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ちょっとした激動の四か月
裏設定といわれても過言でないほど地味な能力:The genesis
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「あ、そうだ。ラインにセオ。午後から僕と一緒に町の方に行くから、色々と整えておいて」
「ほぇ?」
「はひ?」
朝食のスープに入っていたキノコと長期格闘していたライン兄さんは、その言葉に口の端からキノコを出してしまった。俺は俺で今日こそはアルたちにベッドから大木を生やさないように注意しようと食事そっちのけで意気込んでいたため、口の端からフキが出てしまった。
町に行くからと言われればこんな反応はしない。普通にロイス父さんの視察についていくだけだからだ。
だが、整えておいて。この言葉がついた途端、それは変わる。通常の視察ではなく、外部の人間へのあいさつ回り、特に貴族関連だ。厄介でしかない。特に今の時期は死之行進の事もあり、外部の人間が多く入ってきている。
それこそ、一週間前なんかは軍部系の貴族が来て色々と面倒だったのだ。揚げ足を取られるのは嫌だし、それでロイス父さんたちに迷惑は掛けたくないので必死にやったが、とても疲れた。
なのに今日も、と言われたら思わず惚けてしまうのも当たり前だろう。
そして一瞬にして。
「こらこら、そんな嫌な顔しないの」
俺たちはうへぇと顔を顰める。ロイス父さんはお水を飲みながら苦笑する。けれど、俺以上に嫌なのか、ライン兄さんが。
「ぼ、僕、ちょっと風邪気味で、うつすと悪いから……」
およよと額に手を当てて、ウルウルと涙目になる。どうやっているのか、少しだけ頬を紅潮させながら、泣き崩れるその姿はまさに熱を持った幼子のようだ。
確か、丁度去年……あれか、生誕祭で王都に行ったらへんからライン兄さんってこういう演技を使うようになったんだよな。
……純真無垢なライン兄さんに誰がこんな事を教えたのか問い詰めたいところだが、しかしながら今はそれに便乗する。
「俺もちょっと喉が痛くて。コ、コホン」
口の端から出していたフキを食べ、スープを飲み切った後、ちょっとソッポを向いて咳をする。ついでに“研究室”に頼んで顔面の筋肉全てを精密に操り、ライン兄さん以上の演技をする。
が。
「あ、そう? なら、アランに頼んで特効仙薬を作ってもらおう――」
「ぼ、僕、元気だよ。問題ないよ!」
「お、俺も。喉が痛くなくなった。うん、治った!」
ロイス父さんが恐ろしいことを言い始めたので、あっさり手のひらを返す。返さないとヤバいのだ。
何がヤバいってアランがツクル特効仙薬という十四種類の薬があるのだが、全てがとてもまずい。甘ったるすぎたり、苦すぎたり、この世のものとは思えない渋みがあったり。
ただしそこには、体調に問題がない時に飲んだ場合、という注釈が付く。何でも昔、クラリスさんがちょっと研究で引きこもりたいが故に、仮病を使ったらしい。しかもクラリスさんは入念に準備をし、どう診察しても風邪だと判断される状態になったとか。
それ、もはや本当に風邪じゃね? と思ったのだが違うらしい。
それで風邪だ風邪だと騒ぐクラリスさんが面倒になったアランは、嫌がらせで病気に掛かっていなかった場合、めっちゃ不味くなる薬を作り出したのだ。
錬金術師でもあるため、薬は多少なりとも作るクラリスさんは薬のまずさには多少耐性がある。意気揚々とその薬を飲めば不味い事不味い事。
まぁそんな裏エピソードがあるが、兎も角アランの特効仙薬、別名〝仮病をする子をやつけるぞ☆彡〟、は仮病を使った俺たちにとっては恐怖でしかない。
一度、俺もライン兄さんもそれで痛い目にあったし。本当に不味すぎて逆に寝込みそうになったし。
「っというか、ラインは兎も角、セオは滅多な事じゃないと風邪ひかないでしょ」
「うっ」
地味すぎて地味すぎて忘れているが、俺はクロノス爺から“健康”という能力を授かっている。滅多のことがなければ病気に掛からないのだ。ここ最近まですっかり忘れていたのだが。
だってこう、効果が分かりづらいというか地味だからな。
それよか、誰に会いに行くのやら。エドガー兄さんとユリシア姉さんが武闘派なのもあってか、先週は本当に散々だったからな。俺たちに戦闘を求めるなっていうか。ライン兄さんなんて本当に嫌そうだったし。
まぁけど、俺の場合は“隠者”でそれとなく存在感を薄めればあまり注目されないことも分かったからいいんだけど。前回はそれで乗り切っ――
「ああ、それと、セオ。“隠者”を使って雲隠れするのは駄目だからね」
「えっ」
と思ったら食べ終わった食器を手に持ち、席を立ったロイス父さんがジト目を向けてきた。こう金髪碧眼の味がある高身長イケメンがするジト目って普通のジト目よりも怖いんだよな。
っというか、何でバレたんだ?
「そりゃあ、気配が若干薄くなったからだよ。まだ使いこなせてないから、感情とかで勝手に発動するでしょ、それ」
「あ」
言われて気が付いた。魔力隠蔽は常時しているからとして、気配隠蔽を発動させていた。“隠者”って、制御しにくいのが玉に瑕なんだよな。隠れたりするのにはとても便利なのに。
まぁ存在感すらも隠蔽する能力だからな。そう簡単に扱えるわけでないのは当たり前なのだが。
「っということで、礼服はユナとレモンに用意させているから礼儀作法や季節言葉とかの確認をキチンとしておいてね。ああ、マリーさんは私用で今日はいないから自力で頑張るんだよ」
「え」
スープをようやく飲み干したライン兄さんは、宇宙猫のように目が点となる。俺はそんなライン兄さんに冷や汗を掻きながら上目遣いをする。
「……ら、ライン兄さん。手伝って?」
「……協力なら」
「わかった」
礼儀作法はまだいいとして、挨拶に使う季節言葉――簡単に言えば和歌などの季語みたいなものだ。結構厄介でその年の流行りによっても言い回しが若干変わるから、覚えるのに苦労するのだ。
そも家は外と関わることも少ないし、貴族と関わることも少ない。マリーさんとアテナ母さんにはしごかれてはいるが、それでも結構覚えていないのだ。
だからといってへまをしてロイス父さんたちに迷惑は掛けたくないため、俺とライン兄さんは協定を結んだ。
Φ
「自警兵団……じゃないよね」
ラート街には来賓貴族用の一部区画がある。数日程度の滞在ならば、家に滞在してもらうのだが、長期間の場合は専用の屋敷を貸し出すのだ。
俺たちはそこへ馬車で向かっていた。まぁ貴族の常識というべきか、通常貴族は自らの足で歩かない。近くへ行くときもだ。
なので俺たちはこうして外部の貴族やもしくはそれに準じる人たちと街中で会う時は馬車に乗るのだ。
「うん。あれは第三王国騎士団の小隊らしいよ。今はうちの守護兵団と連帯を高めるために町の自警を一緒に担当しているよ」
「……あ、もしかして一週間前の……ええっと」
「ナナト伯爵だよ」
「あ、そうそう。そのナナト伯爵が連れてきた?」
いつもの軽装ではなく、ボタンに装飾等々がたくさん施されたキッチリとした貴族服を着ているロイス父さんが、呆れた視線を俺に向けていた。
ライン兄さんは現実逃避をするためか、数か月前に買っていた『ラクラマンによるアル蝶とヴェバル蛾の蠱毒の功罪。また自然発生による環境変遷』という俺ですらも読もうとは思わない本に齧りついていた。
……いや、俺も読むか。けど、現実逃避のために読もうとは思えない。
ぶっちゃけ、ロイス父さんが若干引いているのが分かる。ロイス父さんは、アテナ母さんほど本を読まないものの、その知識の幅はとても広い。専門的というよりは雑学寄りか。
まぁだからこそ、ライン兄さんが読んでいる本の内容をまぁまぁ知っているのだ。とてもえげつない事が書いていることを知っているのだ。
親として板挟みなのだろう。専門的な本を読めて興味を持っている事は全力で応援したいが、しかし、読んでいる本は現代で行えば禁忌処罰となる事を詳らかに書いているのだ。
アテナ母さんが倫理観等々のチェックをし、ライン兄さんに厳しくそれを学ぶ上での心得をみっちりと教えた。
なので、問題はそこまでないのだが、心配するのが親の性だろう。ここ最近はそういうのが共感できるとは言わないものの、近しい感覚は得ているので推測がしやすい。
「いや、ナナト伯爵様は王国軍部の兵站支援の交渉代理として来ただけだよ」
「うん? じゃあその第三騎士団っていうのはもしかして」
「そう、今日の挨拶相手だよ。第三騎士団団長だね」
「え」
俺が先週を思い出してまた同じ武闘派の人なのかと嫌そうに顔を顰めた途端、馬車が止まった。どうやら着いたらしい。
「ほぇ?」
「はひ?」
朝食のスープに入っていたキノコと長期格闘していたライン兄さんは、その言葉に口の端からキノコを出してしまった。俺は俺で今日こそはアルたちにベッドから大木を生やさないように注意しようと食事そっちのけで意気込んでいたため、口の端からフキが出てしまった。
町に行くからと言われればこんな反応はしない。普通にロイス父さんの視察についていくだけだからだ。
だが、整えておいて。この言葉がついた途端、それは変わる。通常の視察ではなく、外部の人間へのあいさつ回り、特に貴族関連だ。厄介でしかない。特に今の時期は死之行進の事もあり、外部の人間が多く入ってきている。
それこそ、一週間前なんかは軍部系の貴族が来て色々と面倒だったのだ。揚げ足を取られるのは嫌だし、それでロイス父さんたちに迷惑は掛けたくないので必死にやったが、とても疲れた。
なのに今日も、と言われたら思わず惚けてしまうのも当たり前だろう。
そして一瞬にして。
「こらこら、そんな嫌な顔しないの」
俺たちはうへぇと顔を顰める。ロイス父さんはお水を飲みながら苦笑する。けれど、俺以上に嫌なのか、ライン兄さんが。
「ぼ、僕、ちょっと風邪気味で、うつすと悪いから……」
およよと額に手を当てて、ウルウルと涙目になる。どうやっているのか、少しだけ頬を紅潮させながら、泣き崩れるその姿はまさに熱を持った幼子のようだ。
確か、丁度去年……あれか、生誕祭で王都に行ったらへんからライン兄さんってこういう演技を使うようになったんだよな。
……純真無垢なライン兄さんに誰がこんな事を教えたのか問い詰めたいところだが、しかしながら今はそれに便乗する。
「俺もちょっと喉が痛くて。コ、コホン」
口の端から出していたフキを食べ、スープを飲み切った後、ちょっとソッポを向いて咳をする。ついでに“研究室”に頼んで顔面の筋肉全てを精密に操り、ライン兄さん以上の演技をする。
が。
「あ、そう? なら、アランに頼んで特効仙薬を作ってもらおう――」
「ぼ、僕、元気だよ。問題ないよ!」
「お、俺も。喉が痛くなくなった。うん、治った!」
ロイス父さんが恐ろしいことを言い始めたので、あっさり手のひらを返す。返さないとヤバいのだ。
何がヤバいってアランがツクル特効仙薬という十四種類の薬があるのだが、全てがとてもまずい。甘ったるすぎたり、苦すぎたり、この世のものとは思えない渋みがあったり。
ただしそこには、体調に問題がない時に飲んだ場合、という注釈が付く。何でも昔、クラリスさんがちょっと研究で引きこもりたいが故に、仮病を使ったらしい。しかもクラリスさんは入念に準備をし、どう診察しても風邪だと判断される状態になったとか。
それ、もはや本当に風邪じゃね? と思ったのだが違うらしい。
それで風邪だ風邪だと騒ぐクラリスさんが面倒になったアランは、嫌がらせで病気に掛かっていなかった場合、めっちゃ不味くなる薬を作り出したのだ。
錬金術師でもあるため、薬は多少なりとも作るクラリスさんは薬のまずさには多少耐性がある。意気揚々とその薬を飲めば不味い事不味い事。
まぁそんな裏エピソードがあるが、兎も角アランの特効仙薬、別名〝仮病をする子をやつけるぞ☆彡〟、は仮病を使った俺たちにとっては恐怖でしかない。
一度、俺もライン兄さんもそれで痛い目にあったし。本当に不味すぎて逆に寝込みそうになったし。
「っというか、ラインは兎も角、セオは滅多な事じゃないと風邪ひかないでしょ」
「うっ」
地味すぎて地味すぎて忘れているが、俺はクロノス爺から“健康”という能力を授かっている。滅多のことがなければ病気に掛からないのだ。ここ最近まですっかり忘れていたのだが。
だってこう、効果が分かりづらいというか地味だからな。
それよか、誰に会いに行くのやら。エドガー兄さんとユリシア姉さんが武闘派なのもあってか、先週は本当に散々だったからな。俺たちに戦闘を求めるなっていうか。ライン兄さんなんて本当に嫌そうだったし。
まぁけど、俺の場合は“隠者”でそれとなく存在感を薄めればあまり注目されないことも分かったからいいんだけど。前回はそれで乗り切っ――
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「えっ」
と思ったら食べ終わった食器を手に持ち、席を立ったロイス父さんがジト目を向けてきた。こう金髪碧眼の味がある高身長イケメンがするジト目って普通のジト目よりも怖いんだよな。
っというか、何でバレたんだ?
「そりゃあ、気配が若干薄くなったからだよ。まだ使いこなせてないから、感情とかで勝手に発動するでしょ、それ」
「あ」
言われて気が付いた。魔力隠蔽は常時しているからとして、気配隠蔽を発動させていた。“隠者”って、制御しにくいのが玉に瑕なんだよな。隠れたりするのにはとても便利なのに。
まぁ存在感すらも隠蔽する能力だからな。そう簡単に扱えるわけでないのは当たり前なのだが。
「っということで、礼服はユナとレモンに用意させているから礼儀作法や季節言葉とかの確認をキチンとしておいてね。ああ、マリーさんは私用で今日はいないから自力で頑張るんだよ」
「え」
スープをようやく飲み干したライン兄さんは、宇宙猫のように目が点となる。俺はそんなライン兄さんに冷や汗を掻きながら上目遣いをする。
「……ら、ライン兄さん。手伝って?」
「……協力なら」
「わかった」
礼儀作法はまだいいとして、挨拶に使う季節言葉――簡単に言えば和歌などの季語みたいなものだ。結構厄介でその年の流行りによっても言い回しが若干変わるから、覚えるのに苦労するのだ。
そも家は外と関わることも少ないし、貴族と関わることも少ない。マリーさんとアテナ母さんにはしごかれてはいるが、それでも結構覚えていないのだ。
だからといってへまをしてロイス父さんたちに迷惑は掛けたくないため、俺とライン兄さんは協定を結んだ。
Φ
「自警兵団……じゃないよね」
ラート街には来賓貴族用の一部区画がある。数日程度の滞在ならば、家に滞在してもらうのだが、長期間の場合は専用の屋敷を貸し出すのだ。
俺たちはそこへ馬車で向かっていた。まぁ貴族の常識というべきか、通常貴族は自らの足で歩かない。近くへ行くときもだ。
なので俺たちはこうして外部の貴族やもしくはそれに準じる人たちと街中で会う時は馬車に乗るのだ。
「うん。あれは第三王国騎士団の小隊らしいよ。今はうちの守護兵団と連帯を高めるために町の自警を一緒に担当しているよ」
「……あ、もしかして一週間前の……ええっと」
「ナナト伯爵だよ」
「あ、そうそう。そのナナト伯爵が連れてきた?」
いつもの軽装ではなく、ボタンに装飾等々がたくさん施されたキッチリとした貴族服を着ているロイス父さんが、呆れた視線を俺に向けていた。
ライン兄さんは現実逃避をするためか、数か月前に買っていた『ラクラマンによるアル蝶とヴェバル蛾の蠱毒の功罪。また自然発生による環境変遷』という俺ですらも読もうとは思わない本に齧りついていた。
……いや、俺も読むか。けど、現実逃避のために読もうとは思えない。
ぶっちゃけ、ロイス父さんが若干引いているのが分かる。ロイス父さんは、アテナ母さんほど本を読まないものの、その知識の幅はとても広い。専門的というよりは雑学寄りか。
まぁだからこそ、ライン兄さんが読んでいる本の内容をまぁまぁ知っているのだ。とてもえげつない事が書いていることを知っているのだ。
親として板挟みなのだろう。専門的な本を読めて興味を持っている事は全力で応援したいが、しかし、読んでいる本は現代で行えば禁忌処罰となる事を詳らかに書いているのだ。
アテナ母さんが倫理観等々のチェックをし、ライン兄さんに厳しくそれを学ぶ上での心得をみっちりと教えた。
なので、問題はそこまでないのだが、心配するのが親の性だろう。ここ最近はそういうのが共感できるとは言わないものの、近しい感覚は得ているので推測がしやすい。
「いや、ナナト伯爵様は王国軍部の兵站支援の交渉代理として来ただけだよ」
「うん? じゃあその第三騎士団っていうのはもしかして」
「そう、今日の挨拶相手だよ。第三騎士団団長だね」
「え」
俺が先週を思い出してまた同じ武闘派の人なのかと嫌そうに顔を顰めた途端、馬車が止まった。どうやら着いたらしい。
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