143 / 316
ちょっとした激動の四か月
動きながら詠唱するのは難しい。無詠唱はもっと:The genesis
しおりを挟む
シャンっと鈴を鳴らしたような音が響く。
戦いそのものを演劇という演じる芸術に見立てたライン兄さんはタルワールを上品に振り下ろす。俺はクロスした短剣で受け止めて逸らした。
だが、そもそものツッコミを入れる。
「何で、木剣でこんな音がなるの!?」
「何でって、こういう音がなった方が綺麗でしょ?」
「んなっ!」
体を半身にしながら逆手に持ち替えた短剣で斬りつけるが、ライン兄さんは華麗なバックステップでそれを躱す。
そして会場全体に響かせるように詠唱する。何故か余計な身振り手振りをしているが、隙がない。
「ああ、猛り狂う嵐よ。彼のも――」
「――消えろ!」
だが、俺はそれを消す。
魔術は使ってはいけないが、魔法は使っていい。俺が使える魔法は、純粋な無属性魔法だけだが、その中には〝魔法殺し〟という魔法がある。
原理は簡単。構築している魔法に魔力を中てるだけ。相手の魔法構築の魔力を捉えられ、自らの魔力を精密に操ることができるなら、誰にでもできる簡単な技。
朝稽古でレモンやアテナ母さんと魔法戦闘する際は、この魔法をどれだけ上手に使えるかが肝となる。〝魔法殺し〟を何重にも使い、相手の〝魔法殺し〟を妨害する。頭脳戦だ。
ライン兄さんはまだまだこの域にはいないので、構築していた魔法が消えるだろう、と思ったのだが。
「――のに磔を――〝風楔〟!」
「いつの間にそんなことできるようになったの!?」
「戦いの中で成長する。いい物語でしょ?」
「そうだけどっ!?」
俺の〝魔法殺し〟を妨害して作り出された四つの風の十字架、〝風楔〟を躱す。攻撃力は全くないのだが、一度触れると巻き起こる風に絡めとられ十字架に縛り付けられるのだ。
厄介だ。
俺の魔力量は多い。それによる身体強化も可能だ。
だが、身体強化には限界がある。元の肉体に出力によるのだ。いわば掛け算。どれほどの数字を掛けられるかは掛けられる元の数字で決まる。
一ならば、十まで。二なら二十まで。三なら三十まで。
結果的に、一は十までしか強化できない。二は四十。三は九十。
簡単な例だが、しかしだからこそ四歳児の俺にとって厄介だ。
ライン兄さんは華奢だ。線が細い色白も美少年だ。だが、毎朝朝稽古で走っているし、フィールドワークもよくする。体を動かすのが得意ではないが、筋力や体力は同年代よりもずっとある。
そして、今までは魔力操作がそこまで得意ではなかったため、身体強化も得意ではなかった。必然的に、筋肉量等々が少ない俺でもライン兄さんに力勝負で勝てたのだ。
だが、今は違う。
「シッ」
「クッ」
ライン兄さんがタルワールを振るう。それはまるで美しき演舞を見ているが如く、静と動、緩急がついていて美麗だ。
だが、実際は数秒で縮められる距離。鞭のように唸りながら不規則な軌道をもってして襲い来る。俺のタイミングを完璧に読んでいるのか、力が一番出しにくい態勢の時に狙ってくる。
それでも俺は四歳児の柔らかい体。猫のようにしなやかでのびやかな体裁きをもってしてそれらを躱し、犬のような素早さをもって地を這うように移動し、ライン兄さんの懐に入り込む。
そして放つは。
「穿て」
超絶至近距離の十発の〝魔力弾〟。魔力を実体化し、放つだけの簡単な無属性魔法。そもそも、無属性魔法は『魔力の実体化』・『物理干渉』・『魔力干渉』・『強化』。この四つだけだ。
これが基本。それに火という属性がつけば火炎が熾り、水という属性がつけば水が流れる。
俺はその属性変換においての才能がない。だが、魔力操作は得意だ。
だから、高密度に圧縮した十の魔力を実体化し、射出した。
「クッ――〝風散〟」
その即時放たれた〝魔力弾〟を防ぐために、ライン兄さんは慌てて周囲の風を集め、一瞬で霧散させることによって作られる衝撃波の壁、〝風散〟を使い〝魔力弾〟を逸らした。
また、最初に行使した〝風纏〟によって、軽やかにバク転しながら後ろに跳ぶ。三回転するぐらいの跳躍力だ。
だが、これ自体が囮。昨日までのライン兄さんなら、そもそも一瞬にして〝風散〟を行使することは無理だったが、それは昨日まで。
今日からは違うと思い、俺は手を緩めない。
「なっ!」
「ライン兄さん、勝つのは俺だよ」
ポフンと間抜けな音が響いたかと思うと、ライン兄さんの着地地点に俺の分身体が現れ、身体強化による跳躍でライン兄さんを斬りつけようとする。
ライン兄さんは一瞬驚いたものの、すぐさまキメ顔をしながら蝶が舞うように空中を蹴って宙返りをし、分身体を斬る。〝風纏〟を足裏に移動させ、足場としたのだ。
ポフンと間抜けな音を立てて分身体が消える。
だが、これで終わりとはいっていない。
「えっ」
「落ちて」
宙返りしているライン兄さんの上空に、分身体が現れた。“隠者”で姿形や気配を隠蔽していただけで、今召喚したわけではない。さっきの消えた分身体と同時に空中に召喚したのだ。
その分身体は落下しながらライン兄さんのお腹に右手を添え、〝魔法殺し〟を行使する。
すると、ライン兄さんの体に纏わりついていた〝風纏〟が消える。ついでに、魔力を衝撃波に変え、ライン兄さんを真下に落とす。手に持っていたタルワールを奪っておく。
そして。
「捕まえた」
「え、何これ!」
落下地点に張っていた罠。
それは〝魔力網〟。名前の通り、実体化した魔力の網だ。また、その網に〝魔法殺し〟を組み込んである魔法封じの罠でもある。
そんな中にライン兄さんが閉じ込められた。落下時の衝撃はそれで受け止めてある。
「で、どうする?」
網の中で藻掻くライン兄さんに尋ねる。〝魔力網〟の強度は結構高めにしてある。ライン兄さんが可能な身体強化の最大出力でも破れないようにしてある。また、魔法は使えないため、出ることは不可能だ。
それを悟ったのか、ライン兄さんが藻掻くのやめ、項垂れた。
「……降参」
「……うん、よかった」
負けたのが悔しかったのか、少しだけ涙が滲んだ様子を見て俺は崩れ落ちそうになるが、必死に胸を抑えてニッコリと勝利宣言しておく。ライン兄さんの負けず嫌い的な性格を考えると、慰めるよりも勝ち誇る方がいいだろうから。
と、まぁ、それはいいとして。
「…………」
会場自体が静かなのだ。唖然、呆然、阿鼻叫喚。
……阿鼻叫喚は違う。意味が違う。ゴロがいいから言ったけど意味が違う。
まぁどっちにしろ、会場全体が驚愕で声も出せないようだ。
第三騎士団の人たちや冒険者たち、自警兵団の人たちも分かる。昨日、エドガー兄さんにちょっと確認した感じ、六歳児と四歳児の戦いにしては異常な戦いだったし。常識的に考えて呆然しているのは、まぁ分かる。
だが、俺の実力を把握していて全力を出してもいいと言ったロイス父さんやアテナ母さんたちが驚いているのがおかしい。
そも、俺はまだ全力を出していない。それでも驚く……いや、ライン兄さんの方に驚いているのか?
確かに、別人かと思うほどの戦いぶりだったからな。ユリシア姉さんとエドガー兄さんが大きく目を見開いて呆然としている様子から分かる。
だけどな、こう皆が黙り込んでていて静かすぎるのもあれだ。居心地が悪い。
周りの様子が変だと顔を上げたライン兄さんも戸惑っている。さっきまであれほどまでに落ち込んでいたのに。
しょうがない。
「ねぇ、ルルネネさん。ルルネネさんっ!」
「……ハッ」
俺は審判役のルルネネさんを揺さぶる。ついでにライン兄さんを閉じ込めていた〝魔力網〟を解除する。
唖然としていたルルネネさんは、ようやく我を取り戻し俺たちを見た。
そして周りを見て、声を張り上げる。
「しょ、勝者、セオドラー・マキーナルト様!」
静寂に包まれた会場全体に勝利宣言が響き渡った。
歓声はなかった。
戦いそのものを演劇という演じる芸術に見立てたライン兄さんはタルワールを上品に振り下ろす。俺はクロスした短剣で受け止めて逸らした。
だが、そもそものツッコミを入れる。
「何で、木剣でこんな音がなるの!?」
「何でって、こういう音がなった方が綺麗でしょ?」
「んなっ!」
体を半身にしながら逆手に持ち替えた短剣で斬りつけるが、ライン兄さんは華麗なバックステップでそれを躱す。
そして会場全体に響かせるように詠唱する。何故か余計な身振り手振りをしているが、隙がない。
「ああ、猛り狂う嵐よ。彼のも――」
「――消えろ!」
だが、俺はそれを消す。
魔術は使ってはいけないが、魔法は使っていい。俺が使える魔法は、純粋な無属性魔法だけだが、その中には〝魔法殺し〟という魔法がある。
原理は簡単。構築している魔法に魔力を中てるだけ。相手の魔法構築の魔力を捉えられ、自らの魔力を精密に操ることができるなら、誰にでもできる簡単な技。
朝稽古でレモンやアテナ母さんと魔法戦闘する際は、この魔法をどれだけ上手に使えるかが肝となる。〝魔法殺し〟を何重にも使い、相手の〝魔法殺し〟を妨害する。頭脳戦だ。
ライン兄さんはまだまだこの域にはいないので、構築していた魔法が消えるだろう、と思ったのだが。
「――のに磔を――〝風楔〟!」
「いつの間にそんなことできるようになったの!?」
「戦いの中で成長する。いい物語でしょ?」
「そうだけどっ!?」
俺の〝魔法殺し〟を妨害して作り出された四つの風の十字架、〝風楔〟を躱す。攻撃力は全くないのだが、一度触れると巻き起こる風に絡めとられ十字架に縛り付けられるのだ。
厄介だ。
俺の魔力量は多い。それによる身体強化も可能だ。
だが、身体強化には限界がある。元の肉体に出力によるのだ。いわば掛け算。どれほどの数字を掛けられるかは掛けられる元の数字で決まる。
一ならば、十まで。二なら二十まで。三なら三十まで。
結果的に、一は十までしか強化できない。二は四十。三は九十。
簡単な例だが、しかしだからこそ四歳児の俺にとって厄介だ。
ライン兄さんは華奢だ。線が細い色白も美少年だ。だが、毎朝朝稽古で走っているし、フィールドワークもよくする。体を動かすのが得意ではないが、筋力や体力は同年代よりもずっとある。
そして、今までは魔力操作がそこまで得意ではなかったため、身体強化も得意ではなかった。必然的に、筋肉量等々が少ない俺でもライン兄さんに力勝負で勝てたのだ。
だが、今は違う。
「シッ」
「クッ」
ライン兄さんがタルワールを振るう。それはまるで美しき演舞を見ているが如く、静と動、緩急がついていて美麗だ。
だが、実際は数秒で縮められる距離。鞭のように唸りながら不規則な軌道をもってして襲い来る。俺のタイミングを完璧に読んでいるのか、力が一番出しにくい態勢の時に狙ってくる。
それでも俺は四歳児の柔らかい体。猫のようにしなやかでのびやかな体裁きをもってしてそれらを躱し、犬のような素早さをもって地を這うように移動し、ライン兄さんの懐に入り込む。
そして放つは。
「穿て」
超絶至近距離の十発の〝魔力弾〟。魔力を実体化し、放つだけの簡単な無属性魔法。そもそも、無属性魔法は『魔力の実体化』・『物理干渉』・『魔力干渉』・『強化』。この四つだけだ。
これが基本。それに火という属性がつけば火炎が熾り、水という属性がつけば水が流れる。
俺はその属性変換においての才能がない。だが、魔力操作は得意だ。
だから、高密度に圧縮した十の魔力を実体化し、射出した。
「クッ――〝風散〟」
その即時放たれた〝魔力弾〟を防ぐために、ライン兄さんは慌てて周囲の風を集め、一瞬で霧散させることによって作られる衝撃波の壁、〝風散〟を使い〝魔力弾〟を逸らした。
また、最初に行使した〝風纏〟によって、軽やかにバク転しながら後ろに跳ぶ。三回転するぐらいの跳躍力だ。
だが、これ自体が囮。昨日までのライン兄さんなら、そもそも一瞬にして〝風散〟を行使することは無理だったが、それは昨日まで。
今日からは違うと思い、俺は手を緩めない。
「なっ!」
「ライン兄さん、勝つのは俺だよ」
ポフンと間抜けな音が響いたかと思うと、ライン兄さんの着地地点に俺の分身体が現れ、身体強化による跳躍でライン兄さんを斬りつけようとする。
ライン兄さんは一瞬驚いたものの、すぐさまキメ顔をしながら蝶が舞うように空中を蹴って宙返りをし、分身体を斬る。〝風纏〟を足裏に移動させ、足場としたのだ。
ポフンと間抜けな音を立てて分身体が消える。
だが、これで終わりとはいっていない。
「えっ」
「落ちて」
宙返りしているライン兄さんの上空に、分身体が現れた。“隠者”で姿形や気配を隠蔽していただけで、今召喚したわけではない。さっきの消えた分身体と同時に空中に召喚したのだ。
その分身体は落下しながらライン兄さんのお腹に右手を添え、〝魔法殺し〟を行使する。
すると、ライン兄さんの体に纏わりついていた〝風纏〟が消える。ついでに、魔力を衝撃波に変え、ライン兄さんを真下に落とす。手に持っていたタルワールを奪っておく。
そして。
「捕まえた」
「え、何これ!」
落下地点に張っていた罠。
それは〝魔力網〟。名前の通り、実体化した魔力の網だ。また、その網に〝魔法殺し〟を組み込んである魔法封じの罠でもある。
そんな中にライン兄さんが閉じ込められた。落下時の衝撃はそれで受け止めてある。
「で、どうする?」
網の中で藻掻くライン兄さんに尋ねる。〝魔力網〟の強度は結構高めにしてある。ライン兄さんが可能な身体強化の最大出力でも破れないようにしてある。また、魔法は使えないため、出ることは不可能だ。
それを悟ったのか、ライン兄さんが藻掻くのやめ、項垂れた。
「……降参」
「……うん、よかった」
負けたのが悔しかったのか、少しだけ涙が滲んだ様子を見て俺は崩れ落ちそうになるが、必死に胸を抑えてニッコリと勝利宣言しておく。ライン兄さんの負けず嫌い的な性格を考えると、慰めるよりも勝ち誇る方がいいだろうから。
と、まぁ、それはいいとして。
「…………」
会場自体が静かなのだ。唖然、呆然、阿鼻叫喚。
……阿鼻叫喚は違う。意味が違う。ゴロがいいから言ったけど意味が違う。
まぁどっちにしろ、会場全体が驚愕で声も出せないようだ。
第三騎士団の人たちや冒険者たち、自警兵団の人たちも分かる。昨日、エドガー兄さんにちょっと確認した感じ、六歳児と四歳児の戦いにしては異常な戦いだったし。常識的に考えて呆然しているのは、まぁ分かる。
だが、俺の実力を把握していて全力を出してもいいと言ったロイス父さんやアテナ母さんたちが驚いているのがおかしい。
そも、俺はまだ全力を出していない。それでも驚く……いや、ライン兄さんの方に驚いているのか?
確かに、別人かと思うほどの戦いぶりだったからな。ユリシア姉さんとエドガー兄さんが大きく目を見開いて呆然としている様子から分かる。
だけどな、こう皆が黙り込んでていて静かすぎるのもあれだ。居心地が悪い。
周りの様子が変だと顔を上げたライン兄さんも戸惑っている。さっきまであれほどまでに落ち込んでいたのに。
しょうがない。
「ねぇ、ルルネネさん。ルルネネさんっ!」
「……ハッ」
俺は審判役のルルネネさんを揺さぶる。ついでにライン兄さんを閉じ込めていた〝魔力網〟を解除する。
唖然としていたルルネネさんは、ようやく我を取り戻し俺たちを見た。
そして周りを見て、声を張り上げる。
「しょ、勝者、セオドラー・マキーナルト様!」
静寂に包まれた会場全体に勝利宣言が響き渡った。
歓声はなかった。
23
読んでくださりありがとうございます!!少しでも面白いと思われたら、お気に入り登録や感想をよろしくお願いします!!また、エールで動画を見てくださると投稿継続につながりますのでよろしくお願いします。
お気に入りに追加
951
あなたにおすすめの小説

異世界に転生したのでとりあえず好き勝手生きる事にしました
おすし
ファンタジー
買い物の帰り道、神の争いに巻き込まれ命を落とした高校生・桐生 蓮。お詫びとして、神の加護を受け異世界の貴族の次男として転生するが、転生した身はとんでもない加護を受けていて?!転生前のアニメの知識を使い、2度目の人生を好きに生きる少年の王道物語。
※バトル・ほのぼの・街づくり・アホ・ハッピー・シリアス等色々ありです。頭空っぽにして読めるかもです。
※作者は初心者で初投稿なので、優しい目で見てやってください(´・ω・)
更新はめっちゃ不定期です。
※他の作品出すのいや!というかたは、回れ右の方がいいかもです。
異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します
桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる

この度異世界に転生して貴族に生まれ変わりました
okiraku
ファンタジー
地球世界の日本の一般国民の息子に生まれた藤堂晴馬は、生まれつきのエスパーで透視能力者だった。彼は親から独立してアパートを借りて住みながら某有名国立大学にかよっていた。4年生の時、酔っ払いの無免許運転の車にはねられこの世を去り、異世界アールディアのバリアス王国貴族の子として転生した。幸せで平和な人生を今世で歩むかに見えたが、国内は王族派と貴族派、中立派に分かれそれに国王が王位継承者を定めぬまま重い病に倒れ王子たちによる王位継承争いが起こり国内は不安定な状態となった。そのため貴族間で領地争いが起こり転生した晴馬の家もまきこまれ領地を失うこととなるが、もともと転生者である晴馬は逞しく生き家族を支えて生き抜くのであった。
成長促進と願望チートで、異世界転生スローライフ?
後藤蓮
ファンタジー
20年生きてきて不幸なことしかなかった青年は、無職となったその日に、女子高生二人を助けた代償として、トラックに轢かれて死んでしまう。
目が覚めたと思ったら、そこは知らない場所。そこでいきなり神様とか名乗る爺さんと出会い、流れで俺は異世界転生することになった。
日本で20年生きた人生は運が悪い人生だった。来世は運が良くて幸せな人生になるといいな..........。
そんな思いを胸に、神様からもらった成長促進と願望というチートスキルを持って青年は異世界転生する。
さて、新しい人生はどんな人生になるのかな?
※ 第11回ファンタジー小説大賞参加してます 。投票よろしくお願いします!
◇◇◇◇◇◇◇◇
お気に入り、感想貰えると作者がとても喜びますので、是非お願いします。
執筆スピードは、ゆるーくまったりとやっていきます。
◇◇◇◇◇◇◇◇
9/3 0時 HOTランキング一位頂きました!ありがとうございます!
9/4 7時 24hランキング人気・ファンタジー部門、一位頂きました!ありがとうございます!

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
没落貴族の異世界領地経営!~生産スキルでガンガン成り上がります!
武蔵野純平
ファンタジー
異世界転生した元日本人ノエルは、父の急死によりエトワール伯爵家を継承することになった。
亡くなった父はギャンブルに熱中し莫大な借金をしていた。
さらに借金を国王に咎められ、『王国貴族の恥!』と南方の辺境へ追放されてしまう。
南方は魔物も多く、非常に住みにくい土地だった。
ある日、猫獣人の騎士現れる。ノエルが女神様から与えられた生産スキル『マルチクラフト』が覚醒し、ノエルは次々と異世界にない商品を生産し、領地経営が軌道に乗る。

辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~
雪月夜狐
ファンタジー
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
他作品の詳細はこちら:
『転生特典:錬金術師スキルを習得しました!』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/906915890】
『テイマーのんびり生活!スライムと始めるVRMMOスローライフ』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/515916186】
『ゆるり冒険VR日和 ~のんびり異世界と現実のあいだで~』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/166917524】

元外科医の俺が異世界で何が出来るだろうか?~現代医療の技術で異世界チート無双~
冒険者ギルド酒場 チューイ
ファンタジー
魔法は奇跡の力。そんな魔法と現在医療の知識と技術を持った俺が異世界でチートする。神奈川県の大和市にある冒険者ギルド酒場の冒険者タカミの話を小説にしてみました。
俺の名前は、加山タカミ。48歳独身。現在、救命救急の医師として現役バリバリ最前線で馬車馬のごとく働いている。俺の両親は、俺が幼いころバスの転落事故で俺をかばって亡くなった。その時の無念を糧に猛勉強して医師になった。俺を育ててくれた、ばーちゃんとじーちゃんも既に亡くなってしまっている。つまり、俺は天涯孤独なわけだ。職場でも患者第一主義で同僚との付き合いは仕事以外にほとんどなかった。しかし、医師としての技量は他の医師と比較しても評価は高い。別に自分以外の人が嫌いというわけでもない。つまり、ボッチ時間が長かったのである意味コミ障気味になっている。今日も相変わらず忙しい日常を過ごしている。
そんなある日、俺は一人の少女を庇って事故にあう。そして、気が付いてみれば・・・
「俺、死んでるじゃん・・・」
目の前に現れたのは結構”チャラ”そうな自称 創造神。彼とのやり取りで俺は異世界に転生する事になった。
新たな家族と仲間と出会い、翻弄しながら異世界での生活を始める。しかし、医療水準の低い異世界。俺の新たな運命が始まった。
元外科医の加山タカミが持つ医療知識と技術で本来持つ宿命を異世界で発揮する。自分の宿命とは何か翻弄しながら異世界でチート無双する様子の物語。冒険者ギルド酒場 大和支部の冒険者の英雄譚。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる