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ちょっとした激動の四か月
青々と晴れ渡る昼過ぎ:アイラ
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水が滴るアワメキの葉が朗々萌えたる若葉へお別れを告げたころ、あなた様は如何お過ごしでしょうか。
王都では、揚々と艶めくガクラクの石畳が高らかに嘶くライフ馬の蹄で詩を奏でています。咲かるグラスヴェールが優しくも蠱惑的な匂いを漂わせる日頃は、平和そのものであります。
そのような王都の元、私はあなた様が下さったタイプライターにより、正式な文書を作成する事が可能となり、私は私のやるべき事への、やりたい事へのスタートラインに立てました。
あなた様になんとお礼を――
「う~ん」
「どういたしましたか、アイラ様」
丁度昼過ぎ。昼食も終わり、紅茶の匂いを堪能しながらもカタカタと右手だけでタイプライターを打ち込み、チーンと鈴が鳴れば、流れるように〝念動〟で改行作業をする。
しかし、不意に手を止めて首を傾げた。王宮入りのメイドの中で一番腕のいいリーナ――アイラ個人の感想――が入れた紅茶に口をつけ、ほぅと悩まし気に吐息を漏らした。
今年で七歳になるが、その銀に煌めく月の遣いと言われても不思議ではないその美しき容姿が相まって、大人と言われても信じてしまいそうな雰囲気があった。
否、大人というよりは目を閉じているので超越者じみているが、それは一般人の感想であってリーナの感想ではない。
リーナはただただ嬉しくてたまらなかった。アイラがこういう表情を浮かべられているのが満足で満足で。
「いつもいつも感謝ばかりで……そもそもこの手紙ってツクル様がタイプライターを改善するためのお手紙でしょ? 毎回毎回お礼の言葉ばかりで嫌がっていないかとちょっと心配なのよ。けど、お礼は尽きないし」
「まぁ私が引くくらいにはお礼の言葉を並べていますからね。通常なら逆の意味だと捉えられるでしょうけど、クラリス様の言葉を信じれば問題はないと思いますよ。それに嫌がっていたらこのような手間を掛けないと思いますよ」
ふんふんふんっと鼻歌を歌いながらアイラの自室を掃除していたリーナが、丁寧に並べられた石板の束と紙束を差す。石板の方が厚く枚数も多いが、決して紙束もそれに劣っていなかった。
それはアイラが今書いている手紙の送り主――ツクルが送ってきた手紙だ。最初は石板に点字が掘られていたのだが、三週間前のやり取りから紙が送られてきた。
最初は手間を掛けるのが嫌になったと少しだけ残念な気持ちになったアイラだが、しかし直ぐにそれは違うと気が付いた。
点字が掘られていたのだ。掘られていた? いや、打ち出されていたというべきか。独特な魔力が濃密に込められている厚手で堅い紙に点字が浮き出ていたのだ。
アイラはまだ幼いし外を知らないからまだしも、リーナは類まれなる才女であり、もとコールマン侯爵家の娘だ。魔法技術に精通しており、そもそもの得意分野はそっちに近い。
なのにそんな紙を知らなかった。
というか、三週間前、点字が浮き出た手紙が送られてきたことに驚き、アイラはクラリスにその手紙を見せた。
そしたらクラリスが呆然としたのだ。数十秒間近く固まり、ようやく意識が現実に戻ったと思ったら、ブツブツと早口で呟きながら部屋を行ったり来たりしていた時点で、クラリスすら知らなかったのは推して知るべし。
つまり、世界最高峰の錬金術師すら茫然自失してしまう紙をわざわざ作り出したのだ。しかもそれに点字を打ち出す様に。
そこまで手間を掛ける人物がアイラを嫌っている事は少ない。
そもリーナはアイラの許可をとってその手紙を読んでいたのだが、向こうの言葉の端々からアイラを気遣い対等に扱う心持が見られる。それに言葉の言い回しから貴族社会を知っているようだし、ならば正体を伏せているアイラのことに気が付いている可能性も高い。
それでいてアイラを一人の人間として扱う手紙の文章を見れば、感謝の言葉を受け取って嫌う、などという捻くれた者ではないのは確かだろう。
「そうね。本当に、本当に感謝してもしたりないわ」
「まぁクラリス様の言葉によれば、ただ趣味が強い世間知らずだという話ですが、クラリス様はそういう言葉はあまり信用ならないのですよね」
「あら、数か月前までクラリス様についてあれだけ語っていたリーナが」
行き詰ったため、アイラは車いすの駆動輪とキャスターを〝念動〟で動かして、青々と晴れ渡る空が見渡せるテラスへ移動する。
濛々とすら感じてしまう陽射しに閉じていた目をうっすらと開いたアイラは、生来の特質と身体強化による只人のそれとは違う聴力をもって、王都と包み込む喧噪を楽しむ。
ここ最近の日課だ。
前は、昔は、外が怖かったし、知らない人の声を聞くのも恐ろしかった。外を自由に出まわれない娘のためにあつらえた開放的なテラスがありながらも、部屋とそれを隔てるガラスの扉を一切開かなかったのだから。
けど、今は違う。いや、外が怖いのは変わらないし、知らない人に会うのも恐ろしい。
だけど、今はそれだけではない。あの日、クラリスに言われたことは今でも自分に問いかける。何故、今の自分が生きていられるか。何故、生きる未来の選択肢が与えられているか。
それは王族だから。ここから見える人々、いやこの国の人々のおこぼれをもらって生きているのだ。王族という地位によってそのおこぼれをもらえているのだ。
アイラはそれは嫌だとは思っている。けど、それは否定しない。受け入れて、そのうえでどうしたいかを考えるから。事実を否定するのは、アイラが目指す未来を作るうえで最も悪手だから。
「色々な方々がいますわね」
どんなに遠くとも、障害があろうとも、アイラの魔力だけを視るその瞳は魔力の全てを見通す。それこそクラリスに鍛えられた今はテラスから王都の最外城壁にいる衛兵の魔力すら捉えられるだろう。
まぁそれでもハッキリと人型の魔力輪郭を捉えられる人は少ないが。貴族はともかく、平民の保有魔力量は少ない。その質も低い。体の隅々まで魔力がいきわたってはおらず、その輪郭がぼんやりとしたものなのだ。
けれど、ずっと観察を続けることによってアイラは、輪郭がハッキリしていないのにその人の体型がおおよそ分かるようになっていた。それに強化した聴力が捉えた喧騒と魔力の視界で捉えた喧噪を合致させることもできた。
それはリーナが手伝ったおかげもあるが、アイラが今を向き合ったからなのは確実だろう。
「そうですね。ここ最近は将棋とやらが平民の男性、特に老人に流行っているようでして、ベンチや広場で打っている人が多いですね」
「その将棋もツクル様が作ったのよね」
「ええ」
リーナもテラスへ出て、アイラの隣に並んだ。
かと思えば、いつの間にかアイラの横に手ごろな丸机を置き、その隣に紅茶とクッキーを置く。甘やかし上手なリーナである。
アイラはカップを手に取り紅茶を口につける。
「……暑いわね」
「適温だと思いますが」
「……分かっていってるでしょ」
瞳こそ開いていないものの、ちょっとだけ顰められたなアイラをみれば、リーナにジト目を向けているのがわかる。この場合、ジト眉というべきか?
リーナはフフッと笑って、事前にテラスに立てかけてあった日焼け用の傘を開き、アイラに直接陽射しが当たらないようにする。
「催促したわけではないのよ」
「ええ、分かっています。町の方々の様子が知りたいのですよね」
「そうよ。普通はどうやって暑さをしのいでいるか知りたいのよ。もしかしたら私でも手伝えることがあるかもしれないし」
アイラはクラリスに師事している影響もあって、魔道具作りに関しても手を出す様になった。そしてクラリスの教育の一環として、人々の生活に寄り添った魔道具を作る事を課題として出されている。
課題ではあるが、けれどアイラにとってはそれはやりたいことでもあった。自分が今、生きられている恩を少しでも返したいという思いがあるからだ。
アイラは使える色々な手を使って平民の生活を耳に入れては、そこで見えた問題を解決できないかと魔道具を作ったり、もしくはそういう知識を利用して政策を打ち出したりしているのだ。
まぁアイラ本人が政策を実施することは色々な制約で不可能なのだが、だからこそ色々な貴族とつながりを作り、彼らにそれを行ってもらうのだ。
「そうですね。まず、子供たちですが――」
そしてアイラは今日もたゆまず努力を続けていた。
王都では、揚々と艶めくガクラクの石畳が高らかに嘶くライフ馬の蹄で詩を奏でています。咲かるグラスヴェールが優しくも蠱惑的な匂いを漂わせる日頃は、平和そのものであります。
そのような王都の元、私はあなた様が下さったタイプライターにより、正式な文書を作成する事が可能となり、私は私のやるべき事への、やりたい事へのスタートラインに立てました。
あなた様になんとお礼を――
「う~ん」
「どういたしましたか、アイラ様」
丁度昼過ぎ。昼食も終わり、紅茶の匂いを堪能しながらもカタカタと右手だけでタイプライターを打ち込み、チーンと鈴が鳴れば、流れるように〝念動〟で改行作業をする。
しかし、不意に手を止めて首を傾げた。王宮入りのメイドの中で一番腕のいいリーナ――アイラ個人の感想――が入れた紅茶に口をつけ、ほぅと悩まし気に吐息を漏らした。
今年で七歳になるが、その銀に煌めく月の遣いと言われても不思議ではないその美しき容姿が相まって、大人と言われても信じてしまいそうな雰囲気があった。
否、大人というよりは目を閉じているので超越者じみているが、それは一般人の感想であってリーナの感想ではない。
リーナはただただ嬉しくてたまらなかった。アイラがこういう表情を浮かべられているのが満足で満足で。
「いつもいつも感謝ばかりで……そもそもこの手紙ってツクル様がタイプライターを改善するためのお手紙でしょ? 毎回毎回お礼の言葉ばかりで嫌がっていないかとちょっと心配なのよ。けど、お礼は尽きないし」
「まぁ私が引くくらいにはお礼の言葉を並べていますからね。通常なら逆の意味だと捉えられるでしょうけど、クラリス様の言葉を信じれば問題はないと思いますよ。それに嫌がっていたらこのような手間を掛けないと思いますよ」
ふんふんふんっと鼻歌を歌いながらアイラの自室を掃除していたリーナが、丁寧に並べられた石板の束と紙束を差す。石板の方が厚く枚数も多いが、決して紙束もそれに劣っていなかった。
それはアイラが今書いている手紙の送り主――ツクルが送ってきた手紙だ。最初は石板に点字が掘られていたのだが、三週間前のやり取りから紙が送られてきた。
最初は手間を掛けるのが嫌になったと少しだけ残念な気持ちになったアイラだが、しかし直ぐにそれは違うと気が付いた。
点字が掘られていたのだ。掘られていた? いや、打ち出されていたというべきか。独特な魔力が濃密に込められている厚手で堅い紙に点字が浮き出ていたのだ。
アイラはまだ幼いし外を知らないからまだしも、リーナは類まれなる才女であり、もとコールマン侯爵家の娘だ。魔法技術に精通しており、そもそもの得意分野はそっちに近い。
なのにそんな紙を知らなかった。
というか、三週間前、点字が浮き出た手紙が送られてきたことに驚き、アイラはクラリスにその手紙を見せた。
そしたらクラリスが呆然としたのだ。数十秒間近く固まり、ようやく意識が現実に戻ったと思ったら、ブツブツと早口で呟きながら部屋を行ったり来たりしていた時点で、クラリスすら知らなかったのは推して知るべし。
つまり、世界最高峰の錬金術師すら茫然自失してしまう紙をわざわざ作り出したのだ。しかもそれに点字を打ち出す様に。
そこまで手間を掛ける人物がアイラを嫌っている事は少ない。
そもリーナはアイラの許可をとってその手紙を読んでいたのだが、向こうの言葉の端々からアイラを気遣い対等に扱う心持が見られる。それに言葉の言い回しから貴族社会を知っているようだし、ならば正体を伏せているアイラのことに気が付いている可能性も高い。
それでいてアイラを一人の人間として扱う手紙の文章を見れば、感謝の言葉を受け取って嫌う、などという捻くれた者ではないのは確かだろう。
「そうね。本当に、本当に感謝してもしたりないわ」
「まぁクラリス様の言葉によれば、ただ趣味が強い世間知らずだという話ですが、クラリス様はそういう言葉はあまり信用ならないのですよね」
「あら、数か月前までクラリス様についてあれだけ語っていたリーナが」
行き詰ったため、アイラは車いすの駆動輪とキャスターを〝念動〟で動かして、青々と晴れ渡る空が見渡せるテラスへ移動する。
濛々とすら感じてしまう陽射しに閉じていた目をうっすらと開いたアイラは、生来の特質と身体強化による只人のそれとは違う聴力をもって、王都と包み込む喧噪を楽しむ。
ここ最近の日課だ。
前は、昔は、外が怖かったし、知らない人の声を聞くのも恐ろしかった。外を自由に出まわれない娘のためにあつらえた開放的なテラスがありながらも、部屋とそれを隔てるガラスの扉を一切開かなかったのだから。
けど、今は違う。いや、外が怖いのは変わらないし、知らない人に会うのも恐ろしい。
だけど、今はそれだけではない。あの日、クラリスに言われたことは今でも自分に問いかける。何故、今の自分が生きていられるか。何故、生きる未来の選択肢が与えられているか。
それは王族だから。ここから見える人々、いやこの国の人々のおこぼれをもらって生きているのだ。王族という地位によってそのおこぼれをもらえているのだ。
アイラはそれは嫌だとは思っている。けど、それは否定しない。受け入れて、そのうえでどうしたいかを考えるから。事実を否定するのは、アイラが目指す未来を作るうえで最も悪手だから。
「色々な方々がいますわね」
どんなに遠くとも、障害があろうとも、アイラの魔力だけを視るその瞳は魔力の全てを見通す。それこそクラリスに鍛えられた今はテラスから王都の最外城壁にいる衛兵の魔力すら捉えられるだろう。
まぁそれでもハッキリと人型の魔力輪郭を捉えられる人は少ないが。貴族はともかく、平民の保有魔力量は少ない。その質も低い。体の隅々まで魔力がいきわたってはおらず、その輪郭がぼんやりとしたものなのだ。
けれど、ずっと観察を続けることによってアイラは、輪郭がハッキリしていないのにその人の体型がおおよそ分かるようになっていた。それに強化した聴力が捉えた喧騒と魔力の視界で捉えた喧噪を合致させることもできた。
それはリーナが手伝ったおかげもあるが、アイラが今を向き合ったからなのは確実だろう。
「そうですね。ここ最近は将棋とやらが平民の男性、特に老人に流行っているようでして、ベンチや広場で打っている人が多いですね」
「その将棋もツクル様が作ったのよね」
「ええ」
リーナもテラスへ出て、アイラの隣に並んだ。
かと思えば、いつの間にかアイラの横に手ごろな丸机を置き、その隣に紅茶とクッキーを置く。甘やかし上手なリーナである。
アイラはカップを手に取り紅茶を口につける。
「……暑いわね」
「適温だと思いますが」
「……分かっていってるでしょ」
瞳こそ開いていないものの、ちょっとだけ顰められたなアイラをみれば、リーナにジト目を向けているのがわかる。この場合、ジト眉というべきか?
リーナはフフッと笑って、事前にテラスに立てかけてあった日焼け用の傘を開き、アイラに直接陽射しが当たらないようにする。
「催促したわけではないのよ」
「ええ、分かっています。町の方々の様子が知りたいのですよね」
「そうよ。普通はどうやって暑さをしのいでいるか知りたいのよ。もしかしたら私でも手伝えることがあるかもしれないし」
アイラはクラリスに師事している影響もあって、魔道具作りに関しても手を出す様になった。そしてクラリスの教育の一環として、人々の生活に寄り添った魔道具を作る事を課題として出されている。
課題ではあるが、けれどアイラにとってはそれはやりたいことでもあった。自分が今、生きられている恩を少しでも返したいという思いがあるからだ。
アイラは使える色々な手を使って平民の生活を耳に入れては、そこで見えた問題を解決できないかと魔道具を作ったり、もしくはそういう知識を利用して政策を打ち出したりしているのだ。
まぁアイラ本人が政策を実施することは色々な制約で不可能なのだが、だからこそ色々な貴族とつながりを作り、彼らにそれを行ってもらうのだ。
「そうですね。まず、子供たちですが――」
そしてアイラは今日もたゆまず努力を続けていた。
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読んでくださりありがとうございます!!少しでも面白いと思われたら、お気に入り登録や感想をよろしくお願いします!!また、エールで動画を見てくださると投稿継続につながりますのでよろしくお願いします。
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