったのだろう。
一度ルーシーを見た後、アイラの耳に顔を近づける。
「ルーシーは大抵のことに無関心ですわ。このわたくしにも」
ニシシと面白そうに笑ったハティアはそれから紅茶を一啜り、もう一度アイラに問いかける。その仕草は上品だ。
「それでアイラ。さっきのは何なんですの?」
「……〝念動〟です、ハティアお姉さま」
このお茶会にはハティアなりの含みがありそうだなと思いながらも、アイラは諦めたように答える。
ハティアはお姫様であり自分の権力をよく知っている。お転婆で意図的に多くの人を巻き込んだり、可愛い悪だくみをしたりする。その柔らかい目元に似合わずとても計算高いのだ。
結局は皆が笑って終わったりしているので何とも言えないが、政治力等々の点ではアイラがハティアに敵うことはない。
なので、これ以上の詮索は無意味だと思ったのだ。
ハティアは我関せずと紅茶を啜っているルーシーに首を傾げる。
「〝念動〟って、たしか無属性魔法でしたわよね、ルーシー?」
「……ええ」
ハティアとルーシーはある程度仲が近いらしい。いや、ハティアが一方的に仲を縮めているのか。どっちにしろ敬称無しに呼んでいるのだから、それなりの間柄となっているのだろう。
アイラはそう把握しながら話の成り行きを追っていく。
「どれくらい難しいものなんですの?」
「……〝念動〟を使うだけならばハティア様でも問題なく。ですが、先ほどのように安定して物を浮かすとなるとクルルト様だけかと」
その会話を聞いてアイラはルーシーが本当に魔法が得意なんだと知った。一応、情報として集めていはいたが、それはあくまで人伝。ルーシーは秀才で何でもできるという噂もあり、真偽の判定が難しいのだ。
だが、先ほど使った魔法が〝念動〟であることや説明の口調からして、アイラの魔法構築の細部まで理解していると感じる。
やっぱり、ルーシー様は凄い人です、と思いながらも、少しばかり自己嫌悪に陥る。そんな凄い人に優しくしてもらったのに傷つけたと。
そんなアイラの内心は他所にハティアはルーシーと会話をしている。
「魔法が得意なルーシーでも無理ですの?」
「……どうでしょうか」
「あら、できないとは言わないですのね」
少しだけ挑発するようにハティアは言った。つまり、ルーシーも〝念動〟を使ってみろ、と催促したのだ。
もちろんルーシーがそれに応じる必要はないし、応じたくもないのだが。
「これくらいならば可能です」
「アイラみたいに椅子ごと浮くのは無理ですの?」
「……今の私では」
ここで応じなければ後で何されるか分かったものではない。ルーシーはそう判断し、〝念動〟を使ってクッキー一枚を浮かした。
アイラはそれを視て。
「……奇麗」
感嘆に呟く。
今まで冷たいだけの魔力だったのが、少しだけ感情を持ち始めた。だけど、それだけじゃない。
アイラが今まで視ていたルーシーの魔力は、言葉に表すなら透明にも近い紫色だった。動きすらなく彩りもなかった。
けれど、魔法を行使した瞬間、それは一変した。
透明な紫から濃い紫へとグラデーションするように魔力が蠢き、生きているかのように流れているのだ。鮮やかで清らかで。
魔力の世界しか視ていないアイラでは例えようがないが、それでもそれは美しくて鮮麗なものなのだと分かる。
こんな魔力の動きを持つ人は見たことがない。
アイラは閉じていた銀の瞳すら見開いて、浮いているクッキーとルーシーを見た。その瞬間、ルーシーは他人の前なのに思いっきり顔を顰め、アイラを見た。
そしてクッキーを置くと、立ち上がり凍えたようにカーテシーした。
「これはお粗末なものを見せてしまい申し訳ございません、アイラ様」
それを聞いて、いや、一変して無味に戻ったルーシーの魔力を視てアイラは慌てる。礼儀作法なども忘れて食い気味に答える。答えなけらばならない気がした。
「お、お粗末なものではありません! とても、とても綺麗でした!」
アイラは心から言った。クラリスの黄金の魔力も壮麗で美しい。しかしそれとは違う。違う美しさがあって奇麗だった。唯一のものだった。
ハティアはいつものアイラとは違う力強いその声音に少しだけ驚きながらも、静観することにした。ゆっくりとルーシーを見た。
そのルーシーは、一度だけ鼻で嗤って。
「澱んでいるのにですか?」
その一言。その一言でアイラは顔を青白く染める。奇麗で美しいわけでもない、無味だったわけでもない。ただただとてもどす黒い紫が視える。魔力の色は変わっていないのに、感情がそうなっている。
あの時と同じだ。半年前と同じだ。
アイラは慌てて言い募ろうとする。
「ッ。あ、あれは、その!」
「その、何でございましょうか? 私は澱んでいるのでございましょう、アイラ様。その素晴らしい御眼には私が澱んで見えているのございましょう?」
澱む。
ルーシーの魔力が澱んでいく。ぐちゃぐちゃと様々な何かが混ざり、どこかで塞き止められているかのように溜まっていく。ぐつぐつと煮詰められ、なのに乾いていく。
そんな光景がアイラの瞳には映っていた。
あの時も。あの時もこんなルーシーを一瞬だけ視てしまい、思わず澱んでいると言ってしまったのだ。
そしたら澱んでいる魔力はすぐに引っ込んだが、アイラを嫌悪し憎む感情が視えてたのだ。
それを思い出し、アイラは足が竦む。身を縮こまらせ、開いていて瞳を閉じそうになった。バクバクと鳴り響く心臓の前に拳を当てようとした。
けれど。
カサリ。そんな音が鳴って懐で動いたのは一枚の紙。お守りとしてずっと持っている大切な大切な手紙の一つ。
アイラは深く深呼吸した。
そしてもう一度ルーシーを視た。
「奇麗でした。先ほどのルーシー様の魔力は本当に奇麗でした」
「ッ」
凛とそう言ったアイラに、ルーシーは息を飲んだ。一拍、二拍おいて、ふぅーと一息つくとハティアの方を向いてカーテシーをした。
「申し訳ございません、ハティア様。少しばかりながら体調が優れませんのでこれにて失礼させていただきます。謝罪と埋め合わせは後ほど必ず致しますので」
「そうですの、残念ですわ。けど、謝罪も埋め合わせも必要ありませんわ。体調が悪いのは仕方ありませんもの」
「……寛大なご判断、感謝いたします」
そしてルーシーは去っていった。最初からそれが分かっていたかのようにハティアの専属メイドがルーシーとその専属メイドを案内していた。
アイラはハティアを見た。
「ふふ。アイラ、よくやりましたわ!」
「お、お姉さま、ハティアお姉さま、私!」
なにがよくやったのか。全くもって理解できないアイラはただただ苦しむ。それを見てハティアは微笑んだ。
「大丈夫。大丈夫ですわ。アイラ、アナタは一歩を踏み出したわ。だからあの子にもその一歩が必要なんですの」
「……どういうことですか?」
「後に分かりますわ。それよりケーキが余っていますし、私たちだけでお茶会をするわよ」
声ではぐらかされたと分かるが、ハティアがとても喜んでいるのがアイラには分かる。なんで喜んでいるのかは全くわからないが。
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