138 / 316
ちょっとした激動の四か月
セオは自覚あり。ラインは自覚なし:The genesis
しおりを挟む
俺の失言に部屋中が凍り付いた。そんな中、最初に動いたのは、意外にもライン兄さんだった。
俺が指した方向をマジマジと見つめ、数秒後、翡翠の瞳を見開く。
「……あ、ホントだ。奇麗なメイドさんがいる」
「ッ」
……俺も俺だけど、ライン兄さんも結構あれだよな。ニール団長や官職さんなんてあんぐりと口を開いて呆然としてるのに。ロイス父さんが天を仰いでいるのに。そんなの気にせず、頬を紅潮させ、奇麗だなぁ、と言ってるライン兄さんは俺以上かもしれない。
あ、けど、ライン兄さんも人を綺麗と思う感覚はあるらしいし、ここは喜んだ方がいいのでは? 同年代と遊ぶようになったことがライン兄さんにいい傾向を及ぼしているのかもしれない。
っというか、今回はロイス父さんが悪いし。何となくは思ってたけど、言っちゃダメとは一言も言われてなかったし、俺は悪くない。こういうルールというか常識を教えてくれなかったロイス父さんが悪い。
よし。
俺が頷くと、天を仰いでいたロイス父さんがしらっとしたジト目を向ける。やっぱりロイス父さん並みのイケメンだと、そういう目も絵になるんだよな。
「セオ。普通は見えないんだよ?」
「ライン兄さんだって見えたし、ロイス父さんだって見えてたんでしょ。大体、街にいる四分の一くらいの大人は気が付くと思うよ?」
「……常識って難しいよね」
ロイス父さんがソッポを向いた。
俺とロイス父さんがそんなやり取りをしている間に、意識を飛ばしていたニール団長が元に戻ってきた。溜息を吐く。
「エマ。隠れていてもしょうがない」
「……かしこまりました」
すると、今まで透けて見えていた姿がハッキリと見えるようになった。
褐色の肌を持つ妙齢の女性。部屋の明かりに反射して艶めく白鼠色の長髪。フラットで冷徹な灰色の瞳。美しいというには幼いが、可愛いというには大人びている不思議で奇麗な顔立ち。無表情だ。
少し背は低く、スレンダーな体つきを隠すのは黒子とも思える黒のヴィクトリアンメイド服。エプロンは清潔ながらも色合いは薄灰。
なんというか、奇麗なのだが全体的に印象が薄いというか。そんな感じの雰囲気の女性だ。隠密とか諜報活動とか暗殺者にいそうだが、普通にニール団長の付き人だろう。
ニール団長は粛然と頭を下げている彼女に手を向けた。何とも言えない表情をしていた。
「彼女はエマ。ただのエマ。俺の部下だ」
ただのエマ? なにその言い方。カッコいい。
まぁそう思ったのは俺だけなのか、ロイス父さんが申し訳なさそうに頭を下げた。
「一応、初めましてだね。エマさん。ロイス・マキーナルトです」
「僕はラインヴァント・マキーナルトです。よろしくお願いします、エマさん」
やべ。俺も頭を下げなきゃ。ここで出遅れると面倒だ。
「セオドラー・マキーナルトです。なんか、すみません」
「……エマと申します。以後お見知りおきを」
俺が頭を下げたのを確認したエマさんは、以後という言葉を強調して﨟長けた仕草で右足を一歩引き、楚々と頭を下げてカーテシーをした。
「うん。今後ともよろしくね」
ロイス父さんが、今後と強調して頷いた。
……あ、もしかしてロイス父さんは今まで見えていたけど、見えてなかった体でいたってこと? で、今、こんな状態になったから今度から見えていますよ、という感じに……
つまり、エマさんって影に徹する仕事だった? 存在を感知された駄目だった系の仕事だった?
なんか、じゃなくて本当に申し訳ないことしたかも。エマさんの仕事を奪った?
俺のそんな内心を感じ取ったのか、エマさんは灰色の目を伏せる。
「……セオドラー様。私が未熟なだけでございます」
「いや、俺もそういうの気にせず言って、申し訳ありません」
ホント、申し訳なくて頭を下げると、エマさんは深々と頭を下げる。
え。
「セオ、セオ。こういう場合は、頭を下げては駄目だよ」
「あ」
そういえばそうだった。家は結構緩いし忘れてたけど、一応私的な場とはいえ、俺が頭を下げると流石に不味いのか。特に一般市民ならともかく、貴族社会に関わっている人間相手だと。
こういう場合は。
「今後ともよろしくお願いします」
片手を上げてですます調で言えばいいのかな? まぁ幼児のやることなので合っていなくとも曖昧にしてくれるだろう。
と、ぼへぇとエマさんを見ていたライン兄さんがソファーを降りて、ハッと満面の笑みを浮かべ、エマさんに近づく。エマさんは突然の事に目を細めているが、ライン兄さんは気にしない。
そのままエマさんの右腕についている木製の腕輪をジッと見た。それは視線だけでその穴が空くのではと思うほどだ。
流石にそれを見かねたロイス父さんは声を掛ける。
「ライン。戻ってきなさい」
「……はい」
ライン兄さんは名残惜しそうにその腕輪を見ていたが、流石に失礼だと思ったのか渋々とソファーに座った。
それを見ていたニール団長が溜息を吐いた。
「ラインヴァント殿もセオドラー殿もやはりロイス殿の息子か」
「誰の息子だと思っていたのさ?」
ロイス父さんがジト目を疲れた表情をしてるニール団長に向けた。ニール団長はもっと疲れた表情になる。
「少なくとも質の悪いサプライズをしたり、こんな時でも冗談をいうような性悪な男の息子ではないと思っていたぞ。健気でいい子たちだからな」
「……まぁ、二人はアテナ似だからね」
「そっちも似なくていいと俺は思うが……」
やっぱりこんなやり取りができる時点で、ニール団長ってロイス父さんと相当仲がいいんだな。普通だったら問題に発展しそうだし。
にしてもいい子か。ライン兄さんは当然として、俺がそう言われるのは純粋に嬉しいな。うん、嬉しい。
……あれ? でも、やはり息子かって言われたからいい子じゃない? え、それは嫌だな。小心者という自覚はあるが、それでも悪いことに手を染めたことはないし……
「……やっぱり純粋な子だな。でも、こんなに顔に出やすいとは」
「まぁそれは僕も少しだけ困っているんだよね」
「あ」
慌ててスンと無表情になるが、ニール団長は生暖かな目を俺に向けてきた。ライン兄さんは相変わらずエマさんと右腕の腕輪を交互にジッと見ている。
「……ラインヴァント様。この腕輪がどうかいたしましたか?」
「あ。ええっと、失礼ですけど、エマさんってレア―諸島のハラカン一族の出身ですか?」
「ッ」
「んなぁ!?」
ライン兄さんにジーっと見つめられても崩さなかったその無表情が崩れた。思いっきり目を見開き、一歩二歩と後退る。
ニール団長は俺がエマさんの事を言った以上に驚愕を浮かべている。な、な、な、な、と壊れた人形のように戦慄いている。
ロイス父さんは……え、どいうこと? と首を捻っている。俺も首を捻る。
レア―諸島って、確か俺たちが住んでいるエア大陸の南東に位置する小さな島々の総称で、小さな島々一つ一つに固有の部族が住んでいる。ただ、その島の数は百にも及ぶため、本当に小さな島の事は地元民しか知らないことも多い。
けれどその一族を当てたからといって、ニール団長があそこまで驚く理由はないだろうし……
……あれ、でもな、どっかで聞いたことあるんだよな。ハラカン一族、ハラカン一族……
……そういえば、エマさんって気配や魔力ではなく、姿が見えなくなってた……透明化というより、霊体になった……
「あ! さっきのあの透明って継承能力の“夢現”。ああ、だからライン兄さん腕輪に釘付けだったのか。ハラカン島にしかない育霊木で作られた腕輪に」
「うん」
ライン兄さんはビンゴと言う具合に頷いた。俺もライン兄さんが何でエマさんに釘付けだったのか分かって良かった。エマさんに興味津々じゃなくて、固有種の木から作られた腕輪に興味津々だったのか。
奇麗なって、たぶん奇麗な(腕輪を付けた)メイドさんっていうことだったのか。
俺がそんな納得いっていると、落ち着きを取り戻したエマさんが俺たちに顔を向けた。ニール団長は未だに驚愕から戻ってきていないし、官職の人は我関せずと紅茶を淹れている。ロイス父さんはまだ首を捻っている。
「…不躾ながら、…ラインヴァント様もセオドラー様も何故その事を知っているのでしょうか?」
「ええっと、これだね」
ライン兄さんは懐に仕舞っていた魔法袋からある本を取り出した。
それは『ラクラマンによるアル蝶とヴェバル蛾の蠱毒の功罪。また自然発生による環境変遷』だった。
俺が指した方向をマジマジと見つめ、数秒後、翡翠の瞳を見開く。
「……あ、ホントだ。奇麗なメイドさんがいる」
「ッ」
……俺も俺だけど、ライン兄さんも結構あれだよな。ニール団長や官職さんなんてあんぐりと口を開いて呆然としてるのに。ロイス父さんが天を仰いでいるのに。そんなの気にせず、頬を紅潮させ、奇麗だなぁ、と言ってるライン兄さんは俺以上かもしれない。
あ、けど、ライン兄さんも人を綺麗と思う感覚はあるらしいし、ここは喜んだ方がいいのでは? 同年代と遊ぶようになったことがライン兄さんにいい傾向を及ぼしているのかもしれない。
っというか、今回はロイス父さんが悪いし。何となくは思ってたけど、言っちゃダメとは一言も言われてなかったし、俺は悪くない。こういうルールというか常識を教えてくれなかったロイス父さんが悪い。
よし。
俺が頷くと、天を仰いでいたロイス父さんがしらっとしたジト目を向ける。やっぱりロイス父さん並みのイケメンだと、そういう目も絵になるんだよな。
「セオ。普通は見えないんだよ?」
「ライン兄さんだって見えたし、ロイス父さんだって見えてたんでしょ。大体、街にいる四分の一くらいの大人は気が付くと思うよ?」
「……常識って難しいよね」
ロイス父さんがソッポを向いた。
俺とロイス父さんがそんなやり取りをしている間に、意識を飛ばしていたニール団長が元に戻ってきた。溜息を吐く。
「エマ。隠れていてもしょうがない」
「……かしこまりました」
すると、今まで透けて見えていた姿がハッキリと見えるようになった。
褐色の肌を持つ妙齢の女性。部屋の明かりに反射して艶めく白鼠色の長髪。フラットで冷徹な灰色の瞳。美しいというには幼いが、可愛いというには大人びている不思議で奇麗な顔立ち。無表情だ。
少し背は低く、スレンダーな体つきを隠すのは黒子とも思える黒のヴィクトリアンメイド服。エプロンは清潔ながらも色合いは薄灰。
なんというか、奇麗なのだが全体的に印象が薄いというか。そんな感じの雰囲気の女性だ。隠密とか諜報活動とか暗殺者にいそうだが、普通にニール団長の付き人だろう。
ニール団長は粛然と頭を下げている彼女に手を向けた。何とも言えない表情をしていた。
「彼女はエマ。ただのエマ。俺の部下だ」
ただのエマ? なにその言い方。カッコいい。
まぁそう思ったのは俺だけなのか、ロイス父さんが申し訳なさそうに頭を下げた。
「一応、初めましてだね。エマさん。ロイス・マキーナルトです」
「僕はラインヴァント・マキーナルトです。よろしくお願いします、エマさん」
やべ。俺も頭を下げなきゃ。ここで出遅れると面倒だ。
「セオドラー・マキーナルトです。なんか、すみません」
「……エマと申します。以後お見知りおきを」
俺が頭を下げたのを確認したエマさんは、以後という言葉を強調して﨟長けた仕草で右足を一歩引き、楚々と頭を下げてカーテシーをした。
「うん。今後ともよろしくね」
ロイス父さんが、今後と強調して頷いた。
……あ、もしかしてロイス父さんは今まで見えていたけど、見えてなかった体でいたってこと? で、今、こんな状態になったから今度から見えていますよ、という感じに……
つまり、エマさんって影に徹する仕事だった? 存在を感知された駄目だった系の仕事だった?
なんか、じゃなくて本当に申し訳ないことしたかも。エマさんの仕事を奪った?
俺のそんな内心を感じ取ったのか、エマさんは灰色の目を伏せる。
「……セオドラー様。私が未熟なだけでございます」
「いや、俺もそういうの気にせず言って、申し訳ありません」
ホント、申し訳なくて頭を下げると、エマさんは深々と頭を下げる。
え。
「セオ、セオ。こういう場合は、頭を下げては駄目だよ」
「あ」
そういえばそうだった。家は結構緩いし忘れてたけど、一応私的な場とはいえ、俺が頭を下げると流石に不味いのか。特に一般市民ならともかく、貴族社会に関わっている人間相手だと。
こういう場合は。
「今後ともよろしくお願いします」
片手を上げてですます調で言えばいいのかな? まぁ幼児のやることなので合っていなくとも曖昧にしてくれるだろう。
と、ぼへぇとエマさんを見ていたライン兄さんがソファーを降りて、ハッと満面の笑みを浮かべ、エマさんに近づく。エマさんは突然の事に目を細めているが、ライン兄さんは気にしない。
そのままエマさんの右腕についている木製の腕輪をジッと見た。それは視線だけでその穴が空くのではと思うほどだ。
流石にそれを見かねたロイス父さんは声を掛ける。
「ライン。戻ってきなさい」
「……はい」
ライン兄さんは名残惜しそうにその腕輪を見ていたが、流石に失礼だと思ったのか渋々とソファーに座った。
それを見ていたニール団長が溜息を吐いた。
「ラインヴァント殿もセオドラー殿もやはりロイス殿の息子か」
「誰の息子だと思っていたのさ?」
ロイス父さんがジト目を疲れた表情をしてるニール団長に向けた。ニール団長はもっと疲れた表情になる。
「少なくとも質の悪いサプライズをしたり、こんな時でも冗談をいうような性悪な男の息子ではないと思っていたぞ。健気でいい子たちだからな」
「……まぁ、二人はアテナ似だからね」
「そっちも似なくていいと俺は思うが……」
やっぱりこんなやり取りができる時点で、ニール団長ってロイス父さんと相当仲がいいんだな。普通だったら問題に発展しそうだし。
にしてもいい子か。ライン兄さんは当然として、俺がそう言われるのは純粋に嬉しいな。うん、嬉しい。
……あれ? でも、やはり息子かって言われたからいい子じゃない? え、それは嫌だな。小心者という自覚はあるが、それでも悪いことに手を染めたことはないし……
「……やっぱり純粋な子だな。でも、こんなに顔に出やすいとは」
「まぁそれは僕も少しだけ困っているんだよね」
「あ」
慌ててスンと無表情になるが、ニール団長は生暖かな目を俺に向けてきた。ライン兄さんは相変わらずエマさんと右腕の腕輪を交互にジッと見ている。
「……ラインヴァント様。この腕輪がどうかいたしましたか?」
「あ。ええっと、失礼ですけど、エマさんってレア―諸島のハラカン一族の出身ですか?」
「ッ」
「んなぁ!?」
ライン兄さんにジーっと見つめられても崩さなかったその無表情が崩れた。思いっきり目を見開き、一歩二歩と後退る。
ニール団長は俺がエマさんの事を言った以上に驚愕を浮かべている。な、な、な、な、と壊れた人形のように戦慄いている。
ロイス父さんは……え、どいうこと? と首を捻っている。俺も首を捻る。
レア―諸島って、確か俺たちが住んでいるエア大陸の南東に位置する小さな島々の総称で、小さな島々一つ一つに固有の部族が住んでいる。ただ、その島の数は百にも及ぶため、本当に小さな島の事は地元民しか知らないことも多い。
けれどその一族を当てたからといって、ニール団長があそこまで驚く理由はないだろうし……
……あれ、でもな、どっかで聞いたことあるんだよな。ハラカン一族、ハラカン一族……
……そういえば、エマさんって気配や魔力ではなく、姿が見えなくなってた……透明化というより、霊体になった……
「あ! さっきのあの透明って継承能力の“夢現”。ああ、だからライン兄さん腕輪に釘付けだったのか。ハラカン島にしかない育霊木で作られた腕輪に」
「うん」
ライン兄さんはビンゴと言う具合に頷いた。俺もライン兄さんが何でエマさんに釘付けだったのか分かって良かった。エマさんに興味津々じゃなくて、固有種の木から作られた腕輪に興味津々だったのか。
奇麗なって、たぶん奇麗な(腕輪を付けた)メイドさんっていうことだったのか。
俺がそんな納得いっていると、落ち着きを取り戻したエマさんが俺たちに顔を向けた。ニール団長は未だに驚愕から戻ってきていないし、官職の人は我関せずと紅茶を淹れている。ロイス父さんはまだ首を捻っている。
「…不躾ながら、…ラインヴァント様もセオドラー様も何故その事を知っているのでしょうか?」
「ええっと、これだね」
ライン兄さんは懐に仕舞っていた魔法袋からある本を取り出した。
それは『ラクラマンによるアル蝶とヴェバル蛾の蠱毒の功罪。また自然発生による環境変遷』だった。
33
読んでくださりありがとうございます!!少しでも面白いと思われたら、お気に入り登録や感想をよろしくお願いします!!また、エールで動画を見てくださると投稿継続につながりますのでよろしくお願いします。
お気に入りに追加
951
あなたにおすすめの小説

異世界に転生したのでとりあえず好き勝手生きる事にしました
おすし
ファンタジー
買い物の帰り道、神の争いに巻き込まれ命を落とした高校生・桐生 蓮。お詫びとして、神の加護を受け異世界の貴族の次男として転生するが、転生した身はとんでもない加護を受けていて?!転生前のアニメの知識を使い、2度目の人生を好きに生きる少年の王道物語。
※バトル・ほのぼの・街づくり・アホ・ハッピー・シリアス等色々ありです。頭空っぽにして読めるかもです。
※作者は初心者で初投稿なので、優しい目で見てやってください(´・ω・)
更新はめっちゃ不定期です。
※他の作品出すのいや!というかたは、回れ右の方がいいかもです。
異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します
桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる

この度異世界に転生して貴族に生まれ変わりました
okiraku
ファンタジー
地球世界の日本の一般国民の息子に生まれた藤堂晴馬は、生まれつきのエスパーで透視能力者だった。彼は親から独立してアパートを借りて住みながら某有名国立大学にかよっていた。4年生の時、酔っ払いの無免許運転の車にはねられこの世を去り、異世界アールディアのバリアス王国貴族の子として転生した。幸せで平和な人生を今世で歩むかに見えたが、国内は王族派と貴族派、中立派に分かれそれに国王が王位継承者を定めぬまま重い病に倒れ王子たちによる王位継承争いが起こり国内は不安定な状態となった。そのため貴族間で領地争いが起こり転生した晴馬の家もまきこまれ領地を失うこととなるが、もともと転生者である晴馬は逞しく生き家族を支えて生き抜くのであった。
成長促進と願望チートで、異世界転生スローライフ?
後藤蓮
ファンタジー
20年生きてきて不幸なことしかなかった青年は、無職となったその日に、女子高生二人を助けた代償として、トラックに轢かれて死んでしまう。
目が覚めたと思ったら、そこは知らない場所。そこでいきなり神様とか名乗る爺さんと出会い、流れで俺は異世界転生することになった。
日本で20年生きた人生は運が悪い人生だった。来世は運が良くて幸せな人生になるといいな..........。
そんな思いを胸に、神様からもらった成長促進と願望というチートスキルを持って青年は異世界転生する。
さて、新しい人生はどんな人生になるのかな?
※ 第11回ファンタジー小説大賞参加してます 。投票よろしくお願いします!
◇◇◇◇◇◇◇◇
お気に入り、感想貰えると作者がとても喜びますので、是非お願いします。
執筆スピードは、ゆるーくまったりとやっていきます。
◇◇◇◇◇◇◇◇
9/3 0時 HOTランキング一位頂きました!ありがとうございます!
9/4 7時 24hランキング人気・ファンタジー部門、一位頂きました!ありがとうございます!

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
没落貴族の異世界領地経営!~生産スキルでガンガン成り上がります!
武蔵野純平
ファンタジー
異世界転生した元日本人ノエルは、父の急死によりエトワール伯爵家を継承することになった。
亡くなった父はギャンブルに熱中し莫大な借金をしていた。
さらに借金を国王に咎められ、『王国貴族の恥!』と南方の辺境へ追放されてしまう。
南方は魔物も多く、非常に住みにくい土地だった。
ある日、猫獣人の騎士現れる。ノエルが女神様から与えられた生産スキル『マルチクラフト』が覚醒し、ノエルは次々と異世界にない商品を生産し、領地経営が軌道に乗る。

辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~
雪月夜狐
ファンタジー
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
他作品の詳細はこちら:
『転生特典:錬金術師スキルを習得しました!』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/906915890】
『テイマーのんびり生活!スライムと始めるVRMMOスローライフ』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/515916186】
『ゆるり冒険VR日和 ~のんびり異世界と現実のあいだで~』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/166917524】

元外科医の俺が異世界で何が出来るだろうか?~現代医療の技術で異世界チート無双~
冒険者ギルド酒場 チューイ
ファンタジー
魔法は奇跡の力。そんな魔法と現在医療の知識と技術を持った俺が異世界でチートする。神奈川県の大和市にある冒険者ギルド酒場の冒険者タカミの話を小説にしてみました。
俺の名前は、加山タカミ。48歳独身。現在、救命救急の医師として現役バリバリ最前線で馬車馬のごとく働いている。俺の両親は、俺が幼いころバスの転落事故で俺をかばって亡くなった。その時の無念を糧に猛勉強して医師になった。俺を育ててくれた、ばーちゃんとじーちゃんも既に亡くなってしまっている。つまり、俺は天涯孤独なわけだ。職場でも患者第一主義で同僚との付き合いは仕事以外にほとんどなかった。しかし、医師としての技量は他の医師と比較しても評価は高い。別に自分以外の人が嫌いというわけでもない。つまり、ボッチ時間が長かったのである意味コミ障気味になっている。今日も相変わらず忙しい日常を過ごしている。
そんなある日、俺は一人の少女を庇って事故にあう。そして、気が付いてみれば・・・
「俺、死んでるじゃん・・・」
目の前に現れたのは結構”チャラ”そうな自称 創造神。彼とのやり取りで俺は異世界に転生する事になった。
新たな家族と仲間と出会い、翻弄しながら異世界での生活を始める。しかし、医療水準の低い異世界。俺の新たな運命が始まった。
元外科医の加山タカミが持つ医療知識と技術で本来持つ宿命を異世界で発揮する。自分の宿命とは何か翻弄しながら異世界でチート無双する様子の物語。冒険者ギルド酒場 大和支部の冒険者の英雄譚。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる